タイトル
話題のオススメの映画やDVDなどをワンポイントと共にご紹介。

2004年10月からはじまったこのコーナーは、これから公開される新作映画は勿論、お薦めの旧作、季節に合わせた素敵な作品など、今話題の映画やDVDを“普通にご紹介する”だけでなく、これから観る人にも、すでに観た!という人にも“ちょっと得した気分?”になって貰えるようなワンポイントをピックアップしながら、映画大好き人間の私:折原聖月がご案内させて頂くコーナーです。
“サロン”というタイトルにふさわしく、ゆったりと、気持ちよく聴いて頂けるよう頑張ってお届けしています!どうぞお立ち寄りください。

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今週のおすすめ!
(2/18放送分)

「ラ・ラ・ランド」 & 「キセキ あの日のソビト」

「ラ・ラ・ランド」
監督:デイミアン・チャゼル
出演:ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、
キャリー・ヘルナンデス、ジェシカ・ローゼンバーグ、ソノヤ・ミズノ 他

「キセキ あの日のソビト」
監督:兼重淳
出演:松坂桃李、菅田将暉、忽那汐里、平祐奈、横浜流星 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は来週24日(金)から公開の話題のミュージカル・エンターテイメント映画【ラ・ラ・ランド】そして現在好評公開中の【キセキ あの日のソビト】をご紹介します。まずは、【ラ・ラ・ランド】から・・・

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<ストーリー>
夢を追いかける人々が集う街、ロサンゼルス。 映画スタジオのカフェで働く女優志望のミアは何度オーディションを受けても落ちてばかりで、すっかりへこんでいた。ある日、ピアノの音色に導かれるようにジャズバーに入る。そこで、ピアニスト:セバスチャンの演奏に魅せられるが、この二人の出会いのいきさつは最悪なものだった。また別の日ミアはプールサイドで、不機嫌そうに演奏する セバスチャンと再会。彼は、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。
やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかしセバスチャンが、店の資金作りの為に入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違い、少しずつ、何かが狂いはじめるのだった。

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<作品について>
LA LA LANDとは、『ロサンゼルス、主にハリウッド地域の愛称』、『陶酔し、ハイになる状態。』、『夢の国』のこと。

女優の卵とジャズピアニストの恋のてん末を、華麗な音楽とダンスで表現するこの作品は、日本でも劇的なブームを巻き起こし、アカデミー賞を含む50を超える賞を受賞した映画【セッション】などで一躍注目を集めたデイミアン・チャゼルが、監督と脚本を務めた、リアルで切ない現代のラブ・ロマンスです。
歌・音楽・ダンス・物語、全てがオリジナルにして、圧巻のミュージカル作品。

他人の言うことなど気にしない自信家のピアニスト:セバスチャンを演じたのは【きみに読む物語】【ドライヴ】などのライアン・ゴズリング。 3ヶ月かけて歌とピアノを習得し、全編吹き替えなしの演奏で魅了します。

女優の卵:ミアを演じたのは、【バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)】や、舞台などでも活躍中のエマ・ストーン。本作では、ベネチア国際映画祭女優賞に輝いています。
他に、【セッション】の鬼教師役でチャゼル監督とタッグを組んだ、オスカー俳優:J・K・シモンズらが出演しています。

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<みどころ>
映画好きには、たまらないテイストが満載のこの作品!ミアが女優志願であることから、映画スタジオの様子は勿論のこと、彼女の部屋には、イングリット・バーグマンの大きなポスターが貼られていたり、ワンカット・長回しのダンスシーンの登場や、クラシックと、最先端の撮影技術を織り交ぜていたり、昔のシネマスコープのフィルムサイズで、特別な雰囲気を加えていたり・・・また、さらに、未来に向かって、夢を諦めないで、チャレンジしていく若者たちの、キラキラした輝きが、おしゃれなスタイルやスクリーンのカラフルさとなって、眩しいほど!・・・主役の二人だけで合計100回の衣装チェンジもしているそうですよ。

オリジナル・サウンドトラックも、とても素敵!!このコーナーの構成をするため、選曲するのに、ずっと聴いてしまっていました・・・

最近は自然の流れで、違和感なくストーリーに沿って、歌や踊りに移っていく作品が多くなってきたかな?感じていましたが、これはもう、冒頭から、ザ・ミュージカル!王道をいく、これぞ!!ミュージカルだぞ!という作品。

ジンジャー・ロジャースと、フレッド・アステアが踊るような、あるいは、【ウエストサイド物語】【ザッツ・エンターテイメント】と言ったハリウッド映画 黄金時代の名作やブロードウェイの大ヒットミュージカルを、今一度、見返したくなる、刺激を受けました。

クラシカル、かつ、ロマンティックで、心躍る音楽とダンスが散りばめられた極上のミュージカル。映画の魔法があなたを包みます!!・・・まずは、来週24日(金)から公開予定の【ラ・ラ・ランド】ご紹介しました。

さらに、今日は、現在好評公開中の映画【キセキ あの日のソビト】の舞台挨拶が今週、仙台で行われましたので、そちらの様子も合わせて、お聴きください!

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<作品について>
これは、異色の4人組音楽グループGReeeeNの代表曲「キセキ」誕生秘話を映画化した青春ドラマで、プロデュースを手掛けてきたJINと、その弟でリーダーのHIDEの青春期のエピソードを、家族や仲間との衝突を経験しながら音楽を志し、突き進んでいく兄弟の姿として描いています。メガホンを取ったのは【そして父になる】等数多くの作品で助監督を務めた兼重淳さんです。舞台挨拶当日は、ダブル主演の 松坂桃李さん、菅田将暉さんらが、劇中のグリーンボーイズとして歌『道』を披露しながらの登場でした!!

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<舞台挨拶>
松坂:え〜皆さん、どうも、こんにちは。松坂桃李です。仙台の皆さん、ホントに、ありがとうございます!!

菅田:今日、俺、グリン じゃなくて、ずんだカラーですから、どうもずんだマサキです。よろしくお願いします。
人間と音楽のパワーで、僕ら、ずっとグリンボーイズとして【道】をみんなで歌いたい、歌いたい!って言っていて、今日初めてみんなで歌えたんですよ、道の歌詞のように、どんなに辛いことが・・・って、言ってますから、照れちゃって・・・本日はありがとうございました。


松坂:【キセキ あの日のソビト】はですね、是非ともエンドロールの最後の最後まで、観ていただけたらなと、思っております。最後の最後まで、たくさん、メッセージが詰まっておりますので、ぜひ、お楽しみください。

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【キセキ あの日のソビト】は、現在ムービックス仙台、イオンシネマ名取・石巻、TOHOシネマズ仙台の4個所で上映中です>

今回は、いずれも、ストーリーは勿論、音楽も目一杯楽しんで頂ける作品を2本、ご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(2/11放送分)

サバイバルファミリー

監督:矢口史靖
出演:小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、菅原大吉 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、ある日電気がなくなった!超!不自由生活、始まる!?・・今日から公開の小日向文世さん主演【サバイバルファミリー】をご紹介します。

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<ストーリー>
東京に暮らす平凡な一家、鈴木家。さえないお父さん、天然なお母さん、無口な息子、スマホがすべての娘の4人家族。一緒にいるのに、何だかバラバラな、ありふれた家族。そんな鈴木家に、ある朝突然、緊急事態発生!テレビや冷蔵庫、スマホにパソコンといった電化製品ばかりか、電車、自動車、ガス、水道、乾電池にいたるまで電気を必要とする、ありとあらゆるすべてのものが完全にストップしてしまったのだ!更に鈴木家だけでなく近所中で同じことが起きていた。ただの停電かと思っていたけれど、どうもそうじゃない。次の日も、その次の日も、一週間たっても電気は戻らない・・・・・・。
情報も絶たれた中、突然訪れた超絶・不自由生活。家族全員途方に暮れる中、父が一世一代の大決断を下す!乾電池さえ使えない原因不明の「電気」消滅によって、もはや廃墟寸前の東京を脱出!果たして、この家族の行く末は、いかに!?・・・

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<作品について>
これは人々の生活が危機を迎えた世界を舞台に、生き残りを懸けた家族の姿を描く・・・というサバイバルドラマです。

今回、ハードなテーマを、ユーモアを交えて描いたのは、原案、脚本、監督を務めた、【ウォーターボーイズ】【ハッピーフライト】【ロボジー】【WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜】等の矢口史靖さん。

鈴木家の夫婦を演じるのは、小日向文世さんと深津絵里さん。そして、息子と娘を好演しているのは、【過ぐる日のやまねこ】【君と100回目の恋】等の泉澤祐希さんと【陽だまりの彼女】【暗殺教室】【罪の余白】等の葵わかなさん。二人とも子役からドラマ・映画で活躍中の若手俳優です。 他に、時任三郎さん、藤原紀香さん、宅麻伸さん、渡辺えりさん、柄本明さん、大地康雄さんなど、豪華な顔ぶれです。
主題歌は、SHANTIの「Hard Times Come Again No More」です。

公開前に、矢口監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:発案はもう、ホント古くて、2001年ぐらいですかね、ウォーターボーイズ公開した頃に、次の映画を、まあ、電気がなくなっちゃった!という話にしたい!と、思いつきました。理由としては、当時その、パソコンが、各家庭に、普通にあるでしょう!
携帯電話も誰でも持ってるっていう頃に差し掛かってたんですよ。僕自身は、それに乗り遅れたタイプで、未だになんですけど、電気で動くものは、ちょっと機械系が苦手なんです。で、スマホも持ってないんですけど、なので、世の中どんどん便利になっていくのを見て、これは、もう半分恨み言に聞こえるかもしれないですけど、全部止まっちゃった方が良くないか?と、そういう発想をしました。

