タイトル
話題のオススメの映画やDVDなどをワンポイントと共にご紹介。

2004年10月からはじまったこのコーナーは、これから公開される新作映画は勿論、お薦めの旧作、季節に合わせた素敵な作品など、今話題の映画やDVDを“普通にご紹介する”だけでなく、これから観る人にも、すでに観た!という人にも“ちょっと得した気分?”になって貰えるようなワンポイントをピックアップしながら、映画大好き人間の私:折原聖月がご案内させて頂くコーナーです。
“サロン”というタイトルにふさわしく、ゆったりと、気持ちよく聴いて頂けるよう頑張ってお届けしています!どうぞお立ち寄りください。

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【バックナンバー】
今週のおすすめ!
(4/20放送分)

僕たちのラストステージ

監督:ジョン・S・ベアード
出演:スティーブ・クーガン、ジョン・C・ライリー、ニナ・アリアンダ、シャーリー・ヘンダーソン、ダニー・ヒューストン 他


◆聖月のオススメワンポイント
“いくつになっても、諦めない!!”人生のおかしみと哀しさ、素晴らしさをユーモラスに描いた愛おしい物語・・・今回は、宮城県内では昨日19日から公開となっている【僕たちのラストステージ】をご紹介いたします。
(先週、チラッとご紹介しましたが、今週は詳しく!!)

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<ストーリー>
1920〜30年代にかけて、出演した数々のコメディ映画は、世界中で上映され、観客からも、批評家からも愛されたアメリカのお笑いコンビ「ローレル&ハーディ」。時は流れ、1953年。かつて一世を風靡した彼らが、イギリスにやってきた。全盛期が去って久しい二人に対する待遇は決して良いとは言えず、再起をかけたホールツアーはガラガラ。前途多難と思われた過酷なツアーだったが、互いを笑わせながら、やがて二人はファンを取り戻していく。しかし、ある口論をきっかけに、ハーディは、コンビ解散を心に決めるのだった。
共に歩んできた人生が晩年を迎えたとき、2人の胸に浮かんでくる想いとは…。

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<作品について>
これは、ハリウッド映画の創成期を支え、世界中を笑いの渦に巻き込んだ実在したコメディアン「ローレル&ハーディ」の生き様や、お互いへの愛=コンビ愛、演じることの大切さに改めて気付いていく二人の姿を描いた、知られざる感動の伝記ドラマです。

スタン・ローレルとオリバー・ハーディという伝説のお笑いコンビを熱演したのはイギリス・アメリカを代表する実力派俳優の二人です。

細身で皮肉屋のスタンを演じたのは、【ナイトミュージアム】シリーズや、【あなたを抱きしめる日まで】等に出演、イギリス出身で、脚本家、コメディ作家、コメディアンとしても知られるスティーヴ・クーガン。

そして、ふくよかで陽気なオリバーを演じたのは、アメリカ出身で、【シカゴ】【アビエイター】【ジュガーラッシュ】シリーズなど、コメディからミュージカル、シリアスな作品まで幅広く活躍してきたジョン・C・ライリーです。

エンディングロールには、ご本人たちの当時の映像も登場するのですが、スティーヴとジョンの名演技は、衣装や特殊メイクの力も借りて、愛すべき、このコンビが、年老いてもなお、再起をかけて舞台に立った姿を見事に再現しています。

更に、情熱を持ってメガホンを取ったのは「ローレル&ハーディ」のコメディを見て育ったというジョン・S・ベアード監督。「ローレル&ハーディ」の代表作を劇中に散りばめ、映画そのものを、彼らの作品の様に素敵なドラマに仕上げています。

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<みどころ>
全盛期、ハリウッド・コメディ界の頂点に君臨していた!という二人!「ローレル&ハーディ」が、どういうコメディアンだったか!というと・・・出演した映画は実に107本。パントマイム的ギャグコントを続けながら、熟達した言葉遊びも取り入れるなど、これまでにないスタイルを確立。映画が、サイレントからトーキーに移行してもスターとして成功を収め、チャップリンや、バスター・キートンと並んで、世界中のファンから愛され、今日、二人の影響を受けていないコメディアンは、ほとんど存在しない!!とまで言われているほど、後世に大きな影響を及ぼしているコンビです。

これらの情報を知る前でも、スクリーンからは二人がアイドル並みの大スターで、お腹を抱えて笑うというのとは少し違うかもしれませんが、静かな中にも老若男女、誰しも何故か笑ってしまう滑稽さや・・・自分たちの世代でいうと、“ザ・ドリフターズの全員集合”の時の様に生の舞台で、毎回シンプルながら繰り返されるお笑いの中にある絶妙なボケとツッコミが感じられました。

コンビ二人には長年、色々あったし、年は取ったが、まだ終わっていない!!やめられないショービジネスの楽しさがある!だから、もう一度歩み寄って・・・となるわけですが、二人の間には、それだけではない“大切な想い”が、実は、あったのです。

また、一見、反目しあっている様に見える彼らの妻たちも、それぞれの夫を、そして、コンビのことを思いやっていたんだな!と気付かされます。 おかしいのに涙が止まらない・・・かけがえのない友情と絆、実話を元にした感動のヒューマンドラマ。上映時間は1時間38分(98分)

今回は、宮城県内では19日から、チネ・ラヴィータと、ムービックス利府で公開となっている【僕たちのラストステージ】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(4/13放送分)

「道草」 & 「僕たちのラストステージ」

「道草」
監督:宍戸大裕

「僕たちのラストステージ」
監督:ジョン・S・ベアード
出演:スティーブ・クーガン、ジョン・C・ライリー、ニナ・アリアンダ、シャーリー・ヘンダーソン、ダニー・ヒューストン 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、宮城県内で昨日12日からチネ・ラヴィータで公開となっている映画【道草】と、来週19日(金)から上映予定の【僕たちのラストステージ】をご紹介いたします。まずは「この街で暮らす」ドキュメンタリー映画【道草】 からご紹介です。

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<作品について>
暮らしの場所を限られてきた人たちがいる。世間との間に線を引かれ、囲いの内へと隔てられた。そんな世界の閉塞を、軽やかなステップが突き破る。
東京の街角で介護者付きの一人暮らしを送る人たち。タンポポの綿毛を飛ばしブランコに揺られ、季節を闊歩する。介護者とのせめぎ合いはユーモラスで、時にシリアスだ。伝え難い思い、関わることのしんどさ・・・けれど関わらないことで私たちは縮む。だから、人はまた、人に近づく・・・はみ出していく。よし、はみ出していこう!・・・これは街の未来を模索するドキュメンタリー映画です。

メガホンを取った仙台出身の宍戸大裕(だいすけ)監督が舞台挨拶で劇場を訪れた際に、お話とメッセージをいただいてきました。

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<メッセージ>
監督:アーリーバードをお聴きの皆さん!映画【道草】撮影・編集・監督をしました宍戸大裕です。この作品は、自閉症で重度の知的障害がある、かつ、自傷とか、他害といった、行動障害のある人たちが、入所施設でも、病院でも、親元でもなく、地域で、ヘルパーと一緒に暮らすという姿を描いたドキュメンタリー映画です。

2016年の4月から、18年の4月まで、2年間撮影してきたんですけど、はじめは、こういう重度の障害があって言葉も発することがほとんどない様な人達が、地域で暮らすなんてことは、想像もしていなかったんですけれども、実際に取材を始めてみたら、暮らしてた!しかも楽しそうだ!っていうのが、凄く印象的で、何故こんな風に暮らせるのか?っていうのを、取材をしていくうちに感じて、わかってきた事が・・・それは誰かと一緒に生活を作っていく、共に生きていく!って姿の中に、障害っていうものは関係性の中に、そもそも障害があるんだ!っていうことが、だんだん、わかってきて、その閉ざされた空間であったり限られた人間関係の中で、しかも固定された職員と利用者とか、そういう決められた関係性じゃなくて、地域で介助者と暮らす!というのは、もう一対一で、色んな介助者が交代で、毎日入るので、新しい人間関係が常にあるんですよね。で、自分の行きたいところへ出かけていき、食べたいものを食べ、好きな場所に行き、また帰ってくるっていう、僕らが普通、日常にしていることを、この障害のある人たちも、介助者と一緒ならできる!それを見た時に、あっ、なるほど、やっぱり街に出る、で色んな関係性の中で生きるっていうことが誰にとっても大きなことなんだなあということを初めて教えられたんですね。

道草っていうタイトルに込めたのが、やっぱり何か、どこかに向かって目的を持って生きなければいけない訳では、そもそもなくて・・・誰もが、そもそも生まれてきた時に、目的を持って生まれてくる訳ではない。命は、そもそも、何かのためにある訳ではなくて、生まれたから生きていく!!っていう、その自然な命の営みを、この映画の中の主人公たちはしていて・・・・・それは、草や花や虫や鳥やが、生まれて命を得るまで、一生懸命、ただ生きる!ということに力を注いでいるのと同様に、人も、ただ生きていくということに精一杯生きればいいんだろうなっていうことを、『ミチクソン』たちを見ながら感じたんですね。そういうことを、この色んな社会の規範とか、息苦しさが増してくる中で、ああ、こういう生き方があるんだなっていうのを色んな人に感じてもらえたら嬉しいなと思います。


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<みどころ>
監督自身もそうだったと、お話されていたのですが、私たちは、自分の周りにいない人、出会ったことのない人に対して 警戒、不安、恐れを抱いてしまい、それが差別や偏見につながってしまうこともあるけれど、まずは、一度出会い、相手を知れば、また、一歩近づき、知らなかった世界に足を踏み入れれば、狭かった自分たちの世界が広がっていくのでは?と、感じることができました。

監督は、道草をする人たちを、『ミチクソン』とおっしゃっていたのですが、その「道草の大切さ」を教えてくれる作品にもなっています。まずは、出会うこと・・・映画をご覧になっていただくことが一番かなと思いました。上映時間は1時間35分(95分)まずは、昨日からチネ・ラヴィータで公開となっているドキュメンタリー映画【道草】をご紹介いたしました。

そして、もう一本・・・来週12日(金)から上映予定、ハリウッド映画の創成期を支えたお笑いコンビの伝記ドラマ【僕たちのラストステージ】を簡単に、ご紹介致します。

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<ストーリー>
かつて世界中を席巻したお笑いコンビ:ローレル&ハーディの、スタン・ローレルとオリバー・ハーディは、1953年イギリスでホールツアーを開始する。 最初は待遇も客入りも悪かったが、めげずに互いを笑わせ合いながらツアーを続けるうちに、かつての人気を取り戻す。しかし、ある口論をきっかけに、オリバーは、コンビ解消を決意するのだった・・・。

これは、世界中を笑いの渦に巻き込んだアメリカのお笑いコンビ「ローレル&ハーディ」として、共に人生を歩んできた2人が、人生の晩年に差し掛かり、改めてお互いへの愛、演じることの大切さに気付いていくコンビ愛の物語です。 上映時間は、1時間38分(98分)詳しくは、次週ご紹介いたします。

今回は、宮城県内では、昨日から公開となっている【道草】と来週19日(金)から上映予定の【僕たちのラストステージ】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(4/6放送分)

YUKIGUNI

監督:渡辺智史
出演:井山計一


◆聖月のオススメワンポイント
“激動の時代を経ても古びない「美しさ」「愛おしさ」とは何か・・・”
今回は“雪国から届いた心温まる感動のドキュメンタリー”宮城県内では、4月12日(金)からフォーラム仙台で上映予定の【YUKIGUNI】をご紹介いたします。

