タイトル
話題のオススメの映画やDVDなどをワンポイントと共にご紹介。

2004年10月からはじまったこのコーナーは、これから公開される新作映画は勿論、お薦めの旧作、季節に合わせた素敵な作品など、今話題の映画やDVDを“普通にご紹介する” だけでなく、これから観る人にも、すでに観た!という人にも“ちょっと得した気分?” になって貰えるようなワンポイントをピックアップしながら、映画大好き人間の私:折原聖月がご案内させて頂くコーナーです。
“サロン” というタイトルにふさわしく、ゆったりと、気持ちよく聴いて頂けるよう頑張ってお届けしています!どうぞお立ち寄りください。

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【バックナンバー】
今週のおすすめ!
(1/18放送分)

「エクストリーム・ジョブ」 & 「パラサイト 半地下の家族」

「エクストリーム・ジョブ」
監督:イ・ビョンホン
出演:リュ・スンリョン、イ・ハニ、チン・ソンギュ、イ・ドンフィ、コンミョン 他

「パラサイト 半地下の家族」
監督:ポン・ジュノ
出演:ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は・・・傑作韓国映画を2本!・・・年代問わず大いに笑っていただける、【エクストリーム・ジョブ】と、現実の中にも、ちょっと背筋がゾッとする?【パラサイト 半地下の家族】をご紹介いたします。まずは韓国で記録的メガヒットのお仕事奮闘コメディ!!【エクストリーム・ジョブ】から・・・

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<ストーリー>
昼も夜もなく、駆けずり回るが、成果を挙げられず、解散の危機を迎える麻薬取締班・・・だが、リーダーである班長が、麻薬を密輸している国際犯罪組織の情報を掴み、4人のメンバーとともに、張り込み捜査を開始する。

麻薬組織のアジトを、24時間監視する為、取締班のメンバーは、アジト前のフライドチキン店を買い取って、偽装営業することに・・・ところが、そのチキンが、まさかの大人気に!!お店が大繁盛で、捜査どころじゃなくなった!?
そんなある日、捜査班に絶好の機会が訪れるのだが・・・

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<作品について>
アゲるのは、チキンか、犯人か?前代未聞の“揚げる大捜査線”が始まる・・・

韓国の国民食とも言える“フライドチキン”を映画の全面に登場させ、斬新で奇抜!今まで見たこともないような捜査劇が描かれる本作は、韓国で公開直後から話題を呼び、歴代興行収入ナンバー1を記録しています。

メガホンを取ったのは【過速スキャンダル】【サニー永遠の仲間たち】で脚色を担当し“笑いは人生の慰めだ”というモットーを掲げ、誰でも気楽に笑える映画を作りたい!と本作を演出したイ・ビョンホン監督。(俳優ではない)

麻薬捜査班のメンバーとして出演するのは、ゾンビのような班長にして店長に【王になった男】等の演技派リュ・スンリョン。万能トラブルシューターで、ホール担当は、ノーメイクも厭わず、アクションにも初挑戦したイ・ハニ。また、初コメディとは思えぬほど、凄まじく笑える絶対味覚の持ち主で、存在感を発揮したチン・ソンギュ。孤独に捜査を進める尾行係を、コミカルに演技じたイ・ドンフィ。意欲だけはある末っ子刑事に扮したのは、ドラマで人気の、青春俳優コンミョン・・・以上、個性あふれる最強の5人です。

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<みどころ>
パンチの効いた台詞と、絶え間なく飛び出すコミカルなエピソードは、笑いとともに、未だかつてない極上のアクション・エンターテインメントに仕上げています。又、この人気店に日本人観光客も登場するあたり、親しみも感じます。

そして捜査班はポンコツの集まりかと思いきや、実は凄い人達ばかりだった!というのを、西部劇風の音楽に乗せて繰り広げられるラストの凄まじい大格闘シーンで実感しました。 大笑いして、スカッとできる!上映時間は、1時間51分(111分)

まずは現在、宮城県内ではフォーラム仙台のみで好評上映中の【エクストリーム・ジョブ】をご紹介致しました。

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もう一本は・・・映画の面白さ全てが詰まった超一級の人間ドラマ【パラサイト 半地下の家族】です。

<ストーリー>
“半地下”住宅に暮らすキム一家は、事業に失敗した父とその妻、大学受験に失敗続きの長男、美大に進学したい長女の4人家族、なんとか内職で食い繋いでいるものの、日々の暮らしに困窮していた。

そんなある日、長男は、友人の紹介で、裕福なパク一家の元へ家庭教師の面接を受けに行く。高給な就職先を見つけた兄に続き、妹までも兄妹であることを隠して、その豪邸に足を踏み入れる・・・こうして、次々とパク一家にパラサイト<寄生>していくキム一家だが・・・・

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<作品について>
全員失業中の一家が目指す、高台の豪邸には、誰も知らない秘密があった・・・

監督・脚本は、【母なる証明】【殺人の追憶】【グエムル -漢江の怪物-】など、世界がその才能を絶賛するポン・ジュノ。そして、監督とは4度目のタッグとなる国際的名優ソン・ガンホが、貧しい一家の父親を演じ、加速していく物語を牽引します。

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<みどころ>
半地下・・・のイメージは、かつて東北でも走っていた、2階建新幹線の1階部分に乗って駅のホームを窓からのぞいた時のような感じかなと思ったのですが、実際映画の中で、そこから見える景色は、それはそれは悲惨なものでした。

そんな半地下に住む、貧しい一家と、裕福なIT企業を経営する社長の一家。2つの相反する家族の出会いが引き起こす100%予測不能な展開に、各国では“ネタバレ禁止運動”も勃発するほどの熱狂ぶり!だそうなので、あまり内容についてはお話できないのですが・・・

ろくでなし家族?の笑える部分も登場していますし、人々の意識や、PM2.5、衛生管理や匂い、など、現実の社会問題も見え隠れしています。

アメリカでは【ラ・ラ・ランド】を超える大ヒットスタートとなり、2019年の外国語映画・興行収入第一位!と、爆発的なヒットを飛ばしています。 またカンヌ国際映画祭での最高賞:パルムドール、ゴールデングローブ賞では、外国語映画賞の受賞、アカデミー賞でも作品賞、監督賞など、6部門でノミネートされたニュースは、記憶に新しいと思います。エンディングロールが、既に英語!というあたりから、この様に海外でのヒット&映画賞受賞を意識して製作していた!?とも考えられるのではないでしょうか。

多くを語ることができない作品ですが、有名な映画監督や作家の皆さんもただただ物凄いから、とにかく観て欲しい!!とコメントを残しています。女性は、気合いでココまで変わる?というのを、まざまざと見せつけられます!ぜひ、衝撃の物語<事件>を“目撃”してください。上映時間は、2時間11分(131分)

今回は現在宮城県内ではTOHOシネマズ仙台、ムービックス利府、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の3ヶ所で上映中の【パラサイト 半地下の家族】そしてフォーラム仙台で上映中【エクストリーム・ジョブ】、韓国映画を2本ご紹介しました。


今週のおすすめ!
(1/11放送分)

ラストレター

原作:岩井俊二
監督:岩井俊二
出演:松たか子、広瀬すず、庵野秀明、森七菜、福山雅治 他


◆聖月のオススメワンポイント
“君に、まだずっと恋しているって言ったら、信じますか?”“思い出を胸に生きてきたふたり・・・”今回は、宮城・仙台を舞台に撮影された、岩井俊二監督の最新作!1月17日から公開の【ラストレター】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
裕里(ゆうり)の姉:未咲(みさき)が、亡くなった。 葬儀の場で、未咲の面影を残す、娘の鮎美(あゆみ)から、母が自分に残した手紙を、まだ読むことができないでいることを告げられる裕里。

また後日、姉:未咲の死を知らせるために行った同窓会で、姉と勘違いされてしまう裕里は、その場で、初恋の相手である、姉の同級生・鏡史郎(きょうしろう)と再会することに・・・。裕里は未咲のふりをして、鏡史郎との不思議な文通を始めるのだが、その内の一通が、姉の娘:鮎美の元に届いてしまったことで、鏡史郎・未咲・裕里の学生時代の淡い初恋の思い出をたどりだす鮎美。

ひょんなことから彼らを繋いだ手紙は、過去と現在、心に蓋をしてきた、それぞれの想いを、時を超えて動かしていくのだった。

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<作品について>
いまだに読めずにいる“最後の手紙”に込められた初恋の記憶・・・日本映画史に残る、珠玉のラブストーリーの原作・脚本・監督をしたのは【Love Letter】【スワロウテイル】【四月物語】【花とアリス】等、数々の名作を世に送り出してきた、名匠:岩井俊二さんです。

初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まった、二つの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いています。

出演は、裕里を演じる松たか子さん、裕里の姉で、学校のヒロインだった:未咲と、その娘:鮎美の2役を演じる広瀬すずさん、裕里の子供時代をアニメーション【天気の子】のヒロイン役に抜擢され、注目をあびた森七菜さん、今回、主題歌の『カエルノウタ』も歌っています。

祐里の初恋の相手で、作家の鏡史郎を福山雅治さん、回想シーンの鏡史郎は神木隆之介さん・・・ほかに、木内みどりさん、降谷凪さん、アニメーターで監督の庵野秀明さん、フォークシンガーの小室等さん、シンガーソングライターの水越けいこさん、ミュージシャンの鈴木慶一さん、そして、豊川悦司さん、中山美穂さんの二人は、映画【Love Letter】以来、24年ぶりの共演など豪華キャストが作品を彩ります。

