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話題のオススメの映画やDVDなどをワンポイントと共にご紹介。

2004年10月からはじまったこのコーナーは、これから公開される新作映画は勿論、お薦めの旧作、季節に合わせた素敵な作品など、今話題の映画やDVDを“普通にご紹介する”だけでなく、これから観る人にも、すでに観た!という人にも“ちょっと得した気分?”になって貰えるようなワンポイントをピックアップしながら、映画大好き人間の私:折原聖月がご案内させて頂くコーナーです。
“サロン”というタイトルにふさわしく、ゆったりと、気持ちよく聴いて頂けるよう頑張ってお届けしています!どうぞお立ち寄りください。

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今週のおすすめ!
(11/30放送分)

「お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ」 &
「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

「お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ」
監督:キム・ソンホ
出演:イ・ジュシル、イ・ジョンヒョク、キム・ソンウン

「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」
原作:サンエックス
監督:まんきゅう
ナレーション:井ノ原快彦、本上まなみ


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、・・・現在公開中の2本。【お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ】【映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ】をご紹介いたします。

まずは、“愛情ひと匙、小言は大匙”・・・韓国発の感涙ヒューマンドラマ。フォーラム仙台で上映中の【お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ】からご紹介します。

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<ストーリー>
女手ひとつ、30年も続く惣菜店を切り盛りし、2人の子どもを懸命に守ってきた母・エラン。しかし不甲斐ない息子は、万年、非常勤講師で、生活能力もなく、妻に頼りきり。孫の世話まで見なければならない事も多く、亡くなった自分勝手な旦那の影を息子に見ては、つい小言が漏れてしまう毎日。それでも、家族のためなら昼夜を問わず料理を作る。

そんな平凡な日々をいつものように送っていたエランだが、予想もしなかった『認知症の症状』が現れはじめ、子供たちのお荷物にだけはなりたくない!と、薄れていく記憶の端を掴もうとする。 だが、ついには介護施設へ入ることを決め、息子が家の片付けを始めると、ある一冊のノートが見つかる・・・そこには、息子や孫に宛てた、母の自家製レシピと、家族への想いが切々と綴られているのだった。

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<作品について>
認知症になった母が遺した料理帖(レシピノート)から溢れ出る、家族への愛、切実な想いとは?・・・。親と、家族と、一緒に見られる映画を作りたかった!と語るのはキム・ソンホ監督です。デビュー作から多くの映画祭で注目され、ホラー系監督として活躍。 ドラマや恋愛系など様々なジャンルにも挑戦しながら、優れた演出力が認められている監督で、映画に出てくるレシピなどは、個人の記憶と思い出を作品に繋げているそうです。

又、料理に真心を込める母:エランを演じるのは50年以上のキャリアを誇る大女優:イ・ジュシルさん。本作でも、平凡な母親の、人生から滲み出る喜怒哀楽を細やかに演じて、絶賛されました。

幾つになっても分別のない息子には、イ・ジョンヒョクさん。1998年に、あの【シュリ】で映画デビューした演技派で、3年ぶりのスクリーン復帰作とのことですが、本物の親子のような掛け合いが共感を呼んでいます。 (日本の俳優:筒井道隆さんを彷彿とさせる雰囲気・風貌の役者さんです。)

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<みどころ>
“忘れたいことは忘れないのに、忘れちゃいけないことは思い出せない・・・”
年を重ねるということ、親と子のこと・・など、考えなくてはいけないことも多く、何ともやるせない、切ないテーマでもありますが、映画のエンディングロールには、色々な人たちからの、お母さんへのメッセージが・・・「大好きだよ、愛してるよ」といった笑顔の映像が流れます。身近だからこそ、なかなか言えない言葉、親孝行できていなくてごめんなさい・・・といった素直な気持ちも見えてくる、とてもステキな余韻の作品です。上映時間は、1時間44分(104分)

まずは、フォーラム仙台で上映中の【お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ】からご紹介しました。 そして・・・もう1本は、現在大ヒット上映中〜みんなの知らない、すみっコ物語・・・アニメーション【映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ】のご紹介です。

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<ストーリー>
ある日、すみっコたちは、お気に入りのおみせ「喫茶すみっコ」の地下室で、古くなった一冊のとびだす絵本をみつける。絵本を眺めていると突然しかけが動き出し、絵本に吸い込まれてしまう すみっコたち。絵本の世界で出会ったのは、どこからきたのか、自分が、だれなのかもわからない、ひとりぼっちのひよこ?だった。「このコのおうちをさがそう!」・・・新しいなかまのために、すみっコたちはひとはだ脱ぐことに。絵本の世界をめぐる旅の、はじまり、はじまり〜。

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<作品について・みどころ>
「すみっコぐらし」は、たれぱんだ、こげぱん、まめゴマ、リラックマなど、多くの人気キャラクターで知られる「サンエックス株式会社」が2012年に生み出したキャラクターです。 丸くて可愛らしい絵柄で、それぞれ様々な理由で「すみっこが好き、すみっこにいるとなぜか落ち着く」という、そんな、すみっこを愛する、ちょっとネガティブだけど個性的な性格の子たち。今回7周年の記念イヤーに「日本キャラクター大賞2019」グランプリを受賞。絵本を飛び出し映画化されることと なりました。

監督にはショートアニメやギャグアニメを多く手掛けてきた まんきゅうさん。ナレーターは、V6の井ノ原快彦さんと、本上まなみさん。本上さんには全体的に子供に絵本を読み聞かせているような優しげな雰囲気で。井ノ原さんには「すみっこたち大丈夫?この後どうなっちゃうの?」と、お客さんの気持ちを代弁しながら、スクリーンと客席を橋渡しするような立ち位置で・・と依頼されたそうです。

原田知世さんが歌う主題歌「冬のこもりうた」が心地よく劇場を包みます。

感想は・・・とにかく癒される〜〜〜という感じ。
実は、先週ご紹介したリスナーさんから頂いたメールで「何度観ても感動した!」という感想に、とても興味を持って観に行って参りましたら・・・正に、お子様向けアニメ?と侮るなかれ!は本当でした。小さなお子さんもいたのですが『泣いてる人がいたよ!』と劇場の外で、お母さんに報告していたほど、大人の鑑賞者も、感動していた姿が見られました。

後で調べてわかったのですが、この作品、初映画化にも関わらず、上映されると同時に、SNSなどの口コミで大絶賛。各種映画レビューサイトでも高い評価を受け、大きなムーブメントを起こしているそうです。

更に、女児だけでなく、20代から30代の、社会人女性からも人気があり、大人も泣ける!という声も多くて、公開初週の邦画ランキングは1位!また、全公開映画ランキングでも、あの記録的ヒット作【ジョーカー】をおさえて、3位に食い込むほどの人気ぶり、異例のヒットなのだそうです。

パンフレットを見たら、キャラクターのペーパードールと台紙で遊べるようになっていて、昔の紙の着せ替え人形的な遊びが、今もあるのねと思えて何だか嬉しい気持ちでした・・・。 【ネバーエンディング・ストーリー】のように本の中に入り込んで、物語=(今 回は有名な昔話や、おとぎ話)の登場人物になりきる!!というストーリーですが、キャラクターは、一切、喋らず(字幕でコメントする)ので、そこは、漫画を読んでいる感じでもあり、キャラクター、それぞれの表情と、時には、ツッコミもするナレーションで、面白くストーリーを追っていける所も新感覚でした。上映時間:1時間6分(66分)

今回は宮城県内では、ムービックス仙台、イオンシネマ名取・石巻の3箇所で上映中【映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ】とフォーラム仙台で上映中【お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/23放送分)

決算!忠臣蔵

原作:山本博文
監督:中村義洋
出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、荒川良々 他


◆聖月のオススメワンポイント
「赤穂浪士の仇討ち物語・・・誰もが知る忠臣蔵の、誰にも言えないお金の話」今回は、現在公開中の中村義洋監督:最新作!討入り計画の実像に迫る時代劇コメディ【決算!忠臣蔵】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
今から約300年前。元禄14年3月14日。清廉潔白な赤穂藩主・浅野内匠頭は、かねてより賄賂好きの吉良上野介に、江戸城内・松の廊下で斬りかかる。通常であれば喧嘩両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、赤穂藩のお取り潰しと、内匠頭の即日切腹。吉良には、お咎めなしだった。

突如、藩主を亡くし、浅野家は断絶。藩士たちは路頭に迷うこととなる。要は江戸時代の“優良企業、倒産事件!”な訳で、筆頭家老の大石内蔵助は、嘆く暇もなく、幼馴染の勘定方・矢頭長助の力を借りて、ひたすら、御家再興と残務整理やリストラに励む日々。しかし、その努力や、幕府への働きかけも虚しく、お家再興の夢は絶たれてしまう。

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<作品について>
御家再興にも、討入りにも当然、お金が必要で・・・その費用は亡き内匠頭の妻・瑤泉院の持参金:およそ9500万円(790〜800両)を当てることに! 果たして彼らは、この<予算内>で、一大プロジェクト<仇討ち>を、無事に<決算>することができるのでしょうか!?・・・

これは、大石内蔵助が記した決算書を基に書かれた、東京大学教授・山本博文さんの「忠臣蔵の決算書」を原作に、この史実に基づく裏話を、【殿、利息でござる】【忍びの国】を手掛けた中村義洋監督が脚本も担当し、討入り計画の実像に迫る物語:時代劇コメディとして、実写映画化しました。

ダブル主演は、大石内蔵助役:堤真一さんと、その幼馴染で勘定方・矢頭長助役を、時代劇初出演の岡村隆史さんが。また、浅野内匠頭に阿部サダヲさん、その妻:瑶泉院に石原さとみさん。

