タイトル
話題のオススメの映画やDVDなどをワンポイントと共にご紹介。

2004年10月からはじまったこのコーナーは、これから公開される新作映画は勿論、お薦めの旧作、季節に合わせた素敵な作品など、今話題の映画やDVDを“普通にご紹介する”だけでなく、これから観る人にも、すでに観た!という人にも“ちょっと得した気分?”になって貰えるようなワンポイントをピックアップしながら、映画大好き人間の私:折原聖月がご案内させて頂くコーナーです。
“サロン”というタイトルにふさわしく、ゆったりと、気持ちよく聴いて頂けるよう頑張ってお届けしています!どうぞお立ち寄りください。

●●あなたの好きな映画や、番組の感想など
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今週のおすすめ!
(3/18放送分)

チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話

監督:河合勇人
出演:広瀬すず、中条あやみ、富田望生、福原遥 他


◆聖月のオススメワンポイント
実は、今回ご紹介の映画のチラシの持っていたら、あ?!と若い店員さんに声をかけられました!やっぱり若い子の間で話題なんだわ!と思っていたのですが・・・劇場では、年配のご婦人が、久々に泣いちゃったわ!と、感動されていたり・・・私も思わずホロリときたのですが、若い人達だけでなく、あらゆる年代に元気をくれる、その作品。
“明るく・素直に・美しく”・・・キラキラ笑顔が眩しい、事実に基づく物語!!
今回は、笑った!泣いた!!ぶったまげた!!!広瀬すずさん主演で現在好評公開中の感動エンターテインメント!【チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話】をご紹介します。

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<ストーリー>
県立福井中央高校に入学した友永ひかりは、中学からの同級生でサッカー部の孝介を応援したいためだけにチアダンス部へ入部する。しかし彼女を待ち受けていたのは、顧問の女教師・早乙女薫子による「目標は全米大会制覇!おでこ全開!前髪とネイルと恋愛は禁止!」という超厳しいスパルタ指導!!早々に周りが退部していく中、チームメイトで部長の彩乃の存在もあって、何とかチアダンスを続けていく決意をするひかりだった。切磋琢磨しながらチアダンスに打ち込むひかりたち。チームは一丸となってトップを目指していくが……。
“全米大会制覇”に向かって走り出す!フツーの女子高生たちの夢への挑戦が今、始まる。

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<作品について>
正式タイトル「チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話〜」が、もう、ほぼほぼ、この映画の中身をご紹介しているわけですが・・・福井県の高校チアリーダー部を舞台に、軽い気持ちでチアダンス部に入部した、ごくごく普通の日本の女子高校生が、厳しい顧問や個性豊かな部員たちと一緒に、2009年本場アメリカのチアダンス全国大会で優勝した!という、もうこれは、そんな奇跡のような実話をベースに実写化した青春ムービーです!

監督は、相米さんや、堤さん、本広さん、崔さん等、名だたる監督のもと、数多くの作品で助監督を務め【映画鈴木先生】【俺物語!!】等で、メガホンを握った河合勇人さん。
また軽〜い気持ちでチアリーダー部に入る高校1年生のヒロイン:ひかり役を映画【海街diary】【ちはやふる】シリーズ【怒り】等の広瀬すずさんが演じています。そして地獄先生と言われ、辞めてしまう部員も続出!スパルタ指導で、全米大会制覇に燃えるチアの顧問・鬼コーチの早乙女先生役には、天海祐希さんが、ハマっています。
更に、ひかりと一丸となって目標に向かって突き進んでいくチームメイトにはトップモデルとして活躍しながら、ハーゲンダッツやNTTドコモなど多数のCMに出演中、【劇場版 零〜ゼロ〜】等の中条あやみさんや【orange−オレンジ−】【MARS〜ただ、君を愛してる〜】【金メダル男】などの山崎紘菜さん。

ひかりの憧れの同級生・孝介役には、【ちはやふる】上の句・下の句、【にがくてあまい】などの真剣佑さん、といった伸び盛りの若手キャストが、熱く、さわやかに競演しています。他に、ひかりの父にTKOの木下隆行さん、校長先生をきたろうさんなどがつとめています。

また、主題歌『ひらり』、挿入歌『青い季節』を歌うのは大原櫻子さん。他、劇中には、「GONNA MAKE YOU SWEAT/ EVERYBODY DANCE NOW」等、思わず体が動き出すような、おなじみのダンスミュージックがたくさん登場しています。

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<みどころ>
広瀬さんや中条さんらが繰り出す圧巻のダンスは、およそ半年にわたる特訓を経た賜物!!とか。
また舞台となっている北陸地方の福井県は、幸福度:総合ランキング1位!、社長の輩出数・ナンバー1!などを誇る、魅力たっぷりの地域・・・なのに、もしも福井県民だったら、そこまでいわなくても〜ちょっとココは、怒ってもいいですかあ?と突っ込みたくなる位、映画の中では、とても田舎扱いされてしまっています。

しかし、すずちゃんたちの話す福井弁が、すごくカワイくて…ほやの…やよ…あの大ヒットドラマ「あまちゃん」ばりに流行るかもしれない!と個人的には密かに思っていたりもします。それに何と言ってもチアに大切な笑顔が最強!
他にも、チアダンス競技について、知らなかったことがいっぱい!

チア・リーディングの中の、ダンス部門を独立させた競技部門の一つ。アクロバティックなものはなく、ポン・ジャズ・ヒップホップ・ラインダンスで構成。
ダンスの技術や振り付け構成は勿論ですが、チームとしての一体感や表現力等が採点の対象。そして、笑顔や迫力のある演技で、見るものを元気づけ、競技者自身も元気になれることが大切!ということです。

彼女たちが、『今の自分を越えるため!』と実践していた、一人一人、自分の“夢ノート”をつけることも素敵でした。自分が一生懸命打ち込めるものは何?これから、やってみたくなりました。
そして、いわゆる「スポ根モノ!」と思いきや、それだけに留まらず、例えば矢口史靖監督の【スィングガールズ】が、山形を舞台に、山形弁を使った映画だったように・・・【ウォーターボーイズ】が、埼玉県の男子校の水泳部をモデルにした作品だったように・・・又、土井裕泰監督の【ビリギャル】が、名古屋の女子高生のリアル受験を描いていたように・・・など、地方を舞台に、ご当地の言葉を全面に押し出し、あるいは実話に基づいて作られている作品ならでは・・・の良さや、夢を持って、努力することの厳しさと大切さが、現実味を持って、気持ちよく伝わってくる作品です。・・・

モデルになった福井県立福井商業高等学校のチアリーダー部JETS(ジェッツ)は、創部わずか3年の2009年から去年までの間に、5回も全米選手権大会の、チームパフォーマンス部門で世界のトップに立つという強豪校になっているそうです。

『とんでもないところまで、たどり着こう!』
今朝は「夢に向かって一歩踏み出すきっかけになりそうな」現在好評公開中の青春ミラクル・ストーリー!!【チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話】をご紹介しました。

<尚、こちらの作品は、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、TOHOシネマズ仙台、チネ・ラヴィータ、イオンシネマ名取・石巻、で上映中!>


今週のおすすめ!
(3/11放送分)

モアナと伝説の海

監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ
出演(日本語吹き替え):屋比久知奈、夏木マリ、尾上松也、ROLLY 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、今月10日から公開されているディズニー・アニメーション映画の最新作【モアナと伝説の海】をご紹介します。

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<ストーリー>
数々の伝説が残る島で生まれ育った16歳の美しい少女モアナ。誰よりも海を愛し、海が大好きな彼女は、幼い頃の“ある体験”がきっかけで海と運命的な絆で結ばれ、いつしか“海に愛される”という特別なチカラを持つようになり、外の世界へ憧れていた。
しかし、掟はそれを許さなかった。だが、島に危険がせまる時、祖母タラは命をひきかえに、自分の心の声に従うようにとモアナをうながす。それは、道なき海に自分の道を切り開く、あまりにも困難な旅だが、伝説の英雄マウイと出会い、自分の進むべき道を見つけながら、いまモアナの冒険がはじまる。

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<作品について>
海の命を司る女神ティ・フィティの<心>が奪われ、闇が生まれた世界・・・かつては海を自由に旅したことを忘れ、外の世界に出ることが禁じられた島に、海と強い絆で結ばれたひとりの少女がいた。・・・

