タイトル
話題のオススメの映画やDVDなどをワンポイントと共にご紹介。

2004年10月からはじまったこのコーナーは、これから公開される新作映画は勿論、お薦めの旧作、季節に合わせた素敵な作品など、今話題の映画やDVDを“普通にご紹介する”だけでなく、これから観る人にも、すでに観た!という人にも“ちょっと得した気分?”になって貰えるようなワンポイントをピックアップしながら、映画大好き人間の私:折原聖月がご案内させて頂くコーナーです。
“サロン”というタイトルにふさわしく、ゆったりと、気持ちよく聴いて頂けるよう頑張ってお届けしています!どうぞお立ち寄りください。

●●あなたの好きな映画や、番組の感想など お気軽にこちらまでメールをお寄せ下さい●●

【バックナンバー】
今週のおすすめ!
(2/9放送分)

赤い雪 Red Snow

監督:甲斐さやか
出演:永瀬正敏、菜葉菜、井浦新、夏川結衣、佐藤浩市 他


◆聖月のオススメワンポイント
“全てを信じてはいけない!”・・・雪の山形でロケが行われた、豪華俳優陣による壮大な記憶のサスペンス・・・今回は、現在フォーラム仙台で公開中の【赤い雪 Red Snow】をご紹介します。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
ある雪の日、一人の少年が忽然と姿を消した。少年を見失った兄は自分のせいで弟はいなくなった!と思い込み、心に深い傷を負う。
そして30年後・・・事件の真相を追うひとりの記者が、当時、少年誘拐の嫌疑をかけられていた女の、一人娘を見つけ出したことから、「被害者の兄」と「容疑者の娘」の運命の歯車が大きく動き始める・・・

・・・・・・・・・

<作品について>
赤い雪 Red Snow“あの雪の日、記憶からも現実からも、弟は消えた・・・”
10年に一本!と絶賛されたオリジナル脚本を、全編山形ロケで映画化。豪華俳優陣による、壮大な“記憶”のサスペンスが出来上がりました。

初稿から5年をかけたオリジナル脚本と監督を担当したのは、強いテーマ性と、鋭い映像美で、短編作品を多く生み出している、甲斐さやかさんです。日本の能と、人間心理を追求した短編映画【オンディーヌの呪い】(14)では、その深い洞察力と、観るものを鋭く突き抜くような映像センスが『これまでの日本映画にはなかった新しく重要な才能!』と国内外で高く評価され、今回のこの【赤い雪 Red Snow】製作につながり、長編デビューとなりました。

主演の「被害者の兄」一希(かずき)を演じているのは、永瀬正敏さん。「容疑者の娘」早百合(さゆり)を演じるのは、映画【YUMENO】に初主演した際にも、極寒の北海道で撮影をした!という菜葉菜さん。他に、夏川結衣さん、眞島秀和さん、井浦新さん、佐藤浩市さん等、日本映画界、屈指の俳優陣が集結しました!

先日、主演の菜葉菜さんと、甲斐さやか監督が仙台にいらっしゃいましたのでお話を伺いました。

・・・・・・・・・

<インタビュー>
監督:単なるサスペンスで、謎が、こうで、犯人がどうでした!というよりも、それぞれの方が、それぞれの胸の内で、何か結末を思い描いて頂ける様な、そんな作品にしたいなあという思いで最後の筆の置きどころを、もの凄く考えました。
あとは、その多分トーンだったり、ビジュアルの感じが普段見慣れている景色と大分違う様な、色彩計画だったりするのではないかなあと思うので、そのあたりにも、注目して観て頂けると、とても嬉しいですね。

短編は短編の難しさだったり、面白さがあるんですけれど、これが長編第1作ということもあって、意気込みも含めた、感慨深い思いもあって、どうしても、脚本をオリジナルのもので一本目が撮りたかったという、何か、ある意味その執念も実って、ずっとこう、なかなか成立しなかったけれども、その時間も無駄ではなかったのではないかと、思いました。

本当にたくさんのニュースが日々流れていって消えてしまうというか、私達の記憶から過ぎ去ってしまうんですけれども、やっぱりその中でも、とても忘れられない自分の心の中に、何かもう抜けない棘みたいに刺さる事件って、なんとなくありますよね?何かがリンクするというか、その自分の中の記憶を、こう掘っていった時に、ああ本当に忘れられない、あの事件、きっとこうだったのではないかと実在の事件、いくつかのヒントになりながら、その人たちの当事者の思いになってみたり、逆に、その加害者だったら、どうだったのか?というのを、いろいろ考えて、脚本に落とし込んでいきました。


菜葉菜:この本当に錚々たる映画俳優の代表と言われる先輩たちの中で、私が入って・・・、わあ本当、贅沢で、凄く幸せだった分、やっぱりプレッシャーも凄く大きくて、そうですね、撮影する前に監督とお話しさせて頂いても、さゆり像というのを、作っていけたので、監督と一緒に、という心強さは凄い、自分の中にあって、さゆりを演じる上では、一番、堂々としていなければいけないし絶対に飲まれてはいけない!っていう風に思っていたので、現場では平静を装い、いつも堂々としていようという気持ちではいました。

Q. 雪の静けさが逆に怖かったり、とか、落ちる音が効果的に使われていたなと思って拝見していたのですが・・・

監督:とにかく雪って何となく、こう時間の経過も語れますし、あとは沢山のものを包み隠してしまうような、あのイメージもあると思いますし、かといって本当に、それが一転して、雪解け水みたいなシーンも少しあったりするんですけれども、今回、雪ありきというか、もう雪がホントに要になるので、雪を求めて、まずは、東北で!ということを決めて、そして、そこから、またロケ地を絞りこんでいった形です。

・・・・・・・・・

<メッセージ>
甲斐さやか監督と菜葉菜さんラジオマガジン アーリーバードをお聴きの皆さん!
監督:映画【赤い雪 Red Snow】監督・脚本の甲斐さやかです。
菜葉菜:主演をやらせていただきました、菜葉菜です。

監督:この映画は、ほぼ山形県、あとは新潟県、東北で撮影しました。本当に、東北発の発信の映画だと思っていますし、我々も、とても皆さんに観ていただいて、どう感じて頂けるのかということに、もの凄く興味があります。ぜひ、劇場に足を運んで、観て頂けたら幸いです。宜しくお願いします。

菜葉菜:東北発信の、この【赤い雪 Red Snow】という映画、ぜひ皆さんと一緒に盛り上げていけたらと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

・・・・・・・・・

<みどころ>
深い雪道の、進めないもどかしさが、心のもどかしさ、葛藤を描いているようでもあり・・・一つの事件で深い傷を負った人々が、それぞれの曖昧な記憶をたどるという葛藤の中で見つけた真実が、まるで雪が解けるかのように明らかになった時、その先に見えたものは、一体何だったのでしょうか。

狂気・心理サスペンスの部分と、愛情の方向が、少し違っていたら、どうなっていたのか・・・と切なく感じる部分・・・これは掛け違ってしまった、深い愛の物語である、と感じました。キーワードは、母親の愛・・・母親役の女優さんたちの怪演も見所となっています。

(余談な上、全然サスペンスタッチな話ではないのですが、つい先日、自分の姉と子供の頃の話になった際、ある同じ事象について、私の記憶が全く違っていたことに気づかされた事件?があり・・・思い込みと、ちょっとした記憶のかけ違いが、大きな思い出の違いになっていて驚いたばかりです・・・)

人の「記憶」の曖昧さと、そんな「記憶」によってしか生きていることを実感できない人間の儚さ・残酷さを、日本の美しい原風景や雪景色に重ね合わせて、観る者の心に突き刺さる映画となっています。上映時間は1時間46分(106分)

今回は、宮城県内では、フォーラム仙台でのみ上映中の【赤い雪 Red Snow】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(2/2放送分)

そらのレストラン

監督:深川栄洋
出演:大泉洋、本上まなみ、岡田将生、マキタスポーツ、高橋努 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“笑顔も、涙も、おいしいも・・・ひとつに とけあい 分かち合う!”
大泉洋さん主演の、北海道映画 第3弾今回は、現在好評公開中の【そらのレストラン】をご紹介します。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
今日も食卓に、明るい声が響く・・・ここは北海道の南にある せたな町。海が見える牧場で酪農を営む亘理(わたる)は、妻のこと絵、一人娘の潮莉と幸せな家族3人暮らし。「自然に寄り添った食」を追求する仲間たちに囲まれ、厳しくも美しい大地で、楽しい日々を送っている。亘理の夢は自分の牧場の牛乳で、この地でしか食べられないチーズを作ること。でも師匠のチーズ職人・大谷にはまだ追いつけず、落ち込んだり奮起したりの繰り返しだ。

ある時、札幌から訪れた有名シェフ・朝田に自分たちの食材を激賞され、さらには、朝田の手で、より美味しい料理になったことに感動する。そして、この感動を人々に伝えようと、亘理は一つのアイデアを思いつく。それは、せたなの“美味しいもの”を広く届けるため、一日限定のレストランを開くことだった。
だが納得ゆくチーズが完成せず、思い悩んでいたある日、突然、師匠の大谷が倒れてしまった・・・

・・・・・・・・・

<作品について>
“今日もみんなの「いただきます」が、しあわせに響きますように。”北海道洞爺湖を舞台にパンを分かち合う夫婦を描いた第一作【しあわせのパン】(12)、空知を舞台にワインの熟成と家族をテーマとした第二作【ぶどうのなみだ】(14)。
そのフレッシュかつ、心温まる視線で、地域と人と食を描いてきた大泉洋さん主演の北海道映画シリーズ。第3弾として、今回は、チーズ作りに励む家族とその仲間たちのドラマが完成しました。

実際に昔から酪農が盛んなせたなで、自然とともに生きる循環農業に取り組む自然派農民ユニット「やまの会」をモデルに、様々な食材を一つにまとめ包み込む「チーズ」と、その味わいのような、濃厚な「仲間たち」の絆が描かれています。

監督は、PFFアワード受賞から始まり、【60歳のラブレター】【白夜行】【神様のカルテ】シリーズ【くじけないで】など、数々の人間ドラマで手腕を発揮している深川栄洋さん。

主演の亘理を演じるのは、【探偵はBARにいる】シリーズや、現在【こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話】でも主演を務めている北海道生まれの大泉洋さん。
その妻、こと絵を、俳優のほか執筆家としても高い評価を得て活躍中の本上まなみさん。新人羊飼いの神戸(かんべ)役は、実力派若手俳優の岡田将生さん。
自然派の仲間たちをマキタスポーツさん、高橋努さん、石崎ひゅーいさん、安藤玉恵さん、有名シェフを眞島秀和さん、他に庄野凛さん、鈴井貴之さん、そしてチーズ職人を、小日向文世さん、その妻を風吹ジュンさんなどなど、個性豊かな出演者が揃いました!

主題歌・挿入歌は、スカートの『君がいるなら』『花束にかえて』、世武裕子さんの『Bradford』(挿入歌)です。

・・・・・・・・・

<みどころ>
憧れるだけでは、決して出来ない厳しい北国での暮らし・・・ファーストカットは、まさに今の時期・・・“海が見える牧場”というけれども本当に、ここから海が見えるの?と思ってしまうほど、雪に閉ざされた極寒の北海道!・・・ですが、季節が移ると、海と山をのぞむ雄大な風景と、そこに暮らす人々のドラマやライフスタイルがじっくりと見えてきます。

“人は決して、一人では生きられない。笑顔と出会うたび、きっと人生は美味しくなるはず”…そう、これは“いただきます”と“ごちそうさまでした”の言葉の意味が伝わってくる・・・実感できる、更には大切な何かに気づかせてくれる作品かもしれません。 そして見終わった時、間違いなく、美味しいトロトロのチーズと、体に優しい自然の恵みを頂きたくなる映画です。“北海道・せたなの「海が見える牧場」豊かな自然が育む、チーズと仲間の物語”上映時間は2時間6分(126分)

今回は、宮城県内では、TOHOシネマズ仙台・ムービックス利府で上映中の【そらのレストラン】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(1/26放送分)

マスカレード・ホテル

原作:東野圭吾
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、梶原善、泉澤祐希 他


◆聖月のオススメワンポイント
“次の殺人の舞台は超一流ホテル。そして全員が、容疑者!”・・・ 今回は、東野圭吾さんの傑作ミステリー小説を木村拓哉さん・長澤まさみさん主演で贈る、現在好評公開中の【マスカレード・ホテル】をご紹介します。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
都内で起こった3件の殺人事件。すべての事件現場に残された不可解な数字の羅列から、事件は“予告連続殺人”として捜査が開始された。警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、その数字が、次の犯行場所を示していることを解読し、ホテル・コルテシア東京で、4件目の殺人が起きることを突きとめる。

しかし犯人への手掛かりが一向につかめないことから、警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断。新田は、同ホテルのフロントクラークを装って、従業員として犯人を追うこととなる。そして、彼の教育係に任命されたのは、コルテシア東京の優秀なフロントクラーク・山岸尚美だった。

