タイトル
話題のオススメの映画やDVDなどをワンポイントと共にご紹介。

2004年10月からはじまったこのコーナーは、これから公開される新作映画は勿論、お薦めの旧作、季節に合わせた素敵な作品など、今話題の映画やDVDを“普通にご紹介する”だけでなく、これから観る人にも、すでに観た!という人にも“ちょっと得した気分?”になって貰えるようなワンポイントをピックアップしながら、映画大好き人間の私:折原聖月がご案内させて頂くコーナーです。
“サロン”というタイトルにふさわしく、ゆったりと、気持ちよく聴いて頂けるよう頑張ってお届けしています!どうぞお立ち寄りください。

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【バックナンバー】
今週のおすすめ!
(6/16放送分)

空飛ぶタイヤ

原作:池井戸潤
監督:本木克英
出演:長瀬智也、ディーン・フジオカ、高橋一生、深田恭子、岸部一徳 他


◆聖月のオススメワンポイント
“果たして、それは事故なのか事件なのか。世紀の大逆転エンタテインメント!”今回は、昨日8日から公開となっている【空飛ぶタイヤ】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
ある日突然起きたトラックの脱輪事故で主婦が亡くなり、整備不良を疑われた運送会社社長・赤松は、警察の執拗な追及を受ける。だが、社員による整備に、絶対の自信を持っていた赤松は、車両の欠陥に気づき、製造元である大手自動車会社:ホープ自動車のカスタマー戦略課 課長・沢田に再調査を要求する。

しかし、調査は進展せず、ついに自ら調査を開始。同じ頃、ホープ銀行の本店営業本部・井崎は、グループ会社であるホープ自動車の経営計画に疑問を抱き、独自の調査を開始する。

それぞれが突き止めた先にあった真実は、大企業の“リコール隠し”だった。それを知った赤松は、会社や家族を守るため、そして自身の正義のため、巨大企業に立ち向かっていく・・・

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<作品について>
整備不良を疑われた運送会社社長が、自社の無実を証明すべく、製造元の自動車会社がひた隠す不正を暴く為の闘いに挑む!という、この作品は、人気ドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」「陸王」等の原作者として知られる直木賞作家:池井戸潤さんのベストセラー小説を実写映画化したものであり、テレビドラマ化された作品は多い中、池井戸さんにとって、初の映画化作品となりました。

メガホンを取ったのは、【釣りバカ日誌】シリーズや、【おかえり、はやぶさ】【犬と私の10の約束】【超高速!参勤交代】シリーズなどの本木克英監督。

主人公:赤松を【TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ】などの長瀬智也さんが熱演しています。他に、ディーン・フジオカさん、高橋一生さん、深田恭子さん、寺脇康文さん、小池栄子さん、ジャニーズJr.の阿部顕嵐さん、ムロツヨシさん、中村蒼さん、木下ほうかさん、浅利陽介さん、谷村美月さん、柄本明さん、佐々木蔵之介さん、六角精児さん、大倉孝二さん、津田寛治さん、升毅さん、笹野高史さん、岸部一徳さん等々、豪華キャスト:若手からベテランまで、実力派俳優が勢揃いしています。

そして主題歌は、サザンオールスターズが書き下ろした新曲「闘う戦士(もの)たちへ愛を込めて」です。

公開前に、本木監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:まあ12年前に書かれた原作で、もちろん僕も過去には読んでいたのですが、なかなか、この【空飛ぶタイヤ】はTVドラマにしにくい作品だったんですね。扱っている企業があの大手自動車会社であったり、日本経済を支えている会社のことを扱ったりしているので、映画でしかできないっていう話をプロデューサーから伺いまして、まあ、池井戸さんの方も、自由にお作りください!と。キャスティングも一切、口出ししません!という風におっしゃってくださっていたので、そういう意味では、ああ池井戸さんからの信頼が逆にプレッシャーだなと思いながら作っておりました。

大きくこの映画化が動き出したのは、長瀬智也さんが主演を引き受けてくださった事で、それから、僕自身は映画というのは娯楽であるべきだ!と基本的にはね。人様にお金をもらって観せられるものになってないといけない!ということなので、まあキャスティングは、プロデューサーが頑張って集めてくれたんですが、皆さん、それぞれ、やはり力量のある皆さんでしたので、70人近く、名前を言っただけでわかる俳優さんたちが、短時間の登場で、ご自分の役柄を表現してくれたかな、上手く言ったかなと思ってます。

あの、正義に向かってというと何か、僕も照れてしまうところもあるんですね。だから今回は、一人のヒーローの活躍で話が動くんじゃなくて、それぞれ、こう途中で思いが果たせなかったり、潰されたりしながらも、まあ自分の弱い立場の中で行動したことが、最後に一つの大きな山を動かす!という風にしたかったですね。だから、ヒーローは一人ではない!というところが、今回のテーマといえばテーマです。


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<メッセージ>
監督:ラジオマガジン・アーリーバードをお聴きの皆さん、映画【空飛ぶタイヤ】監督の本木克英です。この映画は、今、疑問や矛盾を抱えながら一生懸命働き、生きている方たちへ、必ず共感できる内容になっておりますので、ぜひ映画館で他の観客の皆さんと一緒に楽しんでいただければ幸いです。

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<みどころ>
監督曰く・・・原作は12年前なので、今の時代に合わせ変更しているところもあるが、時代が何となく合致した雰囲気になっていて、その一方で、日本の組織が変わっていくというのは大変な事なのかなと疑問も持たれたそうです。

撮影はオールロケーションと言って、セットは一切使わずに、自動車会社も空いてるビルを飾りこんで作ったという事ですが、実は、それが物凄く大変で、やはり内容が内容なだけに、どこも協力してくれない中、名前は絶対言えないけれど、ある会社が、目で見て覚えて!と撮影厳禁で社内を見せてくださったそうです。こういった状況下で、近寄りがたい巨大企業の中にも、そのように協力してくださる方はいるんだと、これも一つ、この映画のテーマでもあった様です。

男たちは大企業に、どう立ち向かっていくのか。正義とは何か、守るべきものはなにか・・・。いろんな出来事…巨悪を倒すですとか、不正を暴くなどといったことがある中、基本は、愛する人に対してどういう行動をするのか?という話が軸になっています。 浅利さん演じる事故被害者の家族の悲痛な声が、そして、その子供の無邪気な言葉が、赤松など、事件に関わる人々の心を大きく揺さぶるシーンがあります。このシーンは、監督自身も“自分で撮りながら涙ぐんでしまった”とおっしゃっていました。

今回は、8日から公開の【空飛ぶタイヤ】上映時間2時間(120分)をご紹介いたしました。

<なお、こちらの作品は、ムービックス仙台・利府、TOHOシネマズ仙台、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻の7ヶ所で、上映中です>


今週のおすすめ!
(6/9放送分)

「万引き家族」 & 「終わった人」

「万引き家族」
監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏 他

「終わった人」
原作:内館牧子
監督:中田秀夫
出演:舘ひろし、黒木瞳、広末涼子、臼田あさ美、今井翼 他


◆聖月のオススメワンポイント
“切ない衝撃と感動、家族の絆の物語” 第71回カンヌ国際映画祭:最高賞・パルムドール受賞で話題!今回は、8日から本格上映となった【万引き家族】そして、今日9日から公開の【終わった人】についてご紹介いたします。
まずは【万引き家族】から・・・

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<ストーリー>
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの頼りは、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、口は悪いが仲よく暮らしていた。
冬のある日、寒さに震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。困惑する信代だったが、傷だらけの彼女を見て、世話をすることに。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく。

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<作品について>
盗んだのは、絆でした。・・・親の年金を不正に受給していた家族の事件に着想を得たというこの物語。・・・原案・監督・脚本・編集を担当したのは、【誰も知らない】【そして父になる】【3度目の殺人】など、様々な家族の形、人間ドラマを描き続けてきた是枝裕和監督です。

下町でひっそりと暮らす一家の父:柴田治を、是枝作品にはおなじみリリー・フランキーさんが、妻・信代を【百円の恋】などの安藤サクラさん。信代の妹を【勝手にふるえてろ】などの松岡茉優さん、祖母の初枝を樹木希林さんが、それぞれに、人間の弱さと悪さを、味わい深く、魅力的に演じています。