南太平洋に伝わる不思議な伝説を基に【アラジン】【ヘラクレス】などのロン・クレメンツとジョン・マスカー監督が再びタッグを組み、16歳のヒロインが、世界をひとつにつなぐ、神秘の大海原へと飛び出す大冒険を描いています。
アメリカ版では、新人のアウリイ・クラヴァーリョがヒロイン:モアナ役に抜てきされていますし、日本版声優も、ディズニー・ヒロイン史上 最大級のオーディションで期待の新人:沖縄出身の屋比久知奈(やひく ともな)さんが選ばれています。

又、風と海の守り神にして伝説の英雄:マウイ役には、歌舞伎俳優で、ミュージカルなどの舞台等にも立つ、尾上松也さん、モアナを見守り、運命へと導く、タラおばあちゃんは、夏木マリさんが・・・他にキラキラ輝くものが大好きな海底のモンスターを、ROLLYさんが演じています。

そして、セリフはないのですが、マウイの心の声を表現し、体に自然に現れるミニマウイや、冒険の旅を共にするニワトリのヘイヘイ、可愛い子豚のプア、ココナッツの海賊 カカモラ等など、愛すべきキャラクターも登場しています。

モアナ役の、日本版声優:屋比久 知奈さんが仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
屋比久:屋比久 知奈さん本当に育った環境がモアナと一緒で海に囲まれて育っているので、そういった意味では、こう海に対する感覚?当たり前にある、日常の中に海があるという感覚は、同じものを共有しているのかな?と思いましたし、性格も似てるところがあって、あの家族・動物が大好きなところだったり、又、おばあちゃん子だったり負けず嫌いという所もスゴく似ているので、共感できるところは多かったです!

また今回、海がキャラクターとして描かれているので、顔は全然、海なのでないんですけど表情が見えてくるっていう、それぐらいキュートなキャラクターになっているので、そこも、注目していただけるのではないかと思います。

私自身、海という場所は、落ち着ける場所でもあるので・・・ ほんとに、海は身近な存在で、また生活の一部であって、私自身、こう特別なものとして感じていなくて、ずっと一緒に育ってきたので、海のそばで・・・なので、改めて今回この作品を通して、海という存在を意識しましたし、また私にとって、沖縄の人にとって、海というのは、きっと大切で、何か潜在的につながりを感じているような存在なのかなというのは、このモアナの暮らす島でもそうだったように沖縄にもあるのかなというのは感じました。

私のおばあちゃんも、このモアナに出てくる、タラおばあちゃんにもちょっと似ていて、すごく懐かしい思いを感じながら、タラおばあちゃんとのシーンを演じていたんですけれど、生きていく上での強さというのが、あったおばあちゃんだったので、それは、私自身も、それを受け継いで、強く進んでいきたい!生きていきたい!とは思いましたね。

モアナが、悩みながらも、進んでいく、自分の心の声というものを信じて、強く進んでいく姿っていうのは私自身も凄く勇気をもらいましたし、また、この作品に声優として参加するという事で、凄く不安もあって、プレッシャーもあったんですけど、モアナという少女を演じていくことで、私は、選んで頂けたんだということにも自信を持って、何か理由があって選ばれたんだという所も、モアナのセリフを通して自分に言い聞かせることができて、勇気をもらいましたし、なので、今後も、モアナという、この少女の強さは私自身も見習って、自分の道を自分で決めるという所は、モアナに負けない様に強く進んでいきたいなとは、思いました。


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<メッセージ>
ラジオマガジン・アーリーバードをお聴きの皆さん!【モアナと伝説の海】でモアナ役の日本版声優を務めさせて頂いております屋比久知奈です。
この作品は、ホントに音楽・映像、とても壮大で綺麗ですし、又キャラクターも個性的なキャラクターばかりで、多くの方々に愛して頂けるような、そんな作品だと思います。 またモアナの一歩一歩、強く進んでいく姿に、勇気だったり、パワー・エネルギーをもらって頂けたらと思います。是非、劇場で、大きなスクリーンで、ご覧ください!


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<みどころ>
物語の舞台となるのは、神秘的な伝説が息づく南の島と生命の源である海・・・その海は、島と島を隔てるものではなく、世界を繋ぐもの!として描かれていますが、作品の中では、見たこともないような青さ、美しさ!アニメーションとは、とても信じられない程の、映像のような波や、煌めき、そして、擬人化された、豊かな表情を持っていることに驚かされます。

また海は、命を育み、恵みを与えてくれる 偉大なものとして、崇められるとともに、行く手を阻む、簡単には乗り越えられない脅威として太古から人々に恐れられてもいたのです。だからこそ、この物語のテーマである、海と生きる!というモアナたちの精神世界は、海とともに生きる日本の人々にとっても共感 できる部分が多いのではないでしょうか?

実は、ディズニーの日本の担当者が心配していらしたのは、東日本大震災で津波の被害を受けた方々にとって、海がテーマになっている作品や、リアルな映像というのは、どうなのだろうか?とくに、この時期、精神的に受け入れてもらえるのだろうかということでした。

例え、本物ではなくても、二度と海を見ることができない、見たくないという方も、また、海に対して、特別な思いを抱く方もいらっしゃると思いますので、ここで、ありのままに、ご紹介をさせて頂きました。決して美しいだけ、穏やかなだけではない海です。ただ、そこには脈々と神が与えてくれた命も生まれ、育まれ続けています。
勿論、南の島を舞台に綴られる少女のアドベンチャーとして、その素晴らしい歌声にも魅了される作品です。

今回は10日から公開のディズニー・アニメーション【モアナと伝説の海】をご紹介しました。同時上映は、短編アニメーション映画【インナー・ワーキング】です。

<尚、こちらの作品は、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、TOHOシネマズ仙台で上映中!劇場によって、2D、3D、英語版・吹き替え版となっています。>


今週のおすすめ!
(3/4放送分)

天使にショパンの歌声を

監督:レア・プール
出演:セリーヌ・ボニアー、ライサンダー・メナード、ディアーヌ・ラバリー、バレリー・ブレイズ、ピエレット・ロビタイユ 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は・・・少女が奏でたのは、未来の音色!爽やかな感動を呼ぶ音楽ドラマ。現在フォーラム仙台で好評公開中のカナダ映画【天使にショパンの歌声を】をご紹介します。

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<ストーリー>
ケベックの広大な地:白銀の世界にポツンと佇む小さな寄宿学校。そこは音楽教育に力を入れ、コンクール優勝者も輩出するという、修道院の経営による名門女子校だった。しかし本部修道院によって運営が見直され採算の合わない、この学校は閉鎖の危機に直面していた。そこで校長のオーギュスティーヌは、自分たちで学校を守ることを決意、音楽の力で世論を味方につけようと、あるイベントの開催を計画する。そんな中、校長の姪のアリスが転校してくる。
彼女に、ピアニストとしての才能を見出した校長は、学校存続の鍵になる!と期待するが、孤独で、心を閉ざしたアリスは、誰の言うことも聞かない問題児だった。やがて、様々な困難を乗り越え、イベント当日がやってくる。

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<作品について>
ショパンやリストなど、クラシックの調べにのせて、さわやかな感動を呼ぶ、この音楽ドラマは、国を挙げて近代化が推進された1960年代のカナダ・ケベックを舞台に、財政難のため閉鎖に追いこまれた音楽学校で、強く明るく人生を切り開こうと奮闘する女性教師と生徒たちの姿を描いています。

メガホンを取ったのは、カナダを代表する映像作家:レア・プールさん。
奇跡の実話【天国の青い蝶】や、異色の青春映画【翼をください】など、繊細かつ、温かな人間ドラマの名手として知られる女性監督です。

この作品では、女性の権利や自由、社会進出が、まだまだ認められていなかった時代に、音楽の力を信じて、古い考え方や大きな権力に立ち向かう女性たちの生き方が深い共感を呼び、カナダのケベック映画賞では、作品賞を含む最多6部門を受賞しました。
更に、自ら人生を切り開くという、現代にも通じる普遍的なテーマが絶賛され、アジア、アメリカ、ヨーロッパ各国の映画祭でも注目される等、国境を越えて熱く支持される音楽エンターテイメントとなっています。