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<作品について>
1958年戦後の日本に誕生した世界的な傑作スタンダード・カクテル「雪国」。創作者の井山計一(いやま けいいち)さんは大正15年(1926)生まれ。終戦を迎えた20歳の頃は、物資不足の時代・・・様々な仕事に従事した。故郷の山形県酒田市では、いち早くプロのダンス教師として開業。

その後、一念発起し、27歳で仙台へバーテンダー修行に。終戦直後の日本の酒場、混沌とした時代の中で、腕を磨く。 そして1959年、全日本ホーム・カクテル・コンクールに「雪国」を出品。グランプリを受賞し話題となった。1981年には全国バーテンダー技能コンクール創作カクテル部門で優勝。

90歳を超えた今も、店主である故郷・酒田の喫茶「ケルン」のカウンターに現役バーテンダーとして立ち続けている・・・。

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これは、カクテルとともに歩んできた井山さんと、家族の歴史を紐解きながら、ある評論家が残した格言“BARは人なり”を体現する「ケルン」の魅力に迫るとともに、60年前に生まれた日本が誇るスタンダードカクテルの金字塔「雪国」の誕生秘話と、その一杯がもたらした奇跡を描いたドキュメンタリー映画です。

メガホンを取ったのはドキュメンタリー映画【よみがえりのレシピ】(2011)や【おだやかな革命】(2017)等を手がけてきた山形県鶴岡市出身の渡辺智史(わたなべ さとし)監督です。

また、劇場版【深夜食堂】【泣き虫しょったんの奇跡】など、映画・ドラマ舞台・CMと幅広く活躍中の名優:小林薫さんの担当するナレーションも、深い味わいを出しています。更にBGMで流れるジャズ等は、まるで井山さんの前で一人カウンターに座っているような雰囲気さえ感じさせてくれます。

先月、試写会の舞台挨拶にいらした渡辺監督にお話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:主人公の井山計一さんとお会いしたのが今から6年前の2012年の夏だったんですけれども、井山さんが60年近く前のカクテルを作られて、半世紀以上前の、その、ご自身の青春時代とかバーデンダー修行時代の話とか、お聴きしながら、やあ、とても凄い体験ができたなあというのが最初の印象ですね。
生涯現役でやってらっしゃるというのにまず驚いて、井山さんは記憶が鮮明で、楽しくお話しされていて、まあ、そういうのを見ていて、まあシニアの働き方とか生き方が問われる時代になっていくと思っていたので是非生涯現役で働く井山さんの姿を通して働くことの魅力というんですかね、老いても尚、美しく生きる秘訣を、映画を通して、探ってみたいなというのがありました。

今回、井山さんの取材に、2年近くかけて取材をしたんですけれども、一番大切にしていることというのは被写体の方といいましょうか、カメラに写っている方が、やっぱり、いかに自然体に、その人の体験であったり人生であったり、その人の、とても大切なことを、いかにカメラの前で語って貰えるのかという、そこがドキュメンタリー映画の一番の真骨頂だと思うんですけれども、今回も井山さんのお店に何度となく通いまして、井山さんの人生を色々お聞きしました!
その中で、本当に井山さんの人生にとって、あのとてもとても大切な、いくつかの人生体験を映画の中で・・・エッセンスをですね映画の中で描いてまして、誰しもが、この映画を見ながらですね、ご家族とか、兄弟のこととか、きっと自分自身に照らし合わせて、この映画をご覧になると思うんですけどまあ、是非大切な方と一緒に、この映画をご覧頂きたいなと思っています。


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<メッセージ>
監督:ラジオマガジン・アーリーバードをお聴きの皆さん!映画【YUKIGUNI】監督の渡辺智史です。主人公の井山計一さんは大正15年生まれ。92歳のバーテンダーの姿を通して新しく年号が変わる今年、改めてぜひ、昭和、平成を体感して頂きたいなと・・昭和、平成を生き抜いてきた井山さんの人生を通して、生涯現役で働くことの魅力を、映画のスクリーンで体感して頂きたいなと思います。フォーラム仙台でお待ちしております。

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<みどころ>
欧米では、生きるか死ぬか・・・人生に迷った人が行くのは、牧師さんか、バーテンダーのいる所と言われるほど、身近な場所だとか・・・それを聴いて行きつけのバーのマスター=かかりつけのお医者さん?の様だなと感じました。カクテル誕生から60年。激動の時代を経ても古びない「美しさ」「愛おしさ」とは何か・・・

皆に愛される店を夫婦で切り盛りするためには、子供達の寂しい思いも葛藤もありました。家族が思う、父:井山さんの姿とは?そして、いつも一緒にいた最愛の妻キミ子さんとの別れと、その後の家族との絆とは?・・・バーテンダーの間では憧れの存在であり、恩師、又、人生の先輩という、かくしゃく(矍鑠)とした井山さんの魅力が詰まったこの作品。監督曰く、92歳のアイドル映画だね!と言う方がいらしたと・・・確かに会いに行けるアイドルかもしれません。井山さんのお話を聴きたくて、また、その人となりに触れたくて、今でも全国から、カクテルファンが訪れるケルン。

スタンダードとなっているカクテル<雪国YUKIGUNI>ですから、全国、そして世界のどこのBARでも味わうことができるわけで、今、各地でのオーダーも増えているそうですが、更に、この映画をご覧になった方が大勢、井山さんのオリジナルの雪国を求め、まさに誕生の地である山形・酒田に足を運んでいる!というのも頷けます。

また仙台は、井山さんがバーテンダーの修行時代を過ごした、ゆかりのある地ですから(グランドキャバレー・ニュータイガーや恩師のお店など)懐かしい写真やお話も登場しています。本当は全くお酒が飲めない井山さんなのですが、東北各地の腕利きのバーテンダーのお店を巡り、学び、覚えたそうです。

雪深い東北で生まれた、スタンダードカクテル<雪国>・・・作りやすくて、飲みやすくて、何より、雪解けの春を待つような!と表現されるグラスの底にミントチェリーが沈んでいる、その姿が美しい・・・
(スタンダードカクテル<雪国>は・・・ウォッカと、ホワイトキュラソーと、ライムジュースという、たった3つで作られたカクテルで、ショートグラスの底には、ミントチェリーが沈んでいて、グラスの縁には砂糖がまぶしてある!)

シェーカーを振る井山さんの美しい立ち姿を見た、海外のバーテンダーが「マエストロ!!」と表現していたのも印象的でした。おひとり様でも楽しめるマスターのいるバーの魅力も、改めて感じて頂けるのではないでしょうか?(放送では、実際のお店や井山さんの様子についてのお話しをいたしました。)

今回は、宮城県内では、来週12日(金)からフォーラム仙台で上映予定の【YUKIGUNI】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(3/30放送分)

バジュランギおじさんと、小さな迷子

監督:カビール・カーン
出演:サルマーン・カーン、ハルシャーリー・マルホートラ、カリーナ・カプール、ナワーズッディーン・シッディーキー、シャーラト・サクセーナ 他


◆聖月のオススメワンポイント
“ふたりなら、どんな壁でも超えられる!!・・・”
今回は“世界中を笑いと感動の涙で包み込んだ大傑作インド映画”・・・現在好評公開中の【バジュランギおじさんと、小さな迷子】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
パキスタンの小さな村に住む少女:シャヒーダーは、声が出せない。心配した母は、彼女と一緒に国境を超えて、インドのイスラム寺院に願掛けに行くが、ひょんなことから、少女は帰り道で、一人、インドに取り残されてしまう。

そんな彼女が出会ったのは、ヒンドゥー教のハヌマーン神の熱烈な信者で正直もののインド人青年:パワンこと、バジュランギ。言葉を喋らないので少女の名前もわからず、警察も頼りにはならない。 そこで、これも神の思し召し!と、母親とはぐれた、この少女を預かることにしたパワンだったが、ある日彼女がパキスタンのイスラム教徒と分かって驚愕する。インドとパキスタンは歴史、宗教、経済など様々な面で激しく対立する国。それでも、パスポートもビザもなしに、国境を越えて少女を家に送り届けることを決意したパワン。

国境では警備隊に捕まり、パキスタン国内ではスパイに間違えられ警察に追われる波乱万丈の二人旅が始まった。果たしてパワンは、無事にこの小さな迷子を母親の元へ送り届けることができるのか?・・・二人の旅の行方には思いもよらなかった奇跡が待っていた・・・

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<作品について>
インドからパキスタン・・・700キロの二人旅が、世界を笑顔に変えていく。
底抜けに正直で、お人好しなインド人青年と、声を出せないパキスタンからの迷子の少女の二人旅を、国や宗教、人間愛についてのメッセージと、ほっこりとした笑いに包みこんで描き、世界中から、人種を超えた熱い支持を受けた、この作品・・・インドでは、30以上の映画賞を受賞するなど大ヒットとなり、全世界でも150億円に迫る興行収入を記録しています。

2015年の公開から3年を経た現在も、【ダンガル きっと、つよくなる】【バーフバリ 王の凱旋】に次ぐ、インド映画の世界興行収入歴代No.3を継続中で、熱い要望に応えて、遂に日本での上映となりました。宮城県内でも3月1日から公開されていましたが、好評につき当初の予定より上映期間は延長につぐ延長となっています。

製作・監督・脚本を担当したのは【タイガー 伝説のスパイ】などのカビール・カーン監督。また作品のプロデューサー兼主人公パワンを演じているのは、インド映画界で、最も人気と影響力のある<3大カーン>の一人と言われている、サルマン・カーンです。これまでの肉体派アクションスターのイメージを一新!!今回は応援せずにはいられない、純粋無垢な青年を魅力的に演じています。

声を出せない迷子の少女役には、5000人のオーディションから選ばれ、この作品で超人気子役となったハルシャーリー・マルホートラちゃんです。撮影当時は6歳ながら、誰もが心惹かれる豊かな表情と目力で強い印象を残しました。その他、パワンを見守る恋人や、二人を助けるTVリポーターには、【きっと、うまくいく】や、【LION/ライオン 25年目のただいま】の出演者など、日本でも馴染みのある顔ぶれが集結しました。

そしてボリウッドならではの歌って踊るシーンも、勿論ありますが、インドからパキスタンへの旅を描くにあたっては、大都市のデリーをはじめ、パキスタン国境付近のパンジャーブや、ラジャスタンのタール砂漠カシミールの山岳地帯、監督曰く、冒険!?というほどの雪山など、インド各地、壮大な大自然の中で、ロケが敢行されました。

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<みどころ>
ある事をきっかけに言葉を失ってしまった少女を演じたハルシャーリーちゃん。全編の中で、セリフはたった2つ。でも、その表情・仕草だけで観る人全てを虜にしてしまう魅力ある少女です。その演技や、スローモーション、ストップモーションなどを多様した映像、何より本物の愛が描かれたストーリーに、私も久しぶりの号泣・・・でした。

実は、国境なんてものは、目に見えない、心の中に勝手に引かれた線なのではないでしょうか?「●●人だから、好きだの嫌いだの」と言ってみたり「壁を作るのどうの」といってみたり、とても恥ずかしいことではありませんか?
本来、人は、生まれた国や地域、家柄によって付き合うのではなく、その“人柄”に惹かれたり、好きになったり、助け合ったりするものではないですか?