お話を考えている間に2003年だったんですけど、アメリカの北東部で大規模は停電があったんですよね。ビルのオフィスも全部止まっちゃうんで・・・電気も消える、エアコンも止まる、電車も動かないんで、人々が、ブルックリン橋をゾロゾロ・・・車道を埋め尽くして歩いて帰ったっていうのを見まして、これはホントに電気が止まるだけで、これだけ凄い事が起きるんだ!というのを見て、いつか、映画にしたいぞ!と思ってから、10年ぐらいたってようやく実現しました。

完全にファンタジーです。
この映画の中だと車は一切、動かない!だから物流が止まるんですよね。そうすると補給されるべき食べ物と飲み物さえ来なくなっちゃう。都心ほど脆弱な場所になり、地方の土とか、海とか川とか、とともに生きている環境の方が人間に優しい場所になるという、こう逆転現象が起きるんですよね。そこまでしないと、この家族は絆を取り戻せないという位ダメ一家ではあるんですけど、ああ人間らしい生活って、もしかしたら、こういうのもあり!なんじゃないかなと、そう見てもらえたら嬉しいです。

今回撮影で大変だったのは、電気が消えた状態で全てのモノが止まった状態は、実際は経験したことがないんですよね。で、地方に行ってしまえば、静けさ、そこには虫の声しかしない!っていうのは行けばわかるんですけど、都市部で、そういう状態、都市部なのに電車も車も走っていない、じゃあ何が反響して聞こえるんだろう?っていうのを想像しながら、・・・あと撮影の現場で、本当は入ってはいけない音を止めて、本当は映ってはいけない灯りをけしてっていうのを、もう毎日、ちっちゃい、ちっちゃい積み重ねをしながら、撮影をしていきました。
なので、まあ映画をみて、ほんとに星空がこんなに綺麗になるんだったら、全部、電気消してみたいなあ!そんな風に思って貰えたら、ちょっとは作った意味があるのかなあって思います。

CGとか合成に任せて、俳優さんはスタジオにいる!?みたいな撮り方をしちゃうと、おそらく風とか、空気感とか、全然感じなくなってしまう。ストーリー上は、そこは埋まったとしても、お客さんに伝わらなくなってしまうんですよ。なので今回、セット撮影は一切なくて、全部ロケーションで撮影しました。

この映画が本当はスケールが大きな話なんですけど、鈴木一家が見たもの以外を描いちゃうと、どんどん広がっていっちゃってますから、そうではなくて、この一家が見た事で描いて行く、そうすると、あの家族の絆として描ける。逆にいえば、余計な情報、略奪であるとか、暴力であるとか、そういうものを描かず、たいていのお客さんが見てもらえる、楽しい映画になるんじゃないかと思って、視点を制限しました。


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<メッセージ>
監督:アーリーバードをお聴きの皆さん!【サバイバルファミリー】の監督の矢口しのぶです。この映画ではですね、電気で動くものが全部止まってしまう!果たして、生き残れるんだろうか?と言う、変わったお話ではあるんですけど、勿論、僕が作るので笑いが一杯です。そして泣いて、驚いて、ハラハラして・・・そんな旅にみなさんをお連れします!ぜひ、劇場でサバイバルしてください!

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<みどころ>
よく知っている場所がでてきて、おっ!と。例えば鈴木一家のマンションは、四郎丸。小日向さんの会社、大学、スーパー、ホームセンター、浄水場、お米屋さん、自転車屋さん、など映画の多くのシーン(半分ほど)が、仙台で撮影されています。

この映画の場合、その設定が、地震とか、火山とか、津波とかではなくて、電気がとまってしまう!という現実には起こり得ないことに置きかえ、シフトチェンジしているという点が、ある種のファンタジーであって、こういう、皆んなが、一斉に!というのならば、基本アナログ人間の私も、携帯や、スマホ、パソコン等のない時間も、ちょっとありなのかも?と思えてしまったのですが。

監督も「映画を観終わったお客さん達が映画館を出たら街の明かりが眩しくて全ての騒音が一編に聞こえてくる!という状況で、もうちょっと静かで豊かな世界でも良かったんだけどなあ?と、そんな気分になってもらいたくて描いた」というエンディングまで見逃せません。

果たして、この家族は生き残れるのか!?・・・ドキドキの冒険に旅立つ鈴木ファミリーと一緒に、サバイバルに参加してみてはいかがですか?
(あっ、でも実生活では絶対に真似しないで欲しいこともいっぱい出て来ますので、あしからず!?)

今回は、今日11日(土)から公開の【サバイバルファミリー】をご紹介しました。

<尚こちらの作品は、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、TOHOシネマズ仙台 の6個所で上映です>


今週のおすすめ!
(2/4放送分)

うさぎ追いし 山極勝三郎物語

監督:近藤明男
出演:遠藤憲一、水野真紀、豊原功補、岡部尚、高橋惠子 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、世界が驚く実験を成功させ、ノーベル医学生理学賞の候補にもなった人物の生涯を描いた映画・・・2月11日(土)から公開予定の遠藤憲一さん主演【うさぎ追いし 山極勝三郎物語】をご紹介します。

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<ストーリー>
江戸から明治への転換期。 上田藩の下級武士の家系に生まれ育った山本勝三郎は16歳のときに、親友の滋次郎(しげじろう)とともに上京。東京で町医者を開業する山極(やまぎわ)家に望まれて、後継ぎとなるべく、山極の娘・かね子の婿養子に入る。

やがて、東京帝国大学の医科に入学、猛勉強を続けた勝三郎は、臨床医ではなく、病理学の道へ進むことを決心する。32歳で、東京大学の教授に昇進。かね子との間には、3人の子を授かり、幸せに暮らしていた。

しかし、そんな勝三郎を結核が襲う。病と闘いながらも彼がすべてを尽くした研究・・・それは「癌刺激説」の証明であった。うさぎの耳にあらゆる手段で刺激を加え続けることで、人工癌が出来るか……というもので、助手の市川とともに実験に没頭する勝三郎だった。果たして実験は成功するのか・・・

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<作品について>
これは「癌が作れれば、癌は治せる。」という信念のもと、ノーベル賞の栄誉より、万人の幸せを願うガン研究の先駆者で、およそ100年前に、世界で初めて人工的なガンの発生実験を成功させた病理学者:山極勝三郎氏の魂や、その知られざる人生に迫る、伝記ドラマです。

氏の偉業を丁寧に描き出したのは、【ふみ子の海】や、宮城県内で撮影が行われた【エクレール〜お菓子放浪記】の近藤明男監督。

勝三郎を演じるのは、数々の映画・ドラマに引っ張りだこのベテラン俳優、遠藤憲一さん。そして、いつも傍に寄り添い続けた妻:かね子には、水野真紀さん。
良き理解者であった親友を、豊原功補さん。また勝三郎とともに、研究を成功へと導いた(のちに北海道大学の先生になった)助手の市川役に、劇団東京乾電池の岡部尚さん、娘:梅子の晩年には、高橋惠子さん、彼を導いた恩師には、北大路欣也さんという豪華な顔ぶれが揃いました。

また劇中には、童謡「故郷」や「都ぞ弥生」(北海道大学の寮歌)が登場。映画の多くのシーンは、勝三郎の出身地、長野県上田市で撮影されています。

公開前に、近藤監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:これだけ偉い方ですのでね、それと遺族の方も、たくさん生きていらっしゃるし、それから、この業績を知ってる方は沢山いますので、基本的に嘘は、つけないんですけども、これは、やっぱり映画で、再現ドラマで2時間近く、お金を払って、観てくれる方を最後まで引っ張るには、やっぱり、どこか想像で作らなきゃいけない、フィクションの部分があるんで、調べた真実と、我々が想像で作った部分、フィクションの部分、どのくらいの割合で、どのくらいの匙加減っていうのは、これは、正解はないんですけど、難しいって言えば、難しいですね。

まずは、やっぱり残っている沢山資料がありますので、それから、この映画のテーマはいくつかあるんですけど、何と言っても、その世界で初めて人工で、人工の癌を作った!っていう偉業ですけどね、これが主な話ですから、この話を、勿論軸なんですけども、じゃあ、実験であることを成功しました、偉かったですね!っていうだけでは、映画にならないんですよね。だから偉業プラス何か!?っていうテーマをどこから作り上げていくかっていうことですよね。

監督が、演技をつける、芝居をつけるとよく言うけど、それは、大したことではない。むしろ、キャスティングが、監督の仕事の6割だ!と言われたのを、僕は、肝に命じてわかっているので、プロデューサーと主役の遠藤さんを選ぶのは、いろいろ考えた挙句、もう、この人しかいないと思った。いかにも、真面目で、堅物で、っていうタイプの人を主役にしたらね、この映画は、申し分ないと僕は、思ったんですよね。

あの顔であのキャラクターだけど、どこか笑いが、お芝居から出てくるっていう、今の人気のある、っていうか、演技の幅の問題ですよね。だから今回も上手く出して貰ったんじゃないですかね。
あの奥さんをやって頂いた水野さんが大変素晴らしい明治の女っていうか、あの、水野さん、僕は初めてだったんだけれども、もう、とっても良いお芝居してくれているし、それから親友をやった豊原さんも良い・・・これは有名な、あの方も後々、日本の民生委員の制度を作った小河滋次郎という有名な方で・・・周りのキャストも、皆さん、素晴らしい方が集まってくださったので、これは助かりましたね。