公開前に岩井監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:最近思うのは、まあ映画にしろ、小説にしろ、その僕は書いたり、創ったりする訳ですけど、創ったり書いたりしただけでは、それは作品じゃなくて、それを読んだり観たりしてくれるお客さんがいて、その観た人たちの一人一人の中で出来上がった何か物語が、きっと作品なんだろうなっていう気がするので、だから100人の人に観て貰えば、100通りの【ラストレター】が生まれるんだな、っていう風に思うんですね。

劇中にあの豊川さんと中山美穂ちゃんが出てくるんですけど、東一っていう東一番町のなんか国分町の裏で、昭和のねえ、僕が生まれた頃の風景がそのまま残っているような場所で、あるんですけど、僕は実は、生まれ育ったのが、最初の頃ですね。赤ん坊から2歳ぐらいまでを北一番町ってところで、正に、その近辺で撮影したっていう、これが物語の、一番<ブラックホール>みたいな場所なんですけど、そこが、自分の生まれた場所と重なってたっていうのが、凄い不思議な感じで、ちょっと忘れがたいですね。

まあ、やっぱり【Love Letter】という作品を作った立場もあるので手紙っていうものに対する愛着は、多分ひとかたならぬものが、自分の中にあるんだと思うんですね。でも、だんだん、僕も、そんなに使わなく、利用しなくなっているし、どうしても、スマホの中に全部・・・まあスマホっていうのも、ねえ、非常に“業の深いもの”で、いろんなものを吸い込んで、ちょっとした<小宇宙>みたいになってるわけですけど・・・スマホが奪い去っていったものの中に、なんだろうなあ、人の佇まいだったり、生活の動作っていうのが、少なからずあるんですよね。

でも逆に、こういう映画を観て、ああ手紙って良いなって思って手紙をそこから始める人が、いるかもしれないし、まあ、特にこういう若い子たちの中には、ホントに手紙を生まれてからこのかた一度も書いた事がないとか、そろそろ、いるわけですよね。そういう人たちが逆に手紙書いてみようかなとか思ってくれたりすると・・また、あの手紙を書いている姿が出てきますけど何とも良い雰囲気というか、あと、読んでる・・これも手紙を読んでる顔ですよね彼女がねえ、広瀬さんがねえ、この手紙を読んでる時じゃないですかねえ・・・、手紙を読む仕草というのが、また何とも言えず良いんですよね。


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<メッセージ>
監督:ラジオマガジンアーリーバードをお聴きの皆さん!映画【ラストレター】を作りました岩井俊二です。今回、仙台で、撮影しまして仙台の皆さんに色々お世話になりながら、一本映画を作りました。自分の思い出の地でもあり、自分を育んでくれた街:仙台で、新作の映画を作れたことを凄い・・自分の人生の中で、一つの大きな大きなポイントになったかなという気がしています。ぜひ、劇場で、どんな映画か観てもらえると嬉しいです。よろしくお願いします。

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<みどころ>
故郷仙台や、白石・岩出山などで(一昨年の夏)とても暑い中での撮影だったそうなんですが溢れる緑が凄く綺麗な映画になったとも話してくださった監督。

親世代の姉妹の恋愛模様が、その娘たちによって明らかにされていく様子は、同じ俳優さんたちによって演じられているので、どこかファンタジーの世界に迷い込んだようでもあり、又一方で、宮城の身近な風景の中で語られる、現実にもありそうな(懐かしい思い出のような)気分で観ることもできる作品です。

豊川さん、中山さんは登場するだけで、あの映画【Love Letter】を感じさせてくれ、中でも、仙台の横丁で撮影された豊川さんと福山さんとのシーンは、とても重要で、重厚な、印象に残るワンシーンとなっています。上映時間は、2時間00分(120分)

今回は、宮城県内ではTOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、イオンシネマ石巻・名取、シネマ・リオーネ古川、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の8ヶ所で1月17日(金)から上映予定の【ラストレター】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(1/4放送分)

男はつらいよ お帰り 寅さん

原作:山田洋次
監督:山田洋次
出演:渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟 他


◆聖月のオススメワンポイント
“ここには人生が、そして歴史がある” 50年の歳月が生み出した奇跡の映画
今回は・・・日本のお正月!といったら・・・という懐かしさと、今を生きる私たちに、未来と希望をくれる感動作!【男はつらいよ お帰り 寅さん】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
あれから22年、車寅次郎の甥っ子:満男は小説家になり、中学三年生の娘と二人暮らし。最新作の評判は良く、書店でのサイン会や次回作の執筆を勧められるが、いまいち乗り気になれないモヤモヤした日々。なぜか夢の中には初恋の人・イズミが現れて悩みだす始末。

そんな時、妻の七回忌の法要で、久しぶりに柴又を訪れた満男。帝釈天の参道にあった団子屋の「くるまや」はカフェに生まれ変わり、その裏手にある、昔のままの実家では、母:さくら、父:博、付き合いの長い近所の人たちと昔話に花を咲かせる。いつも自分の味方でいてくれた伯父・寅次郎との騒々しくて楽しかった日々。長い間会えずにいる寅さんへの想いが蘇っていく・・・。

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<作品について>
1969年に、国民的人気を誇る渥美清さん主演の人間ドラマ、映画シリーズ【男はつらいよ】第1作が劇場公開されてから50周年となった2019年。97年に特別篇が公開されて以来、22年ぶりの記念すべき50作目となった本作は、新しく撮影された登場人物たちの“今”を描く映像と、4Kデジタル修復されて蘇る寅さんのシリーズ映像か゛紡き゛合う、新たなる【男はつらいよ】の物語です。

原作・脚本・監督は、山田洋次さん。出演は、一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズとしてギネスブック認定となった寅さんを渥美清さん。寅さんの妹で、満男の母:さくらを倍賞千恵子さん、満男は吉岡秀隆さん、偶然再会する満男の初恋の人:イズミに後藤久美子さん、イズミの母を夏木マリさん、シリーズ最多出演のマドンナ:寅さんのかつての恋人リリーは浅丘ルリ子さん、他に前田吟さん、美保純さん、佐藤蛾次郎さん、笹野高史さん、北山雅康さん、出川哲朗さん等、おなじみのメンバーと、池脇千鶴さん、桜田ひよりさん、カンニング竹山さん、濱田マリさん、立川志らくさん、小林稔侍さん、橋爪功さん、など豪華な新メンバーも記念作品を彩っています。

更に今回オープニングには、寅さんファンを公言する桑田佳祐さんが、あの有名な主題歌『男はつらいよ』を歌いながら登場し、渥美清さんバージョンもエンディングに流れ、これまた贅沢な気分にさせてくれます。

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<みどころ>
リリーから寅さんの思いがけない過去を聞かされる等、懐かしい人達と寅さんのことを語り合う時間は満男たちの心にあたたかい何かをもたらしていきます。これは4Kデジタルリマスターの“威力”といっていいと思うのですが、それを、目の当たりにすることができる作品でもあります。

シリーズモノ、特に、長く続いていて、いよいよ完結!?よく耳にしますが、この作品は歴史が違う!!同じ1人の主人公で、そして何より、ずっと携わり、作り上げられてきた山田洋次監督だからこそ、仕上げることができた脚本であり、ストーリー展開、場面展開の素晴らしさだと実感し感動しました。

“1969年8月『男はつらいよ』第1作が劇場公開された。おりしも、ぼくたちの国は、高度成長期の途上にあり、活気があって威勢のいい、充実した気分がこの国を覆っていたように思う。 そんな時代を背景に、ぼくたちの寅さんは勢いよく誕生し作者のぼくが当惑するほどの人気で、あれよあれよと作り続けてついに48作を数え、渥美清さんの死によりシリーズ49作の特別篇をもっていったん終りを告げた。 そして今、先行き不透明で重く停滞した気分のこの国に生きるぼくたちは、もう一度あの寅さんに会いたい、あの野放図な発想の軽やかさ、はた迷惑を顧みぬ自由奔放な行動を想起して元気になりたい、寅さんの台詞にあるように「生まれて来てよかったと思うこと がそのうちあるさ」と切実に願って第50作を製作することを決意した。”

本当に日本の女優さんは綺麗だなあ、可愛かったなあ?とシミジミ思う歴代のマドンナや、柴又のあの人、この人・・・メロンをめぐる騒動など、懐かしいシーン、懐かしい人々の姿を観ることもできるので、大ファンで、シリーズをコンプリートしている方々も、きっと大満足されるはずです。

また“寅さん?実はよく知らない”という方にも、ああ、これが寅さんなんだ!と感じる、心にしみるシーンや、セリフの数々に、改めて最初から観て見ようかな?と思っていただけるのではないでしょうか?