そして治の息子・祥太役の城桧吏(じょう かいり)さん、治が家に連れ帰る少女ゆり役(2011年生まれ)の佐々木みゆちゃんの表情にも注目です。 さらに・・・池松壮亮さん、高良健吾さん、池脇千鶴さん、緒形直人さん、森口瑤子さん、柄本明さんなど豪華キャストが、印象的なシーンを作り出しています。

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<みどころ>
物語はタイトルの通り、ある家族が“万引き”という犯罪で生計を立てながら都会の片隅で身を寄せ合うように、それでも時に、明るく楽しく、ほのぼのとしたシーンも交えながら暮らしていますが、それは、ほんの導入部分に過ぎず、ある事件をきっかけに、タガが外れたように登場人物たちの背景が見えてきて、それぞれの印象も、物語の展開も、ガラリと変わっていきます。

それは、まさに今、世の中で起こっている大きな事件であり、あまりにもタイムリーすぎて、恐ろしくなってしまうほど。
特にクライマックスに向け、畳み掛けるように重いボディブローが効いてきて、最後は、打ちのめされてしまうかもしれません。
盗んだんじゃない、拾ったんだ・・・この言葉が、どういう意味を持つのか。

映画【うなぎ】以来、21年ぶりに日本映画がカンヌの最高賞:パルムドール賞を受賞し、世界で認められた作品・・・まずは“家族の絆を問う” 上映時間:2時間(120分)の【万引き家族】ご紹介しました。
<こちらの作品は、現在TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、チネ・ラヴィータ、イオンシネマ名取、109シネマズ富谷の6箇所で上映中>

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もう一本は、定年を迎えた男の、まだまだ終われない人生の奮闘記!!今日9日から公開の映画【終わった人】のご紹介です。

<ストーリー>
大手銀行の出世コースから外され、子会社に出向させられたまま定年を迎えた田代壮介。これまで、仕事一筋だった壮介は途方に暮れ、その喪失感からネガティブな発言を繰り返す。日々、やることがない。時間の進みが遅すぎる。でも、このまま老け込むのはマズイと感じスポーツジムで身体を鍛え直したり、図書館で時間を潰そうとはするのだが、よく見ると周りにいるのは“終わった”ように見えてしまう老人ばかり。
一方、以前の輝きを失った夫と向き合えない妻・千草は、美容師として毎日、忙しく働きながら、ついグチをこぼす夫と、次第に距離を置いてしまう。「俺はまだ終われない」と、職業安定所で再就職先を探し始めるも、高学歴と立派な職歴が邪魔をして、思うように仕事は見つからない。家では「恋でもしたら?」と、からかわれる始末。そんな中、ある人物と出会ったことで運命が大きく動きだす。

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<作品について>
世間から終わった人と見なされた元会社員の悲哀と、そんな夫と向き合えない妻の関係を、ハートフルに描くこの作品は、多くのTVドラマなどの脚本を手掛けてきた内館牧子さんのベストセラー小説を原作に、舘ひろしさん、黒木瞳さんのW主演で映画化したものです。 他に、主人公を惑わす美女を広末涼子さんが、また、臼田あさ美さん、今井翼さん、ベンガルさん、清水ミチコさん、温水洋一さん、高畑淳子さん、田口トモロヲさん、笹野高史さんらが共演しています。

メガホンを取ったのは【リング】シリーズなど数多くのホラーを手掛けてきた中田秀夫監督です。

布袋寅泰さん作詞作曲の主題歌『あなたはあなたのままでいい』を歌うのは妻の今井美樹さん!というのも話題となっています。

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<みどころ>
自分たちの歩き方でいいのか。という“人生の秋”を歩いている世代の戸惑い。定年後に待ち受ける人生は、予想もつかない、驚きの連続!?・・・原作本の帯には“定年って生前葬だな”と、ショッキングなフレーズも出ています。

“笑って、泣いて、それでも生きていく・・・人生は、まだまだ終われない。”今日9日から公開の【終わった人】上映時間2時間5分(125分)の作品。 <こちらの作品は、現在TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷の6箇所で上映です>

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今回は、今日から公開の【終わった人】と、現在上映中の【万引き家族】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(6/2放送分)

「友罪」 & 「爆音映画祭」について

「友罪」
原作:薬丸岳
監督:瀬々敬久
出演:生田斗真、瑛太、佐藤浩市、夏帆、山本美月 他

「爆音映画祭」9作品
・グレイテスト・ショーマン
・ラ・ラ・ランド
・バーフバリ 伝説誕生
・バーフバリ 王の凱旋<完全版>
・キングスマン
・キングスマン:ゴールデン・サークル
・ベイビー・ドライバー
・SING/シング


◆聖月のオススメワンポイント
“隣りで静かに微笑む心を許した友が、かつて日本中を震撼させた「あの事件」の少年Aだったら・・・。” 今回は、W主演の生田斗真と瑛太が渾身の演技で挑んだ、慟哭の人間ドラマ。現在絶賛公開中の【友罪】。そして、ムービックス利府で来週6月7日(木)から開催予定の【爆音映画祭】についてご紹介します。まずは【友罪】から・・・

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<ストーリー>
ジャーナリストの夢にやぶれ、生活のため町工場で働き始めた益田。他人との交流を避け、過去を語ろうとはしない無口な鈴木。二人は同時期に職場で出会い、同じ寮で暮らし始める。「俺が死んだら悲しい?」「悲しいに決まってるだろ」益田にとって他愛のないやり取りだったはずのそれは、鈴木の悲壮な思いを秘めた質問だった。やがて同い年の二人は、少しずつ打ち解け、友情を育んでいくのだが・・・、ある事件をきっかけに益田は、鈴木が、17年前に世間を騒然とさせた連続児童殺害事件の犯人だった“少年A”ではないかと疑い始める・・・。

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<作品について>
凶悪事件を起こした元少年犯と思われる男と、その過去に疑念を抱く同僚の友情と葛藤を描く、この作品・・・原作は、デビュー作「天使のナイフ」で江戸川乱歩賞を受賞。その後も人間の心理を繊細に描き出す数々の話題作で、多くの賞に輝くなど、ミステリー界の旗手と言われる薬丸岳さんの同名ベストセラー小説です。

これをヒューマン・サスペンスドラマとして映画化したのは映画【ヘブンズ ストーリー】【アントキノイノチ】【8年越しの花嫁 奇跡の実話】そして、大ヒット作【64-ロクヨン-】等、人間の本質に迫った作品を次々と発表している瀬々敬久(ぜぜ たかひさ)監督です。

また、史上最難関とも言える役に挑むのは、若手実力派の二人・・・元週刊誌記者の益田を演じているのはアクション、コメディ、ラブストーリー、と、多種多様な役柄を完璧に演じ分ける生田斗真さん。心を許した友の、真の姿を探りながら、封印していた己の罪とも闘う、渾身の演技を見せています。

更に、どんな役柄にも鮮やかに染まることができる瑛太さんが、元少年犯という難しい役に挑みました。生田さんとは、【土竜の唄 香港狂騒曲】で共演、瀬々監督とは【64-ロクヨン-】で組んでいます。

他にも、益田と鈴木に関わる人々として、夏帆さん、山本美月さん、富田靖子さん、坂井真紀さん、光石研さん、佐藤浩市さんなどが、他人には言えない秘密や罪を抱え、事件の重要なピースとして、それぞれの葛藤をリアルに体現する魂のこもった競演をしています。W主演の生田さん、瑛太さん、そして瀬々監督から、メッセージを頂きました。

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<メッセージ>
ラジオマガジン・アーリーバードをお聴きの皆さん、おはようございます!映画【友罪】で益田役を演じました生田斗真です。鈴木役の瑛太です。監督の瀬々敬久です。

生田:映画【友罪】は、只今、劇場で公開になっています。なかなか答えの出ない問題ではあるんですけれども、この映画を、ぜひ、ご覧になって頂いて、ご友人やご家族や恋人と、この映画について、そして友だちとは何なんだ?ということを是非、語り合って頂きたいと思います。

瑛太:一見テーマは重いんですけども、ヒューマンサスペンスとしての映画として、ストーリーとして本当に面白いので是非劇場でご覧になってください。

監督:なかなかハードな内容だとは思いますけれども、友情や愛情、そういう人間の大切なところが、最後に人を救ったり、そして最後には小さな光が見える様な感じにはなっていると思います。是非その辺もみてやってください。宜しくお願いします。

3人:是非、劇場でご覧ください!