“あらしの夜に”という絵本があります。アニメーション映画にもなり、このコーナーでもご紹介しました。狼と羊が、互いの姿を見ずに友達になるという物語です。嘘をつかない、いや、つけない生真面目なパワンにとって、言葉を失った幼い少女を守ること、助けることだけを考えた時、人種や国境は問題ではなかったのです。作品では宗教的、政治的な問題をコメディとロマンスを織り交ぜて愛の物語として描いています。決して、対立の歴史も政治家も登場していません。

上映時間2時間39分は、最近の映画としては長いと思われるかもしれませんが、(インド映画ではそうでもない?)是非、国を預かる立場の人々にも、時間を作って、ご覧頂きたいと思うのは、私だけでしょうか?

今回は宮城県内ではチネ・ラヴィータで好評上映中の【バジュランギおじさんと、小さな迷子】をご紹介致しました。こちらは、4月4日木曜日までの公開となっています。


今週のおすすめ!
(3/23放送分)

こどもしょくどう

原作:足立紳
監督:日向寺太郎
出演:藤本哉汰、鈴木梨央、浅川蓮、古川凛、田中千空 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は“子どもの視点で、様々な家庭の事情を持つ子どもたちの交流を描くヒューマンドラマ”23日から公開の【こどもしょくどう】をご紹介いたします

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<ストーリー>
小学5年生のユウトは、食堂を営む両親と妹のミサの4人で暮らしている。
一方、幼馴染みのタカシの母は、わずかな生活費を残して、ほとんど家を開けている育児放棄状態。母子家庭で家に帰っても一人ぼっちのタカシをユウトの両親は気にかけ、頻繁に夕食を振舞っていた。

ある日、ユウトとタカシは、河原で父親と車中生活を送るミチルとヒカル姉妹に出会う。ユウトは彼女たちに哀れみを抱き、タカシは仲間意識と少しの優越感を抱くが、姉妹の姿を見かねたユウトは、両親の元に、2人をつれていく。
久しぶりの温かいご飯に、妹は素直に喜ぶものの、姉のミチルは、どことなく他人を拒絶しているように見える。数日後、姉妹の父親が2人を置いて失踪、ミチル達は行き場をなくしてしまうのだった・・・

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<作品について>
豊かに見える今の日本社会の歪みを受け、満足な食事をとることのできない子供達がいることを、知っていますか?そんな子供たちの拠り所となるのが、「こども食堂」。これは、命をつなぐために「こども食堂」が必要とされる現代社会と、その誕生の奇跡を、子供の視点から描いた物語です。

メガホンを取ったのは仙台市出身の日向寺太郎(ひゅうがじ たろう)監督です。監督は、1965年仙台市生まれ。2005年に劇映画監督デビュー作となった【誰がために】では、浅野忠信さん主演で、少年犯罪とその遺族を真正面から描いたことで、人間の本質に迫り、高い評価を得ました。他に、実写版【火垂るの墓】(2008)や、【生きもの―金子兜太の世界―】(2009)【爆心 長崎の空】(2013)【魂のリアリズム 画家 野田弘志】(2014)など、ドキュメンタリー映画も多く手がけています。

今回、安藤サクラさん主演の【百円の恋】で脚本を担当した足立紳さんと共に、2年に渡る脚本作りを経て、傍観者にすぎなかった少年が、車中生活をする少女と出会い、心の中に芽生えた葛藤や、親たちの戸惑いを目の当たりにして、大人たちに一石を投じ、自らも行動を起こす姿を作品としました。

そして、ダブル主演となったユウト役を、藤本哉汰(ふじもと かなた)さん、車中泊をする姉妹の姉ミチル役に鈴木梨央(りお)さん・・・いずれも小さい頃から大河ドラマや話題のドラマに出演し注目されている二人で、今作が映画初主演となりました。また、温かい眼差しで子供達を見守るユウトの両親には、常盤貴子さん、吉岡秀隆さん、他に、降谷建志(ふるや けんじ)さん、石田ひかりさんらが出演しています。

厚生労働省発表の「子供の相対的貧困率」は16.3%に上り、6人に1人の子どもが貧困状態にあるという、現代の日本。こうした中、対策のひとつとして注目を集めたのが「こども食堂」で、現在は、貧困対策としてだけでなく、地域のコミュニティの場として、役所や地元企業、住民たちの協力によって全国に広がり2000か所以上あると言われています。

場所、食事、時間帯など、運営の形態は様々ですが、基本的には無料、または数百円で子どもたちに食事を提供するスタイルです。しかし、ボランティアによる運営も多く、こども食堂を続けることの難しさや地域の理解、本当に必要としている子どもに届いているのか?等の課題も出ているのが現状だそうです。

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<みどころ>
お節介しすぎるなよ!と夫に言われても、あれぐらい全然お節介じゃないわよと気にせず、息子の友人に、おかずを渡し、世話を焼く事を普通に思っているユウトの母。事情があるんだよ、きっと・・・と助けてくれるお店の人。事情があれば全てが許されるわけではないが子供に罪はない、とわかっているから出来る対応ではないでしょうか。

最初は、いじめられている友達のタカシを見て見ぬ振りしてしまうユウトが、同い年ぐらいの姉妹と出会い、自分たちが、なに不自由なく食べることができ、生活する家があり、学校に通っていることについて考え出します。
妹の世話をして、絵本を読んで遊ぶミチルや、一緒にお絵描きをする自分の妹を見て、もう逃げないで、自分たちにできることを考えるのです。

助けて!と言い出せない子どもたち。 あたたかいご飯を囲んでいただくことの大切さ。人が顔を合わせて、関わりを持つことによって生まれてくる何かがあることを、信じる力・・・エンドロールに流れる俵万智さん作詞の主題歌で、子供達の歌声が伝えます。

“あなたと私は、同じじゃない、でも似ているところもあるんだね、一緒にいるうち気がついた・・・あなたにも、わたしにも、たった一つの名前がある叶えてみたい夢がある・・・食べることは命、繋がり、ぬくもり・・・一緒だったら、もっと美味しい、きっと美味しい・・・(一部抜粋)”と。上映時間は1時間33分(93分)

今回は、宮城県内では今日23日からムービックス仙台と利府の2箇所で公開となる【こどもしょくどう】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(3/16放送分)

運び屋

監督:クリント・イーストウッド
出演:クリント・イーストウッド、ブラッドリー・クーパー、ローレンス・フィッシュバーン、マイケル・ペーニャ、ダイアン・ウィースト 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“巨匠クリント・イーストウッドが贈る、前代未聞の実話をベースにしたヒューマン・サスペンスドラマ”・・・現在好評公開中の【運び屋】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
90歳になろうとするアール・ストーンは退役軍人。お金もなく、家族を二の次にして仕事一筋に生きてきたが、盛況だった農園経営に失敗し、自宅を差し押さえられ、ないがしろにしてきた家族からも見放されて孤独な日々を送っていた。

そんな彼は、ある男から、違反切符を切られたことがない!という車の運転を買われ、「荷物を運ぶだけ」でいい!という仕事を持ち掛けられる。
一回だけの気持ちで引き受け、何の疑いも抱かず、積み荷を受け取り、運び届けるアール。気ままな安全運転で難なく仕事をこなすが、実は、多額の報酬と引き換えに運んだ荷物の中身は、大量のドラッグだった!!

メキシコの犯罪組織によって、いつしか“伝説の運び屋”になっていたアール。捜査官の手が迫る中、果たして彼は、逃げ切ることができるのか?・・・

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<作品について>
一度に13億円相当のドラッグを運んだ“伝説の運び屋”の正体は、90歳の老人だった・・・これは、2011年に87歳で逮捕されたコカインの運び屋レオ・シャープをモデルにした作品で、2014年「ニューヨークタイムズ・マガジン」に掲載された記事に着想を得て書かれたものです。

監督・製作、そして孤独な老人:主役のアール・ストーンを演じたのは、1930年5月生まれ現在88歳!名優で名監督、映画界のレジェンド:クリント・イーストウッドです。西部劇や【ダーティーハリー】シリーズで人気を博し、【恐怖のメロディ】(71)で監督デビュー。代表作【グラン・トリノ】(08)、【アメリカン・スナイパー】(14)、【ハドソン川の奇跡】(16)等を手がけ、【許されざる者】(92)、【ミリオンダラー・ベイビー】(04)ではアカデミー賞監督賞と作品賞をW受賞しています。

今回、“前代未聞!史上最高齢の運び屋の物語”に魅せられたイーストウッド。一時は、引退もほのめかした彼が、日本でも大ヒットした【グラン・トリノ】(08)以来11年ぶりに監督・主演を兼ね、【人生の特等席】(12)以来久しぶりに俳優としてスクリーンに戻ってきました。

麻薬取締局のスゴ腕捜査官:ベイツを演じるのは、クリント・イーストウッド監督とは【アメリカン・スナイパー】(14)でタッグを組み、去年公開の【アリー/スター誕生】では主演・共同脚本、製作のみならず、監督デビューを果たしたブラッドリー・クーパー。

また、ベイツの上司:主任特別捜査官には、【カラーパープル】(85)や、【ミスティック・リバー】(03)などのローレンス・フィッシュバーン。
巨大麻薬組織のボスを、【アンタッチャブル】(87)【ゴッドファーザーPARTV】(90)や【オーシャンズ】シリーズなどの、アンディ・ガルシアが・・・そして、アールの元妻:メアリーには【恋におちて】(84)【シザーハンズ】(90)などのダイアン・ウィースト、といった豪華キャストが揃っています。

更に、家族よりも仕事を選んだ父に腹を立て、12年以上口をきいていない、アールの娘:アイリス役を、クリントの実の娘:アリソン・イーストウッドが演じています。

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<みどころ>
美しく、珍しい百合の花を農場で育て上げる繊細さを持ち、品評会で優勝する!貴重な花を惜しげも無くプレゼントしたり、女性たちが喜びそうなジョークを飛ばすロマンチスト。誰からも頼りにされ、いつも人々の中心にいるアール・・・明るくて、気の良いおじいちゃん!・・・ただし家族以外の人にとって・・・。

そんな彼だからこそ、身内で唯一人慕ってくれる孫娘のため、なくした農場のため、友人のため、・・・と悪びれず、むしろ楽しんでいる様に淡々と仕事をこなし、ドンドン深みに、はまっていってしまうのです。

ここの所、ご紹介してきた映画作品には、人種差別の問題が出てきていますが、今回も又、主人公:アールは、所々で差別的な発言をします。彼の場合、相手から“そういう言い方はやめてくれ!”と言われ素直に納得したり、自虐的であったり、もしや悪気ではないのかな?と思われるような表現の仕方なのですが“悪口を言いながら仲良く付き合ってきた!”という辺りは、この人柄だからこそ!と解釈できる気もいたしました。

そして今のイーストウッドだからこそ出せる味わい・・・歩いているだけで、車の中で昔の歌を鼻歌まじりに口ずさんでいるだけで画になる!のは、往年の数々のヒット作が目に浮かぶ、かつてのヒーローの、88歳の今の姿からも、未だ色気や茶目っ気といった魅力が溢れ出ているからではないでしょうか?

