- 「ヘルプ 心がつなぐストーリー」
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| 原作: | キャスリン・ストケット |
| 監督: | テイト・テイラー |
| 出演: | エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、 ブライス・ダラス・ハワード 他 |
◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“彼女たちの物語が、私を変える。私の物語が、世界を変える。”
世界を変えるきっかけは、一つのトイレと、一冊の本と、数多くの勇気だった!3/31来週土曜日から公開の【ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜】をご紹介しましょう。
<ストーリー>
アメリカ・ミシシッピ州、1960年代。当時、白人家庭でメイドとして働く黒人女性は“ヘルプ”と呼ばれていた。南部の上流階級に生まれた作家志望のスキーターは、当たり前のように、その黒人メイド“ヘルプ”たちに囲まれて育ってきた。だが、大学から戻った彼女は、白人社会でメイドたちが置かれた立場に疑問を抱き、もはや当たり前には思えなくなっていた。
そこで彼女は、真実を明らかにするため、身近なメイドたちにインタビューをしようと試みるが、誰もが口を閉ざすばかり。つまり、彼女たちにとって真実を語ることは、この南部という地域社会で、生きる場所を失うことを意味していたのだ。
そんなある日、白人家庭に黒人専用トイレの設置を義務付けようという活動がおこる。スキーターの女友達の家で働いていたメイドのミニーは専用トイレを使用しなかったとして解雇されてしまう。その事件も含め、誰もが口をつぐむ中、ついに勇気を出してスキーターのインタビューに応じたのは、ミニーの親友:エイビリーンだった。やがて、その小さな一歩は、数多くの勇気へと広がり、彼らを取り巻く社会を根底から揺るがす大事件へと発展していく。
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黒人メイドの境遇に疑問を持った作家志望のスキーターは身近なメイドたちにインタビューを試みる。はじめは、失業を怖れて口を閉ざすばかりの彼女たちだったが。
人種間の友情を、実話に基づいて描かれた、この感動作は、シリーズものでもアクション大作でもないにも関わらず、全米で3週連続No.1大ヒットを記録。ゴールデングローブ賞をはじめ、数々の映画賞で話題となるなど、高い評価を受け、その感動の輪は、観客の口コミで瞬く間に広がりました。勿論、アカデミー賞でも大きな注目を集めたばかりです。
原作は、キャスリン・ストケットによって書かれたベストセラー小説で、ニューヨークタイムズ紙の書籍ランキングには、103週連続ランクイン!を果たしています。
ひとりの白人女性によって綴られた、“ヘルプ”と呼ばれる黒人メイドたちの“心の声”を集めた本。そこには、力強く生きる彼女たちの笑いと涙に満ちた真実のストーリーが描かれています。
そして勇気と友情から生まれたこの一冊の本が、古い習慣や考え方にとらわれた小さな街に、時代を動かすほどの“変革”と、大騒動をもたらすことになる!というモノで、監督・脚本のテイト・テイラーの手によって映画化されました。
社会の矛盾に疑問を抱きながらも、それに激しく抵抗するのではなく、密かに正しい道を探そうとする意気盛んな作家の卵:スキーター役のエマ・ストーンは、超大作の公開も控えている、今ハリウッドでも注目の若手女優さんです。
また、本作の、真の主人公とも言える、子育てのプロフェッショナルメイド:エイビリーン役を演じるのは、【ダウト〜あるカトリック学校で】のヴィオラ・デイヴィスです。その複雑な想いや心の傷を内に秘めた難しい役を静かな存在感で演じています。
ほかに、婦人会のリーダーで、スキーターやエイビリーンを苦しめる理不尽な社会を象徴する存在のヒリー役を、ロン・ハワード監督の娘でプロデュースや監督作品も進行中のブライス・ダラス・ハワードが。大邸宅に住む超美人で性格は鈍感なKY…というキャラクターにもかかわらずなぜか共感を呼ぶ人物シーリア役を【ツリー・オブ・ライフ】の、ジェシカ・チャステインが演じる等、実力派女優達の見事なアンサンブルも、みられます。
そして何と言っても、料理上手の毒舌家:メイドのミニー役を演じた、【路上のソリスト】などの、オクタヴィア・スペンサーが、アカデミー賞助演女優賞を受賞したことを忘れてはいけません。
圧倒的なキャラクターで笑いと涙を誘うミニー役のオクタヴィアは、テレビや映画で活躍中の個性派女優で、2009年にはエンターテインメント・ウィークリー誌で「ハリウッドで最も面白い女優25人」に選出されているそうです。この作品の彼女をみると、暫くチョコパイが食べられなくなるかも?ですが
ところで、この作品が友情のストーリーであるように、映画化実現にも監督と原作者の友情が、カギを握っていました。
監督・脚本のテイト・テイラーと原作者キャスリン・ストケットは、ともにミシシッピ州ジャクソンに生まれ育った友人同士で、小説「ヘルプ」がエージェントから相手にされずに出版をあきらめかけていた頃、原稿を見たテイトが、原作者のキャスリンにと言ったそうです。
小説とは時代が少し異なるものの、ともに母親がシングルマザーだった二人は、自分たちの育ての親となった女性たちの姿を、この作品に重ねていたようです。
更に「一般には口をつぐんでいる方が、ずっと楽で、ただの怠慢から事なかれ主義をとってしまう人も多いが、この小説は、ほんの小さな事からでも変革は始められる!と伝えている。映画版もそうであってくれることを願っている」とも語っているそうです。
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<みどころ>
『60年代といえば、ケネディの時代。だから、あらゆるものが、カラフルに輝いていた。アメリカがアメリカらしかった、活気に満ちた色のある時代!』という、こだわりのもと、ノスタルジックな魅力あふれる音楽やセット・衣装、そして心のこもった南部に伝わる手料理の数々も、作品に彩りを添えています。
2時間半近い大作ですが、長さを感じさせない、テンポの良さも印象的です。また、日本語には、慇懃無礼という表現がありますが、慈善事業や社会奉仕の場で、着飾って上品に振る舞うご婦人たちの口から出てくる“ヘルプの皆さん”という言葉が、これほど耳に残るとは・・・
他にも数限りなく散りばめられた心にひどく突き刺さる、人種差別、卑劣な言葉、理不尽な行動がとても悲しく、また、それだけに、そこに立ち向かった女性達に真のパワーを強く感じずにはいられませんでした。
『いまを生きる全ての人に贈る、勇気と感動の物語。この物語はきっとあなたの物語になる。』とあるように、生きる時代や場所は違っても、心と心をつなぐ友情のストーリーは、時代を越えて、私たちに希望と感動を与えてくれます。
今朝は、この春、すべての女性に贈る勇気と感動の物語。来週末3/31公開予定の【ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜】をご紹介いたしました。
(この作品は宮城県内では、MOVIX利府と、チネ・ラヴィータで上映予定です。)
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