ほかに濱田岳さん、横山裕さん、妻夫木聡さん、荒川良々さん、竹内結子さん、 西川きよしさん、大地康雄さん、西村まさ彦さん、木村祐一さん、桂文珍さん、寺脇康文さん、村上ショージさん、板尾創路さん、滝藤賢一さん、鈴木福さん、笹野高史さん、近藤芳正さん、上島竜兵さん、千葉雄大さん、橋本良亮(A.B.C-Z)さん、鈴鹿央士さんなどなど、キャストの豪華さにも圧倒されます。

更に高見優さんが担当した時代劇とはミスマッチ?の、かなりポップな感じのメインテーマ曲も聴きどころです。

公開前に、中村監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:赤穂だし、兵庫県で、だったら関西弁だったんじゃないかな?みたいなので、脚本を書き始めたら、すごく面白く、うまくいったので、どうせなら関西出身の人かな?みたいなのの中からpickupしていたのもあるし、あと、大石内蔵助自体が、なかなか僕の中で定まらなかった時期があって、調べれば調べるほど立派な方なので、コメディにならない!っていう悩みが・・・悩みというか、もう結構苦しんで、だんだんキャラクターが定まってきたあたりから、これは、今回の大石の浅はかさ、と別のところで、愛されてないと、尊敬されている人じゃないと、いけないんじゃないかな?というのがあって、堤さんですね。

観た人で、経営者の方とか、本当に会社に勤められている方で、自分にも矢頭長助が欲しい!っていう人もいるし、うちの会社には矢頭長助がいない!っていう人もいるし、僕でいうと、映画業界しか知らない、映画業界の人間なので、全くもって、この通りというか、僕なんかは妻夫木くんのやった役とかなんですよね。
映画を良くしたいから・・妻夫木くんの役も、討ち入りが確実に成功するために頑張っているだけで、何にも悪気はないんだけれど、お金のことには目が行かないっていうのは・・・僕は、そういう監督ではないつもりだけど、こんな、お金がかかるの知らなかった!という映画監督が、プロデューサーやらされて思う様な風になると面白いかな?っていうのは、結構最初に思ったことですね。

僕も堤さんも岡村さんもスタッフも、こっちが本当だったんじゃないかな?って思っているので、あの・・・大石内蔵助って本当に有名じゃないですか。でも、さほど何でもなかった男が、こんなに後世有名になるまでの話というか、っていう見方もあるし、あとは・・・そうですね。見方としては、まあ正直、普通の、定番の忠臣蔵を軽くなぞってから観てくれると、もっと楽しいかなっていう気もしますけどね。


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<メッセージ>
監督:ラジオマガジン アーリーバードをお聴きの皆さん!!【決算!忠臣蔵】脚本・監督の中村義洋です。とっても面白い映画を作りましたので是非劇場に笑いに来てください!よろしくお願いします。

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<みどころ>
(映画製作の予算の話なども飛び出し、なかなか興味深かったですが・・・、監督は予算が豊富にあったら、絢爛豪華な安土桃山時代をやりたいそうです。)

とにかく世間では、赤穂浪士が討入りするのかしないのか?が大きな関心事で藩士の一部は、討ち入りを勝手に計画し、江戸の庶民もそれを熱望。
ようやく討ち入りを考えるも、まずはお金が必要で、松明1本=一万円に始まり、梯子だの、銅羅だの、弓だの、鉄鋼・すね当てなどフル装備かける人数分=966万円!と驚愕の数字が飛び出る始末。お金のことは全く考えていない軍師役の妻夫木聡さんの言葉が飛び交う中、その見せ方もビジュアル時代にぴったりで、非常に、わかりやすくて面白い!!

揃いの赤い着物やネットショッピングばりの大石の脳内イメージも斬新です!
勿論、忠臣蔵を知らなくても、みんなが楽しめる予算達成エンタテインメント。 上映時間:2時間05分(125分)

今回は、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻の宮城県内8箇所で現在上映中の【決算!忠臣蔵】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/16放送分)

最初の晩餐

監督:常盤司郎
出演:染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏 他


◆聖月のオススメワンポイント
「忘れられない味で、僕らはもう一度、家族になった。」明日、11月17日(11月の第3日曜日)は『家族の日』とのことですが・・・今回は、現在ムービックス仙台で公開中のヒューマンドラマ【最初の晩餐】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
父・日登志の訃報を受けて帰郷したカメラマンの麟太郎は、姉の美也子と葬儀の準備を進めていた。そんな中、母親のアキコが、通夜に出されるはずだった仕出し弁当をキャンセルし、通夜振る舞いの料理を“自分で作る!”と宣言。
やがて、目玉焼きを筆頭に、日登志と“ゆかりのある料理”が出される。麟太郎はそれを食べながら、父と母の再婚や、母の連れ子である兄シュンとの日々を思い出していた・・・

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<作品について>
「父の遺言は、目玉焼きでした。」・・・20年前・・・再婚どうしで始まった家族に父が遺したのは、思い出の料理を綴った一冊のノート。父が書き残した、その思い出の味で、家族の過去:遠い記憶が蘇っていきます。

古くは、伊丹十三監督の【お葬式】から、【死ぬまでにしたい10のこと】【エンディングノート】【おみおくりの作法】等、終活・生き方への注目が集まる中、“唯一無二の味”で、家族をおみおくりする新たな物語が誕生しました。

監督・脚本・編集を担当したのは、サザンオールスターズのドキュメンタリー映画を始め、映画・コマーシャル・ミュージックビデオの監督・脚本など、様々な分野で活躍、実の父との関係を綴った短編映画【クレイフィッシュ】が国際的に高く評価されるなど、これまでも手がけた作品が大きな話題となっている常盤司郎監督です。本作が、劇場・長編映画デビュー作となりました。

キャストの内面を引き出す粘り強い演出や、小津安二郎監督のような、ロー・アングルの構築美で有名な常盤監督が、もう一度“家族になる瞬間”を、通夜から葬式にかけての、たった1日の物語で紡いた構成力にも注目です。そして、実に7年の歳月を費やした渾身のオリジナル脚本には、豪華キャスト陣が集結しました。

主人公でカメラマンの麟太郎役は、映画【ヒミズ】を始め、幅広い作品で多彩な顔を演じ分ける染谷将太さん。仕事に悩み、家族への持て余した感情を抱きながらも、抑えた表情で演じました。その姉:美也子役には、現在放送中の連続テレビ小説「スカーレット」で、ヒロインを務めている戸田恵梨香さん。

ある事件をきっかけに、家族の元を離れ、父の死によって15年ぶりに家族と再会する、母の連れ子である兄シュン役には、マーティン・スコセッシ監督の【Silence -沈黙-】などの窪塚洋介さん。また、両親役で圧倒的な存在感を見せるのは、母親のアキコをベテランの斉藤由貴さん。亡くなった父・日登志を名優・永瀬正敏さん。この豪華実力派俳優陣が、見事なアンサンブルを奏でています。

他に、兄弟の子供時代を、瑞々しい演技で見せるのは、森七菜さん、楽駆さん、牧純矢さん、外川燎さん、などの子役たちです。

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<みどころ>
回想シーンでの子役たちと、大人になった俳優たちは、お互いに、自分たちの“過去”と“未来”の姿を見ながら演じることで、作品を様々な視点から解釈することができたようです。

“目玉焼き” “味噌汁” “焼き魚” “ラーメン” “きのこピザ” そして “すき焼き”・・・
普段、私たちが日常的に食べている、何でもないメニューから特別な料理まで、<食>を通して、現代と過去の記憶を繋いでいきます。

なかでも、物語の後半に登場する“すき焼き”は、亡き父と、大人になったシュンの想い出がつまっている食べ物!ということで、このシーンの撮影では、監督と俳優陣で何度も議論が尽くされ、永瀬さん、窪塚さん、斉藤さんによる“静かな熱演”が、名場面を生んだ!と言われています。

食卓を囲んでだったか、お弁当だったか、テーブルの上に残されていたおやつだったか・・・あるいは一緒にいる時だけ作ってくれる特別な料理だったか。皆さんにとっての“家族の味”といったら、何を思い出すでしょうか?