又「人生を楽しめ、ゆったり生きろ」という一方で「お金で何でも買えるのに、時間だけは買えない!」・・・と歳を重ねれば誰もが実感する、この虚しさを、ブラッドリー・クーパー相手に語るイーストウッドは、そこに、自らの人生を重ね合わせているのかもしれません。同じ世代の男たちを代表しているようなアールの生き方。しかし自分の間違いに気づいたり、生き方を修正しようとしたり、或いは、人が何かを学ぶのに、遅すぎることなんてない・・・と映画を通して、イーストウッドは語り続けているのです。上映時間は1時間56分(116分)

今回は、宮城県内ではTOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷の4箇所で好評上映中の【運び屋】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(3/9放送分)

グリーンブック

監督:ピーター・ファレリー
出演:ビゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリニ、ディミテル・D・マリノフ、マイク・ハットン 他


◆聖月のオススメワンポイント
先週は人種差別に立ち向かう若い恋人たちの物語をご紹介しましたが、今週は“人種差別が残るアメリカ南部を巡る、黒人ピアニストと白人運転手という、おじさん二人の心の交流:痛快で爽快な驚きと感動の実話を描いた、ハートウォーミングなロードムービー”現在好評公開中の【グリーンブック】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
時は1962年。ニューヨークの一流ナイトクラブ:コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしは勿論、ハッタリも得意で、家族や周囲から愛され、頼りにされていた。ある日、コパカバーナが改装のため突然休業に。トニーは生活のために、黒人ピアニストのコンサートツアーの運転手として働くことになる。雇い主であるボスの名前はドクター・ドナルド・シャーリー。カーネギーホールを住まいとし、巨匠:ストラヴィンスキーから「彼の技巧は、神の域だ!」と絶賛され、ケネディ大統領のために、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才だ。

ただ彼は、次の演奏ツアー先として、なぜか黒人にとって、とても危険な、人種差別の色濃く残る“南部”を計画していた。二人は<黒人用旅行ガイド=グリーンブック>を頼りに出発するのだが・・・。出身も性格も違う二人は、衝突を繰り返しながらも、少しずつ打ち解けていく・・・。

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<作品について>
映画のタイトルである“グリーンブック”とは、1936〜1966年までヴィクター・H・グリーンによって毎年出版された、車で旅行する黒人のために“快適な旅の情報”として利用可能な施設を記した旅行ガイドブックのことで、ジム・クロウ法という、人種差別的内容を含むアメリカ合衆国の州法の適用が、群や州によって異なる南部で、特に重宝されたものです・・・最強の出会いをした天才ピアニストとガサツな用心棒が、そのグリーンブックを携えて、差別の時代に挑んだ演奏ツアーの本当の目的とは?・・・

メガホンを取ったのは日本でも大ヒットした代表作【メリーに首ったけ】等を手がけた、コメディの名手、ファレリー兄弟の兄:ピーター・ファレリー監督。偶然出会ったこのストーリーを耳にして、絶対映画を作らなければと思ったそうです。

下町育ち、デタラメは得意だが嘘はつかない?という頼られキャラのトニー・リップ、こと、トニー・バレロンガ役は【はじまりへの旅】などの個性派俳優ヴィゴ・モーテンセンが、約20キロの増量をして演じました。

威厳と品格、地位と名誉を手にしているがゆえに、白人からも黒人からも疎外されてしまう孤高の天才ピアニスト:ドクター・ドナルド・シャーリー役には【ムーンライト】での存在感のある演技で、初ノミネートにしてアカデミー賞助演男優賞受賞が記憶に新しいマハーシャラ・アリがあたり、先日2度目のオスカー受賞となりました。他に、トニーの妻:ドロレス役をTVシリーズ『ER緊急救命室』や【ブロークバック・マウンテン】などのリンダ・カーデリーニが演じています。

今、ご紹介したように、本年度:アカデミー賞では助演男優賞そして作品賞・脚本賞を受賞した他、ゴールデン・グローブ賞では、最多3部門を。トロント国際映画祭では最高賞の観客賞を獲得するなど、世界中の賞レースを席巻しています。何より、これは真実に基づく物語であるという事!つまり奇跡の実話なのです。

製作・共同脚本のニック・バレロンガは、もともとプロデューサー・監督・脚本家・俳優としても活躍している人物で、父であるトニーから、南部ツアーの体験談を聴いて以来、いつか映画化したいと思いながら、50年以上この企画を温めてきたそうです。又ドクターは天才ピアニストということで、こだわりのピアノ:スタンウェイから奏でられる素晴らしい音色や、トリオでの演奏、そして、ナイトクラブやバー、更には、カーラジオから流れてくるジャズや、R&Bナンバーなど、全編、時代を表現する素敵な音楽に彩られています。

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<みどころ>
(映画の中には今では考えられないような人種差別が出てきますが、その一つとして、このコーナーのテーマ曲としてお聴き頂いている歌声:大物歌手のナット・キング・コールでさえ、当時、白人の歌を歌って、コンサートの舞台から引きずり下ろされたのだよ・・・との話が紹介されています。)

2ヶ月後、クリスマスイブまでには仕事を完璧にこなして、絶対、家に帰るぞ!と意気込むトニー。一方、とにかく冷静…なのに、どこか寂しがりやの一面をのぞかせるドクター。二人の名優が演じたトニーとドクターという魅力的なキャラクターの、特に移動中の車の中での掛け合いの面白さと、時に微笑ましく、時に激しい二人のやりとり、また、その変化に注目です。

アンタにしか出来ないことをするんだ!・・・クラシックなど、全く解さないトニーでも、ドクターのズバ抜けた才能と、その素晴らしい演奏には、心を震わせます。ドクターも、普通では考えられないけれど、暴力を使いながらも完璧に問題を解決するトニーの能力や、妻や子供を心から愛している家族思いな所に、一目置いている・・・といった具合で、ある部分ではお互いをリスペクトしている二人。

ただ、何事にも全力でぶつかるトニーが、イタリア系アメリカ人という事で、自身も、これまで差別を受けてきたであろうに、ドクと旅をするまでは黒人に対して、かなりの差別意識を持って生きてきたこと。しかし、8週間(およそ2ヶ月)に渡る旅の中で、二人が徐々に距離を縮めながら、ぶつかり合いながら、良い関係性を築いていく行程が、笑いを交えながら描かれています。

エンディングロールには、トニーとドクター、二人の友情が一生涯続いた!という言葉と、本人たちの姿が添えられていました。家族の愛情や、そこに頼ることができなかった思い・・・その時代の差別やそれぞれの心の闇、胸が痛むシーンも多いけれど、一言で言えば、とても後味が良い!とは、こういう作品の事を言うのだろうなと感じました。

最後は凄く幸せな気持ちになれる、希望が持てる映画です。これほど、美しい、心に響く“メリー・クリスマス”があったでしょうか・・・アメリカ公開は、きっと、このタイミングに合わせたのだろうと思いますが・・・私の中では、クリスマス前に、もう一度観たい映画が一つ、増えました。 上映時間は2時間10分(130分)

今回は、宮城県内ではTOHOシネマズ仙台、フォーラム仙台、ムービックス利府、イオンシネマ名取、109シネマズ富谷の5箇所で好評上映中の【グリーンブック】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(3/2放送分)

ビール・ストリートの恋人たち

原作:ジェームズ・ボールドウィン
監督:バリー・ジェンキンス
出演:キキ・レイン、ステファン・ジェームス、コールマン・ドミンゴ、テヨナ・パリス、マイケル・ビーチ 他


◆聖月のオススメワンポイント
“愛よりも、もっと深い“運命”で結ばれた恋人たちのラブ・ストーリー”今回は現在フォーラム仙台で好評公開中【ビール・ストリートの恋人たち】をご紹介します。

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<ストーリー>
1970年代のニューヨーク・ハーレムで、幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた黒人カップル、19歳のティッシュと、22歳のファニー。お互いに、運命の相手!と幸せに暮らしていたが、ある日、些細なことで白人警官の怒りを買ったことからファニーが不当逮捕されてしまう。妊娠中のティッシュと、彼女の家族は身に覚えのない罪で逮捕されてしまった婚約者ファニーを助け出そうと奔走するのだが、様々な困難が二人を待ち受けていた。この試練を乗り越え、恋人たちは互いの腕の中に帰ることができるのだろうか・・・

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<作品について>
70年代ニューヨークのハーレムで懸命に生きる若い恋人たちの、純粋な愛と信念を描いた感動の人間ドラマ。原作は、ドキュメンタリー映画化された【私はあなたのニグロではない】等で知られるアメリカ黒人文学を代表する作家:ジェイムズ・ボールドウィンの小説「ビール・ストリートに口あらば」です。

メガホンを取ったのは、2016年、あの【ラ・ラ・ランド】を抑えて、見事アカデミー賞作品賞に輝いた【ムーンライト】のバリー・ジェンキンス監督。これは彼が、かけがえのない愛と、希望に満ち溢れたラブ・ストーリーとして、描きたい!と、ずっと映画化を夢見ていた作品です。

主役のティッシュとファニーは、オーディションで抜擢された新人女優:キキ・レインと、【栄光のランナー 1936 ベルリン】で、オリンピックの英雄ジェシー・オーウェンスを熱演し注目された、ステファン・ジェームスの若手二人が演じています。主人公を支える強く優しい母親役シャロンを熱演しているのは、TV作品でキャリアをスタートさせ、エミー賞を受賞、映画では【ザ・エージェント】【Ray レイ】などに出演していた実力派のレジーナ・キングです。

世界中から注目を集め、多くの映画賞を席巻している本作において、レジーナは、その見事な演技でゴールデン・グローブ賞の助演女優賞を・・・更に今週月曜日に発表されたばかりの本年度:アカデミー賞でも助演女優賞を受賞し、自身初のノミネートで、オスカー受賞となりました! 他に、【リンカーン】【大統領の執事の涙】などの、コールマン・ドミンゴ、【グレートウォール】【イコライザー2】などの、ペドロ・パスカルらが出演しています。

作品の中には時代の音楽として、ジャズが沢山出てきますが、音楽を担当したのは、バリー・ジェンキンス監督とは【ムーンライト】でもタッグを組んだ、作曲家で、ピアニスト、プロデューサーのニコラス・ブリテルです。

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<みどころ>
子供の頃の二人、手を繋いで歩く初々しいカップル、そして事件に巻き込まれた時の様子など、フラッシュバックのように時々、時代を超えて、それぞれのシーンが交錯しながら登場します。 今なお続く、差別への抵抗を、美しい映像と、胸を締めつける音楽で描きだすこのラブストーリーでは、どんな困難な状況にあっても、決して愛を諦めない二人の姿が、時代を超えて、普遍的な希望のメッセージとして、今の世界にも届いていくのではないでしょうか。

因みに、この作品の舞台は1970年代ですが、正に1970年にアメリカで公開された映画に、家柄の違いから親に反対されながらも愛を貫いた恋人たちの物語【ある愛の詩】という名作があります。その中のセリフに“愛とは決して後悔しないこと”・・・が、フランシス・レイの名曲とともに、ふいに思い出されました。そして、この映画で表現されていたのは“愛とは決して諦めないこと”でした。

いつの時代も、純粋な若者たちの前に確実に立ちはだかる、厳しく理不尽な社会・・・その長い戦いに、時には、くじけそうになってしまう若い二人。でも、それらに屈することなく、周りの協力と家族の愛情を受けながら、子供と共に自分自身も成長していく姿を見せてくれる事に救われた思いがしました。
上映時間は1時間59分(119分)

今回は、宮城県内ではフォーラム仙台で好評上映中の【ビール・ストリートの恋人たち】ご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(2/23放送分)