そして・・・ 校長:オーギュスティーヌ役を演じたのは【愛の叫び〜運命の100日】のセリーヌ・ボニアー。カナダでは、テレビ・映画・舞台と幅広く活躍している演技派女優です。

又、アリス役には、モントリオール音楽院に在学中のライサンダー・メナード。5歳からピアノを始め、数々のコンテストで優勝。新進気鋭のピアニストで、劇中では、心の奥そこまで届くような、演奏を披露しています。

さらには、冬の白銀の世界から、鮮やかな緑へと変わっていくカナダの美しく豊かな自然と、全編を彩るショパンやモーツァルト、ベートーヴェン、リスト、バッハ、ヴィヴァルディ、ドビュッシー、ラヴェルなどなど、偉大な作曲家の名曲の数々も、見どころ、聴きどころとなっています。

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<みどころ>
映画では、修道会という、ちょっと世俗とは、かけ離れているのでは?という世界が描かれていますが、実は、トップが変わると体制がかわるのは世の常、作品の中では、教会本部の方針が変わり、音楽教育に力を入れている学校に風当たりが強くなって・・・という様子が見られます。

この時期、職場の移動によって、引越しによって、あるいは、クラス替えで、先生が変わる!?等など、規模の大小はあるにしても、それまで良しとされていたモノが、そうで無くなるとか、その生活環境の変化によって人間関係さえ、ガラリと変わってしまうこともあり・・・この理不尽さは、どこの世界でも一緒なのでは?と感じるかもしれません。

そして例え、答えが変わることはなかったとしても、どうにもならない運命に涙する事があったとしても、その辛い状況に向かって、最後まで戦うことを忘れない心の強さ!諦めない、たくましさ!に、生きる勇気をもらうことができるかもしれないのです。

あることをきっかけに、シスターの制服が変わるシーンがあるのですが・・・その時の表情は、一人一人、誰にも言えない心の闇、葛藤するものを抱えながらも、前に進もう!という、心の変化を表現しているようです。

音楽の力を信じ、自分たちの人生を、自らの力で切り開いて生きていこう!とする女性たち。明るく希望に満ちた彼女たちの心が、いま一つになる…今朝はフォーラム仙台で公開中の音楽エンタテインメント【天使にショパンの歌声を】をご紹介しました。


今週のおすすめ!
(2/25放送分)

彼らが本気で編むときは、

監督:荻上直子
出演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、笑って、泣いて、心温まる。編みものがたり・・・人生のかけがえのないもの、本当の幸せとは何かを教えてくれる、生田斗真さん主演で、25日から公開の【彼らが本気で編むときは、】をご紹介します。

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<ストーリー>
11歳小学5年生のトモは母親ヒロミと二人暮らしだが、ある日突然ヒロミが男を追って、家を出てしまい、置き去りにされた。しかし、一人きりになったトモは、いつものように、叔父であるマキオの家に向かう。母の家出は初めてではないのだ。ただ、以前と違うのは、マキオは、リンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。リンコは、女性への性別適合手術を受けたトランスジェンダーだ。美味しい手料理をふるまい、優しく接するリンコに、安らぎと家族の団らんを感じるトモだった。母は決して与えてくれなかった家庭の温もりや、母親以上に自分に愛情を注いでくれるリンコの存在に戸惑いながらも、トモ・リンコ・マキオの3人で過ごす特別な共同生活が始まった。

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<作品について>
母親に育児放棄された少女が、叔父とその恋人に出会い、3人で大切な時間を過ごす様子を描いたこの作品。 5年ぶりにオリジナル脚本の人間ドラマとして手掛けたのは【かもめ食堂】【めがね】などの荻上直子監督です。

優しさに満ちた女性として人生を歩もうとするトランスジェンダー(心と体の性が一致しない、生物学的な性別と違う性別でいたい人)の主人公:リンコを演じるのは生田斗真さん。その彼女の心の美しさに惹かれ、全てを受け入れる恋人:マキオを桐谷健太さん・・・また母親に置き去りにされ、愛を知らずに過ごしてきた孤独な少女:トモを、映画本格デビューとなる柿原りんかさんが。

そして、彼らを取り巻く人々を、ミムラさん、田中美佐子さん、小池栄子さん、りりィさん、門脇麦さんら、実力派の女優陣が演じています。

公開前に、主演の生田斗真さんと荻上監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:【かもめ食堂】【めがね】で、スゴく、癒し系とか、スローライフ、スロームービーみたいに言われて、そういうイメージを覆してやりたいっていう気持ちが凄くあってまあ5年ぶりで、この5年間の間に、子供を出産したり、ニューヨークの方に一年間、住んでたりとかして、ホントに、やりたい事が全部全部、詰まった映画になっています!

生田:トランスジェンダーの女性の役をというオファーは、きっと、今後ないだろうなという思いでおりましたし、ホントに、荻上さんが書かれた脚本がホントに、素晴らしくて、荻上さんの思いが、一つ一つの文字から浮き出てくるような、熱い、映画を撮りたい!っていう気持ちが凄く伝わってきて、これは絶対ご一緒したい!という風に思って、今回こういうことになりましたね。

監督:きっかけが、新聞の記事で、トランスジェンダーの男の子から、女の子になった子のお母さんが、彼女に、『ニセ乳』を作ってあげたっていうのが、そういうエピソードが載っていて、それに凄く衝撃を受けて、この映画を作りたいと思ったんだけど、そのモデルになった新聞の女の子が、とても綺麗な子で、ぜひ、綺麗な俳優さんに女の子になってもらいたいと思って、【人間・失格】で出てきた時に、なんて美しい青年がいるんだ!この世の中には!と思っていたので、ぜひお願いしたいと思って・・・はい。

生田:自分の友人にもトランスジェンダーの女性がいたりなんかするので、そういう人たちにお話を聴いて、生活する上で、どういう事が大変なの?とか、小ちゃい頃どういう風な気持ちだったの?とか、そういうお話を色々聴いてリサーチをして、リンコさんという役に生かせればなあ!と思ってやってました。

ホントに僕、手先が不器用で、編み物なんてやった事もないし、苦労したんですね、それからホント、毎日、毛糸の玉を持ち帰って家でひたすら、こう、編んで、編んで、練習しましたね、そしたら、本当に綺麗に、かつ早く編めるように、なったので、この努力の賜物をぜひ、観て欲しいですね。

ともちゃんにこうやって、ここを通して、って教えるんだよっていうシーンでも、何か勝手にお母さんになったような気分っていうのかな?自分は男ですけど、何か、どこか自分の中に隠れていたチイちゃな母性みたいなモノが、膨らんだような気がしましたね、凄く・・・。
この映画の中では、たくさんの家族の形、親と子の形っていうものが描かれているので、きっと沢山の方に共感してもらえると思いますし、LGBT(性的少数者)の方が見て、とても寄り添えるような映画になったと思いますし、そうじゃない方が見ても、心が温かくなって、この映画を観た後、人に優しくしたいなって、いう気持ちになってもらえると思いますので、ぜひ、劇場でごらんになって欲しいです。


監督:凛子さんっていう、トランスジェンダーの女性も、そのトランスジェンダーであるということに悩んでいるっていう映画にはなっていなくて、その、一歩!さらに進んで、いろんなタイプの母親と子供の関係性みたいなのを一番描きたかったので、観て頂いて色んな人がいて良いんだよねって思ってもらえる映画になったかなって思ってます!

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<メッセージ>
ラジオマガジン・アーリバードをお聴きの皆さん!
【彼らが本気で編むときは、】主演の生田斗真です。監督の荻上直子です。2月25日公開です。本当に良い映画です。ぜひ、ご覧になってください!宜しくお願いします!