(個人的な話で恐縮ですが、トーストして醤油をかけただけの食パンや、洋風親子丼?にトマトを入れて作るトマトライス・・・それが亡き実家の父の思い出の味なんですが・・・その料理が生まれたのは、どういういきさつだったのか?・・・知っているかは、わかりませんが、母に尋ねてみたくなりました。)

誰にも、きっと特別な家族の思い出の味・メニューがあるかと思います。また、家族一人一人が、好きな料理、嫌いな食べ物って何だったのかな?と、考えてしまうかもしれません。

『家族って、何? 煩わしいだけじゃないの?』と麟太郎は言います。料理で蘇る家族の秘密、明かされる家族の「過去」と、父が託した願いとは?・・・答えは出ないかもしれませんが・・・家族とは・・・と考えながら『もう一度、家族に』・・・静かながら、胸を震わせる家族の物語です。
上映時間:2時間07分(127分)

今回は、宮城県内では、ムービックス仙台でのみ上映中の【最初の晩餐】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/9放送分)

「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」 &
「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」

「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」
原作:帚木蓬生
監督:平山秀幸
出演:笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈、坂東龍汰、平岩紙 他

「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」
監督:佐古忠彦
出演:瀬長亀次郎


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、現在公開中の2本、笑福亭鶴瓶さん主演の【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】 と、【米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯】をご紹介いたします。まずは、「その優しさを、あなたは咎めますか?」・・・【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】からです。

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<ストーリー>
長野県のとある精神科病院。そこには様々な、それぞれの過去を背負った患者たちが入院している。

母親や妻を殺害した罪で死刑判決を受けたものの、死刑執行に失敗し生きながらえたヒデ、こと、梶木秀丸は、陶芸をしながら暮らしている。サラリーマンだったが幻聴のため暴れるようになり、家族に疎まれて強制入院させられたチュウさん。父親からのDVが原因で不登校となり、入院することになった高校生の由紀。彼らは、家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。

そんなある日、日常を一変させる事件が院内で起きてしまう。加害者は?・・・そして犯行に駆り立てた理由とは?・・・

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<作品について>
彼らの日常に影を落とす衝撃的な事件は、なぜ起きたのか。法廷で明かされる真実が、こわれそうな人生を、夜明けへと導いていきます。原作は、今も精神科医として務める帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんの山本周五郎賞に輝いた感動のベストセラー小説「閉鎖病棟」です。

監督・脚本は、【学校の怪談】シリーズや、【愛を乞うひと】【OUT】【レディ・ジョーカー】【しゃべれどもしゃべれども】など、無言の心情を控えめに表現する、繊細ながら骨太の作品で知られる平山秀幸監督。原作に惚れ込んで、初めて自ら脚本を執筆!11年越しに映画化が実現しました。

そして自然に心を通いあわせる3人・・・元死刑囚の梶木を、笑福亭鶴瓶さんが、幻聴に苦しむチュウさんを、綾野剛さん、家の中に居場所がない由紀を、小松菜奈さんが演じています。

他にも平岩紙さん、片岡礼子さん、山中崇さん、根岸季衣さん、ベンガルさん、高橋和也さん、木野花さん、渋川清彦さん、小林聡美さんなど、人間味溢れる、実力派・個性派俳優が集結しました。又、撮影現場も観て書き下ろしたというKさんの歌う主題歌「光るソラ蒼く」が、作品をあたたかく包み込みます。

主演の笑福亭鶴瓶さんから、メッセージをいただきました。

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<メッセージ>
TBCラジオをお聴きの皆さん!笑福亭鶴瓶でございます!・・・閉鎖病棟で今度主役をさせて頂いているんですけれども、名前は、閉鎖病棟という名前なんですけれども、あの観て頂いたら希望に向かって進んで行く様な映画でございますんで、是非、あの映画館で、ご覧いただきたいと思います。宜しくお願いします!・・・・

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<みどころ>
“事情を抱えていない人間なんて、いないからね”・・・とチュウさんが、“私には家族はいません”・・・と由紀が言います。Family of Strangers・・・居場所をなくした人々が、ここで出会い、ここで癒され、ここから又、自らの人生へ旅立ってゆく・・・・今、生きづらさを感じていても、明けない夜がないように、明日へと一歩、気持ちを進められるかもしれない!と感じられる作品です。上映時間:1時間57分(117分)

まずは、宮城県内では、ムービックス仙台・利府、TOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の8箇所で、上映中の【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】ご紹介いたしました。

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そして、もう一本、現在フォーラム仙台で上映中のドキュメンタリー映画【米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯】の佐古忠彦監督から、舞台挨拶にいらした際にメッセージを頂きましたので、お聴きください。

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<メッセージ>
佐古監督:アーリーバードをお聴きの皆さん!おはようございます!!【米軍(アメリカ)が最も恐れた男カメジロー不屈の生涯】監督しました佐古忠彦です。2年前に、この映画の第1作になるんですけれども【その名はカメジロー】をこの仙台でも公開させて頂きまして、本当にたくさんの皆様にお越しいただいて、ホントに心から感謝しております。

今回は、その一作目を、更に人間カメジローという所に焦点を当てて、更には一作目の時には描ききれなかった、沖縄の日本への復帰に至る歴史を様々紐解いて、新たな視点から新たな物語を作って参りました。これが第二作【不屈の生涯】です。その為には、このカメジローさんが残した230冊以上の日記をですね、改めて一から読み直して、そして、その日記の中にカメジローさんが残した言葉を縦軸にですね、歴史の時の流れを作りながら、そこに、新たに発掘した映像資料・音声資料、更には、アメリカ軍の機密資料も補強しながらですね、新たな物語を紡ぎました!

この日記にはですね、カメジローさんの、いわば、全てが詰まっている!!といっても過言ではないんですね。戦う男としてアメリカ占領軍に立ち向かっていったその姿を勿論ですけれども、連綿と綴られているのが<家族との時間>、なんですね。家族と映画に行った話、誕生日会のお話、更には、娘にテレビをねだられて、ちょっと困っているお父さんの顔、時には、妻のフミさんと喧嘩したことまで書いてあって、とにかく、いかに家族との時間を大切にし、更には、愛する沖縄への眼差し・・・・そして復帰したいと願っていた祖国の、国の在りようも問うている。そして自分が、なぜ、何と戦っているのか・・・その原点をカメジローさんはしっかりと記しています。

更には、この映画のハイライトシーンとして、当時の沖縄返還を果たした佐藤栄作総理との、国会論戦も12分に渡って収めて在ります。一作目の時はですね、3分ほどしかお見せできなかったんですが、更に、カメジローと佐藤総理の真剣勝負をご覧頂きます。そこには「今の国会って、一体どんな在り様だろうか?」そんなことまで考えさせられる、素晴らしい男と男のぶつかり合いがそこに在りまして、佐藤総理ぶつかっていくカメジローの姿を通して見えるのは、まさに沖縄の歴史であり、沖縄の皆さんの気持ちであり、姿なんだろうという風に思います。そこに真摯に答えようとしている佐藤総理の姿もですね、やはり相手の立場も認めた上で、論じ合う、そんな空気がですね、50年近く前の国会にはあったんだ!そんなことを感じさせる場面ではないかと思います。

一作目から通じているテーマとして、歴史を見れば今が見える!という風に私は思っているのですが、まさに、その歴史の中に何を見るか?・・・これは、沖縄の戦後史ということに片付けることなく、丸ごと日本の戦後史なんだ!という想いで、物語を紡いできました。どうか、人間カメジローの、深くて広い世界をもう一度、味わって頂きながら、一作目をご覧頂いた方も、そして、この2作目からご覧いただく方にも、既視感なく、そして全てがわかる新たな物語として、新作を持って参りました! どうか皆さん、今、フォーラム仙台で公開中です。是非とも、お越し頂きます 様に!お待ちしております。宜しくお願いします。


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今回は公開中の【米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯】【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】を ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/2放送分)

ひとよ

原作:桑原裕子
監督:白石和彌
出演:佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、筒井真理子 他


◆聖月のオススメワンポイント
「壊れた家族は、つながれますか?」・・・今回は、11月8日(金)から公開予定、家族の葛藤と戸惑い、崩壊と再生を描いた感動のヒューマンドラマ【ひとよ(一夜)】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
とある地方の町・・・土砂降りの雨が降る夜に、タクシー会社を営む稲村家の母:こはるは、度重なる暴力から子供達を守るため、それが、最愛の子供たち三兄妹の幸せと信じて、夫を車で轢き殺した。そして15年後に戻ってくると子どもたちに誓い、警察に出頭した。

時は流れ・・・現在、次男:雄二、長男:大樹、長女:園子の三兄妹は、あの日から、心に傷を抱えたまま、成長し、それぞれの人生を歩んでいた。 そんなある日、3人の元に突然、母が帰ってきた。

母が下した、あまりに切ない決断ののち、葛藤と戸惑いの中で、一度は、崩壊した絆を取り戻そうと、もがき続け、抗うことのできなかった家族の分かれ道と、15年ぶりの再会を果たした彼らが辿り着く先とは?・・・

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<作品について>
一夜にして激変する家族の運命を通し、尊くも、時に残酷な「絆」、そして言葉にできない「究極の愛」を観るものすべてに問いかけるヒューマンドラマ。
劇団の作・演出・俳優業の他、ブロードウェイミュージカルの演出や、映画・ドラマの脚本、舞台・テレビ・ゲームシナリオ・ノベライズ小説、更に演出家・劇作家!と、その活躍は多岐にわたり、多くの戯曲賞等も受賞している桑原裕子さんが主宰する劇団KAKUTAの代表作を原作に実写映画化された、この作品。

メガホンを取ったのは、名だたる俳優たちが、今その作品への出演を熱望すると言う【凶悪】【虎狼の血】【止められるか、俺たちを】、そして【凪待ち】などで知られる白石和彌監督です。

3人の子供たち・・・主演の佐藤健さんが、フリーライターの次男:雄二を、電気店勤務の長男:大樹を、鈴木亮平さん、スナック勤務、長女で妹の園子を、松岡茉優さんが・・・共に、母に対して、複雑な心情を抱えつつ、温度差のある3兄妹として、それぞれ繊細に演じています。

そして母こはるを演じるのは田中裕子さん。ひたすらに我が子を思う母の強さに圧倒されます。他にも、音尾琢真さん、筒井真理子さん、浅利陽介さん、韓英恵さん、MEGUMIさん、千鳥の大悟さん、佐々木蔵之介さんといった各世代を代表する個性的な実力派俳優が顔を揃えました。

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<みどころ>
ある家族に起きた一夜の事件が、母とその子どもたちの運命を大きく狂わせたあの晩の出来事に囚われたまま、別々の人生を歩み、やがて母との15年ぶりの再会を果たした子供たちの気持ちは、さまざまです・・・。
普段は、ここで映画のみどころや感想などをお伝えしているのですが、今日は、原作者:桑原さんのコメントを、抜粋して、ご紹介したいと思います。