あの何か、もう一曲、何か音楽が何かないかなと思っていた時にたまたま、山極さんの西片町っていう、本郷から近いお住いの借家なんですけど、借家の家の図面が出てきて、その図面にどういう所に住んでてっていう、間取りが出ていて、その玄関のところにオルガンって書いてあったの。このオルガンを何とか上手く、脚本とか、映画の中で使えないかなと思っていて、ちょうど名曲『ふるさと』が、山極さんがガンを発見した前の年に、小学校唱歌になりました!っていうのを見つけたんですよ。これだよって、このふるさとを使ったらどうかって言って、2曲めが決まったんですよ。

こんな方がいたということを知って頂いただけでもね、それだけでも、映画としての力、映画っていうのは、力になりますからね、まあ、とにかく見ていただきたい。


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<メッセージ>
監督:アーリーバードをお聴きの皆さんへ!【うさぎ追いし 山極勝三郎物語】監督しました近藤です。え?、堅苦しいお話になってません。とっても楽しい?っていうのは、語弊がありますけれども、エンターテインメントの映画になっておりますんで、是非、お誘い合わせの上、劇場の方へ来てください!宜しくお願いします!!

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<みどころ>
監督曰く、ほぼ同時代の医学者・野口英世と比べると、決してポピュラーではないが、彼の成し遂げた業績は決して引けを取るものではなく、むしろ世界の医学界では評価が高いものなのだそうです。 東京大学医学部の病理学棟の入口とロビーには、山極博士の胸像などがあり、その功績を知る事ができるのですが、日本が誇る人工ガン研究の第一人者の生涯:家族、友人、師弟、そして故郷に寄せる愛が描かれているこの作品を見るまで、その存在を知らなかった事が恥ずかしいほどでした。

小さな一歩を進める事の大切さや信念とともに、実験動物たちの命を、決して無駄にはしない!という強い思いも伝わってきます。名声より我が命より大事なもの…その不屈の魂と人生の軌跡。

今回は、2月11日(土)から公開予定の【うさぎ追いし 山極勝三郎物語】をご紹介しました。

<この作品は、桜井薬局セントラルホールで、11日土曜日から2週間限定の上映となります。>


今週のおすすめ!
(1/28放送分)

破門 ふたりのヤクビョーガミ

原作:黒川博行
監督:小林聖太郎
出演:佐々木蔵之介、横山裕、北川景子、濱田崇裕、矢本悠馬 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、今日28日から公開。アクションと大阪弁の掛け合い満載の大追跡・エンタテインメント!〜ヤクザは出てきても、やくざ映画ではない、新しいバディ・ムービー誕生!佐々木蔵之介さん、横山裕さんのダブル主演という【破門 ふたりのヤクビョーガミ】をご紹介します。

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<ストーリー>
舞台は大阪。“サバキ”と呼ばれる、建設現場での暴力団対策の仕事を通じてヤクザの桑原(くわはら)と知り合った二宮。何かとトラブルに巻き込まれっぱなしで<疫病神>のような桑原と縁を切りたいのだが、なかなかきれない。
そんなある日、二宮は映画プロデューサーを名乗る小清水の持ち込んだ企画を、桑原のいる二蝶会の若頭に紹介した。若頭は、二蝶会の系列カンパニー名義で出資することに。しかし小清水は、そのまま姿をくらます。
小清水を追って、関西からマカオまで、出資金回収に奔走するも、見つけては逃げられる!の繰り返しで、果ては自分たちも何者かに追われるという、絶体絶命の二人は生き残りをかけた大勝負に出るのだが・・・

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<作品について>
強面ヤクザと、一応カタギの建設コンサルタントが、詐欺師を追って奮闘する中、組同士のトラブルに巻き込まれていく様を描いた、この映画は、大人気を博した<疫病神>シリーズの第5作で、黒川博行さんの直木賞受賞作品「破門」を原作に映像化した、ハードボイルド・アクションです。

監督・脚本は【毎日かあさん】【マエストロ!】などの小林聖太郎さん。佐々木蔵之介さんと、関ジャニ∞の横山裕さんのダブル主演ということで・・・イケイケのキレ系やくざ:桑原を演じるのは佐々木蔵之介さん。
弁は立つが、ヘタレでビンボーの建設コンサルタント:二宮を(関ジャニ∞としてではなく単独での)映画初主演となる横山裕さんが演じています。

また、詐欺師の小清水を橋爪功さんが、他に・・・北川景子さん、橋本マナミさん、木下ほうかさん、キムラ緑子さん、宇崎竜童さん、國村隼さん、さらに月亭可朝さん等など、豪華な顔ぶれが、バリバリの関西弁で共演。彼らによる掛け合いにも注目です。

公開前に、主演の佐々木蔵之介さんと、小林監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話をお聴きください。

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<インタビュー>
佐々木:僕も確かに、関西弁のポテンシャルを凄く感じたんですよね。普通に会話をしているだけでも何か掛け合いみたいに聞こえますし、命のやり取りをしている時でも、割とちょっとユーモアを感じるんですよね。これは、やっぱ関西弁ならでは!なんですかね?それは面白いなと思いましたね。

監督:原作はやっぱり小説なので、読んで大阪弁らしい言葉、書き言葉としての大阪弁として、成立しているんですけど、それを、そのまま喋ると、こなれない所があるので、それを割と、ナチュラルな喋り言葉に、現代の大阪弁に、わっと直しつつ、ただ本当にナチュラル、ホントのリアルが面白いか!っていうと、ちょっと、それは言葉に限らずなんですけど、映画って、リアルとリアリティーって、違うっていうか、真実味、現実味があるところを目指したので、面白いセリフは多少、今の大阪で、最近使えへんなという言葉があったとしても、これは残そうとかいうその辺の押し引きは考えましたね。
こう綺麗なアクション、アクションではなく、痛いことにはしたいなあと。泥っぽいというかリアルというか、喧嘩ってイヤじゃないですか?なんか、その嫌さは、ちゃんとイヤなものとして見せたいなとは思いましたね。


佐々木:監督はね、やっぱりね、今までの経験値というか、本当に助監督で、いろんな組を渡って、いろんな現場を知り尽くされているので、今回の撮影期間も、凄く、平和でした。自分の言葉だけでこう行くぞ!ではなくて、これはこうですよ!って、わかりやすい様に伝えてくださるし、安心感があるんですよ。聞いたら絶対、答えてくれるんですよ。納得さえさせて貰えれば、何でもできるんですよ。やっぱり、そこの信頼感は、ものすごい、ありましたね。

監督:僕から先に、こっちだあ!っていうよりも、つまり自分のアイデアなんて、所詮しれてると自分では思っていて、例えば、10人寄れば10個の脳みそがあって・・・それぞれ、考えている事が自分の思っているものより素晴らしい可能性があるんですよね。それが10乗になったら面白いなと思って作っているので、それが、色々、今回は見られて楽しかったですね。

佐々木:まあ裏社会の話だけれども、いかつい顔の人がいっぱい出てくるんですけど、それを支えている、というか、そばに寄り添っている女性が、まあ沢山いるんですよね。そこは、大きな見所なんじゃないかと思いますね。

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<メッセージ>
アーリーバードをお聴きの皆さん!映画【破門 ふたりのヤクビョーガミ】佐々木蔵之介です。監督の小林聖太郎です。・・・

佐々木:あの関西弁、バリバリのハードボイルドやけども、笑える映画です。是非、劇場に来てください!


監督:笑いあり、暴力あり、マカオあり、いろんな要素が詰まった、面白い映画です。是非、見てください!お願いします!!

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<みどころ>
佐々木さん演じる桑原の、スマートなビジネスマン風?イタリアン・マフィアばりのファッションセンスや、酔いしれながら歌うカラオケ:マンハッタンズの『君がすべて』にも注目です。
(Manhattans『 Theres no me without you』夜がないと星は見えない、悪がないと、善は存在しない・・・この歌詞の内容が、映画全体を示している・・・)

男たちの色気、怖さ、面白さ、更には、二宮の母親役:キムラ緑子さんとの息子と母親(親子)の関係や、北川景子さん演じるイトコなど、女性たちとの、ちょっとしたほのかな思い?等など・・・他にも色んな感情が渦巻く面白さも見逃せません! 何だか情けない男が、おおっ!なかなかやるなあ!と少しずつ成長していく姿にも感動です。

今回は、今日から公開の、ハードボイルドだけど笑える、裏社会のエンタテインメント・ムービー【破門 ふたりのヤクビョーガミ】をご紹介しました。

<尚こちらの作品は、ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、TOHOシネマズ仙台で上映です>


今週のおすすめ!
(1/21放送分)

本能寺ホテル

監督:鈴木雅之
出演:綾瀬はるか、堤真一、濱田岳、平山浩行、田口浩正 他


◆聖月のオススメワンポイント
最近では、歴女!という、歴史に興味を持っている女性の皆さんも多いかと思いますが、歴史には、ちょっと疎いわ、という方でも、この事件を知らない人は、いないのでは?でも知っているようで、意外と知らない?
今回は、京都の美しさも一緒に堪能頂けるタイムスリップモノ!綾瀬はるか・堤真一主演で、元OLと織田信長との本能寺の変前日の奇妙な遭遇を描く歴史ミステリー【本能寺ホテル】をご紹介します。