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<みどころ>
“「人を殺したんだ。」鈴木の告白に、益田の過去が交錯していく・・・”なぜ殺したのか?そして益田の犯した罪とは?鈴木に関わる女性達の想いは?

毎晩うなされるほどの、闇を抱えて生きている二人の他にも、何組かの家族が登場します。加害者の家族、被害者の家族、そのまた兄弟・姉妹の家族・・・そして、これから家族になろうとしている人や、家族を解散した人たち・・・

更に、いじめ・DV・・・誰もが心にしまいこんでいる何かに苦しめられている、何かから逃れようとしている・・・犯した罪は、償えるのか、そして、いつか許されることがあるのか・・・その問いに、答えはあるのでしょうか?
物語は、二人に関わる人々を巻き込んで、予想もしない衝撃の結末へとなだれ込んでいきます。とにかく、“凄い”映画です!!上映時間:2時間9分(129分)の【友罪】をご紹介しました。

<こちらの作品は、現在TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、チネ・ラヴィータ、イオンシネマ名取、109シネマズ富谷の6箇所で上映中>

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そして、来週6月、7、8、9、10の4日間限定で、ムービックス利府を会場に開催される、【爆音映画祭】について、簡単にご紹介しましょう。

『映画を“音”で観る!これまでにはない、あらたな映画体験が今、未知なる感動を生む!』と言う、来週木曜日7日から10日までの4日間の限定で。また6月8日(金)は、【爆音絶叫上映】も行われる予定のこの映画祭。

爆音上映とは・・・2004年に産声をあげたもので、ライブ用の音響システムを使って大音響の中で映画を観て、聴くという試みです。その爆音によって、視覚までもが変容し、映画そのものも違って見える!?大音響でなければ聴こえてこないかすかな音を聴くという、大胆かつ繊細な上映です。その画期的な面白さが広がり、2008年からは映画祭として、全国の映画館・公共施設・ライブハウスなどで企画されています。

さて、今回の一挙上映予定は、豪華9作品!!(コーナーで紹介した作品も!)【グレイテスト・ショーマン】【ラ・ラ・ランド】【バーフバリ 伝説誕生】【バーフバリ 王の凱旋<完全版>】【キングスマン】【キングスマン:ゴールデン・サークル】【ベイビー・ドライバー】【SING/シング】【レ・ミゼラブル】の9作品ですので、日程は事前のご確認をお願いします。

豪華ラインナップは全て、作品ごとに適した音響調整を実施しています。

今回は、映画は“音”で、もっと楽しめる!来週7日から、4日間限定で開催される【爆音映画祭】、そして現在絶賛上映中の【友罪】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(5/26放送分)

「港町」 & 「泳ぎすぎた夜」

「港町」
監督:想田和弘

「泳ぎすぎた夜」
原作:
監督:五十嵐耕平、ダミアン・マニベル
出演:古川鳳羅、古川蛍姫、古川知里、古川孝、工藤雄志


◆聖月のオススメワンポイント
さて今回は、ドキュメンタリー【港町】と、ドキュメンタリー風ドラマ【泳ぎすぎた夜】の2本をご紹介いたします!まずは、“比類なき映画体験。ドキュメンタリーの驚天動地”と言われる作品、現在、宮城県内フォーラム仙台で公開中の映画【港町】からのご紹介です。

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<作品について>
美しく穏やかな港町で出会う人々、小さな海辺の町に漂う、孤独と優しさ。そこに暮らす人々の何気ない言葉や姿や表情は、町そのものであり、そこから「今の日本」や「世界」が浮かび上がり、そして何が聞こえてくるのだろうか・・

監督・脚本・撮影・編集、全てを担当したのは、イタリア・カナダ・中国など、国内外で高い評価を受ける映画作家・想田和弘(そうだ かずひろ)監督です。

自ら「観察映画」と呼ぶドキュメンタリーの方法を提唱・実践していますが、それは、事前のリサーチや、テーマ設定、台本作りはしない。予定調和を排除して、目の前の現実をひたすら「観察」する。完成した映画には、BGMも、ナレーションも、テロップ(説明用の字幕)さえも入れず、観る人にも映像と現場の音による観察をしてもらおうというものです。

ベルリン国際映画祭2018への正式招待が早々に決まった本作【港町】は、前作【牡蠣工場】と並行して、瀬戸内の小さな港町・岡山県牛窓で撮影された想田監督の「観察映画」の第7弾となりました。

モノクロ画面による、どこか幻想的な映像は、ドキュメンタリー映画の新境地とも言われています。先週仙台にいらした想田和弘監督に、お話を伺って参り ました。

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<インタビュー>
監督:どんな人でも映画になるんだ!と思うんです。こちらがよく観てよく聴く、「観察映画」っていうのは、よく観て、よく聴くっていうことなんですけど、こちらが、よく観てよく聴けばですね、どんな人にも必ず何か凄いドラマがあるんですよね。その“ドラマ”とか“日常生活のさざ波”みたいなものを、ちゃんとこっちが、アンテナを張ってキチッと観察させてもらって、それを描ければ、僕は映画になるんじゃないかなと思っているんですよ。

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<メッセージ>
監督:アーリーバードをお聴きの皆さん、是非【港町】ご覧ください!僕は、あの映画というのは、疑似体験の装置だと思っていて、まあこの【港町】という映画ではですね、僕は「牛窓」という港町を訪れて、いろんな人に、或いは猫に出会ってですねえ、別れてくるという、そういう映画なんですけれども、皆さんも、この「牛窓」を旅したかの様な、疑似体験を楽しんで頂けたらなという風に思っています。是非、映画館でご覧ください!

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<みどころ>
監督曰く・・・“映画の入り口は、日常の思わぬ場所にぽっかりと開いている。うっかりすると見過ごしてしまうが、よく観て、よく聴きながら入っていくと、豊かで魅惑的な世界が広がっている”とも・・。まるで旅先で出会った風景のような作品です。宮城の、田代島の様に、猫ちゃんもいっぱい出てきます! まずは「観察映画」ドキュメンタリー【港町】上映時間2時間02分(122分)の作品でした。

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また、もう一本。これは、とても小さな、新しい冒険の始まりです!同じくフォーラム仙台で公開中のフランス・日本合作映画【泳ぎすぎた夜】をご紹介します!

<作品について>
雪に覆われた冬の青森の山あいにある小さな町。夜明け前、しんしんと降り積もる雪、寝静まった家々はひっそりと暗い。魚市場で働く父親は、そんな時刻から静かに仕事に向かう準備を始める。物音で目を覚ました6歳の息子は、もう眠れない!とクレヨンで絵を描き始める。辺りが明るくなり、眠い眼をこすりながら、学校への準備を始める少年。登校途中に、ふと、自分の書いた絵を、父親に届けよう!と思い立ち、市場を目指して歩き出す!
この日、少年にとっての“新しい冒険”が始まった。・・・

これは、国も言葉も異なる、二人の若き新鋭監督:フランス人のダミアン・マニヴェル監督(【若き詩人】【パーク】)と、静岡生まれの五十嵐耕平監督(【息を殺して】)とが、共に魅せられた、美しい原風景のような冬の青森を舞台に、共同監督作品として企画し、そこに生まれ育った人々と、限られたスタッフによって作り上げた作品です。

時に、大人の理解を超えてしまう、類い稀な存在感で少年を演じたのは、現地・弘前のイベント会場で偶然出会った古川鳳羅 (こがわ たから) くん。実際に撮影時は、青森に住む小学一年生で、劇中、彼を取り巻く家族も、弘前の漁業市場で働くお父さん、そして、お母さん、お姉ちゃんという、本物の彼の家族が出演しています。

6歳の子供を主人公に、子供だけが持っている豊かな感覚を丁寧に描くことで、幼い頃の感覚を、取り戻させてくれるような不思議な時間。私たち観客は、彼の小さな冒険を、後から、そっと追いかけているみたいな感覚になります。