ヴィクトリア女王 最期の秘密

監督:スティーブン・フリアーズ
出演:ジュディ・デンチ、アリ・ファザル、エディ・イザード、アディール・アクタル、ティム・ピゴット=スミス 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“心をひらいた。人生が愛おしくなった”一世紀もの間、隠されてきた、ほぼ史実に基づく<真実>の物語・現在フォーラム仙台で好評公開中の映画【ヴィクトリア女王 最期の秘密】をご紹介します。

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<ストーリー>
1887年イギリス。ヴィクトリア女王在位50周年記念式典が宮廷で開かれ、記念金貨の献上役としてイギリス領のインドから青年アブドゥルがやって来る。
息苦しい生活と愛する者たちを亡くした孤独から長く心を閉ざしてきた女王にとって、王室のしきたりを無視し、まっすぐな笑顔で本音を語りかけてくるアブドゥルは、ただ一人の心を許せる存在になる。こうして身分も年齢をも越えて絆を深めていく“君主”と“従者”だったが、周囲はそんな二人の関係に猛反対。やがて事態は英国王室を揺るがす大騒動へと発展してしまう・・・。

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<作品について>
これは、息子エドワード7世によって、歴史から消された驚きの真実であり、一世紀もの時を経て明かされた、晩年のヴィクトリア女王を輝かせたインド人従者との強い絆を描いた、感動の人間ドラマです。

主役のヴィクトリア女王を演じているのは【Queen Victoria至上の恋】に続き20年ぶり2度目のヴィクトリア女王役となる名優ジュディ・デンチ。007シリーズのM役!と言えばおなじみですね。イギリスが誇る大女優が63年にわたり君臨した女王の威厳・気高さや繊細さ、そして時には少女のようなチャーミングな表情を覗かせ、女王の人間的な魅力を熱演しました。

メガホンを取ったのは、【危険な関係】【クイーン】などのスティーブン・フリアーズ監督です。ジュディ・デンチとは【ヘンダーソン夫人の贈り物】(05)【あなたを抱きしめる日まで】(13)以来のタッグとなります。

アブドゥル役に抜擢されたのは、日本でも大ヒットした【きっと、うまくいく】で映画デビューし、印象深い演技をみせたインドの若手実力派アリ・ファザルです。 他に、【オーシャンズ13】【ワルキューレ】などのエディ・イザード、【ギャング・オブ・ニューヨーク】【アリス・イン・ワンダーランド】などのティム・ピゴット=スミス、【ハリー・ポッター】シリーズの、ダンブルドア校長役として知られる マイケル・ガンボンなど・・・

音楽は、【ショーシャンクの空に】【若草物語】【ファインディング・ニモ】などの、トーマス・ニューマンが担当しました。

また、実際に女王が生涯愛し続けた「オズボーン・ハウス」と呼ばれる離宮で、映画として初めて撮影が許可されました。さらに史実を元に、細部にまでこだわった華やかな衣装、数百人ものエキストラが登場する、壮観な王宮儀式など、当時の生活が、息をのむほどのスケールで映し出されています。

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<みどころ>
献上品の絨毯を選んだ!そして何より、背が高く見栄えが良い!というだけの理由で、記念金貨の贈呈役として式典に参加する為、海を渡ることとなったアブドゥル「人生は絨毯の様です。人が出会い、模様を織り成す!」と女王に語ります。

一方で、インド皇帝でもありながら、現地に行ったことがない女王は、アブドゥルから教えてもらう美しい言葉や文化に魅了されていきます。彼は何事も恐れず、チャレンジしたり前向きに捉えることができる性格だったからこそ、途方も無い女王からの申し出を受け入れ、付いて行くことができたのでしょう。(残念ながら、同行した、もう一人の仲間モハメドは、最後まで早くインドに帰りたい!と言い続けていました。)

2019年は、ヴィクトリア女王、生誕200年にあたるということもあり、1837年に18歳の若さで女王に即位したヴィクトリア女王の晩年を描いた本作の他にも、18世紀初頭のアン女王をめぐる物語を描いた、現在上映中の【女王陛下のお気に入り】や、まもなく公開予定の【ふたりの女王メアリーとエリザベス】では16世紀を舞台にした作品など、イギリス女王を描いた作品の上映が続きます。

現在公開中の作品の、ヴィクトリア女王も、アン女王もどちらの女王も、夫や子供など、愛する人々に先立たれ、長く生き過ぎた!と嘆きながら、本当の自分ではなく、自分の地位や権力に群がり、ご機嫌とりや、オベンチャラをいう、あるいは、腫れ物に触るかのように接する・・・そんな取り巻きの人々を遠ざけ、本音の言えない寂しさや、孤独と戦っています。

アブドゥルと出会った時ヴィクトリア女王は68歳ですが、81歳でなくなるまで、実は、最愛の夫を亡くしてからの残りの生涯40年を、彼女は喪服で過ごしたといわれています。しかし、インド文化という新たな世界を教えてくれる先生であり、息子の様な、恋人の様な、又親友の様な存在のアブドゥルと出会い、笑顔を取り戻すことができたのなら、彼女の晩年に、少し明るいものを感じることができるのではないでしょうか。

(プチ情報ですが・・・自らの一言が、どれほどの重みを持っているのかを、知ってか知らずか、途方も無いわがままを言ったりするヴィクトリア女王。18歳で即位し、20歳で自らプロポーズした男性アルバートと結婚した時、当時珍しかった“純白のドレス”を着用。これがのちに広まったウェディングドレスとして定着しました。また在位期間は、2015年に現在のエリザベス2世が、その記録を超えるまで、歴代最長の63年7ヶ月だったそうです。)上映時間は1時間52分(112分)

今朝は、宮城県内ではフォーラム仙台でのみ好評上映中の【ヴィクトリア女王 最期の秘密】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(2/16放送分)

メリー・ポピンズ リターンズ

監督:ロブ・マーシャル
出演:エミリー・ブラント、リン=マニュエル・ミランダ、ベン・ウィショー、エミリー・モーティマー、ジュリー・ウォルターズ 他


◆聖月のオススメワンポイント
“幸せを運ぶ美しき魔法使いが最高のハッピーを届けます!”・・・今回は、現在好評公開中の【メリー・ポピンズ リターンズ】をご紹介します。

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<ストーリー>
あれから20年・・・バンクス一家の長男マイケルは家庭を持ち、父や祖父が勤めたロンドンの銀行で臨時の仕事に就いていたが、時は、大恐慌!経済的に苦しく、妻が他界してからというもの、家の中は荒れていた。さらに融資の返済期限が迫り、大切な家を失う危機に追い込まれていた。
その時、風に乗って彼らの元に舞い降りたのは、あの「ほぼ完璧な魔法使い」メリー・ポピンズだった!・・・20年前と1ミリも変わらぬ姿、エレガントでマナーに厳しい彼女の“上から目線”の言動と、美しくも型破りな魔法によって、バンクス一家は再び、希望と幸せを取り戻すことができるのか・・・。

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<作品について>
イギリスの児童文学作家パメラ・トラバーズが1934年から発表した不思議な出来事を起こす子守兼家庭教師を主人公に描いたシリーズ「メアリー・ポピンズ」を原作に、ディズニーが作り上げた不朽の名作【メリー・ポピンズ】のおよそ半世紀(54年)ぶりとなるこの続編は、前作の20年後を描くファンタジーです。
今回の物語の舞台は、「メリー・ポピンズ」の原作が執筆された時代でもある大恐慌時代のロンドン。母を亡くし窮地に追いやられた家族の元に、再び舞い降りた、ミステリアスで美しい魔法使いが起こす奇跡が描かれています。

前作【メリー・ポピンズ】は第37回アカデミー賞で最多13部門ノミネート、歌曲賞など、5部門を受賞しましたが、新作のリターンズも、第91回アカデミー賞で作曲賞、主題歌賞(“The Place Where Lost Things Go”)、美術賞、衣装デザイン賞の4部門でノミネートされています!

メガホンを取ったのは、前作【メリー・ポピンズ】の大ファンを公言し、映画【シカゴ】やブロードウェイの舞台演出でも有名な巨匠ロブ・マーシャル監督。 主役のメリー・ポピンズを演じるのは、【ヴィクトリア女王 世紀の愛】等のエミリー・ブラント。又、前作にも出演していたディズニー映画のレジェンド:ディック・ヴァン・ダイクといった顔ぶれも健在です。他に、コリン・ファース、メリル・ストリープ、ベン・ウィショー、そして、ストーリーテラーのように点灯夫ジャック役を演じていたリン=マニュエル・ミランダなど、実力派キャストが揃いました。

音楽を担当したのは、マーク・シェイマン。前作を彷彿とさせる部分も、チラリと盛り込みながら、新たな名曲の数々が生まれています。

日本語吹き替え版では、メリー・ポピンズを、平原綾香さん。マイケル役を、谷原章介さんが、その素晴らしい歌声とともに演じています。

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<みどころ>
とにかく“極上のエンターテインメント!”とは、こういうことかと、その演出に圧倒されっぱなしでした。一言で言うと、まるでピーターパンと一緒に、昔ながらのメリーゴーラウンドや、観覧車などがある遊園地で遊んでいる気分!?になれました。作品の物語は勿論、ミュージカル、アニメーション、そして、ブロードウェイミュージカルといった舞台演出も一緒に楽しんでいるような、贅沢な時間です。

そして、ハチャメチャに明るく綺麗な映像の中に、例えば・・・道に迷ったら小さな灯りを探そう!といった「格言の様な心に響く言葉」も、たくさん散りばめられているのが、この作品の魅力ではないでしょうか?54年前の映画を観ていなくても、楽しめますし、このリターンズを観る為に原作に触れた!前作をご覧になったならば、なおのこと、お楽しみ頂けるはずです。

東風に乗って凧と一緒に降りてきたメリー・ポピンズ・・・ジュリー・アンドリュースとエミリー・ブラントは、似てはいませんが、喋る傘や、絨毯生地で作ったバッグを持った、凛とした佇まいや、そのシルエットなど、とても忠実に、大切に描かれていますし、ストーリーやセリフを通して、前作からの関連性が、よくわかります。また、前作をご覧になったことのある方、原作を知っている方は、当時の煙突掃除夫が、街灯をつける点灯夫になって自転車に乗ってダンスをする姿や、凧が風船になって皆が空に舞い上がるシーンなどは懐かしさの中にも新しさを感じられるのではないでしょうか。あの1シーンのために、一体どれだけの時間と人をかけているんだろう?と、ミュージカル・ファン、アニメファンには、たまらない贅沢な演出です。

又エマ・トンプソン、トム・ハンクス主演の【ウォルト・ディズニーの約束】(2014/3月にこのコーナーでもご紹介!)では、原作者パメラに厳しい条件をつけられながら、原作本「メアリー・ポピンズ」に惚れ込んだWディズニーが、20年以上に渡って映画化を申し入れていた経緯が描かれていたことを思いました。54年前も、そこまでして映像化された、この「メリー・ポピンズ」という作品・・・やはり只者ではない?永遠の名作です。

辛いことがあった親に、迷惑をかけないようにと子供たちも大人にならざるを得ない時があります。でも子供達は本来の子供らしさを取り戻し、大人達も、とうに忘れてしまっていた、無邪気で素直な子供の頃の気持ちを思い出すのが、大事なんだよ!と教えてくれているようです。まもなく春!スクリーン上の満開の桜も見事です!!