次々と現れる素性の知れない宿泊客たちを前に、刑事として「犯人逮捕を第一優先」に掲げ、利用客の“仮面”を剥がそうとする新田と、ホテルマンとして「お客様の安全が第一優先」のポリシーから、利用客の“仮面”を守ろうとする山岸は、まさに水と油。お互いの立場の違いから幾度となく衝突するが、潜入捜査を進める中で、共に、プロとしての価値観を理解しあうようになっていき、二人の間には次第に不思議な信頼関係が芽生えていく。

そんな中、事件は急展開を迎える。追い込まれていく警察とホテル。果たして、仮面(マスカレード)を被った犯人の正体とは・・・。

・・・・・・・・・

<作品について>
エリート刑事と一流ホテルマン。立場も性格も真逆の二人は、仮面をかぶった連続殺人犯を見破れることができるのか?・・・

江戸川乱歩賞や直木賞など、数多くの賞を受けている原作者:東野圭吾さんの、新たなる傑作ミステリーが遂に始動!!『ガリレオ』『新参者』に続く、新HERO誕生!・・と期待の実写映画化作品が、シリーズ累計350万部突破の人気を誇る『マスカレード』シリーズ第一作『マスカレード・ホテル』です。

宿泊客の素性を暴こうとする新田刑事を、初めての東野作品で、以外にも、これが初めての刑事役という木村拓哉さんが。 そんな新田に不満を募らせ、利用客の安全を第一に考える山岸を、最近はコメディエンヌの才能も発揮し、演技の幅を広げている長澤まさみさんが、聡明で気高く演じています。

監督は、TVドラマ『世にも奇妙な物語』や『白鳥麗子でございます』などの演出で注目された鈴木雅之さん。その後も多くの人気ドラマ・映画を手がけ、木村さんとは、『ロングバケーション』『HERO』などでタッグを組んでいます。

原作となるシリーズ第一作の発表は2011年で、直後から映画化への声が多くかけられたそうですが、それから6年の歳月を経て、待望の実写映画化が決まったのには、原作者東野圭吾さんが、小説連載中、新田を描く際に漠然と思い浮かべていたのが、まさに木村拓哉さんだったという事が多いにあるようです。

更には、小日向文世さん、梶原善さん、濱田岳さん、前田敦子さん、笹野高史さん、高嶋政宏さん、菜々緒さん、生瀬勝久さん、宇梶剛士さん、橋本マナミさん、田口浩正さん、勝地涼さん、松たか子さん、泉澤祐希さん、東根作寿英さん、石川恋さん、鶴見辰吾さん、篠井英介さん、石橋凌さん、渡部篤郎さんなどなど・・・
錚々たる豪華俳優陣が刑事、ホテルマン、そして、個性豊かな宿泊客として、“怪しさ満点”で登場しています。中には、あの“大物お笑い芸人”さんも、カメレオン出演していますので、犯人とともに、こちらも、ぜひ見つけてみてください!

・・・・・・・・・

<みどころ>
刑事とホテルマン・・・まさに水と油の異色バディが、ホテルという“非日常の特殊な空間”で巻き起こる屈指の難事件に挑む、この作品・・・原作をまだ読んでいない私にとっては、劇場で流れていた予告編が、犯人探し・謎解きの大きなヒントとなりました。

舞台となる、エレガントでスタイリッシュな“ホテルのバックヤード”を見ることができるのも楽しみの一つです。“究極の騙し合いに、あなたもきっと騙される!?”・・・ 豪華絢爛なエンタテインメント!上映時間は2時間13分(133分)

今回は、宮城県内では、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻の7箇所で絶賛上映中の【マスカレード・ホテル】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(1/19放送分)

ゴールデンスランバー

原作:伊坂幸太郎
監督:ノ・ドンソク
出演:カン・ドンウォン、キム・ウィソン、ハン・ヒョジュ、ユン・ゲサン、キム・ソンギュン 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は“逃げて、逃げて、逃げて、生きまくれ”・・・巻き込まれ型サスペンスアクションの姿を借りた感動エンタテインメント!!
伊坂幸太郎さんの同名小説をカン・ドンウォン主演で映画化。韓国製作のノンストップ・サスペンス。現在公開中の【ゴールデンスランバー】をご紹介いたします。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
アイドル歌手を強盗から救い出し、国民的ヒーローとなった優しく誠実な宅配ドライバーのゴヌ。ある日、旧友のムヨルに突然、呼び出され、再会を喜んでいた最中、目の前で、次期大統領最有力候補者が、爆弾テロにより暗殺されてしまう。

動揺するゴヌに向かってムヨルは、「お前を暗殺犯に仕立てるのが“組織”の狙いだ。誰も信じるな、生きろ!」と警告して自爆。ゴヌは、その瞬間から無数の人物に命を狙われ、訳も分からず、ひたすら逃げることになった。

やがて全ての計画が“国家権力によって仕組まれたもの”だと知るゴヌ。身に覚えのない罪を着せられ、証拠をねつ造された絶体絶命の状況下で、生きて自らの無実を証明するための必死の逃走と反撃がはじまった・・・。

・・・・・・・・・

<作品について>
証拠隠滅、情報ねつ造・印象操作・・・国家権力の巨大な陰謀に巻き込まれた無実の小市民が、ある日突然、大統領候補の暗殺犯に仕立てられ、わけも分らぬまま必死の逃亡を繰り広げる・・・宮城・仙台に住む我々にとっては『ゴールデンスランバー』といえば、勿論、地元仙台在住の作家・伊坂幸太郎さんの傑作ベストセラー小説:それを原作に、中村義洋監督によって映画化された同名映画を思い出す方も多いことでしょう。

オリジナル映画は、2010年の1月に公開され、全編を仙台市内で撮影した!というのも当時、話題になりました。実際エキストラとして、撮影に参加協力した方も周りにいらっしゃるのではないでしょうか?・・・そういう自分も記者会見のシーンの撮影に参加していました。残念ながら見事にカットされたシーンだったんですけれども・・・(⌒-⌒; )

ところで今日ご紹介している本作は、その韓国版のリメイク作品にあたります。

『忘れていた友達に電話をしたくなる映画になってほしい』と語るのは・・・監督・脚本の、ノ・ドンソクさんです。1973年生まれで、デビュー作では夢を追う青春像をリアルに描いたり、明日への希望もなく暮らす青年達が予期せぬ事件に巻き込まれる【俺たちの明日】では、国際映画祭の審査員特別賞を受賞しました。
今回、この【ゴールデンスランバー】で初めて商業映画に取り組み、緊迫感と共に、温もりのある演出をしたことで、大きな賞賛と注目を集めています。

そして誠実な主人公:ゴヌを演じる、カン・ドンウォン。【マスター】【華麗なるリベンジ】など、これまでの個性的な役柄とは一転、事件に巻き込まれたごく普通の市民を演じ、新境地を開拓している彼・・・実は原作に感銘を受け自ら、映画制作会社にオファーして、7年の歳月を経て、その夢を実現させたそうです。

またメインテーマソングは、観客にも自分達が過ごしてきた人生を振り返ってほしいという思いで、映画のタイトルでもあるビートルズの「GoldenSlumbers」が、主人公が過去を回想する際に流れる曲として純粋だった頃の想い出と感情を表現するように使われています。

・・・・・・・・・

<みどころ>
仙台よりは少し大きめ?・・・人口規模では神奈川県位の都市:韓国ソウルが今回の撮影の舞台になっていますが、例えば、迷路のような下水道の中や、商店街の横丁を逃げ回るシーンなど、日本版とそっくりに描かれている部分もあれば、ラストシーンなどは原作とは異なる韓国版のオリジナル脚色が加えられています。

原作者:伊坂さんからも『オリジナルのアイディアが盛り込まれ、カン・ドンウォンさんの魅力が炸裂するソウル版「ゴールデンスランバー」。楽しませていただきました。』と、コメントを寄せていらっしゃるほどでした。

ストーリーも、ほとんど、わかっているはずなのにハラハラドキドキさせられ、楽しませてもらう以上に、今回個人的には、凄く涙するシーンが多かったです。正直、こんなに泣く映画だったかな?と思ってしまうほど、泣かされました。

主人公の家族の愛や、心を支える学生時代からの友人の存在以外にも、犯人とされてしまったゴヌの人柄に触れる人物、彼の立場を理解してくれる街の人々の応援など、ジ?ンと込み上げる要素が多かったように思います。

原作者:伊坂さんもおっしゃる通り、カン・ドンウォンさんの魅力(日本版の主人公を演じた堺雅人さんにも、とても似ているのですが…)何ともいえないその表情に、観ている人々は味方になる!応援したくなる!!とにかく女性の心をくすぐること間違いなしです。

いろんな意味で、今、社会的には話題になっている韓国ではありますが、映画作品として、その見事な出来栄えを、ぜひ、大きなスクリーンで観て頂きたいですし、今一度オリジナル版のDVDを借りて、或いは、原作を読んで、比べてみたい!と思った作品でした。上映時間は1時間48分(108分)

“真面目に生きちゃいけないのか”今回は、宮城県内では、フォーラム仙台とイオンシネマ石巻で上映中の【ゴールデンスランバー】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(1/12放送分)

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング

監督:アビー・コーン、マーク・シルバースタイン
出演:エイミー・シューマー、ミシェル・ウィリアムズ、ロリー・スコベル、エミリー・ラタコウスキー、エイディ・ブライアント 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、ポジティブ・シンキング!がキーワードの、ハートウォーミング・コメディ。現在公開中の【アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング】をご紹介します。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
高級コスメティック会社:リリー・ルクレアのオンライン部門に勤めているレネー・ベネットは、美しい社員達が勤める華やかな本社ではなく、チャイナタウンの地下の小部屋においやられ、サエない毎日を送っていた。ぽっちゃりとしてパッとしない容姿を気にしているレネーは何事にも消極的。
自信が持てず悶々と過ごす日々だが、そんな自分を変える為、ある日レネーは一念発起!痩せる為にジムに通い始める。しかしエクササイズ中にバイクから転落し、その勢いで頭を強打・・・意識を失ってしまった。
そして、目が覚めた時、レネーは自分の異変に気づく。なんとスーパーモデル並みの絶世の美女に変身していたのだ。“自分の願いが叶った!”と大喜びの彼女だが、それは、レネーの思い込みであり、実際は、何一つ変わっていなかった。ただ、性格がスーパーポジティブ(超前向き!)に変わっていた以外は・・・

・・・・・・・・・

<作品について>
“私、超〜キレイになってるウ!”この勘違いから始まる、共感度100%のラブコメディ。監督・脚本は【ワタシが私を見つけるまで】【そんな彼なら捨てちゃえば?】【25年目のキス】など、女性を元気づける数々の映画の脚本を手がけてきた、アビー・コーンと、マーク・シルヴァースタインのコンビ。本作が初監督作品となりました。

ヒロイン:レネーを演じるのは、ハリウッドで最もホットなコメディエンヌ、エイミー・シューマー。彼女自身が脚本も務めた主演作【エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方】ではゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされました。そのままの自分の体型が好き!と公言し、ヴォーグ誌で表紙を飾ったり、その等身大の親しみやすさで絶大な人気を誇る、新時代の女性像の象徴的な存在となっています。その彼女が、今回は、見た目は全く変わっていないのに、目つきや口元などの細かい表情や、体の動きなどで、その変身ぶりを表現し、“超絶ポジティブな勘違いヒロイン”を好演しています。

他に、レネーの憧れ!美人だけど声にコンプレックスを持つ不思議キャラお嬢様CEO(最高経営責任者)、エイヴリー・ルクレアを【ブロークバック・マウンテン】【マリリン 7日間の恋】【マンチェスター・バイ・ザ・シー】等の実力派女優:ミシェル・ウィリアムズが演じています。

その、エイヴリーの祖母で、一代でコスメブランド:ルクレア社を築き上げたリリーを演じるのは、22歳でモデルデビューを果たし、世界の「VOGUE」誌で表紙を40回も飾る等ファッションアイコンとして活躍。更に2017年には73歳にして伊版「VOGUE」誌の表紙を飾り、最高齢カバーガールとして、そのかわらぬ美しさを披露している、大御所のローレン・ハットンです。ファッションセンスだけでなく、その先進的な考えが世界の女性の憧れとなり、【アメリカン・ジゴロ】では、リチャード・ギアと共演するなど女優としても存在感を放っています。

また、コスメ会社CFO(最高財務責任者)のヘレン役を、スーパーモデルのナオミ・キャンベルが演じるなど、豪華キャストが集結しています。

そして、音楽を担当するメーガン・トレイナーはデビュー曲で“ぽっちゃりが私の魅力!”と歌って世界的に大ヒット!若い女性のライフスタイルに影響を与えています。映画の中では“さあ、みんな〜人生を変えていくわよ”というエクササイズのバックで、“私があなただったら、私になりたい!”・・・と自信に満ちた女性を歌い上げています。日本語吹き替え版声優としては、ヒロインの声を渡辺直美さんが担当しているところも注目です。