おぼろげな記憶を頼りに、途中で手袋を落っことしたり、みかんを食べたり、眠くて眠くて、どこでも寝入ってしまうなど(これは演技ではなく、ほとんど、本当に眠っていたそうです!)お父さんの働く市場を目指すその姿は、あの「はじめてのお使い」のようなハラハラドキドキ感もあり、また人の優しさに包まれた、温かな情景でもあります。こちらも劇中には、余計なBGMやセリフなどは一切なく、ただ一曲、雪が降る中ではありますが『ビバルディの四季:春』が流れ、柔らかな温もりを運んでくれています。

今回は現在公開中のドキュメンタリー風ドラマ【泳ぎすぎた夜】上映時間1時間19分(79分)の作品と、観察映画【港町】をご紹介いたしました。尚、こちらの作品は、どちらもフォーラム仙台で上映中です。


今週のおすすめ!
(5/19放送分)

ダンガル きっと、つよくなる

監督:ニテーシュ・ティワーリー
出演:アーミル・カーン、サークシー・タンワル、ファーティマー・サナー、サニヤー・マルホートラ 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“人類史上最も熱い、パパの愛と野望。”世界を席巻した感動の家族の実話を元にしたインド映画の大傑作・・・ただ出演者は、踊らない、歌わないというインド映画としては珍しい作品?です。18日から宮城県内ではチネ・ラヴィータで公開となりました【ダンガル きっと、つよくなる】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
誰よりもレスリングを愛し、インドの国内チャンピオンにまで、のぼり詰めたものの、生活のために引退したマハヴィル。母国に初の金メダルをもたらす夢は、まだ見ぬ息子に託すことになるはずだった。ところが待望の第一子は女の子。2人目も、3人目も…なんと4人目も女の子。やむなくマハヴィルは自分の夢を諦める。

それから10数年後・・長女ギータと次女バビータが、悪口を言う男の子を喧嘩で、ボコボコに・・・。マハヴェルは、2人を叱るどころか、歓喜する。
娘たちの格闘センスを信じた彼は、止める妻を“試しに一年だけ!”と説得し、翌日から猛特訓を始めたのだ・・・。

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<作品について>
ダンガルとは・・・レスリング、ファイター、挑戦という意味。
この作品は、厳格な身分制度や、男尊女卑の因習が根強く残るインドで、レスリング一直線の熱血パパが、2人の娘を世界的な選手に育て上げた家族の実話を元に、父の夢をまとった姉妹がレスリングで世界に羽ばたく壮大な逆転サクセス・ストーリーとなっています。

大ヒットしたインド映画【バーフバリ】を越えて、その圧巻の面白さと感動で人々の心を鷲掴みにし、興行収入歴代第一位の座に輝く、話題の大興奮作品でもあります。監督・脚本を担当したのは、2011年に監督デビューしたニテーシュ・ティワーリー。日本での公開作品は少ないものの、2016年に公開されたコメディ映画【ニュークラスメイト】は好評を博し、また本作は、インド国際映画祭で最優秀児童映画賞と、脚本賞を受賞しています。

巨人の星(これを知っている世代も限られているかもしれませんが・・・)の星一徹バリの過酷な特訓を強いる熱血パパを演じるのは、ボリウッド=インド映画界のトップスター・・・今回の大ヒットで、国宝級スター!とも言われているアーミル・カーンです。俳優として第一線で活躍しつつ、福祉や教育など社会問題にも取り組み、2013年にはタイム誌で「世界で最も影響力のある100人」にも選ばれています。

2009年公開【きっと、うまくいく】や、2014年公開【PKピーケイ】では、極限まで体重を絞り、実年齢より20歳も若い大学生役や、全裸シーンをこなした彼が、今回は、なんと現役ファイターから、加齢とともに太鼓腹の中年親父になっていく肉体を表現するため、体重を27キロも増減させました。
その役にかけるスゴさに圧倒されます。現役時代から50代まで、特殊メイクなしで、魅せた!というわけです。

長女ギータの幼少期を演じる:ザイラー・ワシーム、青年期:ファーティマー・サナー・シャイクは、共にこれまでに主演作もある、今注目の若手女優さん。
そして次女のバビータ役は、幼少期、青年期ともに本作が映画デビュー作と言う女優さん、スハーニー・バトナーガと、サーニャ・マルホートラです。

いずれも可愛らしい姿だった彼女たちが、一変、泥まみれの坊主姿で戦う事に。4人ともレスリングは初めてだったそうですが・・・未体験とは思えないほど、みごとな鍛え上げ方で、オリンピックの試合シーンなども見事に魅せてくれています。

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<みどころ>
食事制限に、毎朝5時からの特訓、厳しい肉体改造、更には、街じゅうの笑い者にされながら、なぜ彼女たち、そして父親はメダルを取るまで頑張ることができたのか?東京オリンピックの話題もそうですが、日本では、特にレスリングや、最近ではバドミントンでも選手とコーチとの関係が何かと話題に上がったばかり。

映画では、父親コーチと代表グループのコーチとの間に、指導の仕方で対立が起こる・・・というシーンがあるのですが・・・冷静に俯瞰で見た場合、もしかしたら親の欲目とか、コーチとしてのプライドなどがぶつかり合うのかもしれません。・・・ただ、親は『欲目』・・・だけではなく、本当に我が子のことを『良く』見ているので、子供=選手の良さを生かした戦い方や、相手選手との相性など、研究に研究を重ねている!のが父親コーチなのでは?と思えました。
(コーチは、大勢を一緒に見ているが、父親コーチは、子供だけを見ている。)

スポーツ界も少々にぎやかな中ではありますが、素直にスポーツにかける愛と、熱き親子の愛や、厳しさが描かれていて本当に心にしみる作品です。とても素敵な感動のクライマックスシーン(ラスト30分ほど)には、涙が止まりませんでした。

娘の友人の結婚式で、花嫁が切々と語るシーンがあるのですが、その時初めて、ただ単に自分の金メダルへの夢を無理やり子供達に託しただけではなかった!という、本当の父の気持ちに気づき、これまでとは全く変わって、自ら特訓に向かおう!とする娘たちの姿も描かれています・・・

インドでの、女性の社会的、精神的立場についても考えさせられる作品です。

エンディングには、日本のレスリング界で活躍する女性たち:吉田沙保里さんや伊調馨さんらとも、実際の試合で戦ってきている彼女たち、そしてお父さん本人たちも登場しています。

今回は昨日18日から公開の映画【ダンガル きっと、つよくなる】上映時間2時間20分(140分)をご紹介いたしました。尚こちらの作品、宮城県内では仙台のチネ・ラヴィータで上映となっています。


今週のおすすめ!
(5/12放送分)

狐狼の血

原作:柚月裕子
監督:白石和彌
出演:役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、音尾琢真 他


◆聖月のオススメワンポイント
“この国には、牙のない男が増えすぎた”・・・あらがえ、生き残れ、男たち。さて今回は、極上のハードボイルド・エンターテインメント!役所広司主演で今日12日から公開の【狐狼の血】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
昭和63年。暴力団対策法成立直前の広島・呉原。そこでは未だ暴力団組織が街を牛耳り、新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の「加古村組」と地元の暴力団「尾谷(おだに)組」とがにらみ合い、抗争の火種がくすぶり始めていた。そんな中、「加古村組」の関連企業の社員が失踪する。

この失踪を殺人事件と見たマル暴担当のベテラン刑事・大上(おおがみ)は、新人刑事・日岡(ひおか)とともに奔走するが、やくざの抗争が、正義も愛も金も、すべてを呑み込んでいく。警察組織の目論み、大上自身に向けられた黒い疑惑、様々な欲望をもむき出しにして、暴力団と警察を巻き込んだ、血で血を洗う報復合戦が起ころうとしていた・・・。

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<作品について>
原作は、丁寧に人間の機微を描き出し、今もっとも注目されるミステリー作家の一人、柚月裕子(ゆづき ゆうこ)さんの同名小説。
メガホンを取ったのは、【凶悪】で脚光を浴び【日本で一番悪い奴ら】などを手がけた白石和彌(しらいし かずや)監督です。

破天荒な捜査で警察内部や、暴力団からも一目置かれている大上を演じたのは、日本を代表する映画俳優:役所広司さん。そして、県警本部から赴任した一流大学出の日岡を、松坂桃李さん。人気クラブの美人ママに、真木よう子さん。