幸せを運ぶ魔法使いメリー・ポピンズが、ディズニー史上、最高のハッピーを届けます・・・上映時間は2時間11分(131分)

今回は、宮城県内ではムービックス仙台・利府、TOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻、シネマリオーネ古川、109シネマズ富谷、ユナイテッド・シネマ・フォルテ宮城大河原の8箇所の劇場で上映中の【メリー・ポピンズ リターンズ】<2D字幕版・吹替版>をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(2/9放送分)

赤い雪 Red Snow

監督:甲斐さやか
出演:永瀬正敏、菜葉菜、井浦新、夏川結衣、佐藤浩市 他


◆聖月のオススメワンポイント
“全てを信じてはいけない!”・・・雪の山形でロケが行われた、豪華俳優陣による壮大な記憶のサスペンス・・・今回は、現在フォーラム仙台で公開中の【赤い雪 Red Snow】をご紹介します。

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<ストーリー>
ある雪の日、一人の少年が忽然と姿を消した。少年を見失った兄は自分のせいで弟はいなくなった!と思い込み、心に深い傷を負う。
そして30年後・・・事件の真相を追うひとりの記者が、当時、少年誘拐の嫌疑をかけられていた女の、一人娘を見つけ出したことから、「被害者の兄」と「容疑者の娘」の運命の歯車が大きく動き始める・・・

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<作品について>
赤い雪 Red Snow“あの雪の日、記憶からも現実からも、弟は消えた・・・”
10年に一本!と絶賛されたオリジナル脚本を、全編山形ロケで映画化。豪華俳優陣による、壮大な“記憶”のサスペンスが出来上がりました。

初稿から5年をかけたオリジナル脚本と監督を担当したのは、強いテーマ性と、鋭い映像美で、短編作品を多く生み出している、甲斐さやかさんです。日本の能と、人間心理を追求した短編映画【オンディーヌの呪い】(14)では、その深い洞察力と、観るものを鋭く突き抜くような映像センスが『これまでの日本映画にはなかった新しく重要な才能!』と国内外で高く評価され、今回のこの【赤い雪 Red Snow】製作につながり、長編デビューとなりました。

主演の「被害者の兄」一希(かずき)を演じているのは、永瀬正敏さん。「容疑者の娘」早百合(さゆり)を演じるのは、映画【YUMENO】に初主演した際にも、極寒の北海道で撮影をした!という菜葉菜さん。他に、夏川結衣さん、眞島秀和さん、井浦新さん、佐藤浩市さん等、日本映画界、屈指の俳優陣が集結しました!

先日、主演の菜葉菜さんと、甲斐さやか監督が仙台にいらっしゃいましたのでお話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:単なるサスペンスで、謎が、こうで、犯人がどうでした!というよりも、それぞれの方が、それぞれの胸の内で、何か結末を思い描いて頂ける様な、そんな作品にしたいなあという思いで最後の筆の置きどころを、もの凄く考えました。
あとは、その多分トーンだったり、ビジュアルの感じが普段見慣れている景色と大分違う様な、色彩計画だったりするのではないかなあと思うので、そのあたりにも、注目して観て頂けると、とても嬉しいですね。

短編は短編の難しさだったり、面白さがあるんですけれど、これが長編第1作ということもあって、意気込みも含めた、感慨深い思いもあって、どうしても、脚本をオリジナルのもので一本目が撮りたかったという、何か、ある意味その執念も実って、ずっとこう、なかなか成立しなかったけれども、その時間も無駄ではなかったのではないかと、思いました。

本当にたくさんのニュースが日々流れていって消えてしまうというか、私達の記憶から過ぎ去ってしまうんですけれども、やっぱりその中でも、とても忘れられない自分の心の中に、何かもう抜けない棘みたいに刺さる事件って、なんとなくありますよね?何かがリンクするというか、その自分の中の記憶を、こう掘っていった時に、ああ本当に忘れられない、あの事件、きっとこうだったのではないかと実在の事件、いくつかのヒントになりながら、その人たちの当事者の思いになってみたり、逆に、その加害者だったら、どうだったのか?というのを、いろいろ考えて、脚本に落とし込んでいきました。


菜葉菜:この本当に錚々たる映画俳優の代表と言われる先輩たちの中で、私が入って・・・、わあ本当、贅沢で、凄く幸せだった分、やっぱりプレッシャーも凄く大きくて、そうですね、撮影する前に監督とお話しさせて頂いても、さゆり像というのを、作っていけたので、監督と一緒に、という心強さは凄い、自分の中にあって、さゆりを演じる上では、一番、堂々としていなければいけないし絶対に飲まれてはいけない!っていう風に思っていたので、現場では平静を装い、いつも堂々としていようという気持ちではいました。

Q. 雪の静けさが逆に怖かったり、とか、落ちる音が効果的に使われていたなと思って拝見していたのですが・・・

監督:とにかく雪って何となく、こう時間の経過も語れますし、あとは沢山のものを包み隠してしまうような、あのイメージもあると思いますし、かといって本当に、それが一転して、雪解け水みたいなシーンも少しあったりするんですけれども、今回、雪ありきというか、もう雪がホントに要になるので、雪を求めて、まずは、東北で!ということを決めて、そして、そこから、またロケ地を絞りこんでいった形です。

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<メッセージ>
甲斐さやか監督と菜葉菜さんラジオマガジン アーリーバードをお聴きの皆さん!
監督:映画【赤い雪 Red Snow】監督・脚本の甲斐さやかです。
菜葉菜:主演をやらせていただきました、菜葉菜です。

監督:この映画は、ほぼ山形県、あとは新潟県、東北で撮影しました。本当に、東北発の発信の映画だと思っていますし、我々も、とても皆さんに観ていただいて、どう感じて頂けるのかということに、もの凄く興味があります。ぜひ、劇場に足を運んで、観て頂けたら幸いです。宜しくお願いします。

菜葉菜:東北発信の、この【赤い雪 Red Snow】という映画、ぜひ皆さんと一緒に盛り上げていけたらと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

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<みどころ>
深い雪道の、進めないもどかしさが、心のもどかしさ、葛藤を描いているようでもあり・・・一つの事件で深い傷を負った人々が、それぞれの曖昧な記憶をたどるという葛藤の中で見つけた真実が、まるで雪が解けるかのように明らかになった時、その先に見えたものは、一体何だったのでしょうか。

狂気・心理サスペンスの部分と、愛情の方向が、少し違っていたら、どうなっていたのか・・・と切なく感じる部分・・・これは掛け違ってしまった、深い愛の物語である、と感じました。キーワードは、母親の愛・・・母親役の女優さんたちの怪演も見所となっています。

(余談な上、全然サスペンスタッチな話ではないのですが、つい先日、自分の姉と子供の頃の話になった際、ある同じ事象について、私の記憶が全く違っていたことに気づかされた事件?があり・・・思い込みと、ちょっとした記憶のかけ違いが、大きな思い出の違いになっていて驚いたばかりです・・・)

人の「記憶」の曖昧さと、そんな「記憶」によってしか生きていることを実感できない人間の儚さ・残酷さを、日本の美しい原風景や雪景色に重ね合わせて、観る者の心に突き刺さる映画となっています。上映時間は1時間46分(106分)

今回は、宮城県内では、フォーラム仙台でのみ上映中の【赤い雪 Red Snow】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(2/2放送分)

そらのレストラン

監督:深川栄洋
出演:大泉洋、本上まなみ、岡田将生、マキタスポーツ、高橋努 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“笑顔も、涙も、おいしいも・・・ひとつに とけあい 分かち合う!”
大泉洋さん主演の、北海道映画 第3弾今回は、現在好評公開中の【そらのレストラン】をご紹介します。

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<ストーリー>
今日も食卓に、明るい声が響く・・・ここは北海道の南にある せたな町。海が見える牧場で酪農を営む亘理(わたる)は、妻のこと絵、一人娘の潮莉と幸せな家族3人暮らし。「自然に寄り添った食」を追求する仲間たちに囲まれ、厳しくも美しい大地で、楽しい日々を送っている。亘理の夢は自分の牧場の牛乳で、この地でしか食べられないチーズを作ること。でも師匠のチーズ職人・大谷にはまだ追いつけず、落ち込んだり奮起したりの繰り返しだ。

ある時、札幌から訪れた有名シェフ・朝田に自分たちの食材を激賞され、さらには、朝田の手で、より美味しい料理になったことに感動する。そして、この感動を人々に伝えようと、亘理は一つのアイデアを思いつく。それは、せたなの“美味しいもの”を広く届けるため、一日限定のレストランを開くことだった。
だが納得ゆくチーズが完成せず、思い悩んでいたある日、突然、師匠の大谷が倒れてしまった・・・

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<作品について>
“今日もみんなの「いただきます」が、しあわせに響きますように。”北海道洞爺湖を舞台にパンを分かち合う夫婦を描いた第一作【しあわせのパン】(12)、空知を舞台にワインの熟成と家族をテーマとした第二作【ぶどうのなみだ】(14)。
そのフレッシュかつ、心温まる視線で、地域と人と食を描いてきた大泉洋さん主演の北海道映画シリーズ。第3弾として、今回は、チーズ作りに励む家族とその仲間たちのドラマが完成しました。

実際に昔から酪農が盛んなせたなで、自然とともに生きる循環農業に取り組む自然派農民ユニット「やまの会」をモデルに、様々な食材を一つにまとめ包み込む「チーズ」と、その味わいのような、濃厚な「仲間たち」の絆が描かれています。

監督は、PFFアワード受賞から始まり、【60歳のラブレター】【白夜行】【神様のカルテ】シリーズ【くじけないで】など、数々の人間ドラマで手腕を発揮している深川栄洋さん。

主演の亘理を演じるのは、【探偵はBARにいる】シリーズや、現在【こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話】でも主演を務めている北海道生まれの大泉洋さん。
その妻、こと絵を、俳優のほか執筆家としても高い評価を得て活躍中の本上まなみさん。新人羊飼いの神戸(かんべ)役は、実力派若手俳優の岡田将生さん。
自然派の仲間たちをマキタスポーツさん、高橋努さん、石崎ひゅーいさん、安藤玉恵さん、有名シェフを眞島秀和さん、他に庄野凛さん、鈴井貴之さん、そしてチーズ職人を、小日向文世さん、その妻を風吹ジュンさんなどなど、個性豊かな出演者が揃いました!