そして、ちょっとした部屋の中の小道具や、ドライブシーンに登場する車のナンバー等にも関係者の遊び心が溢れ、それに気付くと、楽しさが倍増しますので、しっかりと見つけてみてください。(パンフレットに至っては、寅さんの歴史を勉強できる?読みもの!となっていますので、こちらもファンには必見です・・・)

怒りっぽくて、子供みたいで、いつも誰かに恋をしている・・本当は面白くて、優しくて・・・“これぞ、寅さん!!”という、心温まる人々とのふれ合い、人生の厳しさと優しさ、そして人間が決して忘れてはいけないこと等、思いやりに溢れた寅さんの言葉や存在が、そっと背中を押し、新たな一歩を踏み出す元気をくれるかもしれません。

本当に“おかえり!”という言葉がぴったりの作品。ぜひ、劇場まで寅さんに会いにいってください。上映時間は、1時間56分(116分)

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今回は、宮城県内で、現在はTOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の8ヶ所で上映中の【男はつらいよ お帰り 寅さん】をご紹介致しました。

尚、この大人気シリーズ、寅さんを全く知らない!という世代にも、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に見てもらいたい!ということで『中学生以下、100円鑑賞キャンペーン』が実施されています!今年の3月31日(火)まで、一部の劇場では、3歳から中学生以下に限って、この映画を100円でご覧いただけます。対象となっている劇場や開催期間など、詳しくは、映画の公式HPをご覧頂くか各劇場まで、お問い合わせください。


今週のおすすめ!
(12/28放送分)

この世界の(さらにいくつもの)片隅に

原作:こうの史代
監督:片渕須直
出演:のん、細谷佳正、尾身美詞、稲葉菜月、小野大輔 他


◆聖月のオススメワンポイント
“なぜ、この作品が、これ程までに、人の胸を打つのでしょうか?・・・”
今回は・・・年末年始、もしお時間があるのならば、しみじみご覧頂きたい作品:珠玉の名作アニメーションが、新たなエピソードを加えて一本の新作として生まれ変わった【この世界の(さらにいくつもの)片隅に】のご紹介です。

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<ストーリー>
昭和19年、日本が戦争のただ中にあった頃、広島県の呉に、18歳で嫁いだすずは、夫・周作とその家族に囲まれて、新たな生活を始める。戦況が悪化し、生活は困難を極めるが、すずは、何気ない日々の仕事にも知恵を絞り、工夫を重ね、慣れない環境での毎日を、精一杯生きていた。

ある日、遊郭に迷い込んだ際に、リンという女性に出会い、境遇は異なるが、呉で初めて出会った同世代の女性として心を通わせる すず。ただ、そうした中で、『あること』に気づいてしまうのだった。

一方、昭和20年3月、軍港のあった呉は、大規模な空襲に見舞われることが多くなり、たび重なる空襲で、すずも大切なものを失ってしまう。そして、昭和20年の夏がやってくる・・・。

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<作品について>
“誰もが、誰かの想い・ひみつを胸に 優しく寄り添う”という、この作品は、200万人が胸を震わせ、何度も繰り返し見て、永遠に語り継いでいきたい!と思った大ヒット映画にして、珠玉の名作アニメーション【この世界の片隅に】に、リンや周作をめぐる、新たなエピソードを加え、全く異なる一本の“新作”として生まれ変わったものです。

上映時間は2時間48分(168分)となったものの、単なる長尺版ではなく250カットを超える新しいエピソードによって、これまで目にしていたシーンや人物像が、全く違った印象で息づいていますので、前作をご覧の方も、初めて観るという方も、新鮮な体感をされるはずです。

原作は『夕凪の街 桜の国』でも多くの賞を受けた広島県出身の漫画家、こうの史代さんの同名コミック『この世界の片隅に』で、2007〜09年に「漫画アクション」(双葉社)に連載された作品です。

監督、脚本は、大学在学中から宮崎駿監督作品『名探偵ホームズ』に脚本家として参加。【魔女の宅急便】では演出補を務め、TVシリーズ『名犬ラッシー』(1996)で監督デビューを果たした片渕須直さんです。2016年に発表した映画『この世界の片隅に』では、国内外で、作品が高く評価されただけでなく、多くの映画賞で監督賞を受賞し、その手腕もまた高く評価されました。

(因みに、2016年11月に全国63劇場で封切られた前作は、2017年2月には、同時公開館、300館を突破、総観客数は210万人超。2019年10月31日現在:公開から中断なき映画館での連続上映は、1084日を超えて、日本記録を更新し続けているそうです。)

声の出演は、絵を描くことが大好きで、18才で呉へお嫁にやって来た主人公北条(旧姓:浦野)すず役を、前作に続いて女優の のんさんが演じています。のんさんは、本作(前作)で、アニメーション映画、初主演を飾りました。

他に、遊郭に迷い込んだすずに道案内をしたことから仲良くなるリン役は女優の岩井七世さん、幼い頃に出会ったすずを探し、結婚する周作役は広島県出身で声優の細谷佳正さんなど、前作のキャストが、パワーアップして再集結しています。

さらに、主題歌・挿入歌を歌うコトリンゴさんの優しい声が、観客を静かな作品世界へと、いざないます。

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<みどころ>
もちろん空襲や激しい爆撃のシーンなどは登場するものの、声高に戦争反対!とか、戦争の恐ろしさを全面に出しているのではなく、例え戦時下にあっても、市井の人々の日々の何気ない“普通の営み”が淡々と、そして丁寧に綴られることによって、“行間”に込められた深い想いや、そこから生まれる幸せや、笑顔の大切さが、強く浮き彫りにされていくのだと思います。

前回は、ある時代についてのドキュメンタリーでしたが、今回は、すずさんの内面と喪失を、文芸的に描いています!・・・と語る片渕監督。最後に監督のメッセージを紹介しましょう。

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<メッセージ>
戦争しおってもセミは鳴く。ちょうちょも飛ぶ。そして、人には人生がある。それが戦争中であっても。明るく ぼーっとした人のように見える すずさんが自分以外の「世界の片隅」と巡り合うとき、すずさんの中にはどんな変化が生まれるのでしょうか。すずさんの中にあったほんとうのものを見つけてください。 片渕須直

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より深く、多面的な魅力をもって描かれる“いくつもの世界の片隅”に是非出会って観てください。上映時間は、2時間48分(168分)

今回は、宮城県内で、現在はチネ・ラヴィータのみで、加えて1月3日からは、109シネマズ富谷で、1月31日からはシネマ・リオーネ古川でも上映予定の【この世界の(さらにいくつもの)片隅に】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(12/21放送分)

「2人のローマ教皇」 & 「ジュマンジ ネクスト・レベル」

「2人のローマ教皇」
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:アンソニー・ホプキンス、ジョナサン・プライス、フアン・ミヌヒン、ルイス・ニェッコ

「ジュマンジ ネクスト・レベル」
監督:ジェイク・カスダン
出演:ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケビン・ハート、カレン・ギラン、ニック・ジョナス 他


◆聖月のオススメワンポイント
先週は、この季節にぴったりのロマンティック・コメディと、前代未聞のミステリーをお届けしましたが・・・

今回は・・・クリスマスシーズンに是非ご覧いただきたいヒューマンドラマ:【2人のローマ教皇】と、家族みんなでお楽しみいただきたいアドベンチャームービー【ジュマンジ ネクスト・レベル】の、2本をご紹介です。まずは実話に基づくヒューマンドラマ【2人のローマ教皇】からご紹介します。

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<ストーリー>
2012年、カトリック教会における歴史的な転換点をまたぐ、2人のローマ教皇:当時の教皇ベネディクト16世と、次代の教皇となるベルゴリオ枢機卿(現在の第266代教皇:フランシスコ)。その選出の裏側には、一体何があったのか?

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<作品について>
この作品は、カトリック教会の保守派と進歩派の壁を超えた、2人の友情や、対立する2人が対話によって理解を深め合う姿が、実話に着想を得て描かれています。

監督は、【シティ・オブ・ゴッド】や、【ナイロビの蜂】などのフェルナンド・メイレレス。脚本を担当したのは、【博士と彼女のセオリー】【ボヘミアン・ラプソディ】などの、アンソニー・マッカーテンです。

教皇役2人には、ベネディクト16世役に【羊たちの沈黙】で、映画史に残る悪役として、ハンニバル・レクターを演じたアンソニー・ホプキンス。

教皇の座を受け継ぐことになるベルゴリオ枢機卿役には、イギリスの舞台俳優として活躍し、80年代後半からは、スクリーンでも存在感を放ち【キャリントン】【エビータ】【パイレーツ・オブ・カリビアン】シリーズ、【天才作家の妻40年目の真実】などの、ジョナサン・プライスという名優2人が顔を揃えました。

イギリス・イタリア・アルゼンチン・アメリカの合作で、ネット配信もされるオリジナル作品ですが、ゴールデン・グローブ賞では、作品賞、主演男優賞(ジョナサン・プライス)、助演男優賞(アンソニー・ホプキンス)の3部門にノミネートもされています。

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<みどころ>
今年…というより、つい先月、ヨハネ・パウロ2世以来、38年ぶりの来日で話題になったばかりのローマ教皇ですから、カトリックの信者に限らず身近に感じられた方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?