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<みどころ>
本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、幸せに満ちた素晴らしい時間だった・・・海外生活を送ったことで、まだまだ閉鎖的な日本でのLGBTの捉え方について、監督は、深く感じられたものがあったそうですが、私も、以前に観て感動した【チョコレートドーナツ】という(このコーナーでもご紹介した)アメリカの実話を元にした映画のことを思い出していました。

家族の枠組みとか定義とか、幸せのあり方というのは、周りや、法律が決めるものでは決してないと思うのです。

桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日間を描いた作品・・・今回は、25日から公開の【彼らが本気で編むときは、】をご紹介しました。

<尚、こちらの作品は、ムービックス仙台・利府、TOHOシネマズ仙台で上映>


今週のおすすめ!
(2/18放送分)

「ラ・ラ・ランド」 & 「キセキ あの日のソビト」

「ラ・ラ・ランド」
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、
キャリー・ヘルナンデス、ジェシカ・ローゼンバーグ、ソノヤ・ミズノ 他

「キセキ あの日のソビト」
監督:兼重淳
出演:松坂桃李、菅田将暉、忽那汐里、平祐奈、横浜流星 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は来週24日(金)から公開の話題のミュージカル・エンターテイメント映画【ラ・ラ・ランド】そして現在好評公開中の【キセキ あの日のソビト】をご紹介します。まずは、【ラ・ラ・ランド】から・・・

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<ストーリー>
夢を追いかける人々が集う街、ロサンゼルス。 映画スタジオのカフェで働く女優志望のミアは何度オーディションを受けても落ちてばかりで、すっかりへこんでいた。ある日、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこで、ピアニスト:セバスチャンの演奏に魅せられるが、この二人の出会いのいきさつは最悪なものだった。また別の日ミアはプールサイドで、不機嫌そうに演奏する セバスチャンと再会。彼は、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。
やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかしセバスチャンが、店の資金作りの為に入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違い、少しずつ、何かが狂いはじめるのだった。

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<作品について>
LA LA LANDとは、『ロサンゼルス、主にハリウッド地域の愛称』、『陶酔し、ハイになる状態。』、『夢の国』のこと。

女優の卵とジャズピアニストの恋のてん末を、華麗な音楽とダンスで表現するこの作品は、日本でも劇的なブームを巻き起こし、アカデミー賞を含む50を超える賞を受賞した映画【セッション】などで一躍注目を集めたデイミアン・チャゼルが、監督と脚本を務めた、リアルで切ない現代のラブ・ロマンスです。
歌・音楽・ダンス・物語、全てがオリジナルにして、圧巻のミュージカル作品。

他人の言うことなど気にしない自信家のピアニスト:セバスチャンを演じたのは【きみに読む物語】【ドライヴ】などのライアン・ゴズリング。 3ヶ月かけて歌とピアノを習得し、全編吹き替えなしの演奏で魅了します。

女優の卵:ミアを演じたのは、【バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)】や、舞台などでも活躍中のエマ・ストーン。本作では、ベネチア国際映画祭女優賞に輝いています。
他に、【セッション】の鬼教師役でチャゼル監督とタッグを組んだ、オスカー俳優:J・K・シモンズらが出演しています。

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<みどころ>
映画好きには、たまらないテイストが満載のこの作品!ミアが女優志願であることから、映画スタジオの様子は勿論のこと、彼女の部屋には、イングリット・バーグマンの大きなポスターが貼られていたり、ワンカット・長回しのダンスシーンの登場や、クラシックと、最先端の撮影技術を織り交ぜていたり、昔のシネマスコープのフィルムサイズで、特別な雰囲気を加えていたり・・・また、さらに、未来に向かって、夢を諦めないで、チャレンジしていく若者たちの、キラキラした輝きが、おしゃれなスタイルやスクリーンのカラフルさとなって、眩しいほど!・・・主役の二人だけで合計100回の衣装チェンジもしているそうですよ。

オリジナル・サウンドトラックも、とても素敵!!このコーナーの構成をするため、選曲するのに、ずっと聴いてしまっていました・・・

最近は自然の流れで、違和感なくストーリーに沿って、歌や踊りに移っていく作品が多くなってきたかな?感じていましたが、これはもう、冒頭から、ザ・ミュージカル!王道をいく、これぞ!!ミュージカルだぞ!という作品。

ジンジャー・ロジャースと、フレッド・アステアが踊るような、あるいは、【ウエストサイド物語】【ザッツ・エンターテイメント】と言ったハリウッド映画 黄金時代の名作やブロードウェイの大ヒットミュージカルを、今一度、見返したくなる、刺激を受けました。

クラシカル、かつ、ロマンティックで、心躍る音楽とダンスが散りばめられた極上のミュージカル。映画の魔法があなたを包みます!!・・・まずは、来週24日(金)から公開予定の【ラ・ラ・ランド】ご紹介しました。

さらに、今日は、現在好評公開中の映画【キセキ あの日のソビト】の舞台挨拶が今週、仙台で行われましたので、そちらの様子も合わせて、お聴きください!

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<作品について>
これは、異色の4人組音楽グループGReeeeNの代表曲「キセキ」誕生秘話を映画化した青春ドラマで、プロデュースを手掛けてきたJINと、その弟でリーダーのHIDEの青春期のエピソードを、家族や仲間との衝突を経験しながら音楽を志し、突き進んでいく兄弟の姿として描いています。メガホンを取ったのは【そして父になる】等数多くの作品で助監督を務めた兼重淳さんです。舞台挨拶当日は、ダブル主演の 松坂桃李さん、菅田将暉さんらが、劇中のグリーンボーイズとして歌『道』を披露しながらの登場でした!!

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<舞台挨拶>
松坂:え〜皆さん、どうも、こんにちは。松坂桃李です。仙台の皆さん、ホントに、ありがとうございます!!

菅田:今日、俺、グリン じゃなくて、ずんだカラーですから、どうもずんだマサキです。よろしくお願いします。
人間と音楽のパワーで、僕ら、ずっとグリンボーイズとして【道】をみんなで歌いたい、歌いたい!って言っていて、今日初めてみんなで歌えたんですよ、道の歌詞のように、どんなに辛いことが・・・って、言ってますから、照れちゃって・・・本日はありがとうございました。


松坂:【キセキ あの日のソビト】はですね、是非ともエンドロールの最後の最後まで、観ていただけたらなと、思っております。最後の最後まで、たくさん、メッセージが詰まっておりますので、ぜひ、お楽しみください。

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【キセキ あの日のソビト】は、現在ムービックス仙台、イオンシネマ名取・石巻、TOHOシネマズ仙台の4個所で上映中です>

今回は、いずれも、ストーリーは勿論、音楽も目一杯楽しんで頂ける作品を2本、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(2/11放送分)

サバイバルファミリー

監督:矢口史靖
出演:小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、菅原大吉 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、ある日電気がなくなった!超!不自由生活、始まる!?・・今日から公開の小日向文世さん主演【サバイバルファミリー】をご紹介します。

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<ストーリー>
東京に暮らす平凡な一家、鈴木家。さえないお父さん、天然なお母さん、無口な息子、スマホがすべての娘の4人家族。一緒にいるのに、何だかバラバラな、ありふれた家族。そんな鈴木家に、ある朝突然、緊急事態発生!テレビや冷蔵庫、スマホにパソコンといった電化製品ばかりか、電車、自動車、ガス、水道、乾電池にいたるまで電気を必要とする、ありとあらゆるすべてのものが完全にストップしてしまったのだ!更に鈴木家だけでなく近所中で同じことが起きていた。ただの停電かと思っていたけれど、どうもそうじゃない。次の日も、その次の日も、一週間たっても電気は戻らない・・・・・・。
情報も絶たれた中、突然訪れた超絶・不自由生活。家族全員途方に暮れる中、父が一世一代の大決断を下す!乾電池さえ使えない原因不明の「電気」消滅によって、もはや廃墟寸前の東京を脱出!果たして、この家族の行く末は、いかに!?・・・

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<作品について>
これは人々の生活が危機を迎えた世界を舞台に、生き残りを懸けた家族の姿を描く・・・というサバイバルドラマです。

今回、ハードなテーマを、ユーモアを交えて描いたのは、原案、脚本、監督を務めた、【ウォーターボーイズ】【ハッピーフライト】【ロボジー】【WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜】等の矢口史靖さん。

鈴木家の夫婦を演じるのは、小日向文世さんと深津絵里さん。そして、息子と娘を好演しているのは、【過ぐる日のやまねこ】【君と100回目の恋】等の泉澤祐希さんと【陽だまりの彼女】【暗殺教室】【罪の余白】等の葵わかなさん。二人とも子役からドラマ・映画で活躍中の若手俳優です。 他に、時任三郎さん、藤原紀香さん、宅麻伸さん、渡辺えりさん、柄本明さん、大地康雄さんなど、豪華な顔ぶれです。
主題歌は、SHANTIの「Hard Times Come Again No More」です。