・・・・・・・・・

<みどころ>
ここからはBGMに【プリティ・ウーマン】の主題歌を使用してみましたが・・・

あの映画のジュリア・ロバーツや【プラダを着た悪魔】のアン・ハサウェイ等自信のないヒロインたちが、周りのサポートや鍛え!?によって、少しずつ、自信を身につけ、夢を実現してゆく・・・というのは今回の作品に少し通じるところもあります・・・が、この作品のヒロイン:レネーは、彼女達のようにおメメぱっちりで、スレンダーな、スタイル抜群の女性ではありません。

ただ「ある魔法のような瞬間」から、自分に自信を持つことができ、それからというもの、どんどん魅力的な女性に変身し、夢で終わってしまうだろうと思われていたことに、次々チャンレンジして、手に入れていく!!という正にサクセス・ストーリーになっているのです。ただ、何もかもが絶好調となると、傲慢なほどの自信が、少々問題を起こすこともあるのですが・・・(~_~;)

実は、昔から大好きな作家:星新一さんのショートショートの中に、すれ違いざまに、人からかけられたある一言が、魔法のように心にとどまり、すっかり、その後の生き方が変わる!というストーリーがあり、ふと、その短編のことを思い出したりしました。

また、レネーだけではなく、彼女の周りの、パーフェクトに見える女性たちもそれぞれにコンプレックスや悩みを抱えている・・・など、誰もが共感できる切実な思いをコメディタッチ、かつ、ハートウォーミングに描かれています。

たった一言、或いは、一つの強い思いが心に突き刺さり、それまで諦めていたことに挑戦できたり、挑戦してみよう!と思えることは、きっとあるはず!ありのままの自分を愛すること、自分に自信を持つことの大切さと勇気を教えてくれる作品です。上映時間は1時間50分(110分)

今回は、宮城県内では、ムービックス仙台と利府 のみで好評上映中の【アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング】(字幕版・吹替版)をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(1/5放送分)

「アリー スター誕生」 &
「2018年の振り返り、そして今年2019年、注目の作品は?」

「アリー スター誕生」
監督:ブラッドリー・クーパー
出演:レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー、アンドリュー・ダイス・クレイ、デイブ・チャペル、サム・エリオット 他


◆聖月のオススメワンポイント
今年も、このコーナーでは、心に残る作品を一本でも多くご紹介していければ、と思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。 さて、今年最初のトーキングシネマサロンは、レディー・ガガ主演で現在公開中の【アリー スター誕生】と、【2018年の振り返り、そして今年2019年、注目の作品は?】と題して、フォーラム仙台の支配人で、宮城県映画協会 副会長を務めていらっしゃる橋村小由美さんのインタビューをご紹介します。 まずは・・・王道にして究極の心震わす感動エンターテイメント【アリー スター誕生】です。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
ウェイトレスとして働きながら、小さなバーで歌うアリー。夢はプロの歌手になること。しかし、なかなか芽が出ず、自分に自信も持てずに諦めかけていたある日、偶然、世界的シンガーのジャクソン・メインと出会う。彼女の歌にほれ込んだジャクソンに導かれるように、華々しいデビューを飾り、瞬く間にスターダムを駆け上るアリー。互いに惹かれあい、激しく恋に落ちる二人は、固い絆と愛情で結ばれ、公私ともにパートナーとなる。しかし、やがて、すれ違いが増え、スタートとなったアリーとは反対に、全盛期を過ぎたジャクソンの栄光は陰り始め・・・二人の間に溝が広がっていく・・・。

・・・・・・・・・

<作品について>
人気歌手に才能を見いだされた女性が、スターダムを上り詰める姿が描かれた、この作品。 本作の元になったのは、ハリウッドの栄光と悲劇を描いた1937年に公開の映画【スタア誕生】、1954年にはジュディ・ガーランド主演で、ミュージカル的に再映画化。1976年には、舞台を映画業界から音楽業界に移してバーブラ・ストライサンド主演で再リメイクされ、今回は、その76年版を現代に置き換えた4度目の映画化作品となっています。 監督・製作は【アメリカン・スナイパー】などの俳優ブラッドリー・クーパーが担当し、更にスター歌手役でも出演していて、劇中では、その歌声とギターテクニックを披露しています。 そして、まさにアリーのようなシンデレラストーリーを生きてきた、数々のヒット曲で知られる世界的歌姫レディー・ガガが、その圧倒的な表現力と歌声で映画初主演を務めています。

・・・・・・・・・

<みどころ>
ライブのシーンはもちろん、路上で歌うシーン撮影でも、当然、本人たちが、現場で、実際に歌っている!と公開前からも話題になっていました。4度目のリメーク作品ということで・・・映画業界を舞台にした初期のもの等過去の作品を観てみるのも面白そうですね。上映時間は2時間16分(136分) まずは、宮城県内では、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、フォーラム仙台、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の9箇所で好評公開中の【アリー スター誕生】(字幕版)をご紹介いたしました。・・・

・・・・・・・・・

続いては、【2018年の振り返り、そして今年2019年、注目の作品は?】と題して、フォーラム仙台の支配人で、宮城県映画協会 副会長も務めていらっしゃる橋村小由美さんにお話をうかがってきました。

・・・・・・・・・

<インタビュー>
Q. 振り返ると、去年はどういう“映画界”だったかな?という感じでしょうか?

橋村:そうですね、去年は、すごく小さな映画、【カメラを止めるな!】であるとか、バーフバリのようなインド映画が、通常ですと、埋もれてしまって、ホントに小規模の公開で終わってしまうような作品が、もう大ヒット、日本中を興奮にまき込んだような大ヒットになったというのは、ホントに宣伝費などは、全然かかっていない作品なので、お客様の面白かったよという、ホントに口コミ、あとSNSなどの力でヒットしたんだと思いますので、そういうのが顕著に表れた一年だったかなと思います。 ただ、勝ち組と負け組じゃないですけど、スゴイ乗っかった作品は良かったんですけれども、作品の出来としては、決して悪くはないけれども火のつき方が、ちょっと足りなくて、残念なことになってしまった作品もあるので、ホントに面白い映画はいっぱいあるので、予告編など観て、気になった映画があったら、ちょっと観て見ると、あっこんな面白い映画、他にもあるんだ!って思えると思うので、きっと、その出会いって、あの人生を豊かにすると思いますので、是非、他の映画も観ていただければなあと思います。

Q. 応援上映も凄くヒットしましたね?

橋村:そうですね。やはり応援上映も、【バーフバリ!】とか【カメラを止めるな!】もしましたけれども、【グレーテストショーマン】も、とても人気で、そして今、絶賛上映中なのが【ボヘミアン・ラプソディ】が、年末から年明けまで、もう既に10回やっているんですけど、全回いらしている方もいらっしゃって、本当にスゴイ、盛り上がりをしています。

Q. 年末から、引き続き上映のモノも沢山ありますが、今年、2019年、どのような映画界になっていくかな?と思われますか?

橋村:そうですね、映画界という大きなくくりではわからないですけども、まあ話題なのは、とにかく【万引き家族】がカンヌでパルムドールをとりましたけれども、そのあと、今、アカデミー賞、今年2月に発表になりますけれども、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされていますので、それがもし受賞されるとなると、おくりびと以来の快挙となるので、また盛り上がってくるのかな?というところがありますね。 また去年は、樹木希林さんであるとか大杉漣さんであるとか、ホントに素敵な方が亡くなられてしまって、映画業界としては、すごく淋しい気分だった一年ではあったんですけれども、その皆さんが残してくれた素敵な作品を私たちは、これからも、ずっと観ていけるという意味では、ホントにありがたい贈り物を頂いたなあという風に思います。

Q. そして、宮城県内に関係する映画が公開に?・・

橋村:そうですね、ようやくという形なんですけど、2年前ぐらいに撮影された、今泉監督の【アイネクライネ・ナハトムジーク】という、伊坂幸太郎さん原作の作品が、ようやく公開になります。あとは、仙台出身の岩井俊二監督の新作も、今年公開になるようなので、2本仙台で撮影された作品が全国で公開されますので、こちらも宮城県民としては、楽しんんでいただければなあと思います。今年もよろしくお願いします。

・・・・・・・・・

こちらこそ、宜しくお願いします!宮城県映画協会 副会長の橋村小由美さんにお話をうかがいました。

今回は大ヒット中の【アリー スター誕生】【2018年の振り返り、そして今年2019年、注目の作品は?】と題して、お届けしました。


今週のおすすめ!
(12/29放送分)

十年 Ten Years Japan

「PLAN75」
監督:早川千絵
出演:川口覚、山田キヌヲ、牧口元美、美谷和枝

「いたずら同盟」
監督:木下雄介
出演:國村隼、大川星哉、辻村羽来、中野龍

「DATA」
監督:津野愛
出演:杉咲花、田中哲司、前田旺志郎、三浦誠己

「その空気は見えない」
監督:藤村明世
出演:池脇千鶴、三田りりや、田畑志真

「美しい国」
監督:石川慶
出演:太賀、木野花


◆聖月のオススメワンポイント
今年最後のトーキングシネマサロンでは、新年を前に、未来について(日本の・自分の未来について)考えていただける作品、現在上映中のオムニバス映画!!【十年 Ten Years Japan】をご紹介いたします。

・・・・・・・・・

<作品について>
まず、今回は、この作品がどういうモノかについて・・・から、ご紹介します。 社会派視点のリアリズムとSF的想像力で、香港の「十年後」をテーマにした話題の短編オムニバス作品【十年】(2015年製作、17年日本公開された)という映画があります。 これは若手新鋭監督たちが、自分の国:香港が抱える問題点を軸に10年後を舞台にして社会や人間を描いたもので記録的な大ヒットとなり、当時社会現象ともなりました。 この作品を元に、日本・タイ・台湾の3地域それぞれで自分の国の現在と未来への多様な問題意識を出発点として、各国5人の新鋭映像作家が独自の視点で10年後の社会・人間を描く!という国際共同プロジェクトが、2017年に始動しました。 日本版総合監修<エグゼクティブプロデューサー>は、日本映画界を牽引する監督で、最新作【万引き家族】ではカンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞した是枝裕和さんです。 是枝監督の最終ジャッジのもと、クオリティ、オリジナリティ、将来性を重視して選ばれた5人の新鋭監督が、注目の俳優とタッグを組んで、日本の未来・映画の未来を刺激するような必見のオムニバス映画を作り上げました。 日本の十年後“今の未来”を見つめるために描いたテーマは“高齢化”“AI教育”“デジタル社会”“原発”そして“徴兵制”です。

・・・・・・・・・

<それぞれのストーリー>
1)監督・脚本:早川千絵さん、主演:川口覚(さとる)さんによる『PLAN75』では・・・高齢化問題を解決する為、75歳以上の高齢者に“安楽死”を奨励するという国の制度を、貧しい老人たちに勧誘する公務員の目を通して、彼自身の家族の問題や、命の価値を揺るがすシステムの中で、葛藤する人々の姿を描いています。

2)監督・脚本:木下雄介さん、主演:國村隼さんによる『いたずら同盟』は・・・AIによる道徳教育に管理された国家戦略IT特区の小学校で、ある日、用務員が世話をする年老いた馬に、AIシステムから、殺処分の判断が下されるが、反抗する子供達が、ある“いたずら”を画策します・・

3)監督・脚本:津野愛さん、主演:杉咲花さん、田中哲司さんの『DATA』は・・・母の生前のデータが入った“デジタル遺産”を父に内緒で手に入れた女子高生の娘が、そのデータを元に、母の実像を結ぶことに喜びを感じるのだが、母の知られざる一面を見つけてしまう。・・・というもの。

4)監督・脚本:藤村明世さん、主演:池脇千鶴さん『その空気は見えない』・・・放射能による大気汚染から逃れるため、地下への移住を強いられた日本で、地下の暮らしになんの疑問も持たずに育った10歳の娘が、まだ見ぬ、地上の世界に夢を抱くようになるお話・・・。

そして・・・

5)監督・脚本:石川慶さん、主演:太賀さん、木野花さんで送る『美しい国』では・・・徴兵制が施行された日本で、公示キャンペーンポスターを担当する広告代理店の社員は、ベテラン・デザイナーがポスターに込めた、ある想いを知ることになる!という内容です。

先週3人の監督が、仙台にいらっしゃいましたのでメッセージを頂きました。

・・・・・・・・・

<監督たちからのメッセージ>
津野:ラジオマガジン・アーリーバードをお聴きの皆さん!映画【十年 Ten Years Japan】『DATA』の監督をした津野 愛(つの めぐみ)です。私の作品は、映画の中で、ラジオのシーンが出てきます。それも見つけて頂けたら嬉しいです。主演は、杉咲花さん、田中哲司さん、前田旺志郎さんが出ています。どうぞ、宜しくお願いします。