他に江口洋介さん、ピエール瀧さん、石橋蓮司さん、中村獅童さん、竹野内豊さん、駿河太郎さん、滝藤賢一さん、矢島健一さん、田口トモロウさん などなどオールスターキャストといっていい、実力派が揃いました。

公開前に、白石監督と岩手県出身、山形県在住の原作者:柚月さんが仙台にいらっしゃいましたので、お話をお聴きしました。

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<インタビュー>
監督:監督:白石和彌さん、原作者:柚月裕子さん柚月先生が【仁義なき戦い】にインスパイアされて書かれたということで、それを映画にするときに、もう一度【仁義なき戦い】の様な映画という風にはプロデューサーの方からも言われたんですけれど、なかなか、簡単な仕事ではないなとは思いました。ただ勿論、書かれていることが、非常にストレートに胸に迫りましたし、あの、ここに出てくる大上と日岡の物語も、やっぱり凄い昭和63年の物語なのに、非常に現代的なテーマだったり、今こそ必要な物語な様に感じたので、これは何とか腹をくくって、命を削る思いで監督をやらせてもらおうと決めましたね。

柚月:生きるって、非常に、あの実は、みっともないことで・・・まして自分が生き残りたいって必死になることって、見る人が見れば、非常に無様な姿、でも、それこそが、本当はとっても尊いことで、あの必死になる姿こそが、もの凄くカッコイイ、それは、ずっと思ってきたことなんですね。で、そこに、あのジェンダーといいますか、男性女性は、あまり変わりはなく、人間そのものが生きる姿が非常にかっこいいですね。“仁義”もそうです。スクリーンの中で、凄くみっともないんですけど、なぜか人を魅了する力がある。それは「狐狼の血」も同じで、皆さん非常にかっこいい役者の方が揃っているんですが、その整ったポーズをとっているとか、何か非常に美しい姿のかっこよさではなくて、ホントに皆さん必死に生きようとしているというか、う?ん、その姿にきっと多くの方が、心惹かれると思います。

監督:昔、役所さん、キレキレのヤクザを演じたことがあって・・・これは刑事なんですけど、イケイケの役所さんを観たかったというか、僕が見たい役所さんを、お願いしたっていう感じですよね。それに必死についていく日岡の、松坂桃李さんも、彼のクレバーさとか、あの、本質的に彼が持っているまっすぐさとか初々しさみたいなものが、この映画では凄いハマるだろうと思ったし、もっと言うと、それは、さっき狐狼の血継承の話が出ましたけど、大上から日岡への何かの継承の物語であると同時に役者:役所広司から、多分これは、松坂桃李へも、何か継承できるものが、多分この映画には、あるだろう!という期待も込めて、松坂桃李くんと、やっぱり勝負したい!って思えたんでしょうね。

あとはもう、あのホント、オールスターキャストで、江口さんはじめ、もう、とにかく顔が面白くて(笑)顔に力があって・・・、で、全員色気があって、生き方を曲げない人たち・・・でも、みんなホントに楽だったのは、世界観がハッキリしていたので、警察対ヤクザの話で、しかも広島弁喋って・・「ああ、もう監督、何も言わなくてもオーケー、もうわかってるから!」っていう位、みんなノリに乗ってやってくれたのが印象的でしたね。


柚月:ホントに映像でなければ表現できない面白さ、かっこよさ、そして伝えられるものが、たくさん凝縮されていて本当にスゴイものを見たなって思いました。

監督:僕が一番描きたかったのは、この大上ですよね。大上の背中をどう観て、日岡は、その後行くことを想像させられるんだろうかということが、一番重要だったかなと思います。

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<メッセージ>
ラジオマガジン・アーリーバードをお聴きの皆さん!映画【狐狼の血】監督の白石和彌です。原作者の柚月裕子です。

監督:この映画【狐狼の血】ヤクザ対警察の映画なんですけれど、ちょっと何かタイトルとか、ポスターの感じでは、怖そうな映画かなとも思います。ただ怖いところも若干あるんですけれど、実際、観ると、男性は勿論、女性の方も、最後までハラハラドキドキしながら楽しめる映画だと思っております。是非、劇場で、このエンターテインメントの映画を観て欲しいなと思っております。宜しくお願いします!

柚月:この映画ご覧になった方は、必ず誰かに惚れる映画です。男性は、その男の生き様に・・・そして女性は、その男性、スクリーンの中で生きる男性のカッコよさに、どうかシビレてください!

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<みどころ>
原作本から、勿論バリバリの広島弁で書かれている訳ですが、岩手出身の柚月さんは、研究の為、ご友人に本場の広島弁はどこに行ったら聞ける?と尋ねられて、球場に行ったらいい!と言われ、一人で行かれたそうです。特に、その時はカープが負けていたらしく・・・もう正に生きた広島弁、聞きたかったという荒々しい広島弁を聞くことができ、非常に参考になりました!と。監督も「その話は、初めて聞いたよ!楽しい取材でした!」と言って頂けて、とても嬉しい時間でした。

冒頭から目を覆いたくなる(血なまぐさい?エグイ?)シーンもありますが、そこを乗り越えると、役所さんの言葉を借りるならば『ギリギリの場所で命を燃やす、そんな人間たちの姿を感じてもらえる』のではないでしょうか。

ラストは、思いがけない展開で、グッときました・・・。

今回は今日12日から公開の映画【狐狼の血】上映時間2時間06分(126分)をご紹介いたしました。なお、こちらの作品、宮城県内では、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻の7カ所で上映です。


今週のおすすめ!
(5/5放送分)

アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル

監督:クレイグ・ギレスピー
出演:マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ポール・ウォルター・ハウザー 他


◆聖月のオススメワンポイント
<GWは、一年で一番、映画館に人が入る時期:黄金週間!という、映画業界の言葉から生まれた!という説もありますので、このGWにちなみ、この日の放送では、毎週、沢山頂いていて、なかなかご紹介できなかった映画関連のメールの中から、何通かご紹介しました。>・・・

これからも、色々なジャンルから、上映作品をご紹介して参りますので、又メッセージや、リクエスト、質問なども、お気軽にお寄せください!!

さて今回の作品は、“あのスキャンダルの真相は?”フィギュアスケート界を揺るがした衝撃の実話・・・4日からチネ・ラヴィータで公開となっている【アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル】をご紹介します。

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<ストーリー>
貧しい家庭で、幼いころから暴力と罵倒の中で育てられたトーニャ・ハーディング。天性の才能と努力でアメリカ人女性初のトリプルアクセルを成功させ、1992年アルベールビル、1994年リレハンメルと、二度のオリンピックフィギュアスケート・アメリカ代表選手となった。
しかし、彼女の夫だったジェフ・ギルーリーの友人が、94年1月6日、リレハンメルオリンピック選考会となる全米選手権の会場で、トーニャのライバルであるナンシー・ケリガンを襲撃したことで、トーニャにも疑惑の目が向けられ、彼女のスケート人生は一変、転落が始まる。一度は栄光を掴み、アメリカ中から大きな期待を寄せられたトーニャ・ハーディングだったが、その後、彼女を待ち受けていたものは?・・・

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<作品について>
これは、オリンピック代表権をめぐるフィギュアスケート史上最大といわれる衝撃的な事件の、意外な真相と、トーニャの波乱万丈な半生を描いた物語です。

監督は、【ラースと、その彼女】のクレイグ・ギレスビー。関係者本人たちの食い違う証言を元に作られた脚本を秀逸に演出。世紀のスキャンダルを描く一方で、この映画でしか観ることのできないアングルでフィギュアスケートを撮影した迫力のシーンなど、アカデミー賞の編集賞にもノミネートされました。

普通に愛されることを知らずに育ったトーニャ・ハーディング役を体当たりで演じたのは【ウルフ・オブ・ウォールストリート】で大ブレイク。【ターザン:REBORN】【スーサイド・スクワット】などで知られるマーゴット・ロビー。本作では製作にも携わり、4ヶ月に渡る特訓を積んだスケートも披露し複雑な役を演じきりました。