公開前に、矢口監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:発案はもう、ホント古くて、2001年ぐらいですかね、ウォーターボーイズ公開した頃に、次の映画を、まあ、電気がなくなっちゃった!という話にしたい!と、思いつきました。理由としては、当時その、パソコンが、各家庭に、普通にあるでしょう!
携帯電話も誰でも持ってるっていう頃に差し掛かってたんですよ。僕自身は、それに乗り遅れたタイプで、未だになんですけど、電気で動くものは、ちょっと機械系が苦手なんです。で、スマホも持ってないんですけど、なので、世の中どんどん便利になっていくのを見て、これは、もう半分恨み言に聞こえるかもしれないですけど、全部止まっちゃった方が良くないか?と、そういう発想をしました。

お話を考えている間に2003年だったんですけど、アメリカの北東部で大規模は停電があったんですよね。ビルのオフィスも全部止まっちゃうんで・・・電気も消える、エアコンも止まる、電車も動かないんで、人々が、ブルックリン橋をゾロゾロ・・・車道を埋め尽くして歩いて帰ったっていうのを見まして、これはホントに電気が止まるだけで、これだけ凄い事が起きるんだ!というのを見て、いつか、映画にしたいぞ!と思ってから、10年ぐらいたってようやく実現しました。

完全にファンタジーです。
この映画の中だと車は一切、動かない!だから物流が止まるんですよね。そうすると補給されるべき食べ物と飲み物さえ来なくなっちゃう。都心ほど脆弱な場所になり、地方の土とか、海とか川とか、とともに生きている環境の方が人間に優しい場所になるという、こう逆転現象が起きるんですよね。そこまでしないと、この家族は絆を取り戻せないという位ダメ一家ではあるんですけど、ああ人間らしい生活って、もしかしたら、こういうのもあり!なんじゃないかなと、そう見てもらえたら嬉しいです。

今回撮影で大変だったのは、電気が消えた状態で全てのモノが止まった状態は、実際は経験したことがないんですよね。で、地方に行ってしまえば、静けさ、そこには虫の声しかしない!っていうのは行けばわかるんですけど、都市部で、そういう状態、都市部なのに電車も車も走っていない、じゃあ何が反響して聞こえるんだろう?っていうのを想像しながら、・・・あと撮影の現場で、本当は入ってはいけない音を止めて、本当は映ってはいけない灯りをけしてっていうのを、もう毎日、ちっちゃい、ちっちゃい積み重ねをしながら、撮影をしていきました。
なので、まあ映画をみて、ほんとに星空がこんなに綺麗になるんだったら、全部、電気消してみたいなあ!そんな風に思って貰えたら、ちょっとは作った意味があるのかなあって思います。

CGとか合成に任せて、俳優さんはスタジオにいる!?みたいな撮り方をしちゃうと、おそらく風とか、空気感とか、全然感じなくなってしまう。ストーリー上は、そこは埋まったとしても、お客さんに伝わらなくなってしまうんですよ。なので今回、セット撮影は一切なくて、全部ロケーションで撮影しました。

この映画が本当はスケールが大きな話なんですけど、鈴木一家が見たもの以外を描いちゃうと、どんどん広がっていっちゃってますから、そうではなくて、この一家が見た事で描いて行く、そうすると、あの家族の絆として描ける。逆にいえば、余計な情報、略奪であるとか、暴力であるとか、そういうものを描かず、たいていのお客さんが見てもらえる、楽しい映画になるんじゃないかと思って、視点を制限しました。


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<メッセージ>
監督:アーリーバードをお聴きの皆さん!【サバイバルファミリー】の監督の矢口しのぶです。この映画ではですね、電気で動くものが全部止まってしまう!果たして、生き残れるんだろうか?と言う、変わったお話ではあるんですけど、勿論、僕が作るので笑いが一杯です。そして泣いて、驚いて、ハラハラして・・・そんな旅にみなさんをお連れします!ぜひ、劇場でサバイバルしてください!

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<みどころ>
よく知っている場所がでてきて、おっ!と。例えば鈴木一家のマンションは、四郎丸。小日向さんの会社、大学、スーパー、ホームセンター、浄水場、お米屋さん、自転車屋さん、など映画の多くのシーン(半分ほど)が、仙台で撮影されています。

この映画の場合、その設定が、地震とか、火山とか、津波とかではなくて、電気がとまってしまう!という現実には起こり得ないことに置きかえ、シフトチェンジしているという点が、ある種のファンタジーであって、こういう、皆んなが、一斉に!というのならば、基本アナログ人間の私も、携帯や、スマホ、パソコン等のない時間も、ちょっとありなのかも?と思えてしまったのですが。

監督も「映画を観終わったお客さん達が映画館を出たら街の明かりが眩しくて全ての騒音が一編に聞こえてくる!という状況で、もうちょっと静かで豊かな世界でも良かったんだけどなあ?と、そんな気分になってもらいたくて描いた」というエンディングまで見逃せません。

果たして、この家族は生き残れるのか!?・・・ドキドキの冒険に旅立つ鈴木ファミリーと一緒に、サバイバルに参加してみてはいかがですか?
(あっ、でも実生活では絶対に真似しないで欲しいこともいっぱい出て来ますので、あしからず!?)

今回は、今日11日(土)から公開の【サバイバルファミリー】をご紹介しました。

<尚こちらの作品は、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、TOHOシネマズ仙台 の6個所で上映です>


今週のおすすめ!
(2/4放送分)

うさぎ追いし 山極勝三郎物語

監督:近藤明男
出演:遠藤憲一、水野真紀、豊原功補、岡部尚、高橋惠子 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、世界が驚く実験を成功させ、ノーベル医学生理学賞の候補にもなった人物の生涯を描いた映画・・・2月11日(土)から公開予定の遠藤憲一さん主演【うさぎ追いし 山極勝三郎物語】をご紹介します。

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<ストーリー>
江戸から明治への転換期。 上田藩の下級武士の家系に生まれ育った山本勝三郎は16歳のときに、親友の滋次郎(しげじろう)とともに上京。東京で町医者を開業する山極(やまぎわ)家に望まれて、後継ぎとなるべく、山極の娘・かね子の婿養子に入る。

やがて、東京帝国大学の医科に入学、猛勉強を続けた勝三郎は、臨床医ではなく、病理学の道へ進むことを決心する。32歳で、東京大学の教授に昇進。かね子との間には、3人の子を授かり、幸せに暮らしていた。

しかし、そんな勝三郎を結核が襲う。病と闘いながらも彼がすべてを尽くした研究・・・それは「癌刺激説」の証明であった。うさぎの耳にあらゆる手段で刺激を加え続けることで、人工癌が出来るか……というもので、助手の市川とともに実験に没頭する勝三郎だった。果たして実験は成功するのか・・・

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<作品について>
これは「癌が作れれば、癌は治せる。」という信念のもと、ノーベル賞の栄誉より、万人の幸せを願うガン研究の先駆者で、およそ100年前に、世界で初めて人工的なガンの発生実験を成功させた病理学者:山極勝三郎氏の魂や、その知られざる人生に迫る、伝記ドラマです。

氏の偉業を丁寧に描き出したのは、【ふみ子の海】や、宮城県内で撮影が行われた【エクレール〜お菓子放浪記】の近藤明男監督。

勝三郎を演じるのは、数々の映画・ドラマに引っ張りだこのベテラン俳優、遠藤憲一さん。そして、いつも傍に寄り添い続けた妻:かね子には、水野真紀さん。
良き理解者であった親友を、豊原功補さん。また勝三郎とともに、研究を成功へと導いた(のちに北海道大学の先生になった)助手の市川役に、劇団東京乾電池の岡部尚さん、娘:梅子の晩年には、高橋惠子さん、彼を導いた恩師には、北大路欣也さんという豪華な顔ぶれが揃いました。

また劇中には、童謡「故郷」や「都ぞ弥生」(北海道大学の寮歌)が登場。映画の多くのシーンは、勝三郎の出身地、長野県上田市で撮影されています。

公開前に、近藤監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:これだけ偉い方ですのでね、それと遺族の方も、たくさん生きていらっしゃるし、それから、この業績を知ってる方は沢山いますので、基本的に嘘は、つけないんですけども、これは、やっぱり映画で、再現ドラマで2時間近く、お金を払って、観てくれる方を最後まで引っ張るには、やっぱり、どこか想像で作らなきゃいけない、フィクションの部分があるんで、調べた真実と、我々が想像で作った部分、フィクションの部分、どのくらいの割合で、どのくらいの匙加減っていうのは、これは、正解はないんですけど、難しいって言えば、難しいですね。