藤村:『その空気は見えない』を監督しました、藤村明世(ふじむらあきよ)です。私の作品は原発事故による、大気汚染によって、地上から地下の世界へ、避難して暮らしている親子、娘と母の話です。10歳の女の子が主演なんですけど、その子の魅力、好奇心や天真爛漫さを大事にしながらとりました。お母さん役にずっと憧れだった池脇千鶴さんに出演して頂けまして、本当に自分の宝になるような経験をスゴくさせていただきました。あの、オムニバス映画なので、5作品、それぞれの10年後が凄く、私自身も面白い映画だなと思っております。是非、映画館で、スクリーンで観ていただきたいです。

石川:『美しい国』を監督した、石川慶(けい)です。
この作品は、徴兵制を国民に広める広告PRを担当している広告代理店の若者に主演として大賀くんに演じていただいて、そのポスターのデザイナーとして、木野花さんに出て頂いています。でまあ、ほぼ二人のやり取りで進む話なんですけど、本当に楽しい二人で、テーマとしては、凄くシリアスなものではあるんですけど、本当に、二人のほっこりするやり取りの中で進んでいく、楽しいっていうのも変な話なんですけど、見やすい作品になっていると思います。僕自身、仙台は学生時代過ごした街でもあるので、ここで公開できること、凄く嬉しく思っています。ぜひ、劇場でご覧ください。


・・・・・・・・・

<みどころ>
5人の監督さんは、28歳から42歳と、本当に若さとパワー溢れる新鋭監督さんたちです。 この若い世代の彼らが、今の社会や日本をどう捉えているのか?…それを観る事で、その映像を通して、今、私たちが抱えている問題や、未来の姿が鮮明に浮き彫りになってくるかもしれません。

“未来とは、今を生きること”上映時間は1時間39分(99分)

オムニバス映画【十年 Ten Years Japan】今回は、宮城県内ではフォーラム仙台で好評公開中の作品をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(12/22放送分)

「ぼけますから、よろしくお願いします。」 &
「性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々」

「ぼけますから、よろしくお願いします。」
監督:信友直子

「性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々」
監督:渡辺正悟
出演:新井祥、うさきこう、IKKAN、倉持智好、中山貴将 他


◆聖月のオススメワンポイント
クリスマス・シーズンなので・・・と思い、夢のある作品をご紹介することも考えましたが、年末年始、久しぶりに故郷へ帰る、或いは何年かぶりに家族と一緒に過ごす!という方もいらっしゃるかと思いまして、あえて、ちょっと現実的なお話を、ご紹介させていただくことにしました。

今回は来週28日(金)からチネ・ラヴィータで上映予定のドキュメンタリー映画を2本!!【ぼけますから、よろしくお願いします。】と、【性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々】を、ご紹介します。

まずは、テレビ放送され、大反響を呼んだドキュメンタリーを追加取材・再編集して劇場公開となる【ぼけますから、よろしくお願いします。】からご紹介いたします。

・・・・・・・・・

<作品について>
母、87歳、認知症。父、95歳、初めての家事。広島県呉市。泣きながら撮った1200日の記録・・・この街で生まれ育った「私」はドキュメンタリー制作に携わるTVディレクター。18歳で大学進学のために上京して以来、40年近く東京暮らしを続けている。結婚もせず仕事に没頭するひとり娘を、両親は遠くから静かに見守っている。そんな「私」に45歳の時、乳がんが見つかる。めそめそしてばかりの娘を、ユーモアたっぷりの愛情で支える母。母の助けで人生最大の危機を乗り越えた「私」は、父と母の記録を撮り始める。だが、ファインダーを通し、「私」は少しずつ母の変化に気づき始めた・・・

病気に直面し苦悩する母。95歳で初めてリンゴの皮をむく父。仕事を捨て、実家に帰る決心がつかず揺れる「私」に父は言う。「(介護は)わしがやる。あんたはあんたの仕事をせい」。そして「私」は、両親の記録を撮ることが自分の使命だと思い始める・・・これは娘である「私」の視点から、認知症の患者を抱えた家族の内側を丹念に描いたドキュメンタリー作品です。

本作の元となったのは、2016年・17年にTV放送されたドキュメンタリー番組ですので、ご覧になった記憶のある方も多いかもしれません。 再放送の希望が殺到した、その番組に追加取材・再編集を行い、完全版としたこの映画は、監督が、認知症の母と、母を介護する父、という愛する両親に、娘として手をさしのべつつも、制作者としてのまなざしをまっすぐに向けた意欲作となりました。

監督・撮影・語りは登場している老夫婦の一人娘であり、映像作家の信友直子さんです。広島県呉市に生まれ、東京大学文学部卒業後、映像制作に携わり、数多くのドキュメンタリー番組を手掛けます。自身の乳がん闘病記「ザ・ノンフィクション おっぱいと東京タワー〜私の乳がん日記」ではギャラクシー賞奨励賞などを受賞。他に北朝鮮拉致問題・ひきこもり・若年性認知症・ネットカフェ難民といった社会的なテーマから、アキバ系や草食男子などの生態という現代社会の一面を切り取ってきた作品を制作。本作が劇場公開映画・初監督作品となりました。

映像の中には、まるでアルバムの写真を見るように、現在と、若かりし頃のご両親が、同じように並んで写っている姿が度々登場しますが、監督の経歴を見ても、広島に住むご両親にとって、彼女は自慢の一人娘であり、その仕事柄、これまでも帰省の度に手持ちのビデオカメラを向けられるということが、ごく自然にあった・・というのが、よくわかります。

・・・・・・・・・

<みどころ>
試写を見終わった時、一番に思い浮かんだのは、とても近いなあ・・・ということでした。スクリーンの中の老夫婦・親子の姿は、いつ、誰に起こるかもしれない身近なこと!!だからと言って、今すぐ何かができるわけでも、変われる訳でもないかもしれない・・・必ずしも答えが出る問題ではないのです。しかし、あえて、この機会にご覧になって、何かを感じて欲しいと強く思った作品です。

“カメラを向けて初めて気づいた。両親がお互いを思いあっているということ”

まずは、来週28日(金)からチネラヴィータで公開となる【ぼけますから、よろしくお願いします。】ご紹介しました。上映時間は1時間42分(102分)

・・・・・・・・・

もう一本も、28日(金)から公開予定のドキュメンタリー【性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々】を、簡単に、ご紹介します。

<作品について>
男でもない、女でもない何か・・・これは、30歳で受けた染色体検査でインターセックス(性分化疾患)と判明した人気漫画家:新井祥(しょう)さんのドキュメンタリーです。

インターセックス:性分化疾患とは、遺伝子学的・解剖学的性が、典型的とされる男性・女性の枠に、完全に当てはまらない状態のことを指し、日本インターセックスインシアティブによると、新生児の2000人に1人の割合で生まれてくると言われています。

男性でも女性でもないと自覚した新井さんが、ゲイの男性をアシスタントとして迎え共同生活をしながら、個性的に生きるセクシュアル・マイノリティの人々との交流を通して、男性とか女性とか、ゲイとかレズビアンだけではなく、多様な性があることを見つめていく作品です。

出演は、漫画家:新井 祥さん、うさき こうさん、俳優のIKKAN(いっかん)さんなど。ナレーションは小池栄子さんが担当しています。

尚、来週28日(金)正午〜の上映回には、渡辺正悟監督による舞台挨拶を予定しています。詳しくは上映劇場:チネ・ラヴィータに、お問い合わせください。【性別が、ない!インターセックス漫画家のクィアな日々】上映時間は1時間46分(106分)

・・・・・・・・・

今回は、宮城県内では、チネ・ラヴィータで来週28日(金)から公開予定の2本のドキュメンタリー作品をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(12/15放送分)

旅するダンボール

監督:岡島龍介
出演:島津冬樹


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“ダンボールに恋した男?”・・・“ガラクタはたからもの”・・・ダンボール・アーティストをカメラで追ったドキュメンタリー。現在ムービックス仙台のみで上映中の映画【旅するダンボール】をご紹介します。

・・・・・・・・・

<作品について>
世界30カ国の街角で、捨てられた段ボールを拾って、かわいくてカッコいい段ボール財布を作る。<不要なものから大切なもの>を生み出す、いま世界からもっとも注目される自称“ダンボールピッカー”こと<ダンボールアーティスト>の島津冬樹さんは、あるダンボールを目にし、そのルーツをたどる旅に出る。・・・これは、行く先々で、そのダンボールに、少なからず関わってきた人々と出会い、交流を深めていく!という彼の活動に、およそ3年にわたって密着しているドキュメンタリー作品です。

登場する島津冬樹さんとは?・・・1987年、神奈川県に生まれ多摩美術大学情報デザイン学科を卒業後、広告代理店を経てアーテイストになりました。「不要なものから大切なものへ」をコンセプトに、2009年からは路上や店先で放置されている段ボールから、財布を作る(Carton)活動をスタートさせています。日本のみならず世界30ヵ国を周って、段ボールを集めては、財布を作ったり、コレクションしていて国内外での展示やワークショップも多数開催している人物です。

表情や行動から、愛すべき人柄がにじみ出ている島津さん。でも最初の印象は、こんなにダンボールを集めてきて、ご家族は大変じゃないのかな?…と思ってしまったり、とにかく、ダンボール愛に溢れた笑顔の人物です。

そして、監督・撮影・編集にあたった岡島龍介さんは、実は、宮城県出身!!日本でのオンライン/オフラインエディター&番組ディレクターとして活動後、2007年にアメリカに渡り、大学等で学んだ後、ロサンゼルスでフリーランスの工ディター&ディレクターとして活動。CM、ドキュメンタリー、ファッション、長編・短編映画と、ジャンルを問わず監督、編集業に関わります。2015年には日本へ拠点を移して活動中です。今回この【旅するダンボール】が、自身初となる長編ドキュメンタリー映画監督作品となりました。

そして全編を流れる、コミカルで、どことなくユーモラスな音楽:オリジナルサウンドトラックを担当したのは、作曲家の吉田大致さんです。

・・・・・・・・・

<みどころ>
今回映画館の劇場入り口で、思いがけず、この映画に登場している、島津さん本人曰く、ポタト=ポテトの入っていた可愛いダンボールに出会うことができたので、私も、すかさず写真に収めてみました。

映画のタイトルは【旅するダンボール】なんですが、何故か、ずっと私は【恋するダンボール】と勝手に勘違いしていたんですね・・・でも、ダンボールとともに旅をする島津さんは、まさに、ダンボールに恋している!?といっても過言ではない・・・と、観ていて強く感じました。

映画冒頭に、いろんな人の『あなたにとって大切なものは?・・・』の答えが披露されています。他人にとっては、さもないものでも、その人にとっては宝物!というキラキラしたモノが誰にも必ずある!し、それは大切な思い出と繋がっていたり、ただ単に手触りが気に入っていたり・・・と、一人一人違う想いが、こもっているものたちです。

皆さんも小さい頃、何でもないものを集めた経験があるのではないでしょうか。それが今の島津さんの場合は、ダンボールだったというだけ。自分も綺麗だなとか可愛いなあと、紙袋や箱などをついつい集めてしまうので、彼の気持ちが少し分かる気がする・・・というところから、映画の鑑賞がスタートしました。

しかし、映画が進むにつれ、ただ、コレクターのように収集するだけに留まらないのが、島津さんの活動で・・・ダンボールの底の、擦った跡から、色々な物語を感じたり、このデザインに行き着くまで、どうやって出来上がってきたのか・・・等そのルーツや誕生の経緯までも追いかけてみたい・・・と思ったところが彼の凄いところなのです。

更には、お財布や名刺入れに作り変えて、そのダンボールを『里帰り』させる!!という、目からウロコが落ちるような物語が展開していきます。島津さんの手にかかると、単なるモノを運ぶ箱ではなく、ダンボールはもはやアートです。そして、そこにはリサイクルを超え、その概念の更に先をいく、あなただけの大切なもので未来を支える「アップサイクル」や、世界中が注目する、環境に向き合う<アースリノベーション>というものが生まれているのです。

島津さんは世界中で、ワークショップとして、お気に入りのダンボールから、この世に一つだけのダンボール財布や、名刺入れを作っているのですが・・・参加した人々の、ダンボールに対する見方が180度変わったのはいうまでもありません。(参加してみたかった・・・)

大掃除に邁進しなければいけない?と思っている、この時期・・・逆に断捨離などできなくなりそうな?・・・ちょっとだけ、今の状況を許してしまうかもしれない作品ですけれども・・・それは自分たちを囲む世界の環境について、もう一度、考える機会をもらったんだ!と言えるのかもしれません。

キーワードは、温かい・・・、だから、この作品の中には人々の温かい幸せな笑顔が、いっぱい登場しています!!上映時間は1時間31分(91分)