そしてトーニャに激しい罵倒と暴力をぶつける“鬼のような母”に扮したのは、エミー賞を7度も受賞している演技派のアリソン・ジャネイです。第90回アカデミー賞助演女優賞受賞を筆頭に、第75回ゴールデングローブ賞助演女優賞受賞など、様々な映画賞を総なめにした迫真の演技は、まさに圧倒的!“衝撃の実話を世界が賞賛!!”という結果をもたらしました。

他に、トーニャの元夫ジェフ役には【キャプテン・アメリカ】シリーズで一躍話題となり、【幸せをつかむ歌】【オデッセイ】また今年公開の【アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー】にも出演しているセバスチャン・スタンが・・・。幼少期のトーニャ役には【gifted/ギフテッド】で天才子役として賞賛を集めたマッケナ・グレイスなど、実力派が揃いました。

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<みどころ>
残念ながら、最近でもオリンピックを目指した代表争いで、ライバルを不正な方法で蹴落とそうとする事件がありましたが、今から24年前、ある年代以上の人ならば誰でも耳にしたことがある、当時の日本でも連日報道された大スキャンダル:ナンシー・ケリガン襲撃事件。また、実際にTVで目の当たりにした、競技中に見せた、あの靴紐問題のシーン等、鮮烈に記憶に残っているトーニャのイメージと、その背景にあった生い立ちなどの真実が、この作品によって、明らかにされていきます。“世界中から愛され、一瞬にして世界中から憎まれた”というトーニャ。

今は3番目の夫との間に生まれた長男の良き母として、造園業に従事しているということですが、事件当時23歳の若さで世界のヒール役に転じてしまった元スケーターの、新たな顔を、スクリーンで目撃することになるでしょう。

エンディングには、これまでも女子で8人しか成功者がいないというトリプルアクセルを決める当時の本人のパワフルなスケーティグ映像も残っています。

今回は4日から公開となっている映画【アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル】上映時間、1時間46分(106分)をご紹介いたしました。こちらの作品は宮城県内では、チネ・ラヴィータで上映中です。


今週のおすすめ!
(4/28放送分)

レディ・プレイヤー1

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:タイ・シェリダン、オリビア・クック、ベン・メンデルソーン、リナ・ウェイス、サイモン・ペッグ 他


◆聖月のオススメワンポイント
“観たことのない体験に驚異の満足度!”
“ゴールデン・ウィーク、劇場がテーマパークになる!!”
スティーブン・スピルバーグ監督が贈る史上最高の傑作エンタテインメント!今回は、現在好評公開中の【レディ・プレイヤー1】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
2045年、今から27年後という、そう遠くない未来・・・・多くの人々は荒廃した街に暮らす現実を送っていた。しかし、VR(バーチャル・リアリティ)世界の理想郷<オアシス>だけが、若者たちの希望となっていた。何故なら、そこに入れば、想像したことが全て現実になり、誰もが何にでもなれ、理想の人生を楽しむことができるからだ。

ある日、そのオアシスの創設者で、天才にして大富豪のジェームズ・ハリデーから、全世界に向けて、彼の遺言が発信された。広大なオアシスの、どこかに隠された3つの謎を解き、宝の卵を見つけた者は、オアシスの後継者となって、56兆円という莫大な財産を引き継ぐことができると言うのだ。そこから、全人類参加のトレジャー・ハンティングが始まる!!

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<作品について>
日常とVR世界<オアシス>を行き来しながら、空前絶後のアクションとドラマが展開する・・・今、何かと話題のVRの世界を、ここまでリアルに映像化した作品が、あったでしょうか?

未来を先取りしたような本作は、世界的なベストセラー作家で、膨大な量の懐かしのTVゲームコレクションに囲まれているオタクでもあるアーネスト・クラインの小説『ゲーム・ウォーズ』(2011)を原作にしたものです。

監督は、あのスティーブン・スピルバーグ!【ジョーズ】【E.T】【ジェラシック・パーク】【インディ・ジョーンズ】【バック・トゥ・ザ・フューチャー】等など、数々の大ヒット作でメガホンを取り、世界中で人気のライド・アトラクションにもなった映画シリーズを次々、生み出してきた、言わずと知れた巨匠です。

現実ではパッとしない日常を送り、オアシスに自分の世界を求めていた17歳のウェイド(アバターでは、パーシヴァル)を演じるのは、【MUD マッド】【グランド・ジョー】などのタイ・シェリダン。

謎めいた美少女アルテミス(=サマンサ)を、テレビドラマで活躍【テスター・ルーム】【シグナル】などの オリビア・クックが演じています。

そして世界を支配する為、全てを手に入れようとする巨大企業のソレント役を、【ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー】で注目を集めたベン・メンデルソーンなど、個性豊かなキャストが集結しています。

また、オアシスで出会った仲間たちの一人:ダイトウ(=トシロウ)役として、日本の俳優でミュージシャン、【天国からのエール】や、【シェリー】などの森崎ウィンさんが出演しています。

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<みどころ>
あなたは、ゴーグルのような機械を装着し、バーチャル・リアリティゲームを体験したことがありますか?・・<オアシス>のように、そのゴーグル1つで、人々のあらゆる願望・夢が形となる新世代のVRワールド…食べたり眠ったり、トイレに行く以外は、すべてオアシスで過ごす…そんな未来がすぐそこまでせまっている!?としたら・・・

日本大好きな監督の遊び心で、ハローキティが街を歩いていたり、ガンダムにメカゴジラも登場、【ジェラシックパーク】のティラノサウルス。 懐かしの映画【バック・トゥー・ザ・フューチャー】のデロリアンが爆走・・・

怖いところでは、あの【シャイニング】の恐ろしいシーンや、ホラー映画のキャラクターたちも、登場しています。ディズニーランドのアトラクションの一つ:ホーンテッド・マンション風?のワンシーンもあります。

ゲームや、映画を知っていればいるほど、楽しくなってくる仕掛けと言うのでしょうか?謎解き、宝探しと同時に、隠れキャラ探しに参加している気分です。

とにかく、80年代のベストヒットも散りばめられ、映画、ゲーム、コミック、等々あらゆるポップカルチャーの有名キャラクターたちが大集合しています。

ほんのちょっと素通りしただけのものから、ストーリーにしっかり絡んでくるものまで、充実のパンフレットには、ゲーム編、特撮編、アニメ編、音楽編、映画編、テレビドラマ編、ブック編、とそれぞれに詳しく解説が載っています。 (著作権をクリアするだけでも大変だっただろうなあと思ってしまいました。)

“最先端テクノロジーによる魔法レベルのビジュアルと、謎を解きながら進むゲームの楽しさを併せ持つ、スピルバーグが作り上げた<オアシス>とは、まさに映画そのもの”です。

そして、その中で繰り広げられるバーチャルの世界と、厳しい現実の世界・・最終的には、リアルな世界の体験も、どちらも大切!と痛感します。 映画でしか味わえない最高の興奮と感動を、体験してみてください・・・映画【レディ・プレイヤー1】上映時間、2時間20分(140分)で、現在、好評上映中です。

なお、宮城県内では、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻の7箇所で字幕版・吹き替え版・2D・3D・4DXがあります。

ゲーム好きな若い方は、もちろん、あまり・・・と言う方は、懐かしの映画作品に関する映像や、お楽しみがたくさん、散りばめられているので、その辺りを発見するゲームのように、ご覧頂くのも良いかもしれません。

ゲームに詳しくない私は、山寺宏一さんが声優をしている、吹き替え版で、内容を把握しながら、進んでいくことができました。ゲーム性をもっと強調して楽しみたい方向けには、3Dや、4DXもオススメです。


今週のおすすめ!
(4/21放送分)

「ラッキー」 & 「おみおくり」

「ラッキー」
監督:ジョン・キャロル・リンチ
出演:ハリー・ディーン・スタントン、デビッド・リンチ、ロン・リビングストン、エド・ベグリー・Jr.、トム・スケリット 他

「おみおくり」
原案:永井結子
監督:伊藤秀裕
出演:高島礼子、文音、渡部秀、風谷南友、芳賀優里亜 他


◆聖月のオススメワンポイント
番組では、4月からエンジョイ・シニアライフというコーナーもできましたが、長寿社会の中で、シニアや、我々の世代を含め、いかに人生を生きるか、また自分なりの最期を迎えるかなど、色々考えることも多いかと・・・。そういう事も踏まえまして…今回は、現在チネ・ラヴィータで公開中の映画【ラッキー】と今日から公開となるヒューマンドラマ【おみおくり】をご紹介いたします。