主題歌・挿入歌は、スカートの『君がいるなら』『花束にかえて』、世武裕子さんの『Bradford』(挿入歌)です。

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<みどころ>
憧れるだけでは、決して出来ない厳しい北国での暮らし・・・ファーストカットは、まさに今の時期・・・“海が見える牧場”というけれども本当に、ここから海が見えるの?と思ってしまうほど、雪に閉ざされた極寒の北海道!・・・ですが、季節が移ると、海と山をのぞむ雄大な風景と、そこに暮らす人々のドラマやライフスタイルがじっくりと見えてきます。

“人は決して、一人では生きられない。笑顔と出会うたび、きっと人生は美味しくなるはず”…そう、これは“いただきます”と“ごちそうさまでした”の言葉の意味が伝わってくる・・・実感できる、更には大切な何かに気づかせてくれる作品かもしれません。 そして見終わった時、間違いなく、美味しいトロトロのチーズと、体に優しい自然の恵みを頂きたくなる映画です。“北海道・せたなの「海が見える牧場」豊かな自然が育む、チーズと仲間の物語”上映時間は2時間6分(126分)

今回は、宮城県内では、TOHOシネマズ仙台・ムービックス利府で上映中の【そらのレストラン】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(1/26放送分)

マスカレード・ホテル

原作:東野圭吾
監督:鈴木雅之
出演:木村拓哉、長澤まさみ、小日向文世、梶原善、泉澤祐希 他


◆聖月のオススメワンポイント
“次の殺人の舞台は超一流ホテル。そして全員が、容疑者!”・・・ 今回は、東野圭吾さんの傑作ミステリー小説を木村拓哉さん・長澤まさみさん主演で贈る、現在好評公開中の【マスカレード・ホテル】をご紹介します。

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<ストーリー>
都内で起こった3件の殺人事件。すべての事件現場に残された不可解な数字の羅列から、事件は“予告連続殺人”として捜査が開始された。警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、その数字が、次の犯行場所を示していることを解読し、ホテル・コルテシア東京で、4件目の殺人が起きることを突きとめる。

しかし犯人への手掛かりが一向につかめないことから、警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断。新田は、同ホテルのフロントクラークを装って、従業員として犯人を追うこととなる。そして、彼の教育係に任命されたのは、コルテシア東京の優秀なフロントクラーク・山岸尚美だった。

次々と現れる素性の知れない宿泊客たちを前に、刑事として「犯人逮捕を第一優先」に掲げ、利用客の“仮面”を剥がそうとする新田と、ホテルマンとして「お客様の安全が第一優先」のポリシーから、利用客の“仮面”を守ろうとする山岸は、まさに水と油。お互いの立場の違いから幾度となく衝突するが、潜入捜査を進める中で、共に、プロとしての価値観を理解しあうようになっていき、二人の間には次第に不思議な信頼関係が芽生えていく。

そんな中、事件は急展開を迎える。追い込まれていく警察とホテル。果たして、仮面(マスカレード)を被った犯人の正体とは・・・。

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<作品について>
エリート刑事と一流ホテルマン。立場も性格も真逆の二人は、仮面をかぶった連続殺人犯を見破れることができるのか?・・・

江戸川乱歩賞や直木賞など、数多くの賞を受けている原作者:東野圭吾さんの、新たなる傑作ミステリーが遂に始動!!『ガリレオ』『新参者』に続く、新HERO誕生!・・と期待の実写映画化作品が、シリーズ累計350万部突破の人気を誇る『マスカレード』シリーズ第一作『マスカレード・ホテル』です。

宿泊客の素性を暴こうとする新田刑事を、初めての東野作品で、以外にも、これが初めての刑事役という木村拓哉さんが。 そんな新田に不満を募らせ、利用客の安全を第一に考える山岸を、最近はコメディエンヌの才能も発揮し、演技の幅を広げている長澤まさみさんが、聡明で気高く演じています。

監督は、TVドラマ『世にも奇妙な物語』や『白鳥麗子でございます』などの演出で注目された鈴木雅之さん。その後も多くの人気ドラマ・映画を手がけ、木村さんとは、『ロングバケーション』『HERO』などでタッグを組んでいます。

原作となるシリーズ第一作の発表は2011年で、直後から映画化への声が多くかけられたそうですが、それから6年の歳月を経て、待望の実写映画化が決まったのには、原作者東野圭吾さんが、小説連載中、新田を描く際に漠然と思い浮かべていたのが、まさに木村拓哉さんだったという事が多いにあるようです。

更には、小日向文世さん、梶原善さん、濱田岳さん、前田敦子さん、笹野高史さん、高嶋政宏さん、菜々緒さん、生瀬勝久さん、宇梶剛士さん、橋本マナミさん、田口浩正さん、勝地涼さん、松たか子さん、泉澤祐希さん、東根作寿英さん、石川恋さん、鶴見辰吾さん、篠井英介さん、石橋凌さん、渡部篤郎さんなどなど・・・
錚々たる豪華俳優陣が刑事、ホテルマン、そして、個性豊かな宿泊客として、“怪しさ満点”で登場しています。中には、あの“大物お笑い芸人”さんも、カメレオン出演していますので、犯人とともに、こちらも、ぜひ見つけてみてください!

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<みどころ>
刑事とホテルマン・・・まさに水と油の異色バディが、ホテルという“非日常の特殊な空間”で巻き起こる屈指の難事件に挑む、この作品・・・原作をまだ読んでいない私にとっては、劇場で流れていた予告編が、犯人探し・謎解きの大きなヒントとなりました。

舞台となる、エレガントでスタイリッシュな“ホテルのバックヤード”を見ることができるのも楽しみの一つです。“究極の騙し合いに、あなたもきっと騙される!?”・・・ 豪華絢爛なエンタテインメント!上映時間は2時間13分(133分)

今回は、宮城県内では、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻の7箇所で絶賛上映中の【マスカレード・ホテル】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(1/19放送分)

ゴールデンスランバー

原作:伊坂幸太郎
監督:ノ・ドンソク
出演:カン・ドンウォン、キム・ウィソン、ハン・ヒョジュ、ユン・ゲサン、キム・ソンギュン 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は“逃げて、逃げて、逃げて、生きまくれ”・・・巻き込まれ型サスペンスアクションの姿を借りた感動エンタテインメント!!
伊坂幸太郎さんの同名小説をカン・ドンウォン主演で映画化。韓国製作のノンストップ・サスペンス。現在公開中の【ゴールデンスランバー】をご紹介いたします。

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<ストーリー>
アイドル歌手を強盗から救い出し、国民的ヒーローとなった優しく誠実な宅配ドライバーのゴヌ。ある日、旧友のムヨルに突然、呼び出され、再会を喜んでいた最中、目の前で、次期大統領最有力候補者が、爆弾テロにより暗殺されてしまう。

動揺するゴヌに向かってムヨルは、「お前を暗殺犯に仕立てるのが“組織”の狙いだ。誰も信じるな、生きろ!」と警告して自爆。ゴヌは、その瞬間から無数の人物に命を狙われ、訳も分からず、ひたすら逃げることになった。

やがて全ての計画が“国家権力によって仕組まれたもの”だと知るゴヌ。身に覚えのない罪を着せられ、証拠をねつ造された絶体絶命の状況下で、生きて自らの無実を証明するための必死の逃走と反撃がはじまった・・・。

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<作品について>
証拠隠滅、情報ねつ造・印象操作・・・国家権力の巨大な陰謀に巻き込まれた無実の小市民が、ある日突然、大統領候補の暗殺犯に仕立てられ、わけも分らぬまま必死の逃亡を繰り広げる・・・宮城・仙台に住む我々にとっては『ゴールデンスランバー』といえば、勿論、地元仙台在住の作家・伊坂幸太郎さんの傑作ベストセラー小説:それを原作に、中村義洋監督によって映画化された同名映画を思い出す方も多いことでしょう。

オリジナル映画は、2010年の1月に公開され、全編を仙台市内で撮影した!というのも当時、話題になりました。実際エキストラとして、撮影に参加協力した方も周りにいらっしゃるのではないでしょうか?・・・そういう自分も記者会見のシーンの撮影に参加していました。残念ながら見事にカットされたシーンだったんですけれども・・・(⌒-⌒; )

ところで今日ご紹介している本作は、その韓国版のリメイク作品にあたります。

『忘れていた友達に電話をしたくなる映画になってほしい』と語るのは・・・監督・脚本の、ノ・ドンソクさんです。1973年生まれで、デビュー作では夢を追う青春像をリアルに描いたり、明日への希望もなく暮らす青年達が予期せぬ事件に巻き込まれる【俺たちの明日】では、国際映画祭の審査員特別賞を受賞しました。
今回、この【ゴールデンスランバー】で初めて商業映画に取り組み、緊迫感と共に、温もりのある演出をしたことで、大きな賞賛と注目を集めています。

そして誠実な主人公:ゴヌを演じる、カン・ドンウォン。【マスター】【華麗なるリベンジ】など、これまでの個性的な役柄とは一転、事件に巻き込まれたごく普通の市民を演じ、新境地を開拓している彼・・・実は原作に感銘を受け自ら、映画制作会社にオファーして、7年の歳月を経て、その夢を実現させたそうです。

またメインテーマソングは、観客にも自分達が過ごしてきた人生を振り返ってほしいという思いで、映画のタイトルでもあるビートルズの「GoldenSlumbers」が、主人公が過去を回想する際に流れる曲として純粋だった頃の想い出と感情を表現するように使われています。

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<みどころ>
仙台よりは少し大きめ?・・・人口規模では神奈川県位の都市:韓国ソウルが今回の撮影の舞台になっていますが、例えば、迷路のような下水道の中や、商店街の横丁を逃げ回るシーンなど、日本版とそっくりに描かれている部分もあれば、ラストシーンなどは原作とは異なる韓国版のオリジナル脚色が加えられています。

原作者:伊坂さんからも『オリジナルのアイディアが盛り込まれ、カン・ドンウォンさんの魅力が炸裂するソウル版「ゴールデンスランバー」。楽しませていただきました。』と、コメントを寄せていらっしゃるほどでした。

ストーリーも、ほとんど、わかっているはずなのにハラハラドキドキさせられ、楽しませてもらう以上に、今回個人的には、凄く涙するシーンが多かったです。正直、こんなに泣く映画だったかな?と思ってしまうほど、泣かされました。

主人公の家族の愛や、心を支える学生時代からの友人の存在以外にも、犯人とされてしまったゴヌの人柄に触れる人物、彼の立場を理解してくれる街の人々の応援など、ジ?ンと込み上げる要素が多かったように思います。

原作者:伊坂さんもおっしゃる通り、カン・ドンウォンさんの魅力(日本版の主人公を演じた堺雅人さんにも、とても似ているのですが…)何ともいえないその表情に、観ている人々は味方になる!応援したくなる!!とにかく女性の心をくすぐること間違いなしです。

いろんな意味で、今、社会的には話題になっている韓国ではありますが、映画作品として、その見事な出来栄えを、ぜひ、大きなスクリーンで観て頂きたいですし、今一度オリジナル版のDVDを借りて、或いは、原作を読んで、比べてみたい!と思った作品でした。上映時間は1時間48分(108分)

“真面目に生きちゃいけないのか”今回は、宮城県内では、フォーラム仙台とイオンシネマ石巻で上映中の【ゴールデンスランバー】をご紹介致しました。


今週のおすすめ!
(1/12放送分)

アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング

監督:アビー・コーン、マーク・シルバースタイン
出演:エイミー・シューマー、ミシェル・ウィリアムズ、ロリー・スコベル、エミリー・ラタコウスキー、エイディ・ブライアント 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、ポジティブ・シンキング!がキーワードの、ハートウォーミング・コメディ。現在公開中の【アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング】をご紹介します。

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<ストーリー>
高級コスメティック会社:リリー・ルクレアのオンライン部門に勤めているレネー・ベネットは、美しい社員達が勤める華やかな本社ではなく、チャイナタウンの地下の小部屋においやられ、サエない毎日を送っていた。ぽっちゃりとしてパッとしない容姿を気にしているレネーは何事にも消極的。
自信が持てず悶々と過ごす日々だが、そんな自分を変える為、ある日レネーは一念発起!痩せる為にジムに通い始める。しかしエクササイズ中にバイクから転落し、その勢いで頭を強打・・・意識を失ってしまった。
そして、目が覚めた時、レネーは自分の異変に気づく。なんとスーパーモデル並みの絶世の美女に変身していたのだ。“自分の願いが叶った!”と大喜びの彼女だが、それは、レネーの思い込みであり、実際は、何一つ変わっていなかった。ただ、性格がスーパーポジティブ(超前向き!)に変わっていた以外は・・・