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自身の所属する劇団公演にむけ「ひとよ」を描いたのは、2011年の夏、日常を取り戻しているように見えても、東日本大震災の影響が、まだ、各地で色濃く残る頃でした。私の生まれは福島県で、子供時代は学級休みのほとんどを福島の山に囲まれて過ごしました。だから自分のふるさとが、「あの一日の出来事」を境にして、まるで形を変えたかのように、違う目で見られるようになったことに、たとえようのないやるせなさを感じていました。

これは震災の話ではありませんし、社会を背負うような物語でもありません。が、復興、再生、絆・・・そんな言葉が日本中にあふれかえる中、本当の再生とは何か、私たちはどう歩み出せばいいのかを、ひとつの家族を通じて、私も、まだ見つけられぬまま、模索しながら描いた作品でした。

社会の暗がりに目を向け、いびつながらも懸命に生きる人間を、これまで多く描いてこられた白石監督が『ひとよ』を手がけてくださることになり、本当に嬉しく思っています。 どうか原作にこだわらず、監督ならではの視点で、新たな『ひとよ』を創っていただければと思いますし、蒼々たるキャストの皆さんがどんな風に役へ光を当ててくださるのか、純粋にワクワクしています。

撮影所にお邪魔して、映画版の新たな3兄妹を見ました。それぞれの目の奥に、あの時、私が抱いた想い、その答えと同じ物が光っているように感じました。それは「それでも生きていく」という、静かで、猛々しい光です。

上映時間:2時間03分(123分)

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宮城県内では、フォーラム仙台、ムービックス利府、TOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の7箇所で、11月8日(金)から上映予定の【ひとよ】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(10/26放送分)

駅までの道をおしえて

原作:伊集院静
監督:橋本直樹
出演:新津ちせ、笈田ヨシ、坂井真紀、滝藤賢一、羽田美智子 他


◆聖月のオススメワンポイント
“その駅は、ひとりぼっちの2人が信じた小さな奇跡”・・・
今回は、直木賞作家・伊集院静さんの心温まる名作を映画化した、ヒューマンドラマ、現在公開中の【駅までの道をおしえて】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
8歳のサヤカは、両親と愛犬のルーと一緒に、赤い電車が走る海辺の街で暮らしていた。彼女は体験学級で、数日留守にした間にルーがいなくなったことが信じられず、大好きなルーとの思い出の場所を訪ねながら捜し続け、今でも、その帰りを待っていた。

そんなある日、サヤカは、以前ルーが連れていってくれた原っぱで一匹の犬と出会う。そして、その犬をルースと名付けている老人フセとも知り合うことに。幼い息子を亡くした経験を持つフセとサヤカ、お互いの胸に抱えた“喪失感”は、二人の絆で、やがて温かな思い出に変わっていくのだが・・・

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<作品について>
愛犬の帰りを待ち続ける少女と、先立った息子との再会を願う老人。ひとりぼっちの二人が出会い、大事な何かを探す旅に出る・・・という心温まる、このヒューマンドラマ。原作は、直木賞作家:伊集院静さんの同名小説です。

大切な存在を亡くした主人公が、その友人となる老人との交流を通じ、かけがえのない時間に出会うというストーリーとして、メガホンを取ったのは、映画【臍帯】などの橋本直樹監督です。長編映画2作目として脚色も担当しました。

主人公サヤカを演じるのは、【3月のライオン】のモモ役や、米津玄師さんがプロデュースした「パプリカ」を歌う音楽ユニット:Foorinの最年少メンバーとしても注目されている新津(にいつ)ちせさんが大抜擢されました。オーディションで受かった直後から、愛犬ルーとの特別な絆を表現するために、1年半の期間、自宅で共に暮らしながら、撮影に臨んだそうです。その丹念な撮影を通して、少女の“心身の成長”もカメラに刻むことができました。

そして、年齢差77歳の友達、老人フセ役を演じるのは、約半世紀にわたってヨーロッパの演劇界で、俳優・演出家として活躍し、マーティン・スコセッシ監督の【沈黙 -サイレンス-】でも強烈な印象を残してきた笈田ヨシさん。パリ在住で、フランスの芸術文化勲章なども受けている世界的演劇人です。

他にも、サヤカの両親に坂井真紀さん・滝藤賢一さん、伯父夫婦には、マキタスポーツさん・羽田美智子さん、祖父母に市毛良枝さん・塩見三省さん、医療関係者に、柄本明さん・余貴美子さんといった豪華な顔ぶれが揃い、あたたかく、ヒロインを見守っています。また10年後のサヤカを、有村架純さんがモノローグ(声)で表現しています。

主題歌『ここ』、挿入歌『また会うときは』を書き下ろしたのは、コトリンゴさん。その歌声が、作品を優しく包み込んでいます。

因みに、犬を飼うとは?・・・犬とどう付き合うか、についても描かれている作品ですが、元保護犬だったルース役のミノルカは『どこにでもいそうな犬』として監督の目に止まり、スカウトされたそうです。一方、子犬の時から映画出演が決まっていたルーには、特定の家族がいなかったこともあり、撮影後はミノルカと一緒に、里親の元で飼われているそうです。

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<みどころ>
犬との別れだけではなく、大切な人、大切なこととのお別れを経験するのは、とても辛いこと。ましてや幼い女の子にとって、それを受け入れるのは、もっと辛いことです。ただ、時間をかけて、心がそれを受け入れていける様に、夢と想像と現実とを自分の中で、うまく調整しながら、私たちは今を生き、これからに一歩、足を踏み出していくんだ!と感じられる作品でした。

風を感じながらサヤカがルーと一緒に散歩する姿や、エンドロールを観ながら、静かに“心が整っていく時間”を与えてもらえたような気がしました。
“逢いたい相手がいる全ての人に贈る、新たな希望と出発の物語”・・・上映時間:2時間05分(125分)

今回は、現在宮城県内では、ムービックス仙台と、イオンシネマ名取のみで上映中の【駅までの道をおしえて】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(10/19放送分)

イエスタデイ

監督:ダニー・ボイル
出演:ヒメーシュ・パテル、リリー・ジェームズ、ジョエル・フライ、エド・シーラン、ケイト・マッキノン 他


◆聖月のオススメワンポイント
『昨日まで、世界中の誰もが知っていたビートルズ。今日、僕以外の誰も知らないー。』...というユニークな設定でおくる...今回は“夢・信念・友情・愛...ビートルズの楽曲が人生のシーンを豊かに彩る”現在公開中の【イエスタデイ】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
イギリスの小さな海辺の町サフォークに住む、悩めるシンガーソングライタージャックは、幼なじみで親友のエリーから献身的に支えられてはいるものの、全く売れず、音楽で有名になりたい!という夢に、そろそろ限界を感じていた。そんな時、12秒間という世界規模の大停電が起こり、真っ暗闇の中で、彼は交通事故に遭う。

昏睡状態から目を覚ますと、この世には、史上最も有名なバンド:あのビートルズが存在していなかったことになっている!?つまり世界中で彼らを知っているのは、自分ひとりだけ!?という、信じられない様な不思議な状況に身を置くこととなってしまったジャック。

ビートルズの曲を歌えばライブは大盛況!SNSでは大反響、マスコミも大注目!超人気ミュージシャンまでもが突然やってきて、そのパフォーマンスを自分のツアーで披露してほしい!というほどに・・・天才!ともてはやされ、スターダムへ、のし上がり、思いがけず、夢を叶えたかに見えたジャックだったのだが・・・

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<作品について>
ビートルズに関わる一切のものが消えてしまった不思議な世界で、自分の記憶だけを頼りに、彼らの楽曲を披露する主人公ジャック。彼の驚きや興奮、戸惑い、葛藤、喜びが、珠玉の名曲とともに語られていく、この物語・・・監督は【スラムドッグ$ミリオネア】で、作品賞・監督賞を含むアカデミー賞8部門を受賞したほか、100以上の映画賞に輝くなどの名匠ダニー・ボイル。

【フォー・ウエディング】【ノッティングヒルの恋人】等ラブ・ストーリーを得意とする脚本家:リチャード・カーティスと待望の初タッグを組んで、テンポよく、笑いの要素も含んだ作品に仕上げました。

心優しいジャックを演じた新星:ヒメーシュ・パテルは、2007年にBBCの人気TVシリーズで俳優デビュー、2016年まで同じ役を演じ、現在は、コメディ俳優としても才能を発揮。

ジャックを応援し続けるエリー役のリリー・ジェームズは、舞台で経験を積み、世界的にヒットした映画【シンデレラ】で大ブレイク。【マンマ・ミーア!ヒア・ウィー・ゴー】【ベイビー・ドライバー】などにも出演しています。

このフレッシュで個性的なキャストに加え、2011年イギリスの音楽シーンに彗星のごとく登場し『シェイプ・オブ・ユー』など世界中を魅了する数々の大ヒット曲を持つ驚異的な人気ソロアーティスト、エド・シーランが本人役で登場しています。

昏睡から覚めて“今の気持ちを歌うよ!”と、友人たちの前で何気なく歌った『イエスタデイ』が、その後の彼の世界を、大きく変えていくわけですが、『イエスタデイ』だけでなく、数々のビートルズの楽曲や、その細かな歌詞が、彼の人生の重要なシーンを豊かに彩っていきます。

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<みどころ>
“2000年問題みたいなものよね?”と軽く受け流された、全世界で同時に起こった、一瞬の停電!・・・そこから、ユニークな設定で繰り広げられる、ラブ・ファンタジードラマでもある本作。【バック・トゥー・ザ・フューチャー】にも過去に戻った主人公が現代の名曲を学園祭のステージで弾き、その衝撃に周りが驚くというシーンがありました。

ずっと音楽で頑張ってきたのに日の目を見ない自分に訪れた最後のチャンス!とばかりに、張り切ってビートルズの曲を思い出そうとするジャック!お金儲けをしようと思えば、いくらでもできる!?・・その渦中にいる!鍵を握っているのは自分!?・・・という状況、あなただったら、どうしますか?