まずは、やっぱり残っている沢山資料がありますので、それから、この映画のテーマはいくつかあるんですけど、何と言っても、その世界で初めて人工で、人工の癌を作った!っていう偉業ですけどね、これが主な話ですから、この話を、勿論軸なんですけども、じゃあ、実験であることを成功しました、偉かったですね!っていうだけでは、映画にならないんですよね。だから偉業プラス何か!?っていうテーマをどこから作り上げていくかっていうことですよね。

監督が、演技をつける、芝居をつけるとよく言うけど、それは、大したことではない。むしろ、キャスティングが、監督の仕事の6割だ!と言われたのを、僕は、肝に命じてわかっているので、プロデューサーと主役の遠藤さんを選ぶのは、いろいろ考えた挙句、もう、この人しかいないと思った。いかにも、真面目で、堅物で、っていうタイプの人を主役にしたらね、この映画は、申し分ないと僕は、思ったんですよね。

あの顔であのキャラクターだけど、どこか笑いが、お芝居から出てくるっていう、今の人気のある、っていうか、演技の幅の問題ですよね。だから今回も上手く出して貰ったんじゃないですかね。
あの奥さんをやって頂いた水野さんが大変素晴らしい明治の女っていうか、あの、水野さん、僕は初めてだったんだけれども、もう、とっても良いお芝居してくれているし、それから親友をやった豊原さんも良い・・・これは有名な、あの方も後々、日本の民生委員の制度を作った小河滋次郎という有名な方で・・・周りのキャストも、皆さん、素晴らしい方が集まってくださったので、これは助かりましたね。

あの何か、もう一曲、何か音楽が何かないかなと思っていた時にたまたま、山極さんの西片町っていう、本郷から近いお住いの借家なんですけど、借家の家の図面が出てきて、その図面にどういう所に住んでてっていう、間取りが出ていて、その玄関のところにオルガンって書いてあったの。このオルガンを何とか上手く、脚本とか、映画の中で使えないかなと思っていて、ちょうど名曲『ふるさと』が、山極さんがガンを発見した前の年に、小学校唱歌になりました!っていうのを見つけたんですよ。これだよって、このふるさとを使ったらどうかって言って、2曲めが決まったんですよ。

こんな方がいたということを知って頂いただけでもね、それだけでも、映画としての力、映画っていうのは、力になりますからね、まあ、とにかく見ていただきたい。


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<メッセージ>
監督:アーリーバードをお聴きの皆さんへ!【うさぎ追いし 山極勝三郎物語】監督しました近藤です。え?、堅苦しいお話になってません。とっても楽しい?っていうのは、語弊がありますけれども、エンターテインメントの映画になっておりますんで、是非、お誘い合わせの上、劇場の方へ来てください!宜しくお願いします!!

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<みどころ>
監督曰く、ほぼ同時代の医学者・野口英世と比べると、決してポピュラーではないが、彼の成し遂げた業績は決して引けを取るものではなく、むしろ世界の医学界では評価が高いものなのだそうです。 東京大学医学部の病理学棟の入口とロビーには、山極博士の胸像などがあり、その功績を知る事ができるのですが、日本が誇る人工ガン研究の第一人者の生涯:家族、友人、師弟、そして故郷に寄せる愛が描かれているこの作品を見るまで、その存在を知らなかった事が恥ずかしいほどでした。

小さな一歩を進める事の大切さや信念とともに、実験動物たちの命を、決して無駄にはしない!という強い思いも伝わってきます。名声より我が命より大事なもの…その不屈の魂と人生の軌跡。

今回は、2月11日(土)から公開予定の【うさぎ追いし 山極勝三郎物語】をご紹介しました。

<この作品は、桜井薬局セントラルホールで、11日土曜日から2週間限定の上映となります。>


今週のおすすめ!
(1/28放送分)

破門 ふたりのヤクビョーガミ

原作:黒川博行
監督:小林聖太郎
出演:佐々木蔵之介、横山裕、北川景子、濱田崇裕、矢本悠馬 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、今日28日から公開。アクションと大阪弁の掛け合い満載の大追跡・エンタテインメント!〜ヤクザは出てきても、やくざ映画ではない、新しいバディ・ムービー誕生!佐々木蔵之介さん、横山裕さんのダブル主演という【破門 ふたりのヤクビョーガミ】をご紹介します。

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<ストーリー>
舞台は大阪。“サバキ”と呼ばれる、建設現場での暴力団対策の仕事を通じてヤクザの桑原(くわはら)と知り合った二宮。何かとトラブルに巻き込まれっぱなしで<疫病神>のような桑原と縁を切りたいのだが、なかなかきれない。
そんなある日、二宮は映画プロデューサーを名乗る小清水の持ち込んだ企画を、桑原のいる二蝶会の若頭に紹介した。若頭は、二蝶会の系列カンパニー名義で出資することに。しかし小清水は、そのまま姿をくらます。
小清水を追って、関西からマカオまで、出資金回収に奔走するも、見つけては逃げられる!の繰り返しで、果ては自分たちも何者かに追われるという、絶体絶命の二人は生き残りをかけた大勝負に出るのだが・・・

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<作品について>
強面ヤクザと、一応カタギの建設コンサルタントが、詐欺師を追って奮闘する中、組同士のトラブルに巻き込まれていく様を描いた、この映画は、大人気を博した<疫病神>シリーズの第5作で、黒川博行さんの直木賞受賞作品「破門」を原作に映像化した、ハードボイルド・アクションです。

監督・脚本は【毎日かあさん】【マエストロ!】などの小林聖太郎さん。佐々木蔵之介さんと、関ジャニ∞の横山裕さんのダブル主演ということで・・・イケイケのキレ系やくざ:桑原を演じるのは佐々木蔵之介さん。
弁は立つが、ヘタレでビンボーの建設コンサルタント:二宮を(関ジャニ∞としてではなく単独での)映画初主演となる横山裕さんが演じています。

また、詐欺師の小清水を橋爪功さんが、他に・・・北川景子さん、橋本マナミさん、木下ほうかさん、キムラ緑子さん、宇崎竜童さん、國村隼さん、さらに月亭可朝さん等など、豪華な顔ぶれが、バリバリの関西弁で共演。彼らによる掛け合いにも注目です。

公開前に、主演の佐々木蔵之介さんと、小林監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話をお聴きください。

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<インタビュー>
佐々木:僕も確かに、関西弁のポテンシャルを凄く感じたんですよね。普通に会話をしているだけでも何か掛け合いみたいに聞こえますし、命のやり取りをしている時でも、割とちょっとユーモアを感じるんですよね。これは、やっぱ関西弁ならでは!なんですかね?それは面白いなと思いましたね。

監督:原作はやっぱり小説なので、読んで大阪弁らしい言葉、書き言葉としての大阪弁として、成立しているんですけど、それを、そのまま喋ると、こなれない所があるので、それを割と、ナチュラルな喋り言葉に、現代の大阪弁に、わっと直しつつ、ただ本当にナチュラル、ホントのリアルが面白いか!っていうと、ちょっと、それは言葉に限らずなんですけど、映画って、リアルとリアリティーって、違うっていうか、真実味、現実味があるところを目指したので、面白いセリフは多少、今の大阪で、最近使えへんなという言葉があったとしても、これは残そうとかいうその辺の押し引きは考えましたね。
こう綺麗なアクション、アクションではなく、痛いことにはしたいなあと。泥っぽいというかリアルというか、喧嘩ってイヤじゃないですか?なんか、その嫌さは、ちゃんとイヤなものとして見せたいなとは思いましたね。


佐々木:監督はね、やっぱりね、今までの経験値というか、本当に助監督で、いろんな組を渡って、いろんな現場を知り尽くされているので、今回の撮影期間も、凄く、平和でした。自分の言葉だけでこう行くぞ!ではなくて、これはこうですよ!って、わかりやすい様に伝えてくださるし、安心感があるんですよ。聞いたら絶対、答えてくれるんですよ。納得さえさせて貰えれば、何でもできるんですよ。やっぱり、そこの信頼感は、ものすごい、ありましたね。

監督:僕から先に、こっちだあ!っていうよりも、つまり自分のアイデアなんて、所詮しれてると自分では思っていて、例えば、10人寄れば10個の脳みそがあって・・・それぞれ、考えている事が自分の思っているものより素晴らしい可能性があるんですよね。それが10乗になったら面白いなと思って作っているので、それが、色々、今回は見られて楽しかったですね。

佐々木:まあ裏社会の話だけれども、いかつい顔の人がいっぱい出てくるんですけど、それを支えている、というか、そばに寄り添っている女性が、まあ沢山いるんですよね。そこは、大きな見所なんじゃないかと思いますね。

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<メッセージ>
アーリーバードをお聴きの皆さん!映画【破門 ふたりのヤクビョーガミ】佐々木蔵之介です。監督の小林聖太郎です。・・・

佐々木:あの関西弁、バリバリのハードボイルドやけども、笑える映画です。是非、劇場に来てください!