まずは、“孤独”と“一人”は同じじゃない。【ラッキー】から・・・

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<ストーリー>
神など信じずに生きてきた90歳、現実主義のラッキーは、今日も一人目覚め、牛乳を飲み、タバコをふかす。ヨガのポーズをこなした後、テンガロンハットをかぶって、行きつけのダイナーで、砂糖たっぷりのコーヒーを飲みながら、クロスワード・パズルを解くのが日課だ。夜には、いつものバーで、馴染みの客たちと過ごす毎日。だが、ある朝突然、気を失った彼は、ふと、人生の終わりが近づいていることを思い知らされ、死について考え始めるのだった。

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<作品について>
現実主義で一匹狼、少し偏屈なラッキーを演じるのは、【パリ、テキサス】【レポマン】【ツイン・ピークス】などに出演、音楽家でもあり、昨年(2017)9月になくなった名優ハリー・ディーン・スタントンです。本作は、彼の人生すべてが反映されたような奇跡の映画です。

監督は【ファーゴ】【ゾディアック】【グラン・トリノ】等に出演し、本人も名バイプレーヤーとして知られるジャン・キャロル・リンチ。全ての者に訪れる人生の終わりについて、スタントンに贈るラブレターとも言える初監督作品となりました。

また、ラッキーの友人役として、監督作の多くに、スタントンを起用するなど公私ともに親交の深かったデヴィッド・リンチが出演しています。

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<みどころ>
映画の最初と最後に、荒野の中をゆっくりと歩む、リクガメの姿が・・・これは、ラッキーの友人のところから逃げてしまったペットのルーズベルト。 主人から遺産相続の対象にまでなった、100歳?200歳?までも生きるというリクガメ・・・・彼が、何を言わんとしているのか?・・・

実際に長きに渡って友人であるスタントンと、デヴィッド・リンチを当て書きしたという脚本によって、哲学的で示唆にとんだセリフが随所に登場しますが、そのおかげで、それぞれの役柄を超えた“素”の部分を思わせるやりとりを作品の中で見せてもらっている様です。

優しい知人に弱音を吐いたり、笑顔に囲まれた友人のパーティーで突然、歌い出したり、居合わせた客と辛かった戦争の話をしたり、自分からアクションを起こす様になるラッキー。彼の中の何かが変わっていく瞬間。・・・

全編にわたって死の恐怖?というか、年老いていくことの切なさも感じますが、しかし名優スタントンにとって、最後の主人公となったこのラッキーとして、少し微笑んだ様な、何とも言えない表情でこの作品を締めくくっていることに、どこか救われる思いがしたのは私だけではない気がします。 “人生の終わり”に、ファンファーレは鳴り響かない。まずは【ラッキー】をご紹介しました。

<宮城県内では、チネ・ラヴィータで上映中です。>


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そして、もう一本、幸せに生きるとは?幸せに一生を終えるには?・・・今日から上映の【おみおくり】を、ご紹介いたします。

<作品について>
死んでしまっても、そこに、その人の生前の面影が浮かぶことがある。・・・様々な「死」の現場、そこには悲しみだけではなく、見送る人と、見送られる人との温かい交流や、溢れんばかりの愛が存在していることを、家族や恋人との7つのお別れのエピソードを軸に繊細に描くヒューマンドラマ【おみおくり】

原案・及び納棺師監修は、亡くなられた方に死化粧を施し、生前を偲ばせる姿に戻す女性納棺師・永井結子(ゆうこ)さんで、御自身の体験から書いた本「今日のご遺体 女納棺師という仕事」が原作です。 納棺師というと2008年に公開され、アカデミー賞外国語映画賞を受賞した映画【おくりびと】がありますが、本作では、二人の女性納棺師が、人の「死」に触れる仕事を通して、自らの心の傷を癒し、生きることへの希望を見出していく様子が描かれました。

監督、脚本を手がけたのは【ピカレスク-人間失格-】等の伊藤秀裕さん。主人公の女性納棺師:満島弥生役を高島礼子さんが。両親を亡くした悪夢と決別する為、その助手として成長していく河村亜衣を文音さんが演じています。他に【アントキノイノチ】【マエストロ!】等の宮下順子さん、【アンフェア】シリーズや【全員、片思い】などの加藤雅也さんらが出演しています。 そして、エンディングを優しく包み込む主題歌は2VOICEの歌う「YOU〜120歳のラブソング〜」です。

幸せに生きるとは?幸せに一生を終えるには?映画【おみおくり】上映時間は、1時間57分(117分)で、21日からチネ・ラヴィータでの上映となります。


今週のおすすめ!
(4/14放送分)

「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」&「一陽来復 Life Goes On」

「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」
監督:ジェイク・カスダン
出演:ドウェイン・ジョンソン、ケビン・ハート、ジャック・ブラック、カレン・ギラン、リス・ダービー 他

「一陽来復 Life Goes On」
監督:尹美亜


◆聖月のオススメワンポイント
今回は4人の高校生を吸い込んだゲーム・アドベンチャー:現在好評公開中の【ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル】(字幕版・吹替版)と“今も、強く、優しい。”ドキュメンタリー【一陽来復 Life Goes On】をご紹介いたします。
まずは、【ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル】から・・・

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<ストーリー>
学校で居残りを命じられた4人の高校生は、地下倉庫の片付けを言い渡される。4人は、そこで「ジュマンジ」という名前のソフトが入った古いビデオゲーム機を発見!早速プレイしようとキャラクターを選択した瞬間、彼らはそれぞれ選んだ人物の体=アバターに変身し、ゲームの中の世界に入り込んでしまった。

しかも、そこはジャングル!! 現実世界の自分とは、性格も体格も性別までも全く違うキャラクターになってしまった彼らは、カバ、ジャガー、ゾウ、サイの群れなど、野生動物と遭遇。危険にさらされながらも、何とかゲームを攻略・クリアしなければ、永遠にゲームの中に閉じ込められて自分たちの世界へは戻れない。与えられたライフは3回!果たして彼らは生きて現実世界に帰ることができるのか!?

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<作品について>
“それは、この世で最も危険なゲーム!”・・・1996年に公開された映画【ジュマンジ】は、すごろくゲーム(ボードゲーム)のサイコロを振ると、コマがひとりでに動き、ゲーム盤に浮かび上がる文字の通りの出来事が次々に起こる!・・・というファンタジー・SFXアドベンチャー映画で、今は亡き名優ロビン・ウィリアムズが、成長しても子供の心を失わない純粋な主人公を熱演し大ヒットしました。
このオリジナル作品が『超体感型アトラクション・アドベンチャー』として激しくバージョンアップしたのが【ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル】です。まさに映画館がテーマパークのアトラクションのように!なっています。

監督は【バッド・ティーチャー】など、コメディの名手:ジェイク・カスダン。そして、ロック様!としてハリウッドでも最強アクション・スターとして君臨するドウェイン・ジョンソンが、【ワイルド・スピード】シリーズとは真逆の内面は気弱なオタクというヘタレ役にチャレンジ!他にも可愛すぎる自己中・金髪女子べサニーが中身?になる教授には、【ガリバー旅行記】のジャック・ブラック、また【ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー】のカレン・ギラン、人気コメディアンのケヴィン・ハートなど、個性派&芸達者のオールスターが揃いました。

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<みどころ>
前作は、まず部屋がジャングルになり、猛獣たちが街中を暴走していましたが、今回は、高校生たちが飲み込まれてゲームの中のジャングルが舞台となります。撮影も、ハワイのジャングルや大自然で行われ、スケールの大きな映像となりました。前作をご覧になった方は(私も)そのラストシーンから続編はいつかきっと・・・と思っていましたが・・・冒頭に太鼓の音がして、ビーチでゲームボードが発見される!というところも、象や、サイなど、猛獣たちが暴れまわる様子はオリジナルへの製作者のリスペクトを感じられるのでは?
ハラハラ・ドキドキさせられる中、でも明るく楽しく、そして、自分のことしか考えていなかった、自信なんてかけらもなかった子供達が、ゲームを終えるために必死に協力し、命の大切さ、生き方の選部ことを学んで成長していく姿が感じられるストーリーでもあります。