今回は、宮城県内ではムービックス仙台のみで公開中のドキュメンタリー【旅するダンボール】のご紹介でした。


今週のおすすめ!
(12/8放送分)

Merry Christmas!ロンドンに奇跡を起こした男

監督:バハラット・ナルルーリ
出演:ダン・スティーブンス、クリストファー・プラマー、ジョナサン・プライス、モーフィッド・クラーク、ドナルド・サムター 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は“あなたは本当の「クリスマス」を知っていますか?”・・・この時期にぴったり!クリスマス=幸せなイメージを定着させた不朽の名作『クリスマス・キャロル』の誕生秘話を描いたファンタジードラマ。現在好評上映中の映画【Merry Christmas!ロンドンに奇跡を起こした男】をご紹介します。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
1843年10月のロンドン。長らくヒット作を生みことができずスランプに陥っていた有名な英文学作家チャールズ・ディケンズは、もう一人子供が生まれるというのに、なかなか筆が進まず、原稿料の前借りもできないほど家計が苦しくなっていた。家族のためにも、どうにかベストセラーを生み出したいと奮闘する中、あるきっかけから起死回生の新作・・・クリスマスを題材にした小説を書くことを思い付く。
だが、ディケンズは新作の執筆に没頭するあまり、少しずつ現実と小説の世界の区別がつかなくなっていき、後に自分が世に送り出す本=「クリスマス・キャロル」の登場人物:スクルージと出会うのだった。その物語とは…。

・・・・・・・・・

<作品について>
この作品はイギリスの小説家チャールズ・ディケンズの代表作「クリスマス・キャロル」誕生に隠された、知られざるエピソードに迫るファンタジーです。

ポンド紙幣に肖像画が描かれるほど英国を代表する国民的小説家チャールズ・ディケンズは知らなくても、「オリバーツイスト」や「二都物語」「大いなる遺産」そして、かの有名な「クリスマス・キャロル」は聞いたことがあるでしょうか?170年以上にわたって、愛され続け、何度も映画化や舞台化されてきた物語。ディケンズの代表作「クリスマス・キャロル」。

実は彼のこの小説が発表される迄、クリスマスは、私たちが今、抱くような心温まる、明るく幸せなイメージではなく、くだらぬ寄付をたかるだけの<不幸せなイメージ>だったというから、ちょっと驚きです。そのイメージを一変させ、今も世界中で祝われる幸せなクリスマスのあり方を作り上げた!?といってもいい、ディケンズの心の旅は、ユニークでファンタジックな「クリスマス・キャロル」の誕生秘話と、創作過程を紐解くことで、必ず見えてくるはず・・・です。

監督を務めたのは【ペティグルーさんの運命の1日】などのバハラット・ナルルーリ。CGなしで、全編、ほぼカメラだけで撮影しています。 新作の執筆に挑む主人公:若き日のチャールズ・ディケンズを演じるのは、ディズニー映画【美女と野獣】で脚光を浴び、ドラマ「ダウントン・アビー」等でも、絶大な人気を誇る、ダン・スティーヴンス。挫折続きの文豪の、産みの苦しみを見事に表現しています。作家の頭の中って、こんな感じなのかな?・・・という表現です。

ディケンズの小説に登場するキャラクターで、彼の前に分身の様に現れては、インスピレーションを与える偏屈で人間嫌い、金の亡者、無慈悲な老人:スクルージを【人生はビギナーズ】【ゲティ家の身代金】など幅広い作品で活躍しているオスカー俳優:クリストファー・プラマーが演じています。どこかで観た記憶が・・・と思ったら、あの【サウンド・オブ・ミュージック】のトランプ大佐役で一躍脚光を浴びた俳優さんでした。

日本語吹き替え版では・・・主人公:ディケンズを、声優の小野大輔さんが。またスクルージ役は、20年以上ミュージカル「クリスマス・キャロル」で、スクルージをはじめとする様々な登場人物を演じてきた市村正親さんが実写映画の吹替えに初挑戦しています。

・・・・・・・・・

<みどころ>
小説の世界に入り込むあまり、現実と幻想の境目が曖昧になってしまうディケンズは、「クリスマス・キャロル」の登場人物であるスクルージと3人の幽霊との不思議な出会いを経て、心の奥にしまっていた幼少期の記憶がよみがえり父親との確執・・といった自らの暗い過去や問題とも向き合い、やがて、家族への思いやりに目覚めていくことになるのです。

辛い思いや、悲しい思い出があっても、まだまだ間に合う!一年に一度、閉じ込めた心を開くことができる、この時期だからこそ、永遠のテーマである人の心の、あたたかさ・優しさ・愛について改めて考えてみたい!・・・この機会に、原作本や絵本を読んだり、読み聞かせたり、そしてスクリーンで、この世界に触れてみてはいかがでしょうか?

家族、親子の愛がクリスマスを生んだ!・・・お互いの幸せを祈る、誰もが知っている魔法のことば・・・メリークリスマス!

これは、大切な人たちと過ごすクリスマス・シーズンを、あたたかく彩ってくれる奇跡の感動ファンタジーです。【Merry Christmas!ロンドンに奇跡を起こした男】上映時間は1時間44分(104分)

宮城県内ではフォーラム仙台・イオンシネマ名取・109シネマズ富谷の3ヶ所で、好評公開中です。(字幕版・吹き替え版があります。)今回は、【Merry Christmas!ロンドンに奇跡を起こした男】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(12/1放送分)

家族のはなし

原作:鉄拳
監督:山本剛義
出演:岡田将生、成海璃子、金子大地、佐藤寛太、水田信二 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回の放送当日12月1日は、映画の日!・・・今では毎月1日が映画の日ということで割引やイベントが行われていますが・・・本来は、この日が映画の日でした!

明治29年(1896年)11月25日から29日にかけて、日本で初めて、神戸の神戸倶楽部というところで、映画が一般上映され、これを日本の映画の初公開としました。この年から数えて60年目にあたる昭和31年(1956年)に、一般社団法人 映画産業団体連合が12月1日を「映画の日」と定め、日本における映画産業発祥(日本初の有料公開)を記念する日としました。11月25日は、中途半端だから、12月1日の方がキリがいいという理由で12月1日が記念日とされたそうです。

尚、この時公開されたのは、今日の、スクリーンに映写されるタイプではなく、1人ずつ覗き込んで見るタイプの「キネトスコープ」と呼ばれる、エジソンが発明したモノだったそうです。

子供の頃から映画が大好きだった私の映画好きに拍車がかかったきっかけも、実は、この映画の日!だったんです。
ある年の12月1日、たまたま当日、3本の作品を観て、開催中のスタンプラリーに応募したら「半年間の無料パス」が当たり、空いている時間は、市内の映画館をはしごし続け、観られるだけの映画を楽しんだ!、という素晴らしい思い出があるからです。大好きな映画が沢山観られて、とても嬉しかったし、このことが今の自分に繋がっているかと思うと、その事も、とても嬉しい記憶です。

さて、前説が長くなりましたが・・・今回は、りんごの美味しい季節にぴったりな映画です。主演:岡田将生さん、原作・アートディレクターは、お笑い芸人の鉄拳さんという・・・現在好評上映中の映画【家族のはなし】をご紹介します。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
リンゴ農園を営む優しい両親とその一人息子・拓也。幼いころはスポーツで神童と呼ばれ、騒がれた拓也だったが、けがを負って、進む道を失い、今は、両親のもとを離れて東京で暮らしている。彼は、大学生活の傍らバンド活動に熱中し、プロを目指すものの、こちらも挫折・・・上手く行きかけては、つまづくことを繰り返す、そんな自分自身に苛立っていた。

ある日、夢破れて、久しぶりに帰郷した拓也は、「父親が大好きだったころの自分」と出会ったことで、我が儘で身勝手な自分を黙って支えていてくれた家族と、自分に注がれていた両親の愛情に気づくことに・・・そんな拓也に、ささやかな奇跡が起こるのだった・・・。

・・・・・・・・・

<作品について>
自分の進むべき道を見失った青年が、親元を離れ、様々な挫折を経て家族の温かさを再発見する・・・この作品「家族のはなし」は、2013年に、お笑い芸人の鉄拳が信濃毎日新聞との企画として発表したパラパラ漫画を、実写映画化したものです。 パラパラ漫画は、第17回「アジア太平洋広告祭」でフィルム部門・プレス部門をW受賞し、ネット上をはじめ、各所で“涙が止まらない!”と話題を集めた感動の名作です。

監督を務めたのは、ドラマ『絆 走れ奇跡の子馬』で岡田将生さんとタッグを組んだ山本剛義さん。また、岡田さん主演の『伊藤くん A to E』シリーズなどの青塚美穂さんが脚本を担当。アートディレクターを務める鉄拳が、物語の鍵となるパートのため、新たにパラパラ漫画を描き下ろしています。

主人公・拓也役は、映画、ドラマ、舞台と幅広い活躍を見せる実力派俳優の岡田将生さん。そして岡田さん演じる主人公・拓也を優しく見守る両親を、時任三郎さん、財前直見さんが・・・、幼馴染みには成海璃子さんという、豪華俳優陣が確かな演技で物語を支えます。
ほかに、金子大地さん、佐藤寛太さん、水田信二さん、渡辺憲吉さんなど。

そして、映画を彩る主題歌は、サイダーガールの歌う『dialogue』です。

・・・・・・・・・

<みどころ>
“田舎で、りんごを愛し育てることに全てを注ぐ父親を、いつしか疎ましく思うようになっていた息子。「何もない田舎で同じことを繰り返しているつまらない人間だ!」と八つ当たりをする、そんな息子を何も言わず笑顔で受けとめる父親”
立場は違っても、心当たりがある方も多いのでは?というシーン。“家族は、面倒くさい幸せだ”・・・というセリフが印象的でした。

鉄拳の描く、優しさに溢れたパラパラ漫画の世界観を具体的に表現するため、書下ろしのパラパラ漫画と実写との融合!という新たな試みにも挑んでいます。そのことが、物語に更なる情感と、映像的にも、不思議な暖かみを与えている作品です。

「お父さんが大好きだった頃の僕に出会いました・・・」 家族の大切さ、親子の不器用な愛をストレートに表現した感動のストーリー。上映時間は1時間20分(80分)

今回は、宮城県内ではイオンシネマ名取のみで、公開中の映画【家族のはなし】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/24放送分)

人魚の眠る家

原作:東野圭吾
監督:堤幸彦
出演:篠原涼子、西島秀俊、坂口健太郎、川栄李奈、山口紗弥加 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は“娘を殺したのは、私でしょうか”この愛の結末に涙が止まらない・・・東野圭吾ミステリー。現在上映中の【人魚の眠る家】のご紹介です。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
二人の子を持つ播磨薫子とIT機器メーカーを経営する夫・和昌。娘の小学校受験が終わったら、離婚すると約束した仮面夫婦のもとに、突然の悲報が届く。娘の瑞穂がプールで溺れ、意識不明になったというのだ。医師からは、回復の見込みがないと言われた我が子を、生かし続けるのか、死を受け入れるのか。

究極の選択を迫られた夫婦は、和昌の会社の最先端技術を駆使して『前例のない延命治療』を開始する。治療の結果、娘はただ眠っているかのように美しい姿を取り戻していくが、その姿は薫子の狂気を呼び覚まし、次第に、その行動はエスカレートしていく。やがて・・・過酷な運命を背負うことになった彼らの先には、衝撃の結末が待ち受けていた。

・・・・・・・・・

<作品について>
“狂ってでも、守りたいものがある・・・”
深く眠り続ける娘を前に究極の選択を迫られた夫婦は『ある決断』を下すが、そのことが、残酷にも、次第に運命の歯車を狂わせていく。それは果たして愛なのか、それともただの欲望なのか・・・。

これは、作家:東野圭吾さんがデビュー30周年を記念して書かれ、反響が反響を呼び、累計100万部を超えるベストセラーとなった禁断のヒューマンミステリー小説を映画化したものです。

監督を務めたのは【トリック】シリーズや【SPEC】シリーズといった、エンタテインメント作を放つ一方で、【明日の記憶】【天空の蜂】など、現代社会の問題に一石を投じる骨太な人間ドラマも手がける堤幸彦さんです。今回、その思いの強さについて、本作を“自らの集大成”と表現しているそうです。

そして・・・ 狂気とも言える行動で、ただひたすら我が子を守り抜こうとする母親:薫子役では“ハードルが高い分、やりがいがあり、実生活で子育てを経験したことが役立った!”という、【アンフェア】シリーズや、【SUNNY強い気持ち・強い愛】等、多くの映画・テレビドラマで活躍中の、篠原涼子さん。