監督:笑いあり、暴力あり、マカオあり、いろんな要素が詰まった、面白い映画です。是非、見てください!お願いします!!

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<みどころ>
佐々木さん演じる桑原の、スマートなビジネスマン風?イタリアン・マフィアばりのファッションセンスや、酔いしれながら歌うカラオケ:マンハッタンズの『君がすべて』にも注目です。
(Manhattans『 Theres no me without you』夜がないと星は見えない、悪がないと、善は存在しない・・・この歌詞の内容が、映画全体を示している・・・)

男たちの色気、怖さ、面白さ、更には、二宮の母親役:キムラ緑子さんとの息子と母親(親子)の関係や、北川景子さん演じるイトコなど、女性たちとの、ちょっとしたほのかな思い?等など・・・他にも色んな感情が渦巻く面白さも見逃せません! 何だか情けない男が、おおっ!なかなかやるなあ!と少しずつ成長していく姿にも感動です。

今回は、今日から公開の、ハードボイルドだけど笑える、裏社会のエンタテインメント・ムービー【破門 ふたりのヤクビョーガミ】をご紹介しました。

<尚こちらの作品は、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、TOHOシネマズ仙台で上映です>


今週のおすすめ!
(1/21放送分)

本能寺ホテル

監督:鈴木雅之
出演:綾瀬はるか、堤真一、濱田岳、平山浩行、田口浩正 他


◆聖月のオススメワンポイント
最近では、歴女!という、歴史に興味を持っている女性の皆さんも多いかと思いますが、歴史には、ちょっと疎いわ、という方でも、この事件を知らない人は、いないのでは?でも知っているようで、意外と知らない?
今回は、京都の美しさも一緒に堪能頂けるタイムスリップモノ!綾瀬はるか・堤真一主演で、元OLと織田信長との本能寺の変前日の奇妙な遭遇を描く歴史ミステリー【本能寺ホテル】をご紹介します。

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<ストーリー>
倉本繭子は、会社の倒産を機に恋人の吉岡恭一にプロポーズされ、恭一の両親の住む京都へと向かう。京都に着いた繭子は、ちょっとした手違いで路地裏に佇むレトロな宿“本能寺ホテル”に導かれ、宿泊する事に。そこは何と、戦国時代に繋がる不思議なホテルだった。
一方、時は1582年。天下統一を目前に控えていた織田信長は、森蘭丸ら少数の家臣と共に京都・本能寺に滞在していた。冷酷非道なお館様を前に、戦々恐々とした日々を過ごす家臣たち。そんな中、見慣れない格好の女が一人、寺に迷い込んでくる。その女は、400年後の世界からやってきた現代人繭子だった。繭子は、自分でも訳のわからぬまま、信長と京都の町を見物するなど、交流を深める中で、次第に信長の人間性に惹かれていく。
気が付けば1582年と現代とを行き来する繭子。やがて彼女は、自分が迷い込んだその日は、信長が暗殺された「本能寺の変」の前日である事に気づくのだった。

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<作品について>
日本の歴史上もっとも有名で、今なお多くの謎に包まれた大事件「本能寺の変」。天下統一を目前にした織田信長は、なぜ明智光秀に謀反を起こされたのか?自害したはずの信長の遺体は何処に?その後、光秀を討伐した羽柴秀吉の中国(或いは、備中)大返しは、何故あんなに迅速だったのか?
そして、もし事前にその運命を信長に伝えようとした現代人がいたとしたら?日本史最大のミステリーとも言われる「本能寺の変」の謎が、400年の時を超えて今、明かされる!?・・・

笑いあり、アクションあり、ダイナミックかつ予測不可能な、誰もが楽しめる歴史エンターテインメントとなった、この作品。 監督は、数々の人気ドラマや映画【HERO】シリーズなどの鈴木雅之さん。話題作、大ヒット作を次々に手掛けている鈴木監督が「本能寺の変」の謎を、独自の解釈で描きだしました。

そして、信長に出会う現代人の元OL繭子を演じるのはTBSドラマ『JIN -仁-』や大河ドラマ『八重の桜』他、【プリンセス トヨトミ】など、多くの映画、ドラマ、CMと、幅広い分野で活躍を続ける綾瀬はるかさん。コメディエンヌとしても、その才能を発揮しています。
また“凛とした中にも、人情味のある”織田信長役を演じたのは【フライ、ダディ、フライ】【オールウェイズ、三丁目の夕日】などの、堤真一さん。意外にも信長役は、これが初めてだそうです。

信長に仕える小姓・森蘭丸には、常に独特のキャラクターで存在感を示す濱田岳さん。さらに、繭子の恋人:恭一に、平山浩行さん。他、田口浩正さん、佐戸井けん太さん、平岩紙さん、嶋政宏さん、近藤正臣さん、風間杜夫さんといった個性ある実力派俳優が揃い、奇想天外な物語に説得力を与えています。
綾瀬さん、堤さん、鈴木監督、そして【重力ピエロ】などの、脚本の相沢友子さんは【プリンセス トヨトミ】以来の再タッグとなりました。

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<みどころ>
婚約者の両親に会うために京都を訪れたヒロインが、“本能寺ホテル”という宿に泊まり、本能寺の変の前日に、自分と同じように、心労で胃が痛むという森蘭丸や、暗殺の標的となっている信長に出会い、交流する様は、あり得ない!と言ってしまえば、それまでなのですが・・・。

金平糖って、そういうお菓子なんだ!とか、信長さんって何だか良い人じゃん!など、本能寺の変までの、たった1日、いや、きっと数時間だけにも関わらず彼女と一緒に、凄く濃厚な時間として、京都の街並みの美しさとともに感じることができると思うのです。
そして・・・現代と戦国時代の京都を、初めは偶然だけれど、最後には自分の意思で行き来する繭子が、歴史的な事件に、どう絡んでいくのか、と同時に、自分自身も何を見つけ、どう成長していくのか・・・

できることではなく、やりたいことを見つける!人生の岐路に立った、大事なことを決める瞬間を、一緒に体験し、何かをしよう、頑張ろう!と自分の原点に立ち返って考える時間を与えてくれる作品です。

『本能寺の変』に迫る歴史エンターテインメント・・・今回は【本能寺ホテル】をご紹介しました。

<尚こちらの作品は、現在ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、TOHOシネマズ仙台で好評上映中です!>


今週のおすすめ!
(1/14放送分)

湯を沸かすほどの熱い愛

監督:中野量太
出演:宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李、伊東蒼 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は「余命2ヶ月、何ができる?・・・最高の愛を込めて葬(おく)ります」宮沢りえ主演【湯を沸かすほどの熱い愛】をご紹介します。

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<ストーリー>
銭湯:「幸(さち)の湯」は、父である一浩(かずひろ)が1年前にふらっと家を出て行って以来、休業状態だが、母の双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘の安澄(あずみ)を育て、二人で頑張っていた。そんなある日、いつも元気な双葉が、パート先で倒れ、精密検査の結果、末期ガンである事を告知される。突然「余命わずか」という宣告を受けた、その日から、気丈な母は、残された時間を使って、生きているうちにやるべきことを決め、着実にやり遂げていく。

その母の行動は、家族から「すべての秘密」を取りはらうことになるのだが、彼らは、ぶつかり合いながらも、より強い絆で結びついていく。やがて家族は、究極の愛を込めて、母を送ることを決意するのだった。・・・

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<作品について>
“余命宣告された お母ちゃんは、絶望のどん底に…落ちませんでした!!”