ただ、そこで私利私欲に走り、地位や名声を得るのではなく、ビートルズを愛するが故、良心の呵責と戦いながら、本当の幸せの為、最後の最後にジャックは、ある選択をすることになるのです。一体、それは何だったのでしょうか?ちょっと優柔不断で、イラっとさせられるけど、とにかく、ジャックは本当に良い人!というのが伝わってくる所が観ていて気持ちのいい部分だと思います。

ビートルズの他にも、誰もが知る(世界レベルで)有名な飲み物や、有名な作品の主人公の名前が、皆の記憶から忘れ去られているのも、この先の色んな展開を想像してしまって、ちょっと面白いかもしれません!

そして、ビートルズのナンバーを自分のものにして歌っている、ジャック役のパテルのパフォーマンスの素晴らしさ! 話題になった【ボヘミアン・ラプソディー】や、【ロケットマン】のようなドキュメンタリータッチではなく、ファンタジーや、コメディに近いのですが、紹介されている数多くの楽曲に、思わず本気で聴き入ってしまいました。(まるで、昔のレコードの様な、劇場用のパンフレットの、イキな装丁にも感動モノです!)

ダニー・ボイル監督自身“これはビートルズへのラブレターだ!”と話す様に全編『ビートルズ愛』に溢れ・・・そして、最後の最後に・・・ビートルズファンならば、きっと、大きなプレゼント!と感じるシーンまで付いています。(あくまで個人の感想ですが・・・ファンにしか、わからない細かいセリフのプレゼントなども散りばめられています!)

また、ビートルズ世代でなくとも、むしろ新鮮で、まっさらな気持ちで聴いていただけ、この映画をきっかけにビートルズの素晴らしさを知る人も出て来るのかもしれません。 The Beatlesが大好きな方も、曲は聞いたことあるよ!という方でも、きっと、愛を信じる、あたたかい気持ちで、劇場を後にできる作品。上映時間:1時間57分(117分)

今回は、現在宮城県内では、TOHOシネマズ仙台のみで上映中(ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原では11月から上映予定)の【イエスタデイ】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(10/12放送分)

最高の人生の見つけ方

原案:ジャスティン・ザッカム
監督:犬童一心
出演:吉永小百合、天海祐希、ムロツヨシ、満島ひかり、賀来賢人 他


◆聖月のオススメワンポイント
“余命宣告された2人のありえない出会いと、想定外の行動から始まる奇跡の物語” 今回ご紹介するのは、ハリウッドの名作が日本版として甦った “観たら人生が楽しく変わるチェンジングムービー” 昨日11日から公開となっている【最高の人生の見つけ方】です。

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<ストーリー>
家庭のためだけに生きてきた主婦の幸枝(さちえ)と、会社のためだけに生きてきた社長のマ子。全く違う世界に暮らしてきた2人が偶然に出会い、自分たちの唯一の共通点は、余命宣告を受けたことだと知る。入院して初めて、主婦業と仕事以外に、何もやりたいことのない、人生の虚しさに気づいた幸枝とマ子。いつのまに、やりたいことがなくなってしまったのだろうか?・・・

そんな二人がたまたま手にした、同じ病院に入院する12歳の少女の「死ぬまでにやりたいことリスト」・・・二人は、このリストをすべて実行する!という無謀な旅に出る。

“スカイダイビングをする”
“ももクロ!のライブに行く”
“好きな人に告白する”など、

今までなら絶対にやらないことにチャレンジして、初めて知った生きる喜びに輝く2人は、家族や周囲の人たち、更には旅先で出会った人々も巻き込んで、彼らの人生さえも変えていくことになるのだが・・・。

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<作品について>
価値観が絶対的に違う、いわば、出会うはずのない二人が病院で出会い、ありえない決断をする。そうすることで今まで気づかなかった“生きる楽しさ”と“幸せ”に出会う・・・。本作は12年前・・・2007年に公開された同名のハリウッド映画を原案に、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが共演した主人公を、女性二人に置き換え、日本を舞台として、吉永小百合さん、天海祐希さんを迎えて甦った人間ドラマです。

日本版でメガホンを取ったのは【眉山】【ゼロの焦点】【のぼうの城】【引っ越し大名!】などの犬童一心監督です。人生のほとんどを“家庭”に捧げてきた70歳の<大真面目な主婦>を演じるのは、日本を代表する映画女優:吉永小百合さん。これが、121本目の作品となります。そして人生のほとんどを“仕事”に捧げてきた51歳の[一大ホテルチェーンの大金持ちの社長]を演じるのが、天海祐希さん。

ほかに、ムロツヨシさん、満島ひかりさん、鈴木梨央さん、駒木根隆介さん、賀来賢人さん、前川清さんら、脇を固めるキャストも豪華です。又、どこかハッピーで、どこか切ない主題歌『旅のつづき』を歌うのは、竹内まりやさん。活動40周年の今年最後を飾るシングルとして、この秋話題のこの映画の主題歌を担当。プロデュースは、夫で歌手の山下達郎さんです。

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<みどころ>
余命宣告を受けた二人が初めて人生の虚しさに気づき、今までの自分なら絶対にやらないことも、自らの殻を破って、初体験することで、自分らしく生きることの楽しさに出会う・・・そんな二人を待っていた、ある奇跡とは・・・それぞれの家族の物語も描いているこの作品。

JAXAのロケット打ち上げというスケールの大きなシーンから始まるのですが、中でも、専業主婦のヒロインが、ワクワクするような“生涯最後の旅”に出ます。
旅とは、もちろん遠くに出かけることもあれば、自分の心の中の未知の領域に踏み出すこと・・・つまり冒険など、人生の旅も含まれています。

プライベートでは、毎年10日間ほど、ご自身で行き先を決めて旅に出る!とおっしゃる吉永さん・・・主人公の二人が、ももいろクローバーZのコンサートに飛び入りするシーンでは、1万2000人の大観衆を前に、歌って、踊って、めちゃめちゃ盛り上がった!ということで、吉永さんご自身にとっても、まさに初めての体験だったそうです。

前作、【北の桜守】が映画出演、120本目で、これを区切りにしようかという思いもあったそうなのですが、4年ほど前にお話があった本作について、オリジナル版に出演しているモーガン・フリーマンが大好きな俳優さんで、彼と同じ役!という魅力や、かつて共演した天海祐希さんと、いつか二人で、ロードムービーをやりたいね!と話されていたこと等、そして何より、やはり映画が大好きで楽しい!というお気持ちから、121本目が出来上がったそうです。

とても弾けている!吉永小百合さんも、観られる本作。“自分を大切にする喜びを知った二人の女性の輝きが、周りの人たちの人生も変えていきます”上映時間:1時間55分(115分)

今回は、ムービックス仙台・利府、TOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻、シネマ・リオーネ古川、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の8箇所で昨日から上映中【最高の人生の見つけ方】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(10/5放送分)

「カツベン!」と日本の映画について

周防正行監督
監督:周防正行
出演:成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真 他


◆聖月のオススメワンポイント
普段色々、このコーナーにシネマについての感想や質問など、メッセージをお送りくださっている皆さん、有難うございます。なかなか番組内でご紹介できませんので、何通か、ご紹介させていただきました。

中でも『原作を随分前に読んだが、映画の解説を聴いても、ちょっと、ピンとこなくて・・・』という内容もいただきました。

ご紹介の作品は原作本の中のいくつかの短編を一つの映画にしたものでしたが、原作が同じでも、脚本や監督の演出によって、もちろん、出演者によって全く印象の違った作品になることもありますし、リメイク作品等は、そこが面白いところでもあります。

さて、そういう意味で今回ご紹介する【カツベン!】で描かれている、かつて日本映画の世界に、なくてはならない存在だった<活動弁士>も、落語家や、人形浄瑠璃の太夫の語りのように、同じ作品を上演しても、その人の個性で、作品が変わって観えてくる大切な存在だった訳なのです。

このコーナーが始まって丸15年を迎えた10月ですので・・・今回は日本の初期の映画について描いている周防正行監督最新作!【カツベン!】に触れてみながら(公開は12月なので少し早めですが…)日本の映画と、映画作りについて語ってくださった監督のお話も一緒に、ご紹介いたします。

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<作品について>
今から、およそ100年前『映画(活動写真)』が、まだサイレントで、モノクロだった頃・・・海外では、オーケストラなどの音楽伴奏とともに上映され、スクリーンの中で表情と動作で登場人物の感情や笑いを表現するチャップリンやバスター・キートンなどの俳優たちが人々から絶大な人気を誇っていました。

一方、日本では、楽士の奏でる音楽とともに、独自の『しゃべり』で物語を作り上げ、観客たちを映画の世界に誘い、そして、熱狂させる『活動弁士』通称“活弁(カツベン)”が大活躍し、日本独自の文化が花開いていました。 当時は、映画を観に行くというよりも活動弁士のしゃべりを聞きにいくことが主流で、活動弁士は、俳優よりも監督よりも人気のある大スターとなっていた時代です。