妻の常軌を逸した姿に深く苦悩していく父親:和昌役は、こちらも映画ドラマ・CMと活躍中の西島秀俊さん。この二人が、映画初共演を果たしています。

また、純真ゆえに、次第に盲目的になる研究員・星野役を、坂口健太郎さん。その恋人役を、川栄李奈さん。薫子の母に松坂慶子さん。和昌の父に田中泯さん。
ほかに、山口紗弥加さん、田中哲司さん、斉木しげるさん、大倉孝二さん、駿河太郎さん、ミスターちん、利重剛さんなどなど、若手から、ベテランまで、各世代を代表する実力派俳優が集結しています。もちろん、子役たちの演技も素晴らしく、涙を誘います。

そして映画を彩る主題歌『あいことば』を歌うのは、絢香さんです。

・・・・・・・・・

<みどころ>
作品の中には、“脳死”“臓器提供”“臓器移植”といった話が出てきますが、人の死とは、何なのか?何を持って死とするのか?突然その時に接した家族、残された者は、どう、心の整理をつけるのか?誰のせいでもない死を、受け止められなくて、何かの、誰かのせいにしたい、時には、自分のせいでと思ってしまう、人の弱さが痛いほど描かれていて・・・でも、いつか必ず、本当の意味で、心の中でお別れを言う時が訪れるのです。上映時間は2時間(120分)

今回は、宮城県内では<TOHOシネマズ仙台・ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原>の8箇所で、公開中の映画【人魚の眠る家】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/17放送分)

ボヘミアン・ラプソディ

監督:ブライアン・シンガー
出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョセフ・マッゼロ 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は「伝説のチャンピオン」や「ウィ・ウィル・ロック・ユー」など数々の名曲で知られるロックバンド:クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの真実が明らかになるミュージック・エンターテインメント!現在好評上映中の【ボヘミアン・ラプソディ】のご紹介です。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
1970年のロンドン。ルックスや複雑な生い立ちにコンプレックスを抱えるフレディは、ライブハウスで見かけたバンドのボーカルが脱退したことを知り、歌声を披露して自らを売り込む。ギタリストのブライアン・メイと、ドラマーのロジャー・テイラーは、一瞬にしてフレディの類いまれな歌声に心を奪われ、彼をバンドに迎え入れる。さらにベーシストのジョン・ディーコンも加わって“クイーン”としての活動がスタートした。

カリスマ性を発揮するクイーンは「キラー・クイーン」など、常識を打ち破る革命的な数々のヒット曲によってスターダムをかけ上がり、独自の音楽を貫く、世界的な大スターとなる。だが・・・栄光の陰で、フレディは孤独感や自分のセクシャリティに悩み、スキャンダル報道やメンバーとの衝突に苦しんでいた。
やがて、メンバーとの不和を乗り越えたフレディは、1985年20世紀最大のチャリティ・イベント:ライヴ・エイドのステージに立っていた。

・・・・・・・・・

<作品について>
伝説のロックバンド〈クイーン〉のヴォーカル:フレディ・マーキュリーが、エイズによる気管支肺炎で、45歳の若さで亡くなったのが、1991年、今から27年前の11月24日でした。彼はどのようにして常識や既成概念に逆らい、唯一無二のエンターテイナーになったのか。 この作品では、圧巻のパフォーマンスを忠実に再現するとともに、華やかな舞台の裏にあった知られざる真実、成功と波乱万丈のストーリーを見事に描き出しています。

監督を務めたのは、【ユージュアル・サスペクツ】【X-MEN】シリーズなどのブライアン・シンガー。

フレディ・マーキュリーを演じたのは、ドラマシリーズ「MR. ROBOT/ミスター・ロボット」や映画【ナイト ミュージアム】シリーズ【幸せの教室】【バトルシップ】などのラミ・マレック。ブライアン・メイを、主に舞台やTVドラマで活躍しているグウィリム・リー。ロジャー・テイラーを、【X-MEN:アポカリプス】で映画デビューした、ベン・ハーディ。 ジョン・ディーコンは、【ジュラシック・パーク】シリーズなど、子役時代から活躍しているジョー・マッゼロが演じています。

フレディにふんしたラミは勿論、彼を支えたメアリー役のルーシー・ボイントンや、他に、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、マイク・マイヤーズ、アレン・リーチ、などが熱演しています。

更にクイーンのバンドメンバー:ブライアン・メイとロジャー・テイラー本人が、フレディの遺志を守るべく音楽総指揮を務め、準備に10年近くかかったというこの作品に貴重な衣装や楽器を提供するなどのバックアップも行っています。

そして映画を彩る名曲の中には、スタジオ・バージョンだけでなく、ライブ・バージョンや完全未発表の貴重なトラック、又、フレディ本人の歌声も甦っているというから、聴き逃せません!!

・・・・・・・・・

<みどころ・聴きどころ>
「ウィ・ウィル・ロック・ユー」このイントロは、例え、クイーンを知らない人でもご存知のフレーズ!実は、この曲の、この部分が、どういういきさつで生まれたのか!?・・・全ては、観客と一体となったライブから誕生した!というストーリーをも知ることができるのです。

ライブ・エイドのシーンを含む、ラスト30分ぐらい、もう訳も分からず涙が溢れ出して・・・見終わった時、ふーっと声が出てしまうほど、壮大なドキュメンタリーと、スタジアム・コンサートを一気に観た様な、全力を使い切った充実感のようなものを味わいました。正直、クイーンについて全然、詳しくはなかった自分ですが、クイーンというバンドが、どれほど才能のある、そして家族的な絆の強いバンドだったのかを改めて知り、劇場を出てから初対面の人とも大いに語り盛り上がってしまったほどでした・・・

体感型エンターテインメント!映画館のスクリーン・・・あたかも、そこには本物のクイーンの!?時代を超えたライブビューイングを観て参加している?いや、もはや、コンサート会場に自分がいる!という気分を満喫してください。上映時間は2時間15分(135分)

今回は、宮城県内では<TOHOシネマズ仙台・ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原・チネラヴィータ>の9箇所で、好評公開中の映画【ボヘミアン・ラプソディ】(字幕・2D・3D・4DX)を名曲とともに、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/10放送分)

走れ!T校バスケット部

原作:松崎洋
監督:古澤健
出演:志尊淳、佐野勇斗、早見あかり、戸塚純貴、佐藤寛太 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は『雑草チームが奇跡を起こす!実話に基づく人気青春小説を映画化!』現在好評上映中の【走れ!T校バスケット部】のご紹介です。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
連戦連敗、向かうところ負けばかりの雑草チーム「多田野高校:通称T校バスケットボール部」そんなT校に、バスケットの強豪校で1年生ながらエースとして活躍していたスタープレーヤー:田所陽一が転入してくる。陽一は親友を部内のイジメから救った事で、自分自身が標的となり、バスケットボールを辞めていた。もう二度とバスケはしない・・・そう心に誓い、勉強に専念する陽一だったが、新たな仲間たちとの出会いや、脳裏に焼き付いて離れないリングに引き寄せられるボールの軌道が、陽一を再びコートへと駆り立てる。情熱と葛藤、仲間と家族、あきらめきれない夢。陽一を迎えた新生「T校バスケット部」が全国大会に向けて走り出す!

・・・・・・・・・

<作品について>
いじめによってバスケの強豪校を退学した主人公が、転校先の弱小バスケ部で、勝利を目指して奮闘する、成長と奇跡の姿を描いたこの作品は・・・2007年、松崎洋さんの作家デビュー作として刊行され、のちにシリーズ化された、累計120万部を超える青春ベストセラー小説を原作として、【今日、恋をはじめます】【ReLIFEリライフ】【一礼して、キス】【青夏きみに恋した30日】等数々の青春恋愛映画を生み出してきた古澤健監督が映画化しました。

主役の陽一には『烈車戦隊トッキュウジャー』シリーズや『表参道高校合唱部』映画【帝一の國】、また注目された朝の連続テレビ小説など、映画、ドラマ、舞台、CMと幅広く活躍中の、日本映画界で最も熱い視線を注がれている俳優:志尊淳さん。

T校チームのキャプテンは【3D彼女 リアルガール】【青夏 きみに恋した30日】など、今年も出演作が相次いでいる佐野勇斗さんが演じています。 他に、早見あかりさん、戸塚純貴さん、佐藤寛太さん、鈴木勝大さん、西銘駿さん、阿見201さん、等などT校の個性的な仲間たちには、これからの映画界を担う、若手俳優陣が揃いました。

役作りのためバスケットボール元日本代表選手の半田圭史さんから約3ヶ月間の猛特訓を受けたメンバー全員が、圧巻のプレー、白熱のパフォーマンスを披露しています。 また竹内涼真さん、千葉雄大さん、真飛聖さん、YOUさん、竹中直人さん、椎名桔平さん、といった実力派俳優が脇を固めています。

更に、主題歌『贈る言葉』を歌うのは、多くの青春映画に彩りをそえてきたGReeeeNです。

出演者でT校バスケ部メンバーである川久保透役の鈴木勝大(かつひろ)さん、斎藤健太役の阿見201さんのお二人が、先日仙台にいらっしゃいました。 メッセージをお聴きください。

・・・・・・・・・

<メッセージ>
ラジオマガジン アーリーバードをお聴きの皆さん! 映画【走れ!T校バスケット部】で、川久保透役を演じさせて頂きました鈴木勝大です。斎藤健太役を演じました阿見201です!

鈴木:え?11月3日から公開されました【走れ!T校バスケット部】ですが、王道青春ものバスケット映画なんですが、それだけじゃなく、家族との絆だったり、志尊淳演じるヨウイチが、いじめを受けて、環境を変えて、学校を変えて、自分の力を発揮しだす姿とかは、いろんな学生だけじゃなく、いろんな関係に悩んでいる大人の方にも届く映画なんじゃないかと僕は、思っています。ぜひぜひ、劇場にて観て頂ければ幸いです。宜しくお願いします。

阿見:もう公開されて、一週間経っていると思うんですけども、一度観た皆さんも沢山いると思うんですが、この僕たちのメッセージを聴いて、次の日もう一回、観に行きましょう!宜しくお願いします!!

・・・・・・・・・

<みどころ>
透役の鈴木さんは、映画同様、実際に、スポーツが得意!高校時代は陸上部で活動していらしたそうです。又201センチという高身長でチームにスカウトされた期待の一年生!という、ちょっとビビリな健太役を演じた阿見さんは、実は、お笑い芸人さんとしてスタートし、更に、現在39歳!!でもチームのいじられキャラの後輩として、全く違和感はありません。

彼らも含め、全員代役なしで撮影された過酷なバスケシーンですが、まさに部活合宿のように、特訓を受けたことで、生き生きとしたシーンや、ドキュメンタリーのような臨場感も生まれたそうです。

今は亡き、原作者:松崎洋さんが、ご自身の息子さんに対して「お前と同じ様な思いをしている人たちのために書きたい!」といって書かれた本で、実際に、ご覧になった息子さんも、「自分が高校生だった時のことを思い出すぐらい、リアルで、映画と小説がうまくリンクしていて面白かった!」と語っています。

仲間や、友達、家族、恋人・・・大切な人達は、当たり前にいるようで、実は当たり前ではないこと。だからこそ、その人々の大切さを改めて感じて欲しい。

“笑って、泣けて、熱くなる!”奇跡の痛快青春エンターテインメント!上映時間は2時間10分(130分)

今回は、宮城県内では<TOHOシネマズ仙台・ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原>の8箇所で、好評公開中の映画【走れ!T校バスケット部】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/3放送分)

ビブリア古書堂の事件手帖

原作:三上延
監督:三島有紀子
出演:黒木華、野村周平、成田凌、夏帆、東出昌大 他


◆聖月のオススメワンポイント
“本がつなぐ<過去>と<今>・・・心揺さぶる極上の感動ミステリー”今回は、11月1日から公開となっている黒木華さん・野村周平さん主演の映画【ビブリア古書堂の事件手帖】のご紹介です。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
北鎌倉の片隅にひそやかに佇む古書店「ビブリア古書堂」。過去の出来事から本が読めなくなった五浦大輔がその店に現れたのには理由があった。亡き祖母の遺品の中から出てきた、夏目漱石の直筆と思われる署名入りの「それから」に記された著者のサインの真偽を確かめるためだ。

若く美しき店主:篠川栞子は極度の人見知りだが、ひとたび本を手にすると、その可憐な唇から、とめどなく知識が溢れ出すほど、本に対して並大抵でない情熱を持つ人物だった。 さらに彼女は、優れた洞察力と、驚くべき推理力を秘めていて、たちどころにサインの謎を解き明かし、この本には彼の祖母・絹子が、死ぬまで守っていた50年前のある秘密が隠されていると指摘する。

これが縁となり、古書堂を手伝うことになった大輔は、彼女が所有する太宰治の「晩年」の希少本が、「人間失格」の主人公と同じ「大庭葉蔵」を名乗る謎の人物に狙われていることを知る。