作品は、(2005年の)実際のヨハネ・パウロ2世の葬儀の映像から始まり、その後(毎回、世界的にもニュースになるので、その様子や映像を記憶されているかもしれません・・・)バチカンで行われる教皇の選出方法である「コンクラーヴェ」と言われる独特の選挙・投票の様子なども、細かく、そして興味深く描かれています。

初めは、目も合わさず、言葉も交わさない、決して、お互いを受け入れる感じではなかった2人が、短い時間に、笑いも交えながら深く語り合い、本当の気持ちを知ることになり、ついには、歴史上極めて異例とされる教皇の辞任に至るのです。

本当は、タンゴダンスや、ピアノが上手だったり、サッカーや、ピザが好きだったりする教皇。神格化されるほど、その重責に一人悩み苦しむ姿は、教皇も、やはり人間なのだという、当たり前のことに、気づかせてくれます。

作品を紹介するにあたり、<ドビュッシーの月の光>をBGMとして使用したのですが、この曲の他、ミサ曲等ではなく、アバのダンシング・クイーンもBGMとさせていただきました。なぜ?と思われるかもしれませんが、そこは、是非ご覧になって確認して欲しいところです。

エンディングには、先日、日本でも見た、あの専用のオープンカー<パパモービル>に乗って世界中を回られている様子や、現在のご本人たちの映像も登場しますが、何故あのように積極的に人々との触れ合いを大切にされているのか、ということや、教皇の人となりも、よく伝わってくる内容です。

「道に迷っても心配するな。どんなに長い旅路でも、最初の一歩から始まる。」上映時間は、2時間05分(125分)

まずは、現在、チネ・ラヴィータで上映中の【2人のローマ教皇】を、ご紹介致しました。もう一本!・・・人気アドベンチャーシリーズ第3弾【ジュマンジ ネクスト・レベル】<字幕版・吹き替え版>を、簡単にご紹介いたします。

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<ストーリー>
ジュマンジ〜!と叫んで、ゲームをクリアしたのが2年前。当時高校生だったスペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーもそれぞれの路を進み、今は大学生。

しかし、あの時の興奮が忘れられず、破壊したハズのジュマンジを、こっそり修理しようとした瞬間またしてもゲームの中に吸い込まれてしまうスペンサー。 彼を救出する為に、再びジュマンジにログインするべサニーたち3人。

しかし、壊れたゲームの世界はバグっていて、キャラクターが入れ替わり、なぜか、スペンサーのお祖父ちゃん達もジュマンジの中に入ってきてしまう!?そこは、ジャングルのみならず、砂漠、氷山など、新たなステージが追加され難易度もアップしていた!しかも使えるライフは、変わらず3回だったのだ・・・

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<作品について>
「早く人間に戻りたい!恋人を救いたい!友達を救いたい!孫を救いたい!!」大学生3人に、おジイちゃん2人も巻き込まれ、ぶっ壊れゲームでプレイ開始!全クリアしないと、仲間を救出できないし、現実世界には帰れない!?・・・監督は、ジェイク・カスダン。出演は前作に続いてドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、カレン・ギラン・・・更に、ベテラン俳優:ダニー・グローヴァーと、ダニー・デヴィートが、おじいちゃん役で登場です。

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<みどころ>
シリーズものは前作を見ていないと、・・・という不安・・・あると思います。実際私も、前作を観ているとはいえ(プレイヤーの)誰が、どのゲームキャラに変身したかというのは、うる覚えで、(HPには、一応キャラクター紹介等はあるものの)実は公式パンフレットにも、前作のおさらいが簡単にあるもののゲームの中のキャラクターしか紹介されておらず、ゲームに入り込む前の大学生たちの紹介は、どこにもいないという意外な状況。

なので、今回、日本語吹き替え版を観たにも関わらず、最初は私も少々、混乱気味だったのですが・・・安心してください。今回、初登場でゲーム未体験のおじいちゃん二人が、我々の疑問をしっかり投げかけてくれるので大丈夫です。

エンディングでは、日本語吹き替え版主題歌として、シンガーソングライターの岡崎体育さんが歌うクリスマスソング「Merry Merry Christmas Night」が、作品を彩ります。・・・「助けに来たけど、助けてほしい!」上映時間は、2時間03分(123分)

今回は、宮城県内では昨日から、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、イオンシネマ名取・石巻、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の7箇所で上映中の【ジュマンジ ネクスト・レベル】と、現在、チネ・ラヴィータのみで公開中の【2人のローマ教皇】をご紹介いたし ました。


今週のおすすめ!
(12/14放送分)

「ラスト♥クリスマス」&「屍人荘の殺人」

「ラスト♥クリスマス」
監督:ポール・フェイグ
出演:エミリア・クラーク、ヘンリー・ゴールディング、ミシェル・ヨー、エマ・トンプソン

「屍人荘の殺人」
原作:今村昌弘
監督:木村ひさし
出演:神木隆之介、浜辺美波、中村倫也、葉山奨之、矢本悠馬 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は・・・この季節にぴったりのロマンティック・コメディと、前代未聞のミステリーをお届け!あの名曲に乗せて贈る、クリスマスに起きる“奇跡” 【ラスト♥クリスマス】そして、本格ミステリー小説を実写映画化。13日から公開の【屍人荘の殺人】をご紹介します。

まずは、現在好評公開中の【ラスト♥クリスマス】からご紹介しましょう。

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<ストーリー>
ロンドンのクリスマス・ショップで働くケイトは、妖精エルフの格好をして、きらびやかな店内にいても仕事に身が入らず、生活も乱れがち。
そんなある日、“上を見ろ!” が口癖の、不思議な青年トムが突然現れ、彼女の抱えるいくつもの問題を見抜いて、答えに導いてくれた。次第に、ケイトは彼に惹かれ、ときめくけれど、ふたりの距離は一向に縮まらない。
トムを捜し求めつつ、自分の心の声に耳を傾けたケイトは、やがて彼の真実、驚くべき秘密を知ることになる。

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<作品について>
ホリデーシーズンを迎えたロンドンを舞台に、久々に登場した、この、新たなロマンティック・コメディは、・・・1984年の発売以来、クリスマスに欠かせない定番ソング、ワム!の同名曲からインスパイアされた、ユニークで感動的なオリジナル・ストーリーです。

クリスマスに起きる奇跡をモチーフに、イギリスの今を切り取り、せつなくも心温まる脚本を執筆したのは【いつか晴れた日に】でアカデミー賞の脚色賞を受賞したエマ・トンプソン。クリスマスを題材にした【ラブ・アクチュアリー】に出演していた彼女が原案・脚本そしてケイトの母親役で、出演もしています。

監督は、コメディ映画【SPY/スパイ】【デンジャラス・バディ】リブート版【ゴースト・バスターズ】などのポール・フェイグ。

主演のケイトには【ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー】のキーラ役に大抜擢され【ゲーム・オブ・スローンズ】でも注目を浴びたエミリア・クラーク、不思議な青年・トムには【クレイジー・リッチ!】の御曹司役で世界中の女性のハートをつかんだ、ヘンリー・ゴールディング。

他に、ケイトが務めるお店の店長には【007/トゥモロー・ネバー・ダイ】でのボンドガールがハリウッドデビューというアジア出身の実力派女優ミシェル・ヨーなどが出演しています。

作品を彩るのは、勿論、ワム!と、2016年のクリスマスにこの世を去った元メンバーのジョージ・マイケルの楽曲です。(ヒール・ザ・ペインなどの他)彼の未発表曲も、本作で初披露されています。

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<みどころ>
あることをきっかけに、彼女は得意だった歌にも、自分の生活にも身が入らず、精神的にボロボロの状態。初めは、チャランポランな女の子の、単なる恋物語なのかと、ちょっと心配したのですがラストは涙なしには見られませんでした。

ジョージ・マイケルは生前、ホームレスのシェルターでボランティア活動等を行っていて、実は、彼は、このホームレス問題に触れるという条件で、映画製作を許可したそうです。本作は、その意図が、よくわかるような、家族の問題、社会の問題を含んだ、本来のクリスマス精神に溢れる心温まる感動作となって います。

そして、ヒロインの自分探しを描きながらも、人に寄り添うことの大切さや、命あることの尊さといった、この「特別な季節」にふさわしい願いが込められています。彼女が真実を知った時・・・つまり人が誰かから贈られた優しさに気づいた時、大きな愛と感動に満ち溢れた奇跡が起こるのです。

“あなたにも、あなたを大切に想う人がきっと…” 魂のこもったファンタジー。上映時間は、1時間43分(103分) まずは、現在、TOHOシネマズ仙台のみで上映中の【ラスト♥クリスマス】を、ご紹介致しました。

そして、もう一本・・・13日から公開となっている常識を覆したミステリーエンタテインメント【屍人荘の殺人】を簡単にご紹介いたします。

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<ストーリー:作品について>
大学のミステリー愛好会に所属する葉村譲(ゆずる)と明智恭介は、学内の事件を推理する自称【ホームズ】【ワトソン】。しかし葉村は、ミステリー小説オタクなのに、全く推理が当たらない万年助手。事件の匂いを嗅ぎつけては首を突っ込む会長の明智に振り回される日々を送っていた。そんなある日、2人の前に剣崎比留子(けんざき ひるこ)という謎の美人女子大生探偵が現れ、ロックフェス研究会の合宿への参加を持ちかける。部員宛てに謎の脅迫状が届いたこと、去年の参加者の中に行方知れずの女子部員がいることを伝え、葉村と明智の興味をひく。

原作は、新人作家としては前代未聞の国内主要ミステリー賞を総なめにし、4冠を達成した今村昌弘さんのデビュー作「屍人荘の殺人」!奇想と本格ミステリーが見事に融合し、斬新なトリックの数々で日本中を驚かせた超話題作が、豪華キャスト・スタッフによって実写映画化されました。

監督は、ドラマ「民王」や「99.9-刑事専門弁護士」など意欲作を生み出す鬼才・木村ひさしさん。脚本を手掛けるのは、監督と共に携わった「TRICK」シリーズや「金田一少年の事件簿」などミステリー作品に定評がある蒔田光治(まきた みつはる)さん。このトップクリエイター2人が、原作の良さはそのままに、映像化ならではの、大胆なアレンジの数々に挑みました。

出演は、若手実力派、神木隆之介さん、コメディエンヌとしても才能を開花させた浜辺美波さん、そして、人気急上昇中の中村倫也さん他、個性豊かな俳優陣が、クセ強めで、コミカルなキャラクターに扮しています。

エンディングでは、Perfumeが歌う主題歌「再生」が、衝撃の展開を彩ります。

本当に奇想天外!なミステリー作品ですのでネタバレ厳禁!解説は、この辺りまでにして、続きは劇場で、お確かめください。上映時間は、2時間00分(120分)

今回は、宮城県内では13日から、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、シネマ・リオーネ古川、109シネマズ富谷の7箇所で上映中の【屍人荘の殺人】と、現在、TOHOシネマズ仙台のみで公開中の【ラスト♥クリスマス】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(12/7放送分)

カツベン!