今で言う、アニメーションに命を吹き込む声優のパイオニアのような存在でもあり、声優一人一人に大勢のファンがいるように、活動弁士にも、それぞれにファンがついていました。つまり、人気の活動弁士と契約を結ぶことが、興行成績に直結する為、映画館どうしによる引きぬき合戦も勃発するほどであったといいます。

さて、映画【カツベン!】では、その日本映画の始まりの時代を舞台にして、アクションや、恋や、笑いの要素も織り交ぜた物語を、ノンストップ・エンタテインメントとして描いています。

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周防正行監督作品の監督は【シコふんじゃった。】【Shall we ダンス?】【それでもボクはやってない】【終の信託】などの周防正行さんです。キャンペーンで、先日、仙台にいらした周防監督に日本の映画とその作りについて、お話を伺いました。

<インタビュー>
周防監督:活動写真って、写真が動く!ってことで世界中の人が驚いたんです。だから日本では、活動写真・・・写真が動くという意味合いがあって、そういうネーミングになったんですね。

要するに『ココに音のないお芝居があるんだから、声、つけてあげようよ!』っていう、自然発生的なものだった。誰かがシステムとして、やはり無声映画には、一人一人解説者が立って、説明して上映した方がいいよね!って決めたことではなくて・・僕も驚いたのは、日本で初めて映画が上映された、その日から、人が立って説明していたんです!(そうなんですか?)そうなんです。
一回も、人が立ってないなんてことはなかった。それが驚きで、それが日本の文化で・・・ヨーロッパやアメリカでは、説明する人が全くいなかった訳では、実はないんですが、説明した時期があるんです。でも、定着してないんです。

で、最終的に確立されたのが<生演奏と字幕>・・・要するに、人間や風景が映った後に、黒バックになって白い字でセリフが出る。で、また実写に戻って、しばらくすると、又字幕になるっていう、それで伝えるっていうのがアメリカ、ヨーロッパ・スタイル!・・・なのに日本は30年間本当にずっとスクリーンの前に、人が立っていた!っていうのは、日本の“語りの文化”が生んだものなんだなあって・・・活動弁士も伝統芸能の一つじゃないかって思います。


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<みどころ>
映画【カツベン!】は、12月13日(金)全国ロードショーです!映画の詳細につきましては、また12月に、改めてご紹介いたしますので、どうぞ、お楽しみに。

今回は、日本の映画の成り立ちについて、公開を控えている【カツベン!】の内容と周防監督のお話を交えて、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(9/28放送分)

「記憶にございません!」 & 「おいしい家族」

「記憶にございません!」
監督:三谷幸喜
出演:中井貴一、ディーン・フジオカ、石田ゆり子、草刈正雄、佐藤浩市 他

「おいしい家族」
監督:ふくだももこ
出演:松本穂香、笠松将、モトーラ世理奈、三河悠冴、柳俊太郎 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、現在好評公開中の作品を2本、【記憶にございません!】【おいしい家族】を、ご紹介します。まずは、三谷幸喜監督の最新作、政界コメディ【記憶にございません!】から・・・

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<ストーリー>
病院のベッドで目覚めた男。自分が誰だか、一切の記憶がない。しかし、こっそり病院を抜け出し、ふと見たテレビのニュースには自分が映っていた。演説中に投石を受け、病院に運ばれている首相?そう、なんと自分はこの国の総理大臣だった。それも石を投げつけられるほど、すさまじく嫌われている!

速やかに官邸に連れ戻されるが、国政の混乱を避ける為「総理の記憶喪失は、トップシークレット!」と真実を知るのは、秘書官3人のみ。進めようとしていた政策は勿論、あろうことか自分の家族のことすら分からない。

記憶にない件でゆすられ、記憶にない愛人に迫られながら、なんとか公務をこなすが、よりによってこんな時に、アメリカ大統領が来訪!政界のライバル、マスコミ、家族、国民を巻き込んで、記憶を失った男が、捨て身で取り戻そうとしたものとは・・・!?

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<作品について>
国民からは嫌われ、史上最低の支持率2.3%を叩き出したダメ総理大臣が、ある日、記憶喪失になってしまうことから起きる大騒動!金と権力に目がない悪徳政治家が、一夜にして善良で純朴な普通の「おじさん」に変貌してしまったら?という、突拍子も無い、政界コメディであり、又、ある意味、生き返り・生き直しのファンタジーでもあります。

脚本・監督は【ザ・マジックアワー】【ステキな金縛り】など日本中に多くの笑いと感動を届けてきた三谷幸喜さん。映画監督作品8本目の今作は、『もし自分が、ある日突然、総理大臣になったら?』という空想から生まれ、実に構想13年!というオリジナルストーリーです。

主人公の第127代内閣総理大臣:黒田啓介を演じるのは、中井貴一さん。
秘書官には、ディーン・フジオカさん、小池栄子さん、総理夫人を石田ゆり子さん、一人息子に濱田龍臣さん、官房長官を草刈正雄さん、謎のフリーライターを佐藤浩市さん。ほかに、斉藤由貴さん、木村佳乃さん、吉田羊さん、山口崇さん、田中圭さん、梶原善さん、寺島進さん、藤本隆宏さん、迫田孝也さん。

そして、ROLLYさん、ジャルジャルの後藤淳平さん、宮澤エマさん、有働由美子さん、飯尾和樹さん、近藤芳正さん、天海祐希さん、山寺宏一さんなどなど、三谷組の常連さんから、これまでのイメージを覆す様な方まで、今回も素敵なオールスターキャストによる、豪華競演が実現しています。

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<みどころ>
一見、今の世の中や政界を、風刺している様ですが、実は、この作品にはアメリカは出てきますが、国名としての『日本』という言葉は出てきませんし、国や、人物を特定する様なモノも描かれていません。それは、映画作品として、どこで、いつの時代に観ても通じるモノを!という三谷監督の思いからなのだそうです。

また周りの人々の精神状態も、時間経過とともに、服装や様々な小物で変化をつけていますので、その辺りもお楽しみいただけるかと思います。そして、エンドロールに名前が出てきても『えっ?どこに出ていたの??』と実際劇場では、ザワザワするほどだったのですが、新たな魅力満載の役柄で登場される方や、サプライズ・キャストなども、お楽しみに。本当の夢と理想を追い求めたい!そう考えた時、果たして、そのために総理がとった手段は?そして、その先に待っていたものとは?…上映時間は2時間07分(127分)

まずはムービックス仙台・利府、TOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻、シネマ・リオーネ古川、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の、県内8箇所で好評上映中の【記憶にございません!】をご紹介いたしました。

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そして、もう一本『フツーとか、ジョーシキとか、会社のデスクにおいてきた。』現在、チネ・ラヴィータで好評公開中の【おいしい家族】です。

<ストーリー>
銀座の化粧品売り場で働く橙花(とうか)は、仕事も夫婦関係も上手くいかず、都会での生活にすっかり疲れを感じていた。ある日、母の三回忌で、故郷の離島に帰ってきたが、実家で待っていたのは、なんと“亡き母の服を着た”父だった!しかも、そこには見知らぬ居候たちもいて、父は「みんなで家族になろうと思う」と言い出すのだが・・・。

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<作品について>
監督・脚本は、2016年、25歳にして、すばる文学賞佳作を受賞し小説家デビュー。映像と文学の両フィールドでの活躍が期待される新鋭作家:ふくだ ももこさん。この【おいしい家族】は、2015年に自らが監督した短編映画『父の結婚』を元に再構築した、長編初監督作品となりました。

ヒロイン橙花を演じるのは、朝ドラ『ひよっこ』などで注目を浴びた松本穂香さん。その父:青治に、板尾創路さん。弟:翠を笠松将さん。ほかに・・・モトーラ世理奈さん、浜野謙太さん等々、超個性派キャストが『好きなものを好きと言える世界を、美味しく、楽しく、カラフルに』演じています。

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<みどころ>
動揺する娘とは裏腹に、一切、気にも留めない様子の弟や、島の人々・・・父が好きな様に生きることを、どうして自分は受け入れられないのか?とヒロインは悩みますが、やがて、自分が感じている素直な思いを台所で、父に打ち明け、一緒に料理を作ります。そこで父が娘に発する言葉に、グッと胸を締め付けられました。

お彼岸は終わってしまいましたが、無性に、おはぎが食べたくなる?作りたくなる!?そして、みんなで食卓を囲みたくなる不思議な魅力の作品です。上映時間は1時間35分(95分)

今回は、好評上映中の【おいしい家族】【記憶にございません!】の2本をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(9/21放送分)

アイネクライネナハトムジーク

原作:伊坂幸太郎
監督:今泉力哉
出演:三浦春馬、多部未華子、矢本悠馬、森絵梨佳、恒松祐里 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、現在好評公開中の作品 “伊坂幸太郎さんの小説を原作としたラブ・ストーリー”オール仙台ロケ作品【アイネクライネナハトムジーク】をご紹介します。

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<ストーリー>
その日、日本人初のボクシング世界ヘビー級王座を賭けた試合が行われていた。大型ビジョンから流れる試合に沸く仙台駅前・・・・マーケティングリサーチ会社で働く佐藤は、道行く人に街頭アンケートを行っていた。ふと立ち止まり、ストリートミュージシャンの歌声に耳を傾けていると、同じようにその歌声に聴き入る女性:紗季に気づく。多くの人が立ち止まってくれない中、彼女は、快くアンケートに答えてくれた。劇的な出会いを待つだけだった佐藤にとって、これは運命の出会いなのか?・・後日、偶然、紗季を見かけた彼は思わず声をかけるのだった。