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<ストーリー>
倉本繭子は、会社の倒産を機に恋人の吉岡恭一にプロポーズされ、恭一の両親の住む京都へと向かう。京都に着いた繭子は、ちょっとした手違いで路地裏に佇むレトロな宿“本能寺ホテル”に導かれ、宿泊する事に。そこは何と、戦国時代に繋がる不思議なホテルだった。
一方、時は1582年。天下統一を目前に控えていた織田信長は、森蘭丸ら少数の家臣と共に京都・本能寺に滞在していた。冷酷非道なお館様を前に、戦々恐々とした日々を過ごす家臣たち。そんな中、見慣れない格好の女が一人、寺に迷い込んでくる。その女は、400年後の世界からやってきた現代人繭子だった。繭子は、自分でも訳のわからぬまま、信長と京都の町を見物するなど、交流を深める中で、次第に信長の人間性に惹かれていく。
気が付けば1582年と現代とを行き来する繭子。やがて彼女は、自分が迷い込んだその日は、信長が暗殺された「本能寺の変」の前日である事に気づくのだった。

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<作品について>
日本の歴史上もっとも有名で、今なお多くの謎に包まれた大事件「本能寺の変」。天下統一を目前にした織田信長は、なぜ明智光秀に謀反を起こされたのか?自害したはずの信長の遺体は何処に?その後、光秀を討伐した羽柴秀吉の中国(或いは、備中)大返しは、何故あんなに迅速だったのか?
そして、もし事前にその運命を信長に伝えようとした現代人がいたとしたら?日本史最大のミステリーとも言われる「本能寺の変」の謎が、400年の時を超えて今、明かされる!?・・・

笑いあり、アクションあり、ダイナミックかつ予測不可能な、誰もが楽しめる歴史エンターテインメントとなった、この作品。 監督は、数々の人気ドラマや映画【HERO】シリーズなどの鈴木雅之さん。話題作、大ヒット作を次々に手掛けている鈴木監督が「本能寺の変」の謎を、独自の解釈で描きだしました。

そして、信長に出会う現代人の元OL繭子を演じるのはTBSドラマ『JIN -仁-』や大河ドラマ『八重の桜』他、【プリンセス トヨトミ】など、多くの映画、ドラマ、CMと、幅広い分野で活躍を続ける綾瀬はるかさん。コメディエンヌとしても、その才能を発揮しています。
また“凛とした中にも、人情味のある”織田信長役を演じたのは【フライ、ダディ、フライ】【オールウェイズ、三丁目の夕日】などの、堤真一さん。意外にも信長役は、これが初めてだそうです。

信長に仕える小姓・森蘭丸には、常に独特のキャラクターで存在感を示す濱田岳さん。さらに、繭子の恋人:恭一に、平山浩行さん。他、田口浩正さん、佐戸井けん太さん、平岩紙さん、嶋政宏さん、近藤正臣さん、風間杜夫さんといった個性ある実力派俳優が揃い、奇想天外な物語に説得力を与えています。
綾瀬さん、堤さん、鈴木監督、そして【重力ピエロ】などの、脚本の相沢友子さんは【プリンセス トヨトミ】以来の再タッグとなりました。

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<みどころ>
婚約者の両親に会うために京都を訪れたヒロインが、“本能寺ホテル”という宿に泊まり、本能寺の変の前日に、自分と同じように、心労で胃が痛むという森蘭丸や、暗殺の標的となっている信長に出会い、交流する様は、あり得ない!と言ってしまえば、それまでなのですが・・・。

金平糖って、そういうお菓子なんだ!とか、信長さんって何だか良い人じゃん!など、本能寺の変までの、たった1日、いや、きっと数時間だけにも関わらず彼女と一緒に、凄く濃厚な時間として、京都の街並みの美しさとともに感じることができると思うのです。
そして・・・現代と戦国時代の京都を、初めは偶然だけれど、最後には自分の意思で行き来する繭子が、歴史的な事件に、どう絡んでいくのか、と同時に、自分自身も何を見つけ、どう成長していくのか・・・

できることではなく、やりたいことを見つける!人生の岐路に立った、大事なことを決める瞬間を、一緒に体験し、何かをしよう、頑張ろう!と自分の原点に立ち返って考える時間を与えてくれる作品です。

『本能寺の変』に迫る歴史エンターテインメント・・・今回は【本能寺ホテル】をご紹介しました。

<尚こちらの作品は、現在ムービックス仙台・利府、イオンシネマ名取・石巻、109シネマズ富谷、TOHOシネマズ仙台で好評上映中です!>


今週のおすすめ!
(1/14放送分)

湯を沸かすほどの熱い愛

監督:中野量太
出演:宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李、伊東蒼 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は「余命2ヶ月、何ができる?・・・最高の愛を込めて葬(おく)ります」宮沢りえ主演【湯を沸かすほどの熱い愛】をご紹介します。

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<ストーリー>
銭湯:「幸(さち)の湯」は、父である一浩(かずひろ)が1年前にふらっと家を出て行って以来、休業状態だが、母の双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘の安澄(あずみ)を育て、二人で頑張っていた。そんなある日、いつも元気な双葉が、パート先で倒れ、精密検査の結果、末期ガンである事を告知される。突然「余命わずか」という宣告を受けた、その日から、気丈な母は、残された時間を使って、生きているうちにやるべきことを決め、着実にやり遂げていく。

その母の行動は、家族から「すべての秘密」を取りはらうことになるのだが、彼らは、ぶつかり合いながらも、より強い絆で結びついていく。やがて家族は、究極の愛を込めて、母を送ることを決意するのだった。・・・

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<作品について>
“余命宣告された お母ちゃんは、絶望のどん底に…落ちませんでした!!”

この作品は、“死にゆく母と、遺される家族が紡ぎ出す愛”という、普遍的なテーマを、想像をはるかに超えた展開とラストによって驚きと感動の詰まった物語として、優しく、強く描かれたヒューマンドラマです。

監督は、自身が、このオリジナル脚本も手がけた中野量太(りょうた)さんで、自主制作映画【チチを撮りに】が国内外10を超える映画祭で絶賛された、今、日本で最も注目される若手監督の一人です。この作品が商業映画デビュー作となりました。

更に、その脚本を読んで「心を沸かされた」と出演を決めたのは【紙の月】で、2014年の賞レースを総なめにし、名実ともに日本を代表する女優となった宮沢りえさん。会う人すべてを包み込む優しさと強さを持ち、人間味溢れる、“普通の?肝っ玉母ちゃん”という双葉役をスクリーンに焼き付けました!!

そして、気弱で引きこもり寸前の娘:安澄には、【愛を積むひと】などの若手実力派女優:杉咲花さんが当たり、母の死に向かい合い、たくましく成長していく娘を演じきりました。

また頼りないけど、どこか憎めないお父さんを演じるのはオダギリジョーさん。旅先で知り合う青年:拓海役は、松坂桃李さん。他、駿河太郎さんや(去年なくなった)リリィさん等、豪華キャストが、物語を彩っています。

主題歌は、きのこ帝国が歌う『愛のゆくえ』です。

行方不明の夫を探し出し連れ戻すことをはじめ、家業の銭湯を再開させること。気が優しすぎる娘をしっかりと自立させること。そして、ある人物に合わせること等など、やるべきことを、その日までに果たそうと奔走するヒロインの姿を通して、母と娘、家族の絆はもとより、彼らを取り巻く様々な“家族の様な人々”の人生の喜怒哀楽を垣間見ることができるのです。

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<みどころ>
タカアシガニ、しゃぶしゃぶ、特別な日に家族で囲むご馳走・・・幸せの味。そこには、深い深い意味がありました。多く登場する食事のシーンだけではありません。

髪を結んだり、お弁当を作ったり、アイロンをかけたり・・・日常のふとしたことが、親と子、母と娘の関係性や、心の声を表現していて、何か引き込まれていきます。

銭湯の湯気のごとく蒸発した夫!学校でいろんなことがあっても、それに立ち向かう勇気と、優しい思いやりのある娘、生きる意味を見失いたくない!人生、もったいない・・・いつか役に立つことを伝えておく、何を持って親子というのか・・・人間の業の強さも垣間見えたり・・いろんなことを考えさせられる2時間5分です。

温かい思いに支えられたいくつもの伏線やサプライズ・・・そして、これ迄の「余命もの」映画を覆す、想像もつかない驚きのラストシーンには、えっ!?それは〜そういう事?と、本当に言葉を失いますが、現実味のある悲しさや、切なさ、勇気、そして、計り知れない大きな愛の物語であり、また、これは一つのファンタジー作品なんだ!と感じさせられる、エンディングの不思議な爽やかさが印象的でした。
(映画のタイトルの謎も、きっと、この時、解き明かされるはずです。)

この家族の熱い愛と大きな秘密を、皆さんも是非、劇場で共有してください!!