監督:周防正行
出演:成田凌、黒島結菜、永瀬正敏、高良健吾、音尾琢真 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、今年10月、このシネマのコーナーが、丸15年!ということで、日本映画の成り立ちについてのお話をいたしました際にも、簡単に、ご紹介をさせて頂き、いよいよ今月13日に公開が迫った映画、周防正行監督の最新作【カツベン!】を、じっくりご紹介します。

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<ストーリー>
カツベン!子供の頃、活動写真小屋で観た、活動弁士に憧れていた染谷俊太郎(そめやしゅんたろう)。“心を揺さぶる活弁で観客を魅了したい!” という夢を抱いていたが、今では、ニセ弁士として泥棒一味の片棒を担いでいた。

だが、そんなインチキに嫌気がさした俊太郎は一味から逃亡し、とある小さな町の映画館<青木館>に流れ着く。そこは、隣町のライバル館に客も人材も取られて、閑古鳥が鳴く、映画館だった。

そこで働くことになった俊太郎。“ついに本物の活動弁士になれる!” と期待で胸を膨らませる。が、そこには、人使いの荒い館主夫婦や、傲慢で自信過剰な弁士、酔っぱらってばかりの弁士、気難しい職人気質な映写技師といった、想像を絶する、個性的なクセものたちと、トラブルが待ち受けていた!俊太郎の夢や、恋、そして、運命やいかに・・・?!

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<作品について>
映画が、活動写真と呼ばれ、まだ音がなかった時代・・・楽士の奏でる音楽に合わせ、自らの語りや説明で作品を彩ったのが、活動弁士(通称カツベン)だった。個性豊かな、その語りは、観客を魅了し、俳優よりも人気があったほど・・・この作品は、その<活動弁士>を夢見る一人の若き青年を主人公に、個性的なキャラクターたちが織りなす、アクションあり、笑いあり、涙ありの青春活劇!極上のエンタテインメントです。

監督は【Shall we ダンス?】【それでもボクはやってない】など、日本映画の歴史に、その名を刻んできた周防正行さん。5年ぶりの最新作で、初めて、ご自身以外が書かれた脚本を採用しました。

今回の完全オリジナル脚本は、長年、周防組の助監督を務める片島章三さんの書かれたもので、周防監督は『無声映画時代30年間を支えてきた人たち・・・今では、あまり知られなくなってしまった職業に焦点を当てていたことや、活動弁士の物語を活動写真の様に描いたところ。チャップリンや、バスターキートンのような、アクションと笑いで描いていた、無声映画の魅力が詰まった、この作品を、とても面白いと思った』とその魅力と製作の経緯を語っています。

成田凌さん主人公の俊太郎を演じるのは、モデルとして活躍する一方、人気テレビドラマから映画【愛がなんだ】などまで、話題の作品に次々出演している、若手注目俳優の成田凌さん。本作が映画初主演となりました。

俊太郎の幼馴染で女優を夢見る梅子を、こちらもTVや舞台・映画【十二人の死にたい子どもたち】などで活躍する若手実力派の黒島結菜さん。俊太郎が憧れる弁士・山岡を永瀬正敏さん、スター気取りの茂木を、高良健吾さん、青木館の館主とその妻を、竹中直人さん、渡辺えりさん。映画好きで、ニセ活動弁士を追う熱血刑事を竹野内豊さん。ほかに、小日向文世さん、音尾琢真さん、井上真央さん、山本耕史さん、池松壮亮さん、など、主役級の実力派が揃っています。

エンディング曲『カツベン節』を歌うのは、奥田民生さんです。日本が生んだ『活動弁士』と、映画の歩みについて、周防監督がお話してくださいました。

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<監督コメント>
監督:あの時代は、まだ映画ってものがどういうものか、という共通認識が生まれてなくて、周防正行監督作りながら、みんなが映画って何だとか、そんな問いかけしなくても、何か面白い、みんなが驚くものを作りたい、っていう、映画に対する共通概念がない時代、本当に試行錯誤、いろんな発見をしながら失敗をしながら、その100年以上かけて、今の映画、今は皆さんが観る時に映画ってなんだ!って、一々、定義しなくても、映画に対する期待や価値観とか、ある程度、共通項があると思うんですよ。それが生まれる前の話なんですよ。あの後、ああ映画って、きっと、こういうものなんだろうっていうものができていく。だから初期の、何だかわからないけど、俺たちは、とにかくコレをやるんだ!っていうエネルギー、そういうものを表現したかったんですね。

僕は、活動弁士は、映画の実況中継をする人だ!と言ったんですけど、それは、だから活弁が日本の伝統芸能だ!とは言わないですけど、日本の『語りの文化』があったから生まれたものだ!とは絶対に言えると思うんです。(1分20秒)


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今でいうなら、七色の声を持つ人気声優であり、実況中継アナウンサーの様な、活動弁士。同じ声を使うモノとしては、感じるところが多く心に響く作品でもあります。

周防監督は、以前【Shall we ダンス?】を撮った後に、あの淀川長治さんから『これ以上、説明しちゃダメよ!』と言われ、それが、ずっと残っていて、例えば、どこまで親切に解説するのか・・劇中で、永瀬さん演じる先輩弁士が悩んでいるのですが、語り過ぎないというのも映画に関しては永遠のテーマだとも、語ってくださいました。

最後に番組に向けて、メッセージをいただきました。

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<メッセージ>
監督:ラジオマガジン・アーリーバードをお聴きの皆さん!映画【カツベン!】監督の周防正行です。この作品は、活動弁士という日本にあった独特の上映システムの中で、素敵な声を響かせていた人たちの話です。ただ、この映画全体も活動写真時代にあった、面白さに溢れていますので、是非、劇場でご覧になってください

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<みどころ>
劇中劇の形で、当時流行った『金色夜叉』『椿姫』『国定忠治』などを、モノクロの新作として再現されているのですが、その中に登場している人物たちも、とても豪華で、エンディングの字幕を見て初めて、あれ?どこにでていたの?という方もいらっしゃるほど・・・昔のお笑いドタバタ劇の要素もフンダンに取り入れられているコメディであり、まさに青春『活劇!』という言葉がぴったりの作品です。上映時間は、2時間07分(127分)

今回は、来週13日(金)から全国ロードショー、宮城県内ではTOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取、シネマ・リオーネ古川、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原、109シネマズ富谷の7箇所で上映予定の【カツベン!】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/30放送分)

「お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ」 &
「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」

「お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ」
監督:キム・ソンホ
出演:イ・ジュシル、イ・ジョンヒョク、キム・ソンウン

「映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ」
原作:サンエックス
監督:まんきゅう
ナレーション:井ノ原快彦、本上まなみ


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、・・・現在公開中の2本。【お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ】【映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ】をご紹介いたします。

まずは、“愛情ひと匙、小言は大匙” ・・・韓国発の感涙ヒューマンドラマ。フォーラム仙台で上映中の【お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ】からご紹介します。

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<ストーリー>
女手ひとつ、30年も続く惣菜店を切り盛りし、2人の子どもを懸命に守ってきた母・エラン。しかし不甲斐ない息子は、万年、非常勤講師で、生活能力もなく、妻に頼りきり。孫の世話まで見なければならない事も多く、亡くなった自分勝手な旦那の影を息子に見ては、つい小言が漏れてしまう毎日。それでも、家族のためなら昼夜を問わず料理を作る。

そんな平凡な日々をいつものように送っていたエランだが、予想もしなかった『認知症の症状』が現れはじめ、子供たちのお荷物にだけはなりたくない!と、薄れていく記憶の端を掴もうとする。 だが、ついには介護施設へ入ることを決め、息子が家の片付けを始めると、ある一冊のノートが見つかる・・・そこには、息子や孫に宛てた、母の自家製レシピと、家族への想いが切々と綴られているのだった。

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<作品について>
認知症になった母が遺した料理帖(レシピノート)から溢れ出る、家族への愛、切実な想いとは?・・・。親と、家族と、一緒に見られる映画を作りたかった!と語るのはキム・ソンホ監督です。デビュー作から多くの映画祭で注目され、ホラー系監督として活躍。 ドラマや恋愛系など様々なジャンルにも挑戦しながら、優れた演出力が認められている監督で、映画に出てくるレシピなどは、個人の記憶と思い出を作品に繋げているそうです。