・・・・・・・・・

<作品について>
“50年前の秘密が解き明かされる時、悲しくも切ない恋が真実の愛へと変わる” 三上延(みかみ えん)さんの同名人気小説シリーズは、本の雑誌が選ぶ『この40年間の書簡ベスト』第1位に選ばれるなど、数々の賞を受賞。累計680万部突破を誇る大ヒットシリーズですが、これを原作に実写映画化。

メガホンを執ったのは、テレビ局員として、人間ドキュメンタリー等を数多く企画監督。映画を撮るために独立し、【しあわせのパン】【繕い裁つ人】【少女】そして国際映画祭でも高く評価された【幼な子われらに生まれ】などを手がけた三島有紀子監督です。

ビブリア古書堂の店主・栞子を演じるのは、【小さいおうち】【リップヴァンウィンクルの花嫁】などの黒木華さん。日に日に栞子に惹かれていく大輔を、【日々ロック】【ちはやふる】シリーズ【純平、考え直せ】等の野村周平さんが、人間味豊かに演じています。他に、成田凌さん、夏帆さん、東出昌大さんといった豪華若手実力派キャストが揃いました。

更に、主題歌は、今年デビュー40周年を迎えたサザンオールスターズの『北鎌倉の思い出』。桑田佳祐さんが作詞作曲した楽曲を原由子さんの歌声が優しく包み込み、作品の世界を彩っています。

公開前に仙台にいらした三島有紀子監督のインタビューをお聴きください。

・・・・・・・・・

<インタビュー>
監督:元々自分が非常に文学好きでしたし、でまた、この栞子さんというキャラクターが、あの本を通して、ですけれども、あの、そこの奥にある人間ドラマを紐解いていく人なので、そこが、とても面白いなと思ったので、ぜひ映画化したいなと思いましたね。

まあ、あとは元々自分がテーマとしてこだわっている死んだ人の想いというのが、時を経て、その方が死んだあとにも、あの何かの形で、今生きている人にメッセージが届いたり、想いが届くという瞬間を、あの、信じていたい!ですし、信じたい!と思っているので、あの、そういうテーマをやれるんであれば、映画になるなって思ったので、やりたいと思いました。

栞子さんに関しては、まあ、まずご本人さんが、本が本当に好きであるということと、本を読んだ時にとても美しい姿であるということと、これは私が一番大事にしたかったところですけれど本の魅力をどう伝えるかという時に、やっぱり本を開いて、文字だけだと、文字の羅列でしかないので、それを言葉にして、声にして聴かしてくれた時に、あの、美しい声であり、また、その文章が、こう深く心に届く表現力をお持ちの方は誰なんだろうなと思った時に、ああ、黒木華さんだなという風に何か浮かんだ感じですね。黒木さんに関しては・・・でまた、その読んでいる時のシーンが、それが、また見せ場というか演劇的空間に近いような形で、お客さんにお見せしたいんだというような話を黒木さんにした覚えがあります。

ビブリア古書堂の中の本も、あれは全部、本物なんですよね。美術部が、日本全国の古本屋さんに声をかけてくれて、なおかつ、栞子さんの選びそうな本のラインナップを考えてくれて、また、表回りに何を置いて、だんだん奥に行くに従って、どういう本が置いてあるのかっていうのを、全部考えて、飾ってくれているんですね。 いやあ、ホントに黒木さんもセットに入った時に、ホントに感動してくれて、やっぱり、そこに栞子さんがいるんだっていう、この空間を感じて、お芝居してくださったので、それが何よりだなって・・・我々は、美術を作って、空間を作って、どういう小道具を置いてっていうことで、全然、役者さんのお芝居が変わってくるので、もう、ホントに役者さんへのラブレターだねって言いながら、みんなで、作っていったって感じですね。


・・・・・・・・・

<メッセージ>
監督:ラジオマガジン アーリーバードをお聴きの皆さん!映画【ビブリア古書堂の事件手帖】監督の三島有紀子です。主人公の栞子さんは、本をこよなく愛して、本のミステリー、謎を解きながら、人間ドラマを紐解いていく、とっても魅力的な女性です。ぜひ黒木華さん扮する栞子さんに会いにきてください!劇場でお待ちしております。

・・・・・・・・・

<みどころ>
夏目漱石や太宰治をもう一度、読み返してみたくなるような・・・また敢えて、古本屋さんや、図書館で好きな本を探してみたくなるような・・・本によって導かれる過去と現在を楽しんでみたくなる作品です。(個人的には、栞子さんが読み聞かせるシーンで登場している絵本を早速、購入して読みました。)

演劇的、舞台空間にいるような場面、また教会の中にいるような陽の光の使い方、セピア色の切ない過去のシーン等々、まさに純文学の世界の美しさです。そして最後、互いの魅力に惹かれ始めた栞子と大輔、二人の距離は?近づいていくのでしょうか?上映時間は2時間01分(121分)。

・・・・・・・・・

今回は、宮城県内では<TOHOシネマズ仙台・ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原>の7箇所で、今月1日からから公開となっている映画【ビブリア古書堂の事件手帖】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(10/27放送分)

あいあい傘

監督:宅間孝行
出演:倉科カナ、市原隼人、立川談春、原田知世、入山杏奈 他


◆聖月のオススメワンポイント
“大切な人を思い出す家族の愛の物語”“愛と愛がひとつになってあいあい傘”
今回は、原作の舞台公演が先日仙台でも行われたばかり・・・映画館では昨日26日から公開となっている映画【あいあい傘】のご紹介です。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
恋園という名の神社がある小さな田舎町では、年に一度の祭りが近づいていた。そんなある日、25年前に姿を消した父・六郎を探し出し連れて帰るつもりでその町へやって来たさつきは、宿に向かう途中、偶然にも六郎を知るテキ屋の清太郎と出会う。祭りの取材をしたいと嘘をついて町を案内してもらうことにするが、町を散策していく中で、六郎が神社のお茶屋の女将・玉枝と、彼女のひとり娘・麻衣子と一緒に暮らしていることなど、次第に現在の六郎の生活が明らかになっていく。

人の良い清太郎を利用しているのが心苦しくなった、さつきは町に来た本当の理由を明かし、意を決して、父の新しい家族に会いに行こうとするのだが・・・。
会いたくても会えなかった父と娘、本当の想いは届くのか・・・。

・・・・・・・・・

<作品について>
思い出すのは、遠く離れた家族のこと・・・これは25年ぶりにめぐりあった生き別れてしまった父と娘の、切なくも心にしみる、愛に溢れた5日間の物語です。

監督・脚本・原案・製作総指揮を担当したのは、役者・演出家・脚本家として活躍する宅間孝行さん。2012年まで主宰していた劇団「東京セレソンデラックス」の隠れた名作である、この「あいあい傘」を、もっと多くの人に届けたいという熱い想いで映画化に挑みました。(この映画の公開に先立って、仙台では、舞台の再演があったばかりです。)

主人公のさつきを演じるのは、連続テレビ小説「ウェルかめ」で注目を集め、【夢売るふたり】【3月のライオン】など数々の映画や、テレビドラマで多彩な役柄を演じる倉科カナさん。幼い時に別れた父に対する喜怒哀楽を豊かに表現しています。

そして、25年逢えずにいる娘と、新しい家族との間で揺れ動く六郎を、人気落語家の立川談春さんが。さつきと運命的に出会い、恋をするテキ屋の清太郎を、市原隼人さんが。又、縁あって、六郎を支えながらお茶屋を営む玉枝を、原田知世さんが演じています。 他に入山杏奈さん、高橋メアリージュンさん、やべきょうすけさん、トミーズ雅さん、永井大さん、金田明夫さん、大和田獏さん、など実力派俳優陣が集結しました。

更に、この映画の為に竹内まりやさんが書き下ろした主題歌『小さな願い』は大切な人の幸せを願う曲で、父と娘の5日間のラストをあたたかく彩ります。

・・・・・・・・・

<みどころ>
一瞬、これは舞台?と思うような動きや絵作りがあったり、お笑い顔負け?のツッコミがあったり・・・笑いも満載です。過去の部分を、モノクロやアニメで、台詞なし!音楽のみで見せる手法なので、なぜ、その視点?、なぜ、そのアングル?これは誰?と、いろいろ細かい所も見落とさないように、想像力も働かせて、ご覧いただくと、ラストのお守りの謎や、運命?の意味がわかると思います。

家族の途切れた運命を結びつけたのは、1本の傘でした。

大切に思う人に、改めてありがとうと言いたくなる、家族の愛の物語。舞台をご覧になった方も、そうでない方も、ぜひ、映画版【あいあい傘】お楽しみください。上映時間は1時間56分(116分)の作品。

今回は、宮城県内では<TOHOシネマズ仙台>のみで、昨日から公開となっている映画【あいあい傘】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(10/20放送分)

スモールフットル

監督:キャリー・カークパトリック
キャスト(声の出演):チャニング・テイタム、ジェームズ・コーデン、ゼンデイヤ、コモン、レブロン・ジェームズ 他


◆聖月のオススメワンポイント
“クスッと笑えて、心癒される、イエティと人間の心温まる<キズナ>の物語”
今回は、あの【ミニオンズ】の原作者が音楽とともに新たに贈る“モジャかわ”ミュージック・ファンタジー!!・・・現在好評公開中のアニメーション映画【スモールフット】のご紹介です。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
人里離れた雪深い山に住む、大きな体で心優しきイエティのミーゴは、父親の仕事=時を知らせるゴング鳴らしを継ぐことを楽しみにしている。
おっちょこちょいで臆病な彼は、ある日偶然にも、小さな足の伝説の生物“スモールフット(=人間)”と出会う。しかし、誰も信じてくれないばかりか、嘘つきだ!と、村の掟を守る最長老のストーンキーパーから、村の追放を言い渡される。ただ、ミーゴは、「雲の下には不思議な世界が広がっているのよ」という、ストーンキーパーの娘で、彼が想いを寄せるミーチーの言葉を信じ、真実をつきとめるため、伝説のスモールフットを探す冒険の旅に出る。

見たことのない広大な世界=人間界に降り立ったものの、途方に暮れるミーゴの前に突然、スモールフットが出現する。彼の名はパーシー。動物ドキュメンタリーを撮っている三流芸能人だ。ミーゴは、あまりの嬉しさに明るく話しかけるが、その大きな声や姿に、恐怖のあまり気を失ってしまうパーシー。

しかし、パーシーが偶然撮影したイエティ発見動画!が瞬く間に拡散されて・・・イエティと人間を巻き込む大騒動は、いったいどうなるのか?

・・・・・・・・・

<作品について>
イエティとは、ビッグフットや、雪男とも言われているUMA未確認動物のこと。未確認ですから、その姿は誰にもわからないのですが・・・映画に登場するイエティは、スモールフット(=人間)探しの旅をするミーゴをはじめ、みんな“モジャかわ”です。その“モジャかわ”な登場キャラクターたちが、極上の音楽に乗せて、歌って踊る、この【スモールフット】は、ミュージック・ファンタジーなのです。

監督・脚本・原案・製作総指揮を担当したのは、30年以上の経験をもつキャリー・カーク・パトリック。【森のリトル・ギャング】ではアニー賞を。また、スタジオジブリの【借りぐらしのアリエッティ】などでは、英語版の脚本も手がけている監督です。

キャラクターたちの声には、演技のみならず、心揺らす歌唱力をあわせもつ人気・実力ともにトップクラスの声優陣が集結しています!

主人公“ミーゴ”役の声を務めるのは、「ドラえもん」のジャイアン役でおなじみの木村昴さん。(字幕版:映画【キングスマン:ゴールデン・サークル】(17)のチャニング・テイタム)、そして、ミーゴと出会う伝説?のスモールフット=人間“パーシー”役には、【ミニオンズ】【SING/シング】などの宮野真守さん。

(字幕版:【ピーターラビット】(18)のジェームズ・コーデン)、ミーゴが恋するヒロイン“ミーチー”役には、映画【聲の形】などの早見沙織さん。

(字幕版:『グレイテスト・ショーマン』(17)のゼンデイヤ)、イエティたちの掟を守る村の最長老“ストーンキーパー”役を務めるのは、【銀魂】【新世紀エヴァンゲリオン】などの立木文彦さん。(字幕版:『スーサイド・スクワッド』(16)のコモン)らが、演技とともに、劇中歌も務めていますので、その歌声にも注目です。中でも、立木文彦さん演じるストーンキーパーは、英語版ではグラミー賞受賞歴もあるラッパーのコモンが担当している役ですが、立木さんも、重厚感ある声を活かしてラップに挑戦しています!