「涙と生きる力が ほとばしる家族の愛の物語・・・」今回は、【湯を沸かすほどの熱い愛】をご紹介しました。

<尚こちらの作品は、現在フォーラム仙台と、ムービックス仙台で上映中!>


今週のおすすめ!
(1/7放送分)

グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状

監督:ヨハネス・ホルツハウゼン
出演:ザビーネ・ハーク


◆聖月のオススメワンポイント
今年最初のトーキングシネマサロン、今朝は、“世紀を超え、守り続ける”【グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状】をご紹介します。

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<作品について>
2014年オーストリアが制作したこの映画は、名門ハプスブルク家の歴代皇帝たちが蒐集<コレクション>した膨大な数の美術品を所蔵し、フランス・パリのルーヴル、スペイン・マドリードのプラドに並んで、欧州3大美術館に数えられる、芸術の都ウィーンが誇る、偉大なる美術館:ウィーン美術史美術館・・・そこで繰り広げられる、誰も見たことのない“美の裏側”に迫るドキュメンタリー作品です。

1891年に開館、去年:2016年に、創立125周年を迎えたウィーン美術史美術館。絵画だけで7000点を超えるという収蔵作品は、クラーナハ、フェルメール、カラヴァッジオ、ベラスケスなどの名画から、絢爛豪華な美術工芸品まで多種多彩です。中でも「バベルの塔」をはじめとしたブリューゲル・コレクションは、世界最多を誇ると言われています。

この作品では、創立120年の節目に取り掛かった大規模な改装工事に、2年以上にわたって密着しながら、芸術とビジネス、伝統と革新の間で揺れる美術館スタッフたちの姿を生き生きと描き出しています。

1時間38分の作品は、ナレーションやインタビュー、音楽を一切排したダイレクトシネマ・・・という手法で撮影されています。監督・脚本は、オーストリア、ザルツブルクに生まれのヨハネス・ホルツハウゼン。彼はウィーン大学で美術史を学んだ後、国際的に著名な美術研究家や、美術史家を招いて「アートとアートのコンセプト」と題した講義シリーズを開催。その後ウィーン国立音楽大学の映画アカデミーに入り、多くのドキュメンタリー作品を制作し、高い評価を受けています。

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<みどころ>
贅沢で華やかな天井画や壁画など、ネオ・ルネッサンス様式の建物はウィーン自然史博物館と対をなし「双子の美術館」として、市民や観光客から親しまれています。135万人にのぼる年間来場者のうち、1割弱が日本人観光客と言われていますが、まるで宮殿のような装飾とともに美術品の収蔵庫、修復作業場、閉館後の館内や会議室など、ふだん見ることのできない美術館の真の姿を、しっかりとカメラでとらえているのが、この作品です。歴史ある美術館というと、静かで厳か。そこに、更に格式、品格がプラスされているイメージが、ウィーン美術史美術館の映像からも伝わってきます。

多くの美術館:館長や、研究員、学芸員、芸術関係者がコメントを寄せる中、ある作家は、「ルーヴルやメトロポリタンがデパートならば、ウィーン美術史美術館は、高級専門店のようなもの」・・・と表現しています。

また、ある美術書の編集者は「普段は見ることのない美術館の舞台裏。それは、時にシビアで、時にドラマティックだ。本作を観れば、美術館を見る目がきっと変わる。」と・・・まさに、その通り。

我々が美術館を訪れた際、何を観るでしょうか?もちろん、展示物である作品、そして、これを引き立てるライティング・・・この辺りまでは、目がいくかもしれません。しかし、実際には、作品を囲む部屋全体のデザインや、見やすく美しいレイアウトであったり、時に、スムーズな動線であったり、ガイドさんだったり、チリ、埃一つない、細やかな清掃であったりと、作品そのものを支える多くの事や人物がいて、成り立っているのです。

更にコレクションを充実させる為、より素敵な作品を買い付けようと、一定の枠のある予算の中で、オークションに参加したり、特別展を企画したり・・・と、美術館のブランドを構築するために様々な戦略が練られていたりもするのです。

また一つ一つの作品は、美術品であり、同時に、代々受け継がれてきた大切な遺品でもある。大いなる決断の元、個人が手放して、寄贈されるものもあり、細心の注意と思いやりを持って扱われている様子が伝わってきます。

最後に、ウィーン美術史美術館総館長:ザビーネ・ハークさんの言葉をご紹介しておきましょう。

「この荘厳なドキュメンタリーは、ウィーン美術史美術館のすべてを描き尽くしています。魅力あふれる美術館の、めったに外には見せない舞台裏を独特の視点で描き出した この作品を通して、多くの観客が、カリスマ的な登場人物たちと、彼らの織りなす世界に 思いがけない出会いを果たすことでしょう。美術館を代表して、日本の皆様に、この作品をご覧いただける機会を得たことを深く誇りに思います。」

"偉大なる美術館"の裏側と、そこで働く人々の姿を丁寧に描いた芸術の世界をたっぷりとご堪能いただける・・・今回は、【グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状】をご紹介しました。

<尚、こちらの作品は、現在、チネ・ラヴィータで好評上映中です。>


今週のおすすめ!
(12/31放送分)

2016年、今年を振り返り、そして来年、注目の作品は?



◆聖月のオススメワンポイント
毎週、話題のお薦め映画を“ワンポイント”とともに、ご紹介しております。映画館に、なかなか行けないんだけれど!という方にも、一緒にスクリーンを前にしている気分で、お楽しみ頂けるならば嬉しいです。・・・という気持ちで今年も、ザッと数えて、メインで63本の映画をご紹介してきたこのコーナー。
今回は、今年最後の放送ですので、【2016年、今年を振り返り、そして来年、注目の作品は?】と題して、フォーラム仙台の支配人であり、宮城県映画協会副会長も務めていらっしゃる橋村小由美さんにお話をうかがってきました。

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<インタビュー>
折原:2016年、今年をまず振り返って頂いて、今年の映画は、いかがでしたでしょうか?

橋村:そうですね。宮城県という意味では、【殿、利息でござる】という、宮城県を舞台にした映画がありましたので、そのことで、宮城県全体の映画館で、一丸となって、やれた宣伝もできたかな?というところで、良かったなと思います。

折原:あれは、かなり反響というか、大きかったですよね?

橋村:そうですね、まあ全国でも結構人気だったんですけれど、特に宮城県ではもう全国のシェアの6分の1ぐらいは宮城で稼いだのでは?という位入ったので、すごく、宮城県の方は、ほとんどの方がご覧になったのではないかと思います。

折原:最近は、聖地巡礼じゃないですけれども、撮影が行われた所を皆さんが、回ったりという様なことも映画に関してあるようですけども【殿〜】の場合もお店ですとか、吉岡のあたり?多かったんじゃないですかねえ。

橋村:吉岡の方には、あの案内センターみたいなのがあって、私も一度行ってみたんですけど、そこには、羽生さんが着た殿の衣装とかが、飾ってるんですけど、その衣装の前で写真を撮る『ゆずリスト』のおば様たちが一杯いらっしゃって、なかなか盛り上がっていました。

折原:そのほか、傾向として、今年皆さんが注目した作品ですとか、人出というのは、いかがでしたでしょうか?

橋村:『君の名は。』が、とにかく爆発的ヒットで。もともとあれは、ちょっと夏休みの興行から、ちょっとズレて、の公開だったわけですけど、まさかの200億円越えという、そして、いまだに大ヒットという、新海誠監督は、フォーラムの方に、秒速の時とか、来て頂いたことがあったので、その時は、こんなに大ヒットする映画を生み出す方になろうとは、思わなかったんですが感慨深いものがありました。

折原:番組でも新海監督にインタビューさせて頂いたのですが、一番、多分一番びっくりされているのが、監督なんじゃないのかなと、今思うと・・・・・・

橋村:そうかもしれないですね。

折原:あの映画も聖地巡礼が流行っているようですが、・・・

橋村:最近は、割と年配の方にも足を運んで頂いて、やはりこれだけ、話題になっていると、一部の若い方たちが、もう10何回みている方もいらっしゃって、でも年配の方とかに観て頂いても、ちょっと災害の話だったりもするので、結構、みなさん、泣いていかれる年配のかたとかももいらっしゃって、ああ、世代を超えたな!という感じがします。

折原:同じアニメで、私は【この世界の片隅に】あれも今じわじわきている!という話も伺いましたが

橋村:そうなんです、あれもですね、本当に、はじめは公開館数も少なかったんですけれど、どんどん全国で、広がっていて、まあ、あれは、広島が舞台ですけど、題材が題材ですので、逆に、そういうのを、若い人たちが知ってくれればなあということを思います。

折原:ジワジワとしみてくるというか、戦争を知らない人たちも、観やすい作品だったのかなと、思いますけどね。

橋村:そうですね。観ている時に号泣するという、そういうタイプではないと思うのですけれど、怖い、戦争の怖さっていうのは、単に身近な生活が、ずっと脈々と続いていく中、その日常が、壊されていくもんなんだよという、その怖さが、すごく描かれていたかなと思います。

折原:そして、もう明日からというか2017年に入るわけですが展望としては、どうでしょうか、注目作品は?