又、料理に真心を込める母:エランを演じるのは50年以上のキャリアを誇る大女優:イ・ジュシルさん。本作でも、平凡な母親の、人生から滲み出る喜怒哀楽を細やかに演じて、絶賛されました。

幾つになっても分別のない息子には、イ・ジョンヒョクさん。1998年に、あの【シュリ】で映画デビューした演技派で、3年ぶりのスクリーン復帰作とのことですが、本物の親子のような掛け合いが共感を呼んでいます。 (日本の俳優:筒井道隆さんを彷彿とさせる雰囲気・風貌の役者さんです。)

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<みどころ>
“忘れたいことは忘れないのに、忘れちゃいけないことは思い出せない・・・”
年を重ねるということ、親と子のこと・・など、考えなくてはいけないことも多く、何ともやるせない、切ないテーマでもありますが、映画のエンディングロールには、色々な人たちからの、お母さんへのメッセージが・・・「大好きだよ、愛してるよ」といった笑顔の映像が流れます。身近だからこそ、なかなか言えない言葉、親孝行できていなくてごめんなさい・・・といった素直な気持ちも見えてくる、とてもステキな余韻の作品です。上映時間は、1時間44分(104分)

まずは、フォーラム仙台で上映中の【お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ】からご紹介しました。 そして・・・もう1本は、現在大ヒット上映中〜みんなの知らない、すみっコ物語・・・アニメーション【映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ】のご紹介です。

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<ストーリー>
ある日、すみっコたちは、お気に入りのおみせ「喫茶すみっコ」の地下室で、古くなった一冊のとびだす絵本をみつける。絵本を眺めていると突然しかけが動き出し、絵本に吸い込まれてしまう すみっコたち。絵本の世界で出会ったのは、どこからきたのか、自分が、だれなのかもわからない、ひとりぼっちのひよこ?だった。「このコのおうちをさがそう!」・・・新しいなかまのために、すみっコたちはひとはだ脱ぐことに。絵本の世界をめぐる旅の、はじまり、はじまり〜。

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<作品について・みどころ>
「すみっコぐらし」は、たれぱんだ、こげぱん、まめゴマ、リラックマなど、多くの人気キャラクターで知られる「サンエックス株式会社」が2012年に生み出したキャラクターです。 丸くて可愛らしい絵柄で、それぞれ様々な理由で「すみっこが好き、すみっこにいるとなぜか落ち着く」という、そんな、すみっこを愛する、ちょっとネガティブだけど個性的な性格の子たち。今回7周年の記念イヤーに「日本キャラクター大賞2019」グランプリを受賞。絵本を飛び出し映画化されることと なりました。

監督にはショートアニメやギャグアニメを多く手掛けてきた まんきゅうさん。ナレーターは、V6の井ノ原快彦さんと、本上まなみさん。本上さんには全体的に子供に絵本を読み聞かせているような優しげな雰囲気で。井ノ原さんには「すみっこたち大丈夫?この後どうなっちゃうの?」と、お客さんの気持ちを代弁しながら、スクリーンと客席を橋渡しするような立ち位置で・・と依頼されたそうです。

原田知世さんが歌う主題歌「冬のこもりうた」が心地よく劇場を包みます。

感想は・・・とにかく癒される〜〜〜という感じ。
実は、先週ご紹介したリスナーさんから頂いたメールで「何度観ても感動した!」という感想に、とても興味を持って観に行って参りましたら・・・正に、お子様向けアニメ?と侮るなかれ!は本当でした。小さなお子さんもいたのですが『泣いてる人がいたよ!』と劇場の外で、お母さんに報告していたほど、大人の鑑賞者も、感動していた姿が見られました。

後で調べてわかったのですが、この作品、初映画化にも関わらず、上映されると同時に、SNSなどの口コミで大絶賛。各種映画レビューサイトでも高い評価を受け、大きなムーブメントを起こしているそうです。

更に、女児だけでなく、20代から30代の、社会人女性からも人気があり、大人も泣ける!という声も多くて、公開初週の邦画ランキングは1位!また、全公開映画ランキングでも、あの記録的ヒット作【ジョーカー】をおさえて、3位に食い込むほどの人気ぶり、異例のヒットなのだそうです。

パンフレットを見たら、キャラクターのペーパードールと台紙で遊べるようになっていて、昔の紙の着せ替え人形的な遊びが、今もあるのねと思えて何だか嬉しい気持ちでした・・・。 【ネバーエンディング・ストーリー】のように本の中に入り込んで、物語=(今 回は有名な昔話や、おとぎ話)の登場人物になりきる!!というストーリーですが、キャラクターは、一切、喋らず(字幕でコメントする)ので、そこは、漫画を読んでいる感じでもあり、キャラクター、それぞれの表情と、時には、ツッコミもするナレーションで、面白くストーリーを追っていける所も新感覚でした。上映時間:1時間6分(66分)

今回は宮城県内では、ムービックス仙台、イオンシネマ名取・石巻の3箇所で上映中【映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ】とフォーラム仙台で上映中【お料理帖 息子に遺す記憶のレシピ】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/23放送分)

決算!忠臣蔵

原作:山本博文
監督:中村義洋
出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、荒川良々 他


◆聖月のオススメワンポイント
「赤穂浪士の仇討ち物語・・・誰もが知る忠臣蔵の、誰にも言えないお金の話」今回は、現在公開中の中村義洋監督:最新作!討入り計画の実像に迫る時代劇コメディ【決算!忠臣蔵】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
今から約300年前。元禄14年3月14日。清廉潔白な赤穂藩主・浅野内匠頭は、かねてより賄賂好きの吉良上野介に、江戸城内・松の廊下で斬りかかる。通常であれば喧嘩両成敗となるはずが、幕府が下した結論は、赤穂藩のお取り潰しと、内匠頭の即日切腹。吉良には、お咎めなしだった。

突如、藩主を亡くし、浅野家は断絶。藩士たちは路頭に迷うこととなる。要は江戸時代の“優良企業、倒産事件!” な訳で、筆頭家老の大石内蔵助は、嘆く暇もなく、幼馴染の勘定方・矢頭長助の力を借りて、ひたすら、御家再興と残務整理やリストラに励む日々。しかし、その努力や、幕府への働きかけも虚しく、お家再興の夢は絶たれてしまう。

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<作品について>
御家再興にも、討入りにも当然、お金が必要で・・・その費用は亡き内匠頭の妻・瑤泉院の持参金:およそ9500万円(790〜800両)を当てることに! 果たして彼らは、この<予算内>で、一大プロジェクト<仇討ち>を、無事に<決算>することができるのでしょうか!?・・・

これは、大石内蔵助が記した決算書を基に書かれた、東京大学教授・山本博文さんの「忠臣蔵の決算書」を原作に、この史実に基づく裏話を、【殿、利息でござる】【忍びの国】を手掛けた中村義洋監督が脚本も担当し、討入り計画の実像に迫る物語:時代劇コメディとして、実写映画化しました。

ダブル主演は、大石内蔵助役:堤真一さんと、その幼馴染で勘定方・矢頭長助役を、時代劇初出演の岡村隆史さんが。また、浅野内匠頭に阿部サダヲさん、その妻:瑶泉院に石原さとみさん。

ほかに濱田岳さん、横山裕さん、妻夫木聡さん、荒川良々さん、竹内結子さん、 西川きよしさん、大地康雄さん、西村まさ彦さん、木村祐一さん、桂文珍さん、寺脇康文さん、村上ショージさん、板尾創路さん、滝藤賢一さん、鈴木福さん、笹野高史さん、近藤芳正さん、上島竜兵さん、千葉雄大さん、橋本良亮(A.B.C-Z)さん、鈴鹿央士さんなどなど、キャストの豪華さにも圧倒されます。

更に高見優さんが担当した時代劇とはミスマッチ?の、かなりポップな感じのメインテーマ曲も聴きどころです。

公開前に、中村監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:赤穂だし、兵庫県で、だったら関西弁だったんじゃないかな?みたいなので、脚本を書き始めたら、すごく面白く、うまくいったので、どうせなら関西出身の人かな?みたいなのの中からpickupしていたのもあるし、あと、大石内蔵助自体が、なかなか僕の中で定まらなかった時期があって、調べれば調べるほど立派な方なので、コメディにならない!っていう悩みが・・・悩みというか、もう結構苦しんで、だんだんキャラクターが定まってきたあたりから、これは、今回の大石の浅はかさ、と別のところで、愛されてないと、尊敬されている人じゃないと、いけないんじゃないかな?というのがあって、堤さんですね。

観た人で、経営者の方とか、本当に会社に勤められている方で、自分にも矢頭長助が欲しい!っていう人もいるし、うちの会社には矢頭長助がいない!っていう人もいるし、僕でいうと、映画業界しか知らない、映画業界の人間なので、全くもって、この通りというか、僕なんかは妻夫木くんのやった役とかなんですよね。
映画を良くしたいから・・妻夫木くんの役も、討ち入りが確実に成功するために頑張っているだけで、何にも悪気はないんだけれど、お金のことには目が行かないっていうのは・・・僕は、そういう監督ではないつもりだけど、こんな、お金がかかるの知らなかった!という映画監督が、プロデューサーやらされて思う様な風になると面白いかな?っていうのは、結構最初に思ったことですね。

僕も堤さんも岡村さんもスタッフも、こっちが本当だったんじゃないかな?って思っているので、あの・・・大石内蔵助って本当に有名じゃないですか。でも、さほど何でもなかった男が、こんなに後世有名になるまでの話というか、っていう見方もあるし、あとは・・・そうですね。見方としては、まあ正直、普通の、定番の忠臣蔵を軽くなぞってから観てくれると、もっと楽しいかなっていう気もしますけどね。


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<メッセージ>
監督:ラジオマガジン アーリーバードをお聴きの皆さん!!【決算!忠臣蔵】脚本・監督の中村義洋です。とっても面白い映画を作りましたので是非劇場に笑いに来てください!よろしくお願いします。

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<みどころ>
(映画製作の予算の話なども飛び出し、なかなか興味深かったですが・・・、監督は予算が豊富にあったら、絢爛豪華な安土桃山時代をやりたいそうです。)

とにかく世間では、赤穂浪士が討入りするのかしないのか?が大きな関心事で藩士の一部は、討ち入りを勝手に計画し、江戸の庶民もそれを熱望。
ようやく討ち入りを考えるも、まずはお金が必要で、松明1本=一万円に始まり、梯子だの、銅羅だの、弓だの、鉄鋼・すね当てなどフル装備かける人数分=966万円!と驚愕の数字が飛び出る始末。お金のことは全く考えていない軍師役の妻夫木聡さんの言葉が飛び交う中、その見せ方もビジュアル時代にぴったりで、非常に、わかりやすくて面白い!!