この映画にとって、そのラップの内容がとても重要で・・・かつて、イエティの先祖たちがスモールフットと出会った時に、化け物扱いされたことや、スモールフットたちが生きることが出来ないほど、標高の高い雪山の上に身を隠したことなど、彼らが生き延びてきた、その歴史と、生き延びるために行なってきたことが、語られています。 そこには、例え受け入れがたいことであっても、皆を守る長としての決意と、深い想いも明らかにされているのです。

音楽は、【ミニオンズ】【怪盗グルー】シリーズを手掛けたへイター・ペレイラが担当しています。

・・・・・・・・・

<みどころ>
伝説の○○・・・架空なのか、本当にいるのか?未知の世界から来た○○・・・そういう異質のモノに、人は興味と恐怖を覚えるものです。【キングコング】【E.T.】【未知との遭遇】でも?・・・

そこまで行かなくても、例えば動物園の檻の中の動物に興味を持って見つめるというのは、よくあることで、これが逆に、人間の方が動物に囲まれて奇異の目で見られる立場だったら・・・【猿の惑星】などもありましたね・・・また、狼とヤギの子が暗がりで相手の姿が見えないために、仲良くなるという【あらしのよるに】という物語もありました。

本当は仲良くなりたいのに、言葉は通じないし、その姿形や大きな声に驚いてしまって、気持ちが伝わらないもどかしさ・・・受け取り方、解釈の違いで 起こる行き違い・・・

果たして、イエティと人間を巻き込む大騒動はどうなってしまうのでしょう。おとぎ話のようでいて現代風で、わかりやすいし、とにかく心が洗われる様でとっても良いお話です!・・・(DやPアニメの様に、もっとPRしないと!!という思いでご紹介しています。)

極上の音楽で彩る“モジャかわ”ミュージック・ファンタジー。ラップだけでなく、ノリノリのアップテンポな曲や、夢いっぱいで歌い上げる曲まで、実力派声優陣が担当する劇中歌も、ぜひ、大きなスクリーンと、劇場の素晴らしい音響でご堪能ください!上映時間は1時間36分(96分)の作品。

今回は、現在宮城県内では<ムービックス仙台>でのみ好評上映中の【スモールフット】<吹替版>をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(10/13放送分)

教誨師(きょうかいし)

監督:佐向大
出演:大杉漣、玉置玲央、烏丸せつこ、五頭岳夫、小川登 他


◆聖月のオススメワンポイント
ここのところ、秋にぴったりの切ない胸キュン作品をお届けしてきました・・・今週は、深まりゆく秋にじっくりご覧いただきたい、重厚な作品です。
なぜ、生きるのか・・・“死”の側からとらえた強烈な“生”の物語・・・今回は、大杉漣さん初プロデュースにして最後の主演作”死刑囚との対話が始まる、濃密な会話劇。現在フォーラム仙台で公開となっている映画【教誨師】のご紹介です。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
牧師の佐伯は、半年前に着任したばかりの教誨師。彼が月に2回拘置所を訪れ、面会するのは、年齢、境遇、性格の異なる、一癖も二癖もある死刑囚6人。皆我々と変わらない人間でありながら、どこかで道をあやまったり、ちょっとしたボタンの掛け違いによって、取り返しのつかない過ちを犯した人々。

他の受刑者と顔を合わせることなく、家族にも縁を切られ、独房で孤独な生活を送る彼らにとって、教誨師は、よき理解者であり、格好の話し相手。真剣に思いを吐露する者もいれば、くだらない話に終始したり、自らの罪を全く顧みない者もいる。

一方の佐伯は、彼らに寄り添いながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、そして死刑囚たちが、心安らかに死ねるよう導くのは、正しいことなのか苦悩していた。その葛藤を通して佐伯もまた、長い間封印してきた忘れたいけれど、忘れられない過去と対峙し、やがて、自らの人生とも向き合うことになる。そんな中、ついに、ある受刑者に死刑執行の命が下される。

・・・・・・・・・

<作品について>
タイトルにある“教誨師”とは、受刑者の道徳心の育成や、心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く人のこと・・・

今年2月に急逝した大杉漣さんの初プロデュース作品にして最後の主演作となった本作では、大杉さん演じる“教誨師”佐伯が、全編ほぼ教誨室という限られた空間で、6人の死刑囚と対話を重ねながら、濃密な会話をするという人間ドラマです。

監督、脚本を務めたのは佐向 大(さこう だい)さん。 自主制作映画のロードムービー『まだ楽園』(05)が各方面から絶賛され劇場公開。死刑に立ち会う刑務官の姿を描いた【休暇】(07)では、脚本を担当。国内外で高く評価され、注目を集めました。その後、09年に【ランニング・オブ・エンプティ】で、商業映画監督デビューを果たしています。

主演の佐伯役は・・・1980年以来、出演作は400本を超え、日本映画界を代表する顔となった大杉漣さんです。 今回の内容や、膨大なセリフ量に「役者にケンカを売ってるのかと思った」と評したオリジナル脚本を、まさに全身全霊を捧げて体現し、圧倒的な存在感を見せています。

対する死刑囚役には、名バイプレイヤーとして活躍を続ける 光石研さんや、【64 -ロクヨン-】(16)【祈りの幕が下りる時】(17)等で、演技派女優の貫録を見せる烏丸せつこさん、【淵に立つ】(16)【勝手にふるえてろ】(17)をはじめ、様々なキャラクターを自在に演じる古舘寛治さんといったベテラン俳優や、映画初出演となる、劇団所属の俳優で演出家の 玉置玲央さん、他に五頭岳夫さん、小川登さんらが、限りある命を持つ者を静かに、又、激しく演じています。

・・・・・・・・・

<みどころ>
無言を貫き、佐伯の問いにも一切応えようとしない鈴木。気のよいヤクザの組長、吉田。年老いたホームレス、進藤。よくしゃべる関西出身の中年女性、野口。面会にも来ない我が子を思い続ける気弱な小川。そして大量殺人者の若者、高宮。

・・・そういった死刑囚と、ひたすら対話を繰り返すひとりの男の苦難の日々がほぼ限られた空間での会話劇ながら、息つく暇もなく、時にユーモアを交えて展開されていきます。魂のぶつかり合いによって次第に明らかとなっていく、それぞれの人生。そして、浮き彫りになる人間の本質・・・。

一見、この人は本当に死刑囚なのか?とも思ってしまうが、ごく普通の穏やかな表情が、狂気に変わる一瞬があったり、会話からは知ることのできなかった心の声が、あるところに書かれたメモから聞こえてくることも・・・見終わった後から、じんわりじんわり、自分自身に問い直す作品です。

生きるとは何か。罪とは何か。底知れない淵を覗き見てしまったような骨太な人間ドラマ、上映時間は1時間54分(114分)です。

・・・・・・・・・

今回は、現在、宮城県内では<フォーラム仙台>で上映中の【教誨師】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(10/6放送分)

あの頃、君を追いかけた

監督:長谷川康夫
出演:山田裕貴、齋藤飛鳥、松本穂香、佐久本宝、國島直希 他


◆聖月のオススメワンポイント
“大人になってしまった人、やがて大人になる人たちへ・・・世代を越え、誰もが心惹かれる作品” 今回は、“俺たち、どんな大人になるんだろうなあ”5日から公開となっている山田裕貴・齋藤飛鳥主演の青春映画【あの頃、君を追いかけた】のご紹介です。

・・・・・・・・・

<ストーリー>
10年前。水島浩介は、クラスメイトの仲間達とつるんではバカなことばかりをし、さしたる夢や目標も分からぬまま、お気楽な高校生活を送っていた。

しかし、浩介のこの態度に激怒した教師が、クラス一の優等生・早瀬真愛を浩介のお目付け役に任命する。真面目でお堅い真愛を疎ましく思う反面、胸がザワつき始める浩介。彼の仲間達にとって、彼女は中学時代からの憧れだったのだ。ある日、教科書を忘れた真愛のピンチを、浩介が救ったことで、2人の関係に変化が起こり、その距離は一気に縮まっていくのだった。

・・・・・・・・・

<作品について>
“制服の背中に残る青いペンのあと空に放った、願い事を書いた天燈。どの瞬間も、君の事しか思い出せない。愛おしくもカッコ悪い、僕の10年間…。あの頃、何よりも君に心奪われていた。でも、どうしても想いを伝えられなかった・・・”

誰もが通り過ぎた、あの眩かった時間、まだ何者でもない自分にいらつき、怒りや諦めに襲われながらも、なぜか明日にワクワクしていた“あの頃”を描いたこの作品は、2011年の台湾で、ほぼ無名のキャスト、新人監督の作品でありながら、200万人を動員し、その後、海を越え、アジア各地で歴史的なヒット作となるなど、社会現象を巻き起こすほどの映画『あの頃、君を追いかけた』をオリジナルに、2018年、舞台を日本に移して、新たな物語として生まれ変わりました。

メガホンをとったのは、劇作家・演出家として多くの舞台作品を発表。【バカヤロー!3 へんな奴ら】で映画監督デビュー、【君を忘れない】【ホワイトアウト】【亡国のイージス】【山桜】【聯合艦隊司令長官 山本五十六】等では、脚本を担当した長谷川康夫さんです。

主演の水島浩介役を演じたのは、映画【となりの怪物くん】【万引き家族】【虹色DAYS】など、映画に、ドラマにと、作品ごとに違う顔を見せ、若き演技派として高い評価を受けている山田裕貴さん。

そして・・・今回初めての映画出演で、ヒロイン早瀬真愛(まな)役を演じたのは、数々の雑誌の表紙を飾るファッション・モデルであり、乃木坂46の1期生でグループの顔とも言える齋藤飛鳥さん。少しお堅いヒロイン・真愛を演じきり、女優としての才能も見せています。

真愛の親友・詩子役には、連続テレビ小説「ひよっこ」や、TBSの「この世界の片隅に」など、話題のドラマ・映画・CMなどでも活躍中の松本穂香さん。また、個性がひかる仲間達として、佐久本 宝さん、國島直希さん、中田圭祐さん、そして、宮城出身のコメディアンとしても活躍中の遊佐亮介さんなど、旬の若手俳優たちが、結集しています。

主題歌は、大注目のボーイズバンド・Thinking Dogsの「言えなかったこと」。

公開前に主演の山田裕貴さん・齋藤飛鳥さんが仙台にいらっしゃいましたのでお聴きください。

・・・・・・・・・

<インタビュー>
斎藤:私が、やっぱりお芝居の経験も浅いので大丈夫かな?とか、違和感なく、ちゃんとスクリーンの中に存在できているのかな?とか、そういう心配も結構多いは多いんですけど、でも脚本頂いて台湾版も拝見させて頂いて、あの私が個人的に恋愛ものとか、青春ものの作品に対して、ちょっと苦手意識が、元々あったんですけど、でも、この作品は、凄く素敵だなって思えたので、まあ、その作品に関われることを、まず嬉しく思って、台湾版の、その作品の良さと、あとは日本の脚本の良さとかを、どうにか伝えられたらいいなとは思いましたね。

山田:日本でやるってなって、プレッシャーだなとかじゃなくて、凄い楽しみっていうか、飛鳥ちゃんがヒロインで、この7人で!っていうのが凄く楽しみでどういったものができるんだろうっていうのは、撮影入る前とか、台湾版見たときに、というか、凄く考えてました。そういうことを・・・

・・・・・・・・・

<メッセージ>
“ラジオマガジン アーリーバードをお聴きの皆さん!山田裕貴です。齋藤飛鳥です。

山田:この映画は、過ぎ去った、こう青春、歳を重ねた人ほど、経験を重ねた人ほど、グッとくる部分もあったり、まだ青春の真っ只中にいる皆様には、こんな後悔しないように、ああ言えなかったことのないように、ちゃんと人に色々伝えようとか、そういう風に思える映画だと思うので、是非是非この二人の経験、この7人の経験、出てくる登場人物の経験を教科書にして観てもらえたらなあと思います。

斎藤:この作品は、戻らない時間の大切さ、美しさを謳った映画になっているので、どの年代の方も、作品を見て、改めて、こう当たり前ですけど、時間は戻らないんだということの儚さだったりを感じて頂いて、とにかく今を大事にしていただければなあと思います。是非、たくさんの方に観て頂きたいです。

・・・・・・・・・

<みどころ>
登場する7人明るく楽しい世界観そのままの撮影現場だったそうで・・・デートでの切ないシーンや、教室でのシーンなど、若い人だけでなく、大人も感動できる作品となっています。

韓流ドラマなどを見た後の、あの、何とも言えない切ない気持ちを思い出したのは・・・舞台が日本になってはいるものの、オリジナルが台湾で人気の作品であるとか、主人公二人にとっての重要なシーンは、パラレル・ワールド的に、同じ台湾のロケ地で撮影されている!といった理由があるかもしれません。

しかし、たとえ、オリジナルを知らなくても、何より、誰もが、きっと持っているであろう大事な青春の1コマや、あの頃の気持ちを、登場人物の誰かに重ねて、ふと思い出すことのできる作品だから、なのだと実感しました。

この秋、誰もがきっと愛おしかった“あの頃”を思い出す・・・ちょっとだけ背中が痛そう?な・・・作品です。

今回は、5日から、宮城県内では<TOHOシネマズ仙台>で上映となっている【あの頃、君を追いかけた】上映時間1時間54分(114分)の作品をご紹介いたしました。


【バックナンバー】