この作品は、“死にゆく母と、遺される家族が紡ぎ出す愛”という、普遍的なテーマを、想像をはるかに超えた展開とラストによって驚きと感動の詰まった物語として、優しく、強く描かれたヒューマンドラマです。

監督は、自身が、このオリジナル脚本も手がけた中野量太(りょうた)さんで、自主制作映画【チチを撮りに】が国内外10を超える映画祭で絶賛された、今、日本で最も注目される若手監督の一人です。この作品が商業映画デビュー作となりました。

更に、その脚本を読んで「心を沸かされた」と出演を決めたのは【紙の月】で、2014年の賞レースを総なめにし、名実ともに日本を代表する女優となった宮沢りえさん。会う人すべてを包み込む優しさと強さを持ち、人間味溢れる、“普通の?肝っ玉母ちゃん”という双葉役をスクリーンに焼き付けました!!

そして、気弱で引きこもり寸前の娘:安澄には、【愛を積むひと】などの若手実力派女優:杉咲花さんが当たり、母の死に向かい合い、たくましく成長していく娘を演じきりました。

また頼りないけど、どこか憎めないお父さんを演じるのはオダギリジョーさん。旅先で知り合う青年:拓海役は、松坂桃李さん。他、駿河太郎さんや(去年なくなった)リリィさん等、豪華キャストが、物語を彩っています。

主題歌は、きのこ帝国が歌う『愛のゆくえ』です。

行方不明の夫を探し出し連れ戻すことをはじめ、家業の銭湯を再開させること。気が優しすぎる娘をしっかりと自立させること。そして、ある人物に合わせること等など、やるべきことを、その日までに果たそうと奔走するヒロインの姿を通して、母と娘、家族の絆はもとより、彼らを取り巻く様々な“家族の様な人々”の人生の喜怒哀楽を垣間見ることができるのです。

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<みどころ>
タカアシガニ、しゃぶしゃぶ、特別な日に家族で囲むご馳走・・・幸せの味。そこには、深い深い意味がありました。多く登場する食事のシーンだけではありません。

髪を結んだり、お弁当を作ったり、アイロンをかけたり・・・日常のふとしたことが、親と子、母と娘の関係性や、心の声を表現していて、何か引き込まれていきます。

銭湯の湯気のごとく蒸発した夫!学校でいろんなことがあっても、それに立ち向かう勇気と、優しい思いやりのある娘、生きる意味を見失いたくない!人生、もったいない・・・いつか役に立つことを伝えておく、何を持って親子というのか・・・人間の業の強さも垣間見えたり・・いろんなことを考えさせられる2時間5分です。

温かい思いに支えられたいくつもの伏線やサプライズ・・・そして、これ迄の「余命もの」映画を覆す、想像もつかない驚きのラストシーンには、えっ!?それは〜そういう事?と、本当に言葉を失いますが、現実味のある悲しさや、切なさ、勇気、そして、計り知れない大きな愛の物語であり、また、これは一つのファンタジー作品なんだ!と感じさせられる、エンディングの不思議な爽やかさが印象的でした。
(映画のタイトルの謎も、きっと、この時、解き明かされるはずです。)

この家族の熱い愛と大きな秘密を、皆さんも是非、劇場で共有してください!!

「涙と生きる力が ほとばしる家族の愛の物語・・・」今回は、【湯を沸かすほどの熱い愛】をご紹介しました。

<尚こちらの作品は、現在フォーラム仙台と、ムービックス仙台で上映中!>


今週のおすすめ!
(1/7放送分)

グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状

監督:ヨハネス・ホルツハウゼン
出演:ザビーネ・ハーク


◆聖月のオススメワンポイント
今年最初のトーキングシネマサロン、今朝は、“世紀を超え、守り続ける”【グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状】をご紹介します。

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<作品について>
2014年オーストリアが制作したこの映画は、名門ハプスブルク家の歴代皇帝たちが蒐集<コレクション>した膨大な数の美術品を所蔵し、フランス・パリのルーヴル、スペイン・マドリードのプラドに並んで、欧州3大美術館に数えられる、芸術の都ウィーンが誇る、偉大なる美術館:ウィーン美術史美術館・・・そこで繰り広げられる、誰も見たことのない“美の裏側”に迫るドキュメンタリー作品です。

1891年に開館、去年:2016年に、創立125周年を迎えたウィーン美術史美術館。絵画だけで7000点を超えるという収蔵作品は、クラーナハ、フェルメール、カラヴァッジオ、ベラスケスなどの名画から、絢爛豪華な美術工芸品まで多種多彩です。中でも「バベルの塔」をはじめとしたブリューゲル・コレクションは、世界最多を誇ると言われています。

この作品では、創立120年の節目に取り掛かった大規模な改装工事に、2年以上にわたって密着しながら、芸術とビジネス、伝統と革新の間で揺れる美術館スタッフたちの姿を生き生きと描き出しています。

1時間38分の作品は、ナレーションやインタビュー、音楽を一切排したダイレクトシネマ・・・という手法で撮影されています。監督・脚本は、オーストリア、ザルツブルクに生まれのヨハネス・ホルツハウゼン。彼はウィーン大学で美術史を学んだ後、国際的に著名な美術研究家や、美術史家を招いて「アートとアートのコンセプト」と題した講義シリーズを開催。その後ウィーン国立音楽大学の映画アカデミーに入り、多くのドキュメンタリー作品を制作し、高い評価を受けています。

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<みどころ>
贅沢で華やかな天井画や壁画など、ネオ・ルネッサンス様式の建物はウィーン自然史博物館と対をなし「双子の美術館」として、市民や観光客から親しまれています。135万人にのぼる年間来場者のうち、1割弱が日本人観光客と言われていますが、まるで宮殿のような装飾とともに美術品の収蔵庫、修復作業場、閉館後の館内や会議室など、ふだん見ることのできない美術館の真の姿を、しっかりとカメラでとらえているのが、この作品です。歴史ある美術館というと、静かで厳か。そこに、更に格式、品格がプラスされているイメージが、ウィーン美術史美術館の映像からも伝わってきます。

多くの美術館:館長や、研究員、学芸員、芸術関係者がコメントを寄せる中、ある作家は、「ルーヴルやメトロポリタンがデパートならば、ウィーン美術史美術館は、高級専門店のようなもの」・・・と表現しています。

また、ある美術書の編集者は「普段は見ることのない美術館の舞台裏。それは、時にシビアで、時にドラマティックだ。本作を観れば、美術館を見る目がきっと変わる。」と・・・まさに、その通り。

我々が美術館を訪れた際、何を観るでしょうか?もちろん、展示物である作品、そして、これを引き立てるライティング・・・この辺りまでは、目がいくかもしれません。しかし、実際には、作品を囲む部屋全体のデザインや、見やすく美しいレイアウトであったり、時に、スムーズな動線であったり、ガイドさんだったり、チリ、埃一つない、細やかな清掃であったりと、作品そのものを支える多くの事や人物がいて、成り立っているのです。

更にコレクションを充実させる為、より素敵な作品を買い付けようと、一定の枠のある予算の中で、オークションに参加したり、特別展を企画したり・・・と、美術館のブランドを構築するために様々な戦略が練られていたりもするのです。

また一つ一つの作品は、美術品であり、同時に、代々受け継がれてきた大切な遺品でもある。大いなる決断の元、個人が手放して、寄贈されるものもあり、細心の注意と思いやりを持って扱われている様子が伝わってきます。

最後に、ウィーン美術史美術館総館長:ザビーネ・ハークさんの言葉をご紹介しておきましょう。

「この荘厳なドキュメンタリーは、ウィーン美術史美術館のすべてを描き尽くしています。魅力あふれる美術館の、めったに外には見せない舞台裏を独特の視点で描き出した この作品を通して、多くの観客が、カリスマ的な登場人物たちと、彼らの織りなす世界に 思いがけない出会いを果たすことでしょう。美術館を代表して、日本の皆様に、この作品をご覧いただける機会を得たことを深く誇りに思います。」

"偉大なる美術館"の裏側と、そこで働く人々の姿を丁寧に描いた芸術の世界をたっぷりとご堪能いただける・・・今回は、【グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状】をご紹介しました。

<尚、こちらの作品は、現在、チネ・ラヴィータで好評上映中です。>


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