オリジナルが公開された20年以上前の1996年!というのもキーワードになっていますし、ラストには、ちょっとホロリと・・・。まずは、【ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル】(字幕版・吹替版)ご紹介しました。

<尚、こちらの作品は、宮城県内では、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川の7箇所で上映中です。>

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もう一本は、東日本大震災を経て、手探りで前進しようとする人々の姿を追ったドキュメンタリー。仙台セントラルホールで上映中の【一陽来復 Life Goes On】をご紹介いたします。

<作品について>
2011年3月11日の東日本大震災から6年あまり・・・。震災によって甚大な被害を受けた宮城県石巻市・南三陸町、岩手県釜石市、福島県川内村・浪江町の各地では、多くの人が、喪失感や葛藤を抱えながら新しい一歩を踏み出している。

3人の子供を失った場所に、仲間のための集会スペースを作った夫婦。津波の後にもたらされた海の恵みに気づき、以前とは異なる養殖を始めたカキ漁師。震災を風化させないために語り部となったホテルマン。写真の中で生き続けるパパと、そろばんが大好きな5歳の少女。全村避難の村で田んぼを耕し続けた農家。電力会社との対話をあきらめない商工会会長。被爆した牛の世話を続ける牛飼い。

カメラは「復興」という一言では、くくることのできない、一人一人の確かな歩みを、自然豊かな風景とともに映し出します。作品では、岩手・宮城・福島の被災3県で生きる市井の人々の姿を通じて、東北、そして、日本の現在を捉えたドキュメンタリーとなりました。

メガホンをとったのは、ドキュメンタリー番組の制作や【サンマとカタール女川つながる人々】などのプロデューサーを経て、本作が初監督作品となるユンミア監督。「震災の衝撃と悲しみは世界中の人々に伝わったが、その後に生まれた、沢山の小さな希望や幸せを伝えたい」という一心で、東北の各地に通い、取材を続けたそうです。また東北に縁が深く、継続的な復興支援活動で知られる藤原紀香さんと山寺宏一さんがナレーションを務めています。

生命の賛歌:ドキュメンタリー【一陽来復 Life Goes On】をご紹介しました。上映時間は、1時間21分(81分)で、仙台セントラルホールで上映中です。


今週のおすすめ!
(4/7放送分)

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

監督:スティーブン・スピルバーグ
出演:メリル・ストリープ、トム・ハンクス、サラ・ポールソン、ボブ・オデンカーク、トレイシー・レッツ 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、現在好評公開中のメリル・ストリープと、トム・ハンクスという2大俳優が初共演し、スティーヴン・スピルバーグがメガホンを取った見応え十分の重厚な社会派ドラマ【ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
ベトナム戦争の泥沼化から、国内では反戦の気運が高まっていた1971年のアメリカ。国防総省は、このベトナム戦争について、客観的に調査・分析する文書を作成していたが、戦争の長期化により、それは7000枚に及ぶ膨大な量に膨れあがっていた。これはまさに戦争の記録で、参戦が失敗であったことを証明するに等しい、国家の最高機密文書=ペンタゴン・ペーパーズだったのだが、ある日その文書が流出し、ニューヨーク・タイムズが内容の一部をスクープした。ライバル紙のニューヨーク・タイムズに先を越され、ワシントン・ポストのトップで、アメリカ主要新聞社史上、初の女性発行人:キャサリン・グラハムと、編集主幹:ベン・ブラッドリーたちは残りの文書を独自に入手し、全文を公表しようと奔走する。

真実を伝えたいという気持ちが彼らを駆り立てていた。・・・しかしニクソン大統領が、あらゆる手段で記事を差し止めようとするのは明らかだった。 政府を敵に回してまで、本当に記事にするのか?・・・報道の自由と、信念を懸けた“決断”の時は近づいていた。

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<作品について>
ベトナム戦争の真っ只中の1971年。アメリカでは反戦運動が盛り上がりを見せていた、その時、ニューヨーク・タイムズは政府の極秘文書“ペンタゴン・ペーパーズ”の存在を暴き、ライバル紙であったワシントン・ポストも報道の自由を求めて立ち上がる・・・という、新聞社を舞台に繰り広げられる、この真実の物語・・・原題は『The Post』。

監督スティーヴン・スピルバーグ、主演はオスカー俳優、メリル・ストリープ&トム・ハンクスという奇跡のチームが描いたのは米国の光と影であり、報道の自由を懸けて闘った新聞記者たちの熱き実録ドラマでもあり、ひとりの平凡な女性が覚悟を決めて重大な決断を下すに至るという、感動的な女性映画でもあります。

監督のスティーヴン・スピルバーグは、ご紹介するまでもなく、エンタメから社会派まで多くの作品を手がけ、史上最高の累計興行収入を誇る巨匠です。撮影は、ヤヌス・カミンスキーが、そして音楽を担当したのは、今年86歳を迎えた、こちらも巨匠:ジョン・ウィリアムズです。スピルバーグ監督とは【続・激突!カージャック】(74)でタッグを組んで以来44年間、【ジョーズ】【未知との遭遇】【E.T】【シンドラーのリスト】等など名作ばかり実に本作で、29本目のコラボレーションとなりました。報道の自由をめぐる駆け引きを鮮やかに描き出すこの作品でも、心深く響きわたる書き下ろしスコアに注目です。

このジョン・ウィリアムズとのコラボレートについて監督は・・・彼は、匿名の情報源のような形で貢献することを思い描き、映画に何も課さず重みを与え、ストーリーをリードすることなく、観る者の正義感をかき立てようと、繊細で、巧みで、非常に表現豊かで、身を切るほどに美しい。
(中略)派閥的でも政治的でもなく、歴史の振り子が揺れ続ける中、時代を超えて生き残って欲しいと願うストーリーについてコラボレートできたことを、二人ともとても誇りに思っている・・・と語っています。(放送では、オリジナル・サウンドトラックに乗せてお聴きいただきました。)

アメリカ主要新聞社史上初の女性発行人:ワシントン・ポストのキャサリン・グラハムを演じるのはメリル・ストリープ、編集主幹:ベン・ブラッドリーをトム・ハンクスが当たっています。

実在の人物をモデルに、メリル・ストリープとトム・ハンクスが共演!というだけでも期待は高まるばかりですが・・・特に、時の大統領による妨害を招き、社の存続すら危うくなることがわかっていても、女性社主であるキャサリンが社の未来に責任を負いながら深く葛藤する姿に、同じ女性としても、強く心を動かされました。

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<みどころ>
完璧ではなくても、最善を尽くす・・・スクープ、と言っても単なるスクープではなく、国家を揺るがすような・・・長年の嘘を暴いて、政府と戦う、大スクープです!

ウォーターゲート事件へと続く、その先を予感させる終わり方も印象深く・・・女性の立場、会議での発言権なし!例え同じことを言っても女性であるだけで聴いてもらえない、という状況も描かれています。(男女雇用機会均等法以降であっても感じてきた)ある時代以前の、働く女性ならばどこかで感じていたような、つらい気持ちを思い起こすこともありました。

また、その女性たちにメリルが囲まれるシーンや、バイトの女の子の台詞が何かを象徴しているようでもありました。女性たちは、理不尽に思いながらも、夫を、息子を、兄を、弟を、戦場へと送り出していた・・・それは、いつの時代も、どこの国でも同じことです。

大きな力に屈しない真実を発言する勇気!なんのために新聞社があるんだ!!マスコミのあり方だけではなく、女性の立場・あり方を、声高ではなく訴えているような作品。都合の悪い真実をひた隠しにする政府に対して、一歩も引かない姿勢で挑んだジャーナリストたちの命懸けの戦いが描かれている本作。どこかの国の政権が報道の自由を奪おうとしている中、スピルバーグ監督は、「2017年に公開できなければ意味がない」との思いで作り上げたということで、まさに今こそ観ていただきたい社会派ドラマの1本です。今回は、【ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書】をご紹介しました。

<尚、こちらの作品は、宮城県内では、フォーラム仙台、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取、109シネマズ富谷の6箇所で上映中です。>


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