橋村:注目作品は、もうあの年明け早々、一月公開の【沈黙 サイレンス】という、遠藤周作原作の映画があるんですけど、こちらはマーティン・スコセッシ監督が、構想ホントに10何年という感じで、もうずっと、遠藤さんの遺族の方とやりとりされて、その映画化に、やっとこぎつけて、そして、またマーティン・スコセッシ監督は、スゴくこだわる監督なので、撮影にもたっぷり時間をかけるし、編集にも、一年以上かけて、今回作られて、舞台は長崎・・・江戸初期のお話なので、隠れキリシタン弾圧のお話ですけれど、ものすごく人間の命、そして自分が信じるものというものの狭間で人間はどう動くべきなのか、どう生きるべきなのかというのを描いた作品で、これは、たぶんアカデミー賞など、賞レースも絡んでくると思うので、メインキャストが3名だけ、ハリウッド俳優なんですけど、他は、みんな日本人の俳優なんですね。なので、日本人俳優が世界の映画に出ているという・・・まあ【ラスト・サムライ】とかもありましたけど、それ以来かなという感じで、はい、重い映画ですけれども・・・隠れキリシタン弾圧というのは、結構、伊達藩もありましたからね、身近な所にも色々あると思うので、そのへんも結びつけて観て頂ければなあと思います。

折原:ハリウッドの監督が日本のその作家の作品、そして背景を日本というのを考えてくれるというだけで、ワクワクするというか、楽しみですね。 そうですよね、もうゾクゾクしますよね。

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<メッセージ>
橋村:アーリーバードをお聴きの皆さん!今年も一年間、映画館に、足を運んで頂きまして、ありがとうございました。来年も、素晴らしい作品で、感動だけではなく、ドキドキだったり、ハラハラだったり、いろんな、日常では味わえない感情を他の人たちと一緒に味わえる空間が、映画館だと思いますので、ぜひ、お友達と、そして一人で、ゆっくり浸って、ご覧になってもいいかと思いますので、映画館を愛してくれたらなと思います。よろしくお願いいたします。 ありがとうございました。

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フォーラム仙台の支配人であり、宮城県映画協会副会長も務めていらっしゃる 橋村小由美さんにお話をうかがいました。

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<映画館施設として>
そして、今年は、宮城県、仙台市内に、新しい劇場がオープンし、スクリーン数が増えた年でもありました。 このことで、ご覧になる方にとっては、スクリーンの特徴によって同じ作品であっても、映像や音響的な特徴<2D、3D、字幕、吹替え 等>で選んだり、

また、作品それ自体の特徴<上映期間は短いけれど単館系の秀作 など>で選んだり、と選択の幅が増えたということを実感できた年でもあったのでは? 来年も、心に残る作品を、一本でも多くご紹介していければ、と思っています。皆さんも是非、このトーキング・シネマサロンに参加してくださいね。

今回は、【2016年、今年を振り返り、そして来年、注目の作品は?】と題して、お届けしました。


今週のおすすめ!
(12/24放送分)

ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち

監督:マテイ・ミナーチェ
出演:ニコラス・ウィントン、ジョー・シュレシンジャー、ベラ・ギッシング、アリス・マスターズ、ベン・アベレス 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回はイギリスのシンドラー≠ニ呼ばれた男と、「パディントン」のモデルになった子どもたちの真実の物語・・・クリスマス・イブにふさわしい感動のドキュメンタリーです。・・・2011年のチェコと、スロヴァキア合作映画。 今日24日から公開の【ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち】をご紹介いたします。

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<作品について>
あなたは、愛と勇気の人、ニコラス・ウィントンを知っていますか?・・・

1930年代後半、第二次大戦 開戦前夜のヨーロッパではナチス・ドイツの台頭により、迫害を受けた大勢のユダヤ人が各地で難民となる中、ユダヤ人の子どもたちを、安全な国に疎開させる《キンダートランスポート》と呼ばれる活動が活発化していました。
ニコラス・ウィントン(1909〜2015:享年106歳)は、公的支援を受けずに、チェコスロヴァキアで、その活動を行い、669人の子どもたちを救いました。

しかし彼はある事情から、そのことを家族にさえ語ることはなかったのです。

それから50年後、ニコラスの妻のグレタが屋根裏部屋で、1冊のノートを見つけます。そこにはニコラスが行った《キンダートランスポート》の詳細な記録と子どもたちの名簿が記されていました。

この映画は“英国のシンドラー”と呼ばれ、ノーベル平和賞候補にもたびたび名前をあげられた、愛と勇気の人:ニコラス・ウィントンの驚くべき足跡と、彼に救われた人々の人生をたどるとともに、子どもたちの命を救うことの大切さを世界に伝える感動のドキュメンタリーです。 差別や、迫害、難民問題は、決して過去のものでも、他人事でもありません。

世界中で愛され近年映画化もされた「くまのパディントン」の原作者マイケル・ボンドは、首から名札をさげて、スーツケースを持ったパディントンのキャラクターは彼が子どもの頃にニュース映像で見た《キンダートランスポート》でイギリスにやって来た子どもたちの姿に、インスパイアされて創作した!と語っています。

製作・監督・脚本のマティ・ミナーチュは、長年、ニコラス・ウィントンをテーマにした作品に取り組み、彼を取り上げた・・・日本でも一部が紹介され話題となった・・・テレビ番組で、国際エミー賞を受賞しています。

撮影は、チェコ・スロヴァキア・アメリカ・カナダ・カンボジア・イスラエル・デンマーク・フランス・スウェーデン・ハンガリーと世界各国に及び、450時間の映像が撮影されました。 語り部として出演、ナレーションも担当している、カナダのTVジャーナリスト:ジョー・シュレシンジャーは、自らも「救われた子ども」の一人です。 また映画の中には、ダライ・ラマ14世や多くの、当時『救われた子どもたち』が登場しています。

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<みどころ>
これは、1938年〜2010年に起きた事実を基にした映画で、ナチスの脅威から多くの子供達の命を救った奇跡の救出作戦の全貌と「感動の再会」の物語です。原題は【Nicky's Family】そう、彼らを救ったのは、シンドラーや、杉原千畝だけではなかったのです。・・・

イギリス人のビジネスマン:証券会社の優秀なディーラーだった、ニコラス・ウィントンは、それまで人道支援やボランティアには全く無縁の生活を送っていましたが、1938年12月、難民支援をしている友人からの電話を受け、その手助けのために、チェコスロヴァキアへ向かい、難民たちの危機的状況を目の当たりにしたことで、人生が大きく変わります。やがて、彼はユダヤ人の子どもたちのために、イギリスで里親を探し、列車で出国させる活動の、中心人物となっていくのです。

彼が救った子供たちは、ホロコーストを生き延び、各国で様々な職業に就き、また、多くの子孫を生み、育てました。 そして、50年後の1988年、イギリスのテレビ局BBCは、発見されたノートをもとにニコラスに救われた子どもたちの行方を追い、局が探し出した数十人の「救われた子どもたち」を、生放送の番組内で、彼には内緒で、再会させる、というサプライズを計画しました。その奇蹟の瞬間を目にした人々は、涙と感動に包まれ、この話題は、世界中へと広がっていったのです。

さらに、その後も定期的にニコラスを囲んで、親交を続けた「救われた子どもたち」。輸送作戦から70年目にあたる2009年、9月には、当時と同じ、プラハからロンドンに向けて、記念列車が運行され、あの旅を再現。あの日の光景が蘇るなか、ニコラスとともに、思い出を語りあいました。

映画にも登場している、救われた子どもたち・・・
テレビジャーナリストや企業家、アートセラピスト、作家、牧師・教師・医師行政官・設計士・物理学者・経営者・政治家などなど、彼らは戦後、世界各国に渡り、様々な分野で活躍しながら、自らも親として子供を育て、孫に囲まれ、幸せな生活を送っています。
中には、弾道ミサイルの研究をやめて転職し、教会や障害者施設の建築をする子や、勇気を持って送り出した自分の親にも思いをはせ、人の力になりたいと、無料の炊き出しを続ける「救われた子」もいました。

当時の親の気持ち、張り裂ける思い・・・行き先が決まっても、今度は永遠の別れが待っていましたが、それでも、子どもの命を救う為に、一人で送り出す親たちがいたことも忘れてはなりません。 どれほど大きな犠牲を払っても、この親たちの勇気が、子供たちを救いました。

ニコラスのことを「世界で一番大きな家族の家長だと思う。」と表現した人がいます。 669人の子供の家族は、今や約6000人にも広がり、それぞれの土地で、其々の立場で、慈善事業や奉仕活動を行い、恩送りの輪が広がっているのです。

“未来は、子どもたちにしか、変えられない”・・・・

今回は、再現ドラマとともに描かれている1時間37分のドキュメンタリー。 今日24日から、桜井薬局セントラルホールで公開の、【ニコラス・ウィントンと669人の子どもたち】をご紹介いたしました。

<尚、こちらの作品は一月まで、年をまたいでの上映予定です。>


今週のおすすめ!
(12/21放送分)

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

脚本:J・K・ローリング
監督:デビッド・イェーツ
出演:エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、エズラ・ミラー 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は・・・この冬、人間界を巻き込んだ壮大なドラマの幕が開ける!!・・・【ハリー・ポッター】新シリーズとして注目の、現在好評公開中のイギリス・アメリカ合作映画【ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅】(略してファンタビ!)をご紹介いたします。

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<ストーリー>
魔法使いのニュート・スキャマンダーは、優秀だけど、少々おっちょこちょい。そして魔法動物をこよなく愛する変わり者。世界中を旅しては魔法動物を集め、いつも愛用の不思議なトランクに詰め込んでいる魔法動物学者だ。
ある時ニュートは、旅の途中で、魔法動物の調査と保護のためにニューヨークへ立ち寄った。しかし、そこで、ひょんなことから自分の魔法のトランクが、普通の人間のトランクと取り違えられ、魔法動物たちが、人間の世界に逃げ出してしまう。ニューヨーク中がパニックに陥る中、ニュートは偶然出会ったティナらと共に、動物たちの追跡を開始するのだが……。