揃いの赤い着物やネットショッピングばりの大石の脳内イメージも斬新です!
勿論、忠臣蔵を知らなくても、みんなが楽しめる予算達成エンタテインメント。 上映時間:2時間05分(125分)

今回は、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻の宮城県内8箇所で現在上映中の【決算!忠臣蔵】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/16放送分)

最初の晩餐

監督:常盤司郎
出演:染谷将太、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴、永瀬正敏 他


◆聖月のオススメワンポイント
「忘れられない味で、僕らはもう一度、家族になった。」明日、11月17日(11月の第3日曜日)は『家族の日』とのことですが・・・今回は、現在ムービックス仙台で公開中のヒューマンドラマ【最初の晩餐】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
父・日登志の訃報を受けて帰郷したカメラマンの麟太郎は、姉の美也子と葬儀の準備を進めていた。そんな中、母親のアキコが、通夜に出されるはずだった仕出し弁当をキャンセルし、通夜振る舞いの料理を“自分で作る!” と宣言。
やがて、目玉焼きを筆頭に、日登志と“ゆかりのある料理” が出される。麟太郎はそれを食べながら、父と母の再婚や、母の連れ子である兄シュンとの日々を思い出していた・・・

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<作品について>
「父の遺言は、目玉焼きでした。」・・・20年前・・・再婚どうしで始まった家族に父が遺したのは、思い出の料理を綴った一冊のノート。父が書き残した、その思い出の味で、家族の過去:遠い記憶が蘇っていきます。

古くは、伊丹十三監督の【お葬式】から、【死ぬまでにしたい10のこと】【エンディングノート】【おみおくりの作法】等、終活・生き方への注目が集まる中、“唯一無二の味” で、家族をおみおくりする新たな物語が誕生しました。

監督・脚本・編集を担当したのは、サザンオールスターズのドキュメンタリー映画を始め、映画・コマーシャル・ミュージックビデオの監督・脚本など、様々な分野で活躍、実の父との関係を綴った短編映画【クレイフィッシュ】が国際的に高く評価されるなど、これまでも手がけた作品が大きな話題となっている常盤司郎監督です。本作が、劇場・長編映画デビュー作となりました。

キャストの内面を引き出す粘り強い演出や、小津安二郎監督のような、ロー・アングルの構築美で有名な常盤監督が、もう一度“家族になる瞬間” を、通夜から葬式にかけての、たった1日の物語で紡いた構成力にも注目です。そして、実に7年の歳月を費やした渾身のオリジナル脚本には、豪華キャスト陣が集結しました。

主人公でカメラマンの麟太郎役は、映画【ヒミズ】を始め、幅広い作品で多彩な顔を演じ分ける染谷将太さん。仕事に悩み、家族への持て余した感情を抱きながらも、抑えた表情で演じました。その姉:美也子役には、現在放送中の連続テレビ小説「スカーレット」で、ヒロインを務めている戸田恵梨香さん。

ある事件をきっかけに、家族の元を離れ、父の死によって15年ぶりに家族と再会する、母の連れ子である兄シュン役には、マーティン・スコセッシ監督の【Silence -沈黙-】などの窪塚洋介さん。また、両親役で圧倒的な存在感を見せるのは、母親のアキコをベテランの斉藤由貴さん。亡くなった父・日登志を名優・永瀬正敏さん。この豪華実力派俳優陣が、見事なアンサンブルを奏でています。

他に、兄弟の子供時代を、瑞々しい演技で見せるのは、森七菜さん、楽駆さん、牧純矢さん、外川燎さん、などの子役たちです。

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<みどころ>
回想シーンでの子役たちと、大人になった俳優たちは、お互いに、自分たちの“過去” と“未来” の姿を見ながら演じることで、作品を様々な視点から解釈することができたようです。

“目玉焼き” “味噌汁” “焼き魚” “ラーメン” “きのこピザ” そして “すき焼き”・・・
普段、私たちが日常的に食べている、何でもないメニューから特別な料理まで、<食>を通して、現代と過去の記憶を繋いでいきます。

なかでも、物語の後半に登場する“すき焼き”は、亡き父と、大人になったシュンの想い出がつまっている食べ物!ということで、このシーンの撮影では、監督と俳優陣で何度も議論が尽くされ、永瀬さん、窪塚さん、斉藤さんによる“静かな熱演”が、名場面を生んだ!と言われています。

食卓を囲んでだったか、お弁当だったか、テーブルの上に残されていたおやつだったか・・・あるいは一緒にいる時だけ作ってくれる特別な料理だったか。皆さんにとっての“家族の味”といったら、何を思い出すでしょうか?

(個人的な話で恐縮ですが、トーストして醤油をかけただけの食パンや、洋風親子丼?にトマトを入れて作るトマトライス・・・それが亡き実家の父の思い出の味なんですが・・・その料理が生まれたのは、どういういきさつだったのか?・・・知っているかは、わかりませんが、母に尋ねてみたくなりました。)

誰にも、きっと特別な家族の思い出の味・メニューがあるかと思います。また、家族一人一人が、好きな料理、嫌いな食べ物って何だったのかな?と、考えてしまうかもしれません。

『家族って、何? 煩わしいだけじゃないの?』と麟太郎は言います。料理で蘇る家族の秘密、明かされる家族の「過去」と、父が託した願いとは?・・・答えは出ないかもしれませんが・・・家族とは・・・と考えながら『もう一度、家族に』・・・静かながら、胸を震わせる家族の物語です。
上映時間:2時間07分(127分)

今回は、宮城県内では、ムービックス仙台でのみ上映中の【最初の晩餐】を、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/9放送分)

「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」 &
「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」

「閉鎖病棟 -それぞれの朝-」
原作:帚木蓬生
監督:平山秀幸
出演:笑福亭鶴瓶、綾野剛、小松菜奈、坂東龍汰、平岩紙 他

「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」
監督:佐古忠彦
出演:瀬長亀次郎


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、現在公開中の2本、笑福亭鶴瓶さん主演の【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】 と、【米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯】をご紹介いたします。まずは、「その優しさを、あなたは咎めますか?」・・・【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】からです。

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<ストーリー>
長野県のとある精神科病院。そこには様々な、それぞれの過去を背負った患者たちが入院している。

母親や妻を殺害した罪で死刑判決を受けたものの、死刑執行に失敗し生きながらえたヒデ、こと、梶木秀丸は、陶芸をしながら暮らしている。サラリーマンだったが幻聴のため暴れるようになり、家族に疎まれて強制入院させられたチュウさん。父親からのDVが原因で不登校となり、入院することになった高校生の由紀。彼らは、家族や世間から遠ざけられても、明るく生きようとしていた。

そんなある日、日常を一変させる事件が院内で起きてしまう。加害者は?・・・そして犯行に駆り立てた理由とは?・・・

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<作品について>
彼らの日常に影を落とす衝撃的な事件は、なぜ起きたのか。法廷で明かされる真実が、こわれそうな人生を、夜明けへと導いていきます。原作は、今も精神科医として務める帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)さんの山本周五郎賞に輝いた感動のベストセラー小説「閉鎖病棟」です。

監督・脚本は、【学校の怪談】シリーズや、【愛を乞うひと】【OUT】【レディ・ジョーカー】【しゃべれどもしゃべれども】など、無言の心情を控えめに表現する、繊細ながら骨太の作品で知られる平山秀幸監督。原作に惚れ込んで、初めて自ら脚本を執筆!11年越しに映画化が実現しました。

そして自然に心を通いあわせる3人・・・元死刑囚の梶木を、笑福亭鶴瓶さんが、幻聴に苦しむチュウさんを、綾野剛さん、家の中に居場所がない由紀を、小松菜奈さんが演じています。

他にも平岩紙さん、片岡礼子さん、山中崇さん、根岸季衣さん、ベンガルさん、高橋和也さん、木野花さん、渋川清彦さん、小林聡美さんなど、人間味溢れる、実力派・個性派俳優が集結しました。又、撮影現場も観て書き下ろしたというKさんの歌う主題歌「光るソラ蒼く」が、作品をあたたかく包み込みます。