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<作品について>
“私、超〜キレイになってるウ!”この勘違いから始まる、共感度100%のラブコメディ。監督・脚本は【ワタシが私を見つけるまで】【そんな彼なら捨てちゃえば?】【25年目のキス】など、女性を元気づける数々の映画の脚本を手がけてきた、アビー・コーンと、マーク・シルヴァースタインのコンビ。本作が初監督作品となりました。

ヒロイン:レネーを演じるのは、ハリウッドで最もホットなコメディエンヌ、エイミー・シューマー。彼女自身が脚本も務めた主演作【エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方】ではゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされました。そのままの自分の体型が好き!と公言し、ヴォーグ誌で表紙を飾ったり、その等身大の親しみやすさで絶大な人気を誇る、新時代の女性像の象徴的な存在となっています。その彼女が、今回は、見た目は全く変わっていないのに、目つきや口元などの細かい表情や、体の動きなどで、その変身ぶりを表現し、“超絶ポジティブな勘違いヒロイン”を好演しています。

他に、レネーの憧れ!美人だけど声にコンプレックスを持つ不思議キャラお嬢様CEO(最高経営責任者)、エイヴリー・ルクレアを【ブロークバック・マウンテン】【マリリン 7日間の恋】【マンチェスター・バイ・ザ・シー】等の実力派女優:ミシェル・ウィリアムズが演じています。

その、エイヴリーの祖母で、一代でコスメブランド:ルクレア社を築き上げたリリーを演じるのは、22歳でモデルデビューを果たし、世界の「VOGUE」誌で表紙を40回も飾る等ファッションアイコンとして活躍。更に2017年には73歳にして伊版「VOGUE」誌の表紙を飾り、最高齢カバーガールとして、そのかわらぬ美しさを披露している、大御所のローレン・ハットンです。ファッションセンスだけでなく、その先進的な考えが世界の女性の憧れとなり、【アメリカン・ジゴロ】では、リチャード・ギアと共演するなど女優としても存在感を放っています。

また、コスメ会社CFO(最高財務責任者)のヘレン役を、スーパーモデルのナオミ・キャンベルが演じるなど、豪華キャストが集結しています。

そして、音楽を担当するメーガン・トレイナーはデビュー曲で“ぽっちゃりが私の魅力!”と歌って世界的に大ヒット!若い女性のライフスタイルに影響を与えています。映画の中では“さあ、みんな〜人生を変えていくわよ”というエクササイズのバックで、“私があなただったら、私になりたい!”・・・と自信に満ちた女性を歌い上げています。日本語吹き替え版声優としては、ヒロインの声を渡辺直美さんが担当しているところも注目です。

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<みどころ>
ここからはBGMに【プリティ・ウーマン】の主題歌を使用してみましたが・・・

あの映画のジュリア・ロバーツや【プラダを着た悪魔】のアン・ハサウェイ等自信のないヒロインたちが、周りのサポートや鍛え!?によって、少しずつ、自信を身につけ、夢を実現してゆく・・・というのは今回の作品に少し通じるところもあります・・・が、この作品のヒロイン:レネーは、彼女達のようにおメメぱっちりで、スレンダーな、スタイル抜群の女性ではありません。

ただ「ある魔法のような瞬間」から、自分に自信を持つことができ、それからというもの、どんどん魅力的な女性に変身し、夢で終わってしまうだろうと思われていたことに、次々チャンレンジして、手に入れていく!!という正にサクセス・ストーリーになっているのです。ただ、何もかもが絶好調となると、傲慢なほどの自信が、少々問題を起こすこともあるのですが・・・(~_~;)

実は、昔から大好きな作家:星新一さんのショートショートの中に、すれ違いざまに、人からかけられたある一言が、魔法のように心にとどまり、すっかり、その後の生き方が変わる!というストーリーがあり、ふと、その短編のことを思い出したりしました。

また、レネーだけではなく、彼女の周りの、パーフェクトに見える女性たちもそれぞれにコンプレックスや悩みを抱えている・・・など、誰もが共感できる切実な思いをコメディタッチ、かつ、ハートウォーミングに描かれています。

たった一言、或いは、一つの強い思いが心に突き刺さり、それまで諦めていたことに挑戦できたり、挑戦してみよう!と思えることは、きっとあるはず!ありのままの自分を愛すること、自分に自信を持つことの大切さと勇気を教えてくれる作品です。上映時間は1時間50分(110分)

今回は、宮城県内では、ムービックス仙台と利府 のみで好評上映中の【アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング】(字幕版・吹替版)をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(1/5放送分)

「アリー スター誕生」 &
「2018年の振り返り、そして今年2019年、注目の作品は?」

「アリー スター誕生」
監督:ブラッドリー・クーパー
出演:レディー・ガガ、ブラッドリー・クーパー、アンドリュー・ダイス・クレイ、デイブ・チャペル、サム・エリオット 他


◆聖月のオススメワンポイント
今年も、このコーナーでは、心に残る作品を一本でも多くご紹介していければ、と思っています。どうぞ宜しくお願いいたします。 さて、今年最初のトーキングシネマサロンは、レディー・ガガ主演で現在公開中の【アリー スター誕生】と、【2018年の振り返り、そして今年2019年、注目の作品は?】と題して、フォーラム仙台の支配人で、宮城県映画協会 副会長を務めていらっしゃる橋村小由美さんのインタビューをご紹介します。 まずは・・・王道にして究極の心震わす感動エンターテイメント【アリー スター誕生】です。

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<ストーリー>
ウェイトレスとして働きながら、小さなバーで歌うアリー。夢はプロの歌手になること。しかし、なかなか芽が出ず、自分に自信も持てずに諦めかけていたある日、偶然、世界的シンガーのジャクソン・メインと出会う。彼女の歌にほれ込んだジャクソンに導かれるように、華々しいデビューを飾り、瞬く間にスターダムを駆け上るアリー。互いに惹かれあい、激しく恋に落ちる二人は、固い絆と愛情で結ばれ、公私ともにパートナーとなる。しかし、やがて、すれ違いが増え、スタートとなったアリーとは反対に、全盛期を過ぎたジャクソンの栄光は陰り始め・・・二人の間に溝が広がっていく・・・。

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<作品について>
人気歌手に才能を見いだされた女性が、スターダムを上り詰める姿が描かれた、この作品。 本作の元になったのは、ハリウッドの栄光と悲劇を描いた1937年に公開の映画【スタア誕生】、1954年にはジュディ・ガーランド主演で、ミュージカル的に再映画化。1976年には、舞台を映画業界から音楽業界に移してバーブラ・ストライサンド主演で再リメイクされ、今回は、その76年版を現代に置き換えた4度目の映画化作品となっています。 監督・製作は【アメリカン・スナイパー】などの俳優ブラッドリー・クーパーが担当し、更にスター歌手役でも出演していて、劇中では、その歌声とギターテクニックを披露しています。 そして、まさにアリーのようなシンデレラストーリーを生きてきた、数々のヒット曲で知られる世界的歌姫レディー・ガガが、その圧倒的な表現力と歌声で映画初主演を務めています。

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<みどころ>
ライブのシーンはもちろん、路上で歌うシーン撮影でも、当然、本人たちが、現場で、実際に歌っている!と公開前からも話題になっていました。4度目のリメーク作品ということで・・・映画業界を舞台にした初期のもの等過去の作品を観てみるのも面白そうですね。上映時間は2時間16分(136分) まずは、宮城県内では、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、フォーラム仙台、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻、ユナイテッド・シネマフォルテ宮城大河原の9箇所で好評公開中の【アリー スター誕生】(字幕版)をご紹介いたしました。・・・

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続いては、【2018年の振り返り、そして今年2019年、注目の作品は?】と題して、フォーラム仙台の支配人で、宮城県映画協会 副会長も務めていらっしゃる橋村小由美さんにお話をうかがってきました。

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<インタビュー>
Q. 振り返ると、去年はどういう“映画界”だったかな?という感じでしょうか?

橋村:そうですね、去年は、すごく小さな映画、【カメラを止めるな!】であるとか、バーフバリのようなインド映画が、通常ですと、埋もれてしまって、ホントに小規模の公開で終わってしまうような作品が、もう大ヒット、日本中を興奮にまき込んだような大ヒットになったというのは、ホントに宣伝費などは、全然かかっていない作品なので、お客様の面白かったよという、ホントに口コミ、あとSNSなどの力でヒットしたんだと思いますので、そういうのが顕著に表れた一年だったかなと思います。 ただ、勝ち組と負け組じゃないですけど、スゴイ乗っかった作品は良かったんですけれども、作品の出来としては、決して悪くはないけれども火のつき方が、ちょっと足りなくて、残念なことになってしまった作品もあるので、ホントに面白い映画はいっぱいあるので、予告編など観て、気になった映画があったら、ちょっと観て見ると、あっこんな面白い映画、他にもあるんだ!って思えると思うので、きっと、その出会いって、あの人生を豊かにすると思いますので、是非、他の映画も観ていただければなあと思います。

Q. 応援上映も凄くヒットしましたね?

橋村:そうですね。やはり応援上映も、【バーフバリ!】とか【カメラを止めるな!】もしましたけれども、【グレーテストショーマン】も、とても人気で、そして今、絶賛上映中なのが【ボヘミアン・ラプソディ】が、年末から年明けまで、もう既に10回やっているんですけど、全回いらしている方もいらっしゃって、本当にスゴイ、盛り上がりをしています。

Q. 年末から、引き続き上映のモノも沢山ありますが、今年、2019年、どのような映画界になっていくかな?と思われますか?

橋村:そうですね、映画界という大きなくくりではわからないですけども、まあ話題なのは、とにかく【万引き家族】がカンヌでパルムドールをとりましたけれども、そのあと、今、アカデミー賞、今年2月に発表になりますけれども、アカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされていますので、それがもし受賞されるとなると、おくりびと以来の快挙となるので、また盛り上がってくるのかな?というところがありますね。 また去年は、樹木希林さんであるとか大杉漣さんであるとか、ホントに素敵な方が亡くなられてしまって、映画業界としては、すごく淋しい気分だった一年ではあったんですけれども、その皆さんが残してくれた素敵な作品を私たちは、これからも、ずっと観ていけるという意味では、ホントにありがたい贈り物を頂いたなあという風に思います。

Q. そして、宮城県内に関係する映画が公開に?・・

橋村:そうですね、ようやくという形なんですけど、2年前ぐらいに撮影された、今泉監督の【アイネクライネ・ナハトムジーク】という、伊坂幸太郎さん原作の作品が、ようやく公開になります。あとは、仙台出身の岩井俊二監督の新作も、今年公開になるようなので、2本仙台で撮影された作品が全国で公開されますので、こちらも宮城県民としては、楽しんんでいただければなあと思います。今年もよろしくお願いします。

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こちらこそ、宜しくお願いします!宮城県映画協会 副会長の橋村小由美さんにお話をうかがいました。

今回は大ヒット中の【アリー スター誕生】【2018年の振り返り、そして今年2019年、注目の作品は?】と題して、お届けしました。


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