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<作品について>
ヒーローには程遠い、アウトサイダーな魔法使いのニュート。でも、彼が引き起こした前代未聞の事件が街中を巻き込む大騒動に!そこで出会う仲間たちや奇想天外な魔法動物とともに、彼の新しい冒険が始まる!果たしてニュートは、世界を救うことができるのか?・・・

これは『ハリー・ポッター』シリーズの原作者:J・K・ローリングが映画の脚本に初参加した渾身の最新作ファンタジーです。

監督は、映画【ハリー・ポッター】シリーズ8作のうちの最後の4作品を担当した、デイビッド・イエーツ。近作では、【ターザン:REBORN】なども手がけました。 そして【博士と彼女のセオリー】【レ・ミゼラブル】【リリーのすべて】等のオスカー俳優:エディ・レッドメインが、優秀なのに人見知りで、おっちょこちょいの魔法動物学者ニュート・スキャマンダーを、魅力いっぱいに演じています。他に【スティーブ・ジョブズ】等のキャサリン・ウォーターストンや、名優:ジョン・ボイト、コリン・ファレルらが出演しています。

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<みどころ>
『ハリー・ポッター』の新シリーズ! と言われると、前のシリーズを知らない人は、物語に入っていけない?と思われがちですが、全く知らなくても大丈夫。
もちろん、知っていれば、魔法学校ホグワーツの名前などが出てきて、楽しみのレベルは一段と高くなるとは思いますが・・・物語の時代設定が、ハリポタ・シリーズの数十年前!であり、この映画のタイトルにも繋がっているのですが、実は、ニュートが書いたとされる、ホグワーツ魔法学校の教科書『幻の動物とその生息地』という本から、スタートしている物語なのです。

まるでテーマパークにいるような気分になれますし(きっと、いつか、大阪の‘あの施設’に追加される気がする?)スクリーンいっぱいに広がる夢の世界。

小さい頃から魔法使いモノ(アニメやドラマで)に触れてきた自分としては、生活のアレコレ・・・例えば片付けや、お料理など、細々とした日常のことを、心で思っただけで・・・或いは杖をふるっただけで、あっという間にできたらいいのに・・・ということがスクリーンの中で、様々おこっていて、他にも、ドラエもんのどこでもドア的に時空を超えて、空間移動できたり、動物園並みの広さを持つ不思議なトランクがあったり・・・何だか嬉しいというか懐かしさを抱きながら、ワクワクが止まらない時間・・・

ただ時々「そこは追っかけないで魔法使っちゃったら?」と、一人、心の中で、ちょっと突っ込んでみたりして・・・

更に友情や愛、偏見や差別意識、恐怖など人の心の美しさや醜さを繊細に描いていて、ラストには、ある別れに思わず涙が・・・でも、そこはファンタジー映画。とても幸せな気持ちでエンディングを迎えますので安心してご覧いただけます。
夢をはるかに超えた、とんでもない大冒険に巻き込まれる2時間13分!きっと、あなたも大興奮することでしょう。

今回は・・・現在 好評公開中の映画【ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅】をご紹介いたしました。

<尚、こちらの作品は、TOHOシネマズ仙台、ムービックス仙台・利府、109シネマズ富谷、シネマ・リオーネ古川、イオンシネマ名取・石巻、フォーラム仙台で劇場によって、2D・3D・IMAX、字幕版、吹替版で上映中です>

また、上映を盛り上げたとして、フォーラム仙台のロビーのデコレーションが表彰された!ということですので、そちらへお出かけの際には、じっくりご覧ください!!


今週のおすすめ!
(12/10放送分)

ティファニー ニューヨーク五番街の秘密

原作:
監督:マシュー・ミーレー
出演:バズ・ラーマン、デール・マルコビッツ、レイチェル・ゾー、ロブ・マーシャル、ジェシカ・ビール 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、クリスマスも近いというこの時期、観るだけでも、キラキラと幸せな気分に!と思い、現在チネ・ラヴィータで好評公開中のドキュメンタリー映画【ティファニー ニューヨーク五番街の秘密】をご紹介いたします。

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<作品・見所について>
世界のあこがれ、ティファニーの秘密、教えます!!・・・

皆さんは、ティファニーと聞いて、思い浮かべるもの・・・ありますか?(映画、ニューヨーク、ティファニー・ブルーと白リボン、オープンハートや立て爪のダイヤモンドなどなど、憧れの象徴のようなものという方も多いでしょうか?) 誰かにプレゼントしたり、されたりした思い出は、ありますか?

この作品は、アメリカを象徴するジュエリーブランド“ティファニー”の輝かしい歴史と現在に迫る、ティファニー初のドキュメンタリー映画です。

創業者の逸話や、ブランドの象徴“ティファニーブルー”の制作秘話。そして、ティファニーを愛した数々の著名人のコメントを紹介しながら、勿論、あの映画【ティファニーで朝食を】の誕生の経緯も明かされています。

1時間27分の、このドキュメンタリー映画の原題は【Crazy About Tiffany's】これは、あの映画の中でのオードリーの台詞『I'm crazy about Tiffany's ティファニーに夢中なの』からですが、タイトルの通り、見終わると、きっと、誰もが・・・特に女性は、夢中になってしまいそうです。

監督のマシュー・ミーレーは、世界一のデパートと言われるNY五番街にあるバーグドルフ・グッドマンの魅力に迫ったドキュメンタリー映画【ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート】で高い評価を得た監督です。

1837年創業。1940年にニューヨーク五番街に本店をオープンさせたティファニー。そこは、のちに、オードリー主演の映画で、世界中に知られることとなります。もともと歴史と伝統のあるお店が、更に、イメージ戦略でも大成功を収めている良い例ではないでしょうか?

オードリーの映画以外にも、ジュエリーを提供しているシーンがたくさん登場しています。【オーシャンズ11】のジュリア・ロバーツ、【メラニーは行く!】では、リース・ウィザースプーンが、憧れのティファニー本店店頭でプロポーズを受けるシーンを、他にも、【華麗なるギャツビー】、海外ドラマ【フレンズ】などなど、どれも、とても印象深く描かれていて、こういった人気作品との関わりについて、各々の監督自らのコメントなどを一緒に聞くこともできます。

映画関係だけでは、ありません。その魅力に魅せられた人々・・・有名セレブや、人気ジュエラーなどの関係者、例えば、ティファニー初の女性デザイン・ディレクターや、アカデミー賞受賞式でのジュエリー選びの舞台裏、アメフトのスーパーボールで授与されるトロフィーの制作過程の映像、歴代大統領との関わり、ジャクリーン・ケネディ、エリザベス・テイラーといった時代を代表する女性たちが愛したティファニーとの関係など、総勢69人もの、貴重なインタビューとともに、初公開となるエピソードなども交えて紹介されています。

ここで改めて、映画【ティファニーで朝食を】をご紹介しておきましょう。

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NYの安アパートに暮らすホリーの日課は、一流宝石店:ティファニーのショー・ウィンドウを見ながら、朝食のクロワッサンを食べること。ある日彼女のアパートの隣りの部屋に、作家志望の青年:ポールが越してきた。ポールはたちまち、不思議な魅力をもつホリーに惹かれていく。

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どこまでも魅力的なオードリー・ヘプバーンと相手役のジョージ・ペパードの都会派センスが溢れる、洒落たラブ・ストーリーであり、ティファニーの名を一躍、世界に知らしめた作品でもある映画【ティファニーで朝食を】

これは、1961年、アメリカの小説家トルーマン・カポーティによる原作に、ニューヨークという都会を舞台に、自由奔放に生きる女性を主人公として映画化されました。監督は、ブレイク・エドワーズ。音楽をヘンリー・マンシーニが担当しています。 中でも、オードリーが自ら歌った名曲“ムーンリバー”は、大ヒットしました。公開された1961年、第34回のアカデミー賞で、ヘンリー・マンシーニの音楽が、劇・喜劇映画音楽賞と歌曲賞を受賞しました。 (主演女優・脚色・美術監督、装置では、ノミネートされていました。この年は【ウエストサイド物語】や、【ハスラー】【ナバロンの要塞】等が公開された年です。)

また、ドキュメンタリーの中でも語られていますが・・・どんな広告よりも、ティファニーを、世に知らしめた!といっても過言ではないのが、映画【ティファニーで朝食を】への撮影協力です。

オードリーが演じた主人公は、彼女のイメージから、どこかのセレブリティー?社交界の淑女?との印象が強いですが、実は高級コールガールである!という設定を全く忘れてしまうほど、不思議な魅力、魔法のようなことが、起こっていたのも事実です。

劇場には、おしゃれな女性や、ご高齢のご夫婦?という感じの方々が多かったのですが、鑑賞の帰りに思わず、お店に立ち寄りたくなるかも?しれません・・・(買う、買わないは別にして・・・)

今回は、手に取ることができなくても、目の保養になりそうな・・・現在チネ・ラヴィータで好評公開中の映画【ティファニー ニューヨーク五番街の秘密】をご紹介いたしました。


今週のおすすめ!
(12/3放送分)

男と女 <製作50周年記念デジタル・リマスター版>

原作:クロード・ルルーシュ
監督:クロード・ルルーシュ
出演:ジャン=ルイ・トランティニャン、アヌーク・エーメ、ピエール・バルー、バレリー・ラグランジェ


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、フランスが誇るラブ・ストーリー・・・あのメロディで知られる、不朽の名作が、50年の時を超えて、鮮やかな映像でスクリーンに甦ります!!
3日から公開の【男と女 <製作50周年記念デジタル・リマスター版>】を、のちに監督が語った当時の製作秘話も含めて、ご紹介いたします。