主演の笑福亭鶴瓶さんから、メッセージをいただきました。

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<メッセージ>
TBCラジオをお聴きの皆さん!笑福亭鶴瓶でございます!・・・閉鎖病棟で今度主役をさせて頂いているんですけれども、名前は、閉鎖病棟という名前なんですけれども、あの観て頂いたら希望に向かって進んで行く様な映画でございますんで、是非、あの映画館で、ご覧いただきたいと思います。宜しくお願いします!・・・・

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<みどころ>
“事情を抱えていない人間なんて、いないからね”・・・とチュウさんが、“私には家族はいません”・・・と由紀が言います。Family of Strangers・・・居場所をなくした人々が、ここで出会い、ここで癒され、ここから又、自らの人生へ旅立ってゆく・・・・今、生きづらさを感じていても、明けない夜がないように、明日へと一歩、気持ちを進められるかもしれない!と感じられる作品です。上映時間:1時間57分(117分)

まずは、宮城県内では、ムービックス仙台・利府、TOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の8箇所で、上映中の【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】ご紹介いたしました。

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そして、もう一本、現在フォーラム仙台で上映中のドキュメンタリー映画【米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯】の佐古忠彦監督から、舞台挨拶にいらした際にメッセージを頂きましたので、お聴きください。

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<メッセージ>
佐古監督:アーリーバードをお聴きの皆さん!おはようございます!!【米軍(アメリカ)が最も恐れた男カメジロー不屈の生涯】監督しました佐古忠彦です。2年前に、この映画の第1作になるんですけれども【その名はカメジロー】をこの仙台でも公開させて頂きまして、本当にたくさんの皆様にお越しいただいて、ホントに心から感謝しております。

今回は、その一作目を、更に人間カメジローという所に焦点を当てて、更には一作目の時には描ききれなかった、沖縄の日本への復帰に至る歴史を様々紐解いて、新たな視点から新たな物語を作って参りました。これが第二作【不屈の生涯】です。その為には、このカメジローさんが残した230冊以上の日記をですね、改めて一から読み直して、そして、その日記の中にカメジローさんが残した言葉を縦軸にですね、歴史の時の流れを作りながら、そこに、新たに発掘した映像資料・音声資料、更には、アメリカ軍の機密資料も補強しながらですね、新たな物語を紡ぎました!

この日記にはですね、カメジローさんの、いわば、全てが詰まっている!!といっても過言ではないんですね。戦う男としてアメリカ占領軍に立ち向かっていったその姿を勿論ですけれども、連綿と綴られているのが<家族との時間>、なんですね。家族と映画に行った話、誕生日会のお話、更には、娘にテレビをねだられて、ちょっと困っているお父さんの顔、時には、妻のフミさんと喧嘩したことまで書いてあって、とにかく、いかに家族との時間を大切にし、更には、愛する沖縄への眼差し・・・・そして復帰したいと願っていた祖国の、国の在りようも問うている。そして自分が、なぜ、何と戦っているのか・・・その原点をカメジローさんはしっかりと記しています。

更には、この映画のハイライトシーンとして、当時の沖縄返還を果たした佐藤栄作総理との、国会論戦も12分に渡って収めて在ります。一作目の時はですね、3分ほどしかお見せできなかったんですが、更に、カメジローと佐藤総理の真剣勝負をご覧頂きます。そこには「今の国会って、一体どんな在り様だろうか?」そんなことまで考えさせられる、素晴らしい男と男のぶつかり合いがそこに在りまして、佐藤総理ぶつかっていくカメジローの姿を通して見えるのは、まさに沖縄の歴史であり、沖縄の皆さんの気持ちであり、姿なんだろうという風に思います。そこに真摯に答えようとしている佐藤総理の姿もですね、やはり相手の立場も認めた上で、論じ合う、そんな空気がですね、50年近く前の国会にはあったんだ!そんなことを感じさせる場面ではないかと思います。

一作目から通じているテーマとして、歴史を見れば今が見える!という風に私は思っているのですが、まさに、その歴史の中に何を見るか?・・・これは、沖縄の戦後史ということに片付けることなく、丸ごと日本の戦後史なんだ!という想いで、物語を紡いできました。どうか、人間カメジローの、深くて広い世界をもう一度、味わって頂きながら、一作目をご覧頂いた方も、そして、この2作目からご覧いただく方にも、既視感なく、そして全てがわかる新たな物語として、新作を持って参りました! どうか皆さん、今、フォーラム仙台で公開中です。是非とも、お越し頂きます 様に!お待ちしております。宜しくお願いします。


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今回は公開中の【米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯】【閉鎖病棟 -それぞれの朝-】を ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(11/2放送分)

ひとよ

原作:桑原裕子
監督:白石和彌
出演:佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、筒井真理子 他


◆聖月のオススメワンポイント
「壊れた家族は、つながれますか?」・・・今回は、11月8日(金)から公開予定、家族の葛藤と戸惑い、崩壊と再生を描いた感動のヒューマンドラマ【ひとよ(一夜)】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
とある地方の町・・・土砂降りの雨が降る夜に、タクシー会社を営む稲村家の母:こはるは、度重なる暴力から子供達を守るため、それが、最愛の子供たち三兄妹の幸せと信じて、夫を車で轢き殺した。そして15年後に戻ってくると子どもたちに誓い、警察に出頭した。

時は流れ・・・現在、次男:雄二、長男:大樹、長女:園子の三兄妹は、あの日から、心に傷を抱えたまま、成長し、それぞれの人生を歩んでいた。 そんなある日、3人の元に突然、母が帰ってきた。

母が下した、あまりに切ない決断ののち、葛藤と戸惑いの中で、一度は、崩壊した絆を取り戻そうと、もがき続け、抗うことのできなかった家族の分かれ道と、15年ぶりの再会を果たした彼らが辿り着く先とは?・・・

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<作品について>
一夜にして激変する家族の運命を通し、尊くも、時に残酷な「絆」、そして言葉にできない「究極の愛」を観るものすべてに問いかけるヒューマンドラマ。
劇団の作・演出・俳優業の他、ブロードウェイミュージカルの演出や、映画・ドラマの脚本、舞台・テレビ・ゲームシナリオ・ノベライズ小説、更に演出家・劇作家!と、その活躍は多岐にわたり、多くの戯曲賞等も受賞している桑原裕子さんが主宰する劇団KAKUTAの代表作を原作に実写映画化された、この作品。

メガホンを取ったのは、名だたる俳優たちが、今その作品への出演を熱望すると言う【凶悪】【虎狼の血】【止められるか、俺たちを】、そして【凪待ち】などで知られる白石和彌監督です。

3人の子供たち・・・主演の佐藤健さんが、フリーライターの次男:雄二を、電気店勤務の長男:大樹を、鈴木亮平さん、スナック勤務、長女で妹の園子を、松岡茉優さんが・・・共に、母に対して、複雑な心情を抱えつつ、温度差のある3兄妹として、それぞれ繊細に演じています。

そして母こはるを演じるのは田中裕子さん。ひたすらに我が子を思う母の強さに圧倒されます。他にも、音尾琢真さん、筒井真理子さん、浅利陽介さん、韓英恵さん、MEGUMIさん、千鳥の大悟さん、佐々木蔵之介さんといった各世代を代表する個性的な実力派俳優が顔を揃えました。

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<みどころ>
ある家族に起きた一夜の事件が、母とその子どもたちの運命を大きく狂わせたあの晩の出来事に囚われたまま、別々の人生を歩み、やがて母との15年ぶりの再会を果たした子供たちの気持ちは、さまざまです・・・。
普段は、ここで映画のみどころや感想などをお伝えしているのですが、今日は、原作者:桑原さんのコメントを、抜粋して、ご紹介したいと思います。

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自身の所属する劇団公演にむけ「ひとよ」を描いたのは、2011年の夏、日常を取り戻しているように見えても、東日本大震災の影響が、まだ、各地で色濃く残る頃でした。私の生まれは福島県で、子供時代は学級休みのほとんどを福島の山に囲まれて過ごしました。だから自分のふるさとが、「あの一日の出来事」を境にして、まるで形を変えたかのように、違う目で見られるようになったことに、たとえようのないやるせなさを感じていました。

これは震災の話ではありませんし、社会を背負うような物語でもありません。が、復興、再生、絆・・・そんな言葉が日本中にあふれかえる中、本当の再生とは何か、私たちはどう歩み出せばいいのかを、ひとつの家族を通じて、私も、まだ見つけられぬまま、模索しながら描いた作品でした。

社会の暗がりに目を向け、いびつながらも懸命に生きる人間を、これまで多く描いてこられた白石監督が『ひとよ』を手がけてくださることになり、本当に嬉しく思っています。 どうか原作にこだわらず、監督ならではの視点で、新たな『ひとよ』を創っていただければと思いますし、蒼々たるキャストの皆さんがどんな風に役へ光を当ててくださるのか、純粋にワクワクしています。

撮影所にお邪魔して、映画版の新たな3兄妹を見ました。それぞれの目の奥に、あの時、私が抱いた想い、その答えと同じ物が光っているように感じました。それは「それでも生きていく」という、静かで、猛々しい光です。

上映時間:2時間03分(123分)

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宮城県内では、フォーラム仙台、ムービックス利府、TOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の7箇所で、11月8日(金)から上映予定の【ひとよ】を、ご紹介いたしました。


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