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<作品について>
アイネクライネナハトムジークとは、ドイツ語で、小さな夜の音楽という意味。
ごく普通のサラリーマン佐藤を中心に、仙台の街で起こる、いくつもの出会いを描いた、この群像劇は『出会いがない!』というすべての人へ贈る10年の時を超えて繋がる<恋>と<出会い>の物語です。

実は、この作品、大人気ベストセラー作家:伊坂幸太郎さんの同名短編小説集が原作なのですが、その執筆は、ミュージシャン斉藤和義さんから、出会いをテーマにしたラブソングアルバムへの作詞依頼を受けたことから始まります。

昔から斉藤さんの大ファンを公言している伊坂さん!作詞はできないが小説になら…と書いた作品から生まれた楽曲が、映画のセリフにも出てくる『ベリーベリーストロング〜アイネクライネ〜』なのです。その伊坂さんから、直々に監督指名を受けたのが【こっぴどい猫】【愛がなんだ】等、鋭い人間洞察をもとに、様々な愛のカタチを魅せる“恋愛群像劇の名手”:今泉力哉監督。伊坂作品ならではの、オール仙台ロケのリアリティにもこだわった演出です。

そして、劇的な出会いを待つ佐藤を演じるのは、活躍目覚ましい三浦春馬さん。そこに偶然現れる紗季を、こちらも、人気実力派の多部未華子さん。3度目の共演となる二人が抜群の安定感で、10年付き合う恋人を好演しています。

二人から繋がる登場人物を、貫地谷しほりさん、MEGUMIさん、原田泰造さん、矢本悠馬さん、恒松祐里さん、濱田マリさん、そして仙台出身の森絵梨佳さんサンドウィッチマンなど、ユニークな俳優陣、豪華キャストが、それぞれに生き生きとした等身大の魅力を放ち、絶妙な掛け合いを魅せています。 また主題歌『小さな夜』を歌うのは、もちろん、斉藤和義さんです。

公開前には、今泉監督と、佐藤役の三浦春馬さんが仙台にいらっしゃいました。お話を伺いましたので、お聴きください!

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<インタビュー>
監督:自分が数沢山、小説を読む側の人間じゃなくて実はだけど伊坂さんの小説は何本も読んでいたので、その伊坂さんの小説を映画化できるっていうか、そのお話をいただけるっていうのは、凄く光栄だったし、実際、映画化された映画も、いくつか観ていたので、嬉しいけど怖いというか、正直な気持ちは、ああ伊坂幸太郎のヤツやるの、怖いなあというか、緊張とかプレッシャーとかあるし、すごい、でも嬉しいなとも思いました。
ずっと自分が恋愛ものを作っていたので、しかも作品を観た上で、オファーをしてくれたという感じだったので凄く、それはじゃあ楽しんでプレッシャーはあるかもしれないけど、楽しんで良い映画にしようと思って作ってみました。


三浦:監督に、ハッとさせられた言葉を貰った事がありまして、ちょうど、多部未華子さんとの重要なシーンで、『春馬くん!相手の芝居を使ってあげてください!』っていう、そういう言葉を貰ったんですね。そこで、ああ確かにそうだと、重要なシーンであればある程、なんかこう自分にとってもそうだしキャラクターにとってもそうかもしれないけど大切な気持ちを届けたい!とか、大切な気持ちを残さなきゃとか言う様に構えたり、準備しちゃうんでしょうね。

ただ、やっぱり、どのカットも、どのシーンも、その一瞬、一瞬を切り取っていくということだから、相手の表情や、こうして対面して話していても、僕の話に対して、うなずいてくれたりとか、何を考えているのかな、どういう意味合いだろうな?とか考える訳じゃないですか。それを何かこう、おろそかにしていたような自分が多分いて、だから、その言葉を貰って、ああ、そうだなあ、多部さんが、今、多部さん演じるサキが、どんなことを今、感じていて、あっ嫌われたかな?ちょっと又、自分よがりかな?とかって思いながら演じるっていうことの大切さをすごく学びました。


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<メッセージ>
二人(監督・三浦):ラジオマガジン アーリーバードをお聴きの皆さん!・映画【アイネクライネナハトムジーク】佐藤役の三浦春馬です。監督の今泉力哉です。

監督:この物語は、小さな、いろんな出会いを通じて、一つの奇跡だったり、凄い不器用な人たちが織りなす映画なんですけど、心温まる物語になっていると思います。是非、あのお楽しみください!

三浦:僕が思う、この映画の魅力は、きっと、奇跡って誰かの思いやりから始まって、その思いやりが行動に繋がり、その行動が結果的に奇跡になるんだろうなという風に思っているんですけど、そんな素敵なものが繋がっていく奇跡の映画になっていると思います。皆さんの、観て頂ける方の日常生活を、より誇らしく思って頂ける様な、そんな映画になっていると思います。是非、劇場に足をお運びください!

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<みどころ>
伊坂さんが初めて手掛けたラブストーリー!・・・ということですが、もちろん伊坂作品ならではの、巧みな伏線と、心に残る名言がちりばめられ、お互いにリスペクトする斉藤和義さんとの特別な絆から生まれた物語だけに、登場人物の全て、劇中で10年間歌い続けている、斉藤さんにそっくりなストリートミュージシャンすら、不器用だけど愛おしく感じられます。

仙台市民にとっては、いつも通るあの道、あの公園を春馬くんが駆け抜けた!と思うだけでも嬉しいかも?しれません!!・・・“出会い”の連鎖が奇跡のような瞬間を呼び起こし、明日がきっと楽しくなる!上映時間は1時間59分(119分)

今回は、ムービックス仙台・利府、フォーラム仙台、TOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻、シネマ・リオーネ古川、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の、実に9箇所で好評上映中の【アイネクライネナハトムジーク】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(9/14放送分)

「引っ越し大名!」&「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」

「引っ越し大名!」
原作:土橋章宏
監督:犬童一心
出演:星野源、高橋一生、高畑充希、及川光博、小澤征悦 他

「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」
原作:赤坂アカ
監督:河合勇人
出演:平野紫耀、橋本環奈、佐野勇斗、池間夏海、浅川梨奈 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、現在好評公開中の作品から、“○○は戦い!!”という2本!【引っ越し大名!】【かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜】まずは、引っ越しは、戦でござる!!星野源さん主演【引っ越し大名!】から、ご紹介します。

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<ストーリー>
姫路藩・書庫番の片桐春之介は、いつも書庫に、こもりっきりの本の虫で、人と接するのが苦手なために“かたつむり”とあだ名される、いわゆる“引きこもり侍”。

ある時、藩主の松平直矩(なおのり)は幕府からのお達しで、姫路から九州は大分への国替えを言い渡される。当時の”引っ越し”は全ての藩士とその家族全員で移動するという、費用と労力が、とてもかかる超難関プロジェクト!更に、度重なる国替えのせいで借金まみれだというのに、またもや国替え!?

しかも今回の行先は、豊後(ぶんご)の国は日田(ひた)という、これまでになかった遠方への引っ越しで、同時に、石高を半分に減俸されるという厳しい仕打ち・・・これは、まさにお国の一大事!この最大のピンチを乗り切るには国替えを仕切る“引っ越し奉行”の手腕にかかってくるが、あいにく前任者は死去していてノウハウもない。

そんな中、書物好きなら博識だろうと“かたつむり”の春之介に白羽の矢が・・・突然の大役に怖気づく春之介は、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門や前任の引っ越し奉行の娘:於蘭(おらん)に助けを借りることになるのだが・・・。

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<作品について>
引っ越し全ての采配を取り仕切ることになってしまう“引っ越し奉行”に任命された春之介は、無事に国替えを完了させることができるのか?・・・・この作品は『超高速!参勤交代』シリーズで原作、脚本を手掛け、これまでになかったユニークな視点で時代劇の新しいジャンルを開拓した土橋章宏さんの傑作時代劇小説「引っ越し大名三千里」を映画化したものです。実在の大名・松平直矩(なおのり)のエピソードを基に、高額な費用のかかる、遠方への引っ越しを、知恵と工夫で乗り切ろうとする姫路藩士たちの奮闘を描いています。

メガホンを取ったのは、【のぼうの城】などの犬童一心監督。引きこもり侍:春之介を、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」等の星野源さん。幼馴染で武芸の達人・源右衛門には【blank13】などの高橋一生さん、前任奉行の娘を、ドラマ・映画などで大活躍の高畑充希さんが演じています。

他に飯尾和樹さん、富田靖子さん、中村靖日さん、丘みどりさん、向井理さん、小澤征悦さん、濱田岳さん、西村まさ彦さん、松重豊さん、及川光博さんなど・・・そして、ナレーションは、立川志らくさんが担当するという、豪華キャストが集結しました。

また主題歌は:ユニコーンの「でんでん」。そしてミュージカルの様に劇中に何度も登場し、人々の心を一つにするという「引っ越し唄」の振付・監修には野村萬斎さんがあたりました。

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<みどころ>
そもそも、秀吉が天下統一を果たしてから行われる様になった国替えは、参勤交代と同じ理由=外様大名の勢力を弱める為でしたが、その費用たるや、参勤交代とはケタハズレの当時20000両(現在の15億円)もしたと言われていますから、どれほど負担になったことでしょう。 引っ越しは、戦さでござる!!・・・整理整頓・断捨離のヒントがあるかも?しれません。上映時間は2時間00分(120分)

まずはムービックス仙台・利府、TOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻、シネマ・リオーネ古川、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の8箇所で上映中の【引っ越し大名!】、ご紹介いたしました。

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続いては、“恋愛は戦(いくさ)!「告白した方が負け」なのである!!”【かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜】をご紹介します。

<ストーリー>
将来を期待されたエリートたちが集う超名門の私立・秀知院学園高等部。全国模試上位常連の、頭脳明晰な生徒会会長・白銀御行(しろがね みゆき)と、容姿端麗・文武両道な大財閥令嬢の生徒会副会長・四宮(しのみや)かぐやは互いに惹かれ合っていた。

しかし、高すぎるプライドが邪魔して、それぞれに思いを告げることが出来ず、半年が経過・・・素直になれないまま、いつしか自分から告白することが「負け」という謎の呪縛にスライドしてしまった二人は「いかにして相手に告白させるか」だけを考えるように・・・。天才だから・・・天才であるが故に、恋愛に不器用でピュアな二人による、命がけ(!?)の超高度な恋愛頭脳戦が展開する!

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<作品について>
アニメーション化もされ、今、最も売れている、赤坂アカさんの人気ラブコメ漫画を実写映画化。名門私立校を舞台に、互いに惹かれ合う二人が、頭脳戦を繰り広げるこの物語。監督は【映画 鈴木先生】【俺物語!!】【ニセコイ】などの河合勇人さん、脚本は【翔んで埼玉】などの徳永友一さんが務めました。

生徒会会長:白銀御行をKing & Princeの平野紫耀さんが。副会長:四宮かぐやを橋本環奈さんという初共演の二人に加え、佐野勇斗さん、池間夏海さん、浅川梨奈さん、堀田真由さん、ゆうたろうさん、高嶋政宏さん、佐藤二朗さんなどなど。

主題歌は、King & Princeの歌う「koi-wazurai」(Johnnys Universe)です。他に、ソーラン節や、情熱大陸のテーマソングなども登場します!

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<みどころ>
ハスキーボイスな二人が“振り切って演じている!”とある番組で紹介されていましたが、セリフと、心の中の声とが戦っている部分など、いかにも漫画の要素たっぷりで、コミックと実写映画を2倍楽しんでいる気分です!更に主人公を演じているのが漫画キャラそっくりの人気者二人!というところが、漫画の中のヒーロー・ヒロインに恋い焦がれた方々にも、納得の仕上がりなのではないでしょうか?

未だかつてない恋愛頭脳戦!果たして勝敗は!?2人の初恋の行方を是非、劇場で見届けてください!上映時間は1時間53分(113分)

こちらの上映館はTOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、の6箇所です。

今回は、現在好評公開中の【かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜】そして、【引っ越し大名!】をご紹介しました!


今週のおすすめ!
(9/7放送分)

「仙台短篇映画祭2019」 & 「無限ファンデーション」

「無限ファンデーション」
監督:大崎章
出演:南沙良、原菜乃華、小野花梨、西山小雨、近藤笑菜 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、今年も、恒例のこの季節となりました! 今月14(土)・15日(日)・16(月 敬老の日)の3日間に渡って開催予定の【ショートピース!仙台短篇映画祭2019】と、来週13日から公開予定の【無限ファンデーション】のご紹介です。

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<ショートピース!仙台短篇映画祭とは?>
毎年、ご紹介している、恒例の仙台短篇映画祭!! 実行委員会は、仙台市内の社会人・学生を中心とした有志によって構成された団体で、仙台市内ではスクリーン上映される機会の少ない国内外の「短篇映画」を、是非多くの人たちに観てもらいたい!との思いから開催されています。 映画祭実行委員長:内藤有希さんに、今年の映画祭の見所などについて伺ってきました。

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<インタビュー>
Q. 今年のテーマと映画祭の特徴を教えてください!・・・

内藤さん(映画祭実行委員長):今年は『いくつもの“はじめまして”がここにある』をテーマに映画を通じて大事な時間や瞬間であったり、新たな発見をするような作品を中心に、ピックアップしました。毎年恒例の、全国からの公募作品に加えて、仙台でなかなか上映されない作品を今年も沢山、上映します。また、毎日ゲストトーク付き、プレゼント付きの上映なので、映画祭ならではの映画体験を楽しめると思います。

Q. 今回の見所は?・・・

内藤さん:はい、大きく2つありまして、まず1つ目が、東北らしさ、仙台らしさ満載のプログラムになっているということです。映画祭1日目の14日(土)なんですが、今をときめく41名の映画監督さんによるオムニバスの映画【3・11明日(あした)】という映画がありまして、こちらなんですが、3分11秒であしたをテーマに描かれた作品集になっています。こちらが上映に合わせまして41名分の監督さんと作品の紹介の展示も同時に開催しています。 また2日目、15日(日)は、福島県出身の今泉力哉監督の初期作【nico】という作品を上映いたします。こちらもなかなか仙台では上映がかからない貴重な上映になっています。今泉監督といえば、オール仙台ロケの【アイネクライネナハトムジーク】が、公開を控えている今注目の監督さんです。

Q. 仙台初上映のものがあるそうですね?

内藤さん:はい。こちらも沢山ありまして、映画祭2日目の15日(日)のバリアフリー上映が、樹木希林さんの【ばあばとフルタチさん】というドキュメンタリーがありまして、こちらが、会場のせんだいメディアテークの音声字幕製作のボランティアさんが音声と字幕を作ったバリアフリーの上映になります。こちらも仙台初上映で、あと、昨年亡くなられた樹木希林さんの作品上映ということで、こちらも楽しみです。

Q. 内藤さんが個人的に楽しみにしている企画がありましたら教えてください!

内藤さん:まず映画祭初日14日(土)の【もぎりさん参上!!】というプログラムです。 実際に映画館で、もぎりのアルバイトをしていたという、映画好きで知られている俳優の片桐はいりさんがゲストでいらっしゃいます。ゲストでお話されるだけでなく、実際に、もぎりさんに扮して、お客様のチケットをもぎるところから始まるという、なかなか本当にない、貴重な映画体験になっていると思います。楽しみです。

Q. 他には?

内藤さん:映画祭最終日の16日(月)ですね。【21世紀の女の子】というオムニバス映画を手掛けられた山戸結希(やまとゆうき)監督も、いらっしゃいます。 まだ若いんですけれども、自主映画出身の方で、哲学的な言葉だったり、実験的な映像の撮られ方をされたり、とか、常に、その世代の中でも一歩先を行く作家さんなので、どんなお話が聞けるか、ホントに楽しみです。

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Q. 最後にリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。

<メッセージ>
内藤さん(映画祭実行委員長):どの日に来ても、どのプログラムを選んで頂いても、お楽しみ頂けると自信を持って言えます!毎日がゲストトーク付き、プレゼント付きの上映です。映画鑑賞を超えた特別な映画体験ができると思います。ぜひ、皆様お越しください!

ありがとうございました!映画祭実行委員長の内藤有希さんに伺いました。

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映画祭でしか出会えない作品や、観るだけでは終わらないトークプログラム等、今年も盛り沢山の3日間を、お楽しみください。尚、限定のフリーパスや、前売りチケット、また事前申し込み制の託児情報もありますので、詳しくは仙台短篇映画祭公式HPやチラシで、ご確認ください!

まずは、今月14日(土)〜16日(月・祝)の3日間、せんだいメディアテーク7階スタジオシアターと、1階オープンスクエアを会場に開催される【仙台短篇映画祭2019】について、ご紹介いたしました。

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そして、短篇映画祭でもおなじみの映画監督とミュージシャンとのコラボ映画祭『MOOSIC LAB』(ムージックラボ)という<音楽と映画の融合という、枠組みにとらわれず新たなものを作る祭典>で、(映画祭では短篇を上映しますが、)その長編として賞も受けている【無限ファンデーション】という作品が13日(金)から、チネ・ラヴィータで公開となりますので、簡単にご紹介します。

<ストーリー>
人付き合いが苦手な女子高生・未来は、服飾デザイナーになる夢を胸に秘め、誰にも打ち明けることなく退屈な毎日を過ごしていた。そんなある日の帰り道リサイクル施設から聴こえる澄んだ歌声に導かれ、ウクレレを弾きながら歌う不思議な少女・小雨と出会う。更に演劇部のナノカからは舞台の衣装スタッフとして入部を誘われ・・・戸惑いつつも心を開いていく未来だったが・・・彼女たちのひと夏は、やがて思いがけない方向へと走り出していく。

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<作品について>
これは、仙台出身のシンガーソングライター・西山小雨さんの楽曲「未来へ」を原案に【キャッチボール屋】【お盆の弟】などの大崎章(あきら)監督が、<音楽と少女たちの即興劇>として記録し、まぶしいほどのきらめきを焼きつけたスペシャルな青春映画となりました。

主人公・未来を演じた、これまでも数々の賞を受賞している【幼な子われらに生まれ】【志乃ちゃんは自分の名前が言えない】【居眠り磐音】などの南沙良さん。共演の原菜乃華さん、小野花梨さん等、10代の実力派女優による瑞々しくも緊張感あふれるアンサンブルと、それを優しく包み込むまっすぐな西山小雨さんの音楽など、少女たちのかけがえのないひと夏が見事に描かれています。(MOOSIC LAB 2018女優賞:南沙良、ベストミュージシャン賞:西山小雨 受賞)上映時間は1時間42分(102分)

尚14日には、上映館のチネ・ラヴィータで、大崎監督と西山小雨さんの舞台挨拶付き上映があります。今回は、来週13日(金)から公開となる【無限ファンデーション】そして、14・15・16に開催予定の【仙台短篇映画祭】をご紹介しました!


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