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<ストーリー>
スタントマンの夫と死別し、パリで一人暮らしをする脚本家:アンヌと、妻に自殺されたカーレーサーのジャン。それぞれの子供を、ドービルにある、同じ寄宿舎に預けていることから知り合った2人は、次第に惹かれあう。しかし、いまだに、辛い過去を忘れられない。過去への想いと、新しい恋の狭間で揺れ動くアンヌとジャン。二人の恋の行方は・・・。

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<作品・見所について>
1966(S41)年の公開作品ですが、第19回カンヌ国際映画祭 グランプリ=パルムドール受賞や、アカデミー外国語映画賞&オリジナル脚本賞、また、ゴールデングローブ賞主演女優賞や英国アカデミー賞など多数受賞しています。

監督は、こののち1967年に、【パリのめぐり逢い】68年【白い恋人たち/グルノーブルの13日】81年の【愛と哀しみのボレロ】そして、最新作には、インドを舞台に男女の恋愛を描いた【アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)】を製作している、クロード・ルルーシュ監督です。

アンヌとジャンが織りなす大人の恋を、流麗なカメラワークと、カラーとモノクロームを使い分けた、大胆なモンタージュ≠ニいう、多数のカットを組み合わせて繋ぎ、一つにまとめる映画の編集方法 で描き出しました。

“不朽の名作”といわれている、本作ですが、この1時間44分の作品を作る為に、当時無名だったルルーシュ監督は自ら資金を調達して撮影したそうです。その製作秘話について、後年、監督自身が語っているのですが・・・

車好きな監督が、ある時フランスのドービルで、早朝浜辺を歩く女性と子供と犬を見かけ、いろいろな想像が膨らみ、そこから脚本を1ヶ月半で書き上げ、準備に1ヶ月、撮影に、3週間、編集に3週間・・・また経済的理由から必要最低限のスタッフで、当初は白黒のみの撮影になるはずだったのですが、ある協力により、屋外はカラーで、室内は白黒で!となりました。さらに防音カメラは使えず、騒音を避けるために、遠くからの撮影となったのです。

そこで撮影されたのは、実に3000カット以上、それによって、過去・現在、さらには、未来を想像させる映像ができ、この様なスタイル=つまり完成できるかすら、分からなかった『わからず三昧』が、結果的に、この映画に魅力を持たせたのでは・・・とも語っています。

さて・・・ ジャンを演じたのは、【暗殺の森】(70年)の名優:ジャン=ルイ・トランティニャン。アンヌには、【ローラ】(61年)で脚光を浴びた、アヌーク・エーメ。慎ましさの中に、成熟した女性の色香を漂わせるお洒落な女性を演じています。彼女は今、『50年経っても素晴らしいのは、あの時一緒に作った全員が、今でも、仲の良いこと。私たちは、本当に稀な経験を共にした、同士なのです!』とコメントしています。

その言葉通り、製作当時は、過酷な条件下での撮影だった様で・・・。

映画の根幹は、あくまで人間である俳優が惹きつけ、魅了する事・・・現実に限りなく近い、映画の世界を観て欲しいから、むしろ特殊撮影などは極力使いたくない、というルルーシュ監督は、物語と同じ時間で撮影すべき・・・と、冬の3週間の中での物語は、まさに、同じ状況下で撮影しているのです。

つまり、ちょうど、今と同じような冬のフランスの週末に・・・厚いコートを着て、寒そうに子供と海辺で戯れる・・・降り出したみぞれ、雪がちらつく駅、と、悪天候も主役の一つであり、寒さが重要なカギ!!なぜなら、外が寒い程恋愛は燃え上がるものだから・・・(そして、ルマン24時間耐久レースも、撮影のため、本当に参戦しているのです。)

更に今回の放送では全てオリジナル・サウンドトラック:フランシス・レイの『男と女』、『愛は私達より強く』、『男と女のサンバ』、『時速200キロ』に乗せて、お届けしましたが・・・
このフランシス・レイの甘美な音楽が加わることで“運命の出逢い”に魅入られた二人のラブ・ストーリーが一層鮮やかなものとして浮き彫りになっていきます。
また監督曰く、この素晴らしい音楽は、撮影現場でも、シーンの意図を伝える方法の一つとして俳優に聞かせながら撮影したそうです。

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尚、今回、同時上映作品の【ランデヴー】は、【男と女】から10年後に、ルルーシュ監督が撮った、幻の短編で、日本では初公開となります。

一台の車<フェラーリ275GTB>が、豪快なエンジン音を轟かせながら、夜明けのパリを、アクセル全開でひたすら走り抜ける、ワンテイク8分48秒のドキュメンタリーという伝説の一作です。

ノンストップで流れるパリの風景・・・石造りの建物や並木道、凱旋門・コンコルド広場・オペラ座などの名所を、迫力と疾走感、満点の映像で、勿論、デジタル・リマスター版でお楽しみいただけます。

今朝は、当時、映画界に新風を吹き込んだ、シンプルで、美しい映画が、今、再び、きらめきを放ちます!!今日から チネ・ラヴィータで、2週間限定公開となる映画【男と女 <製作50周年記念デジタル・リマスター版>】をご紹介しました。


今週のおすすめ!
(11/26放送分)

疾風ロンド

原作:東野圭吾
監督:吉田照幸
出演:阿部寛、大倉忠義、大島優子、ムロツヨシ、堀内敬子 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“広大な雪山に隠された生物兵器を見つけ出せ!!”日本を代表するミステリー作家:東野圭吾の衝<笑>撃サスペンスがついに映画化です!今日26日から全国ロードショーとなる【疾風ロンド】をご紹介します。

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<ストーリー>
拡散すれば大量死となる危険な違法生物兵器「K-55」が、医科学研究所から盗まれる。犯人から届いた脅迫メールには、国民を人質に、三億円の要求と、「K-55」が隠された場所を示すテディベアの写真が添付されていた。犯人は研究所を解雇された葛原という元研究員。慌てふためく主任研究員・栗林と、所長の東郷。違法生物兵器であるが故、何としても秘密裏に探し出し、処理しなければならない。しかも、残り4日で、大惨事が起きてしまう?事が判明。
そんな中、警察から一本の電話が・・・脅迫してきた葛原が死んだ・・・?!まさかの事態にぼう然としながらも、完全に行方不明となった、その生物兵器の回収を押し付けられた栗林は、僅かな手掛かりから辿り着いた、日本最大級の野沢温泉スキー場へと向かった。しかし、20年ぶりのスキーに大苦戦する栗林・・・タイムリミットが迫る中、はたして無事に「K-55」を探し出し、この危機から脱出することができるのか?

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<作品について>
突然、窮地に立たされ、日本の未来をになうことになった?冴えない主任研究員が、わずかな手掛かりを基に奔走するさまを描くこの作品。原作は「容疑者Xの献身」など数多くの著作が映像化される中、2013年に発表され、瞬く間に100万部超の大ヒットとなった、直木賞作家・東野圭吾さんの同名長編小説です。
監督・脚本は、ドラマ『サラリーマンNEO』や、社会現象まで巻き起こした、『あまちゃん』等に携ってきた吉田照幸さん。今回も、絶妙な間を切り取り、柔軟な発想と感性で、のびやかなユーモアを描き出しました。
そして、どこか頼りなくツイていない主人公を演じるのは【テルマエ・ロマエ】や、同じく東野さん原作の『新参者』シリーズでも主演を務め、強烈な個性と圧倒的な存在感で観るものを魅了する阿部寛さん。また栗林をサポートする、正義感の強いスキー場のパトロール隊員・根津を、関ジャニ∞の大倉忠義さん、彼と共に捜索に協力する、スランプ中のスノーボード選手・千晶を、元AKB48の大島優子さんが演じています。更に、所長役の柄本明さん、謎の男:ムロツヨシさん、嘘くさい女:堀内敬子さん、ほか麻生祐未さん、生瀬勝久さん、田中要次さん、でんでんさん、など個性的かつバラエティー豊かな俳優陣が集結しています。
公開前に、吉田照幸監督が仙台にいらっしゃいましたので、お話を伺いました。

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<インタビュー>
監督:東野先生のファンだったんで、嬉しかったですね。まずは!で、本の中身もテンポがあって、スゴく映像向きだなって思いました。ただ一点、スキーのアクションシーンが、一番盛り上がる所が、まあ、確かに、東野先生が言う様に映像化不可能!それはスキーやってる人ほど、余計に思うものだと思うんですよね。ココさえ、乗り切れば、面白くなるって思いました。
阿部寛さんの主演になった時に、ああ、これは面白くないとマズいぞ!っていうプレッシャーはありました。やっぱり阿部寛さんっていうと、ね。好感度No.1だったり、皆さん、もう必ず面白いものを期待して観にこられるじゃないですか?で、数多の演出家の方が阿部さんを演出してこられた上に、自分に何が阿部さんの魅力を引き出せるのかっていう、そういうのは、スゴく、プレッシャーでしたね。


Q.自然を相手ということもあり、通常のロケ撮影とは違う、ご苦労があったと思うのですが?・・・
吉田照幸監督 監督:移動ですかね、スキー場をたくさん使わせてもらって移動するんですけど、ちょっと移動するにも全部スノーモービルなんですよ。スノー・モービルの後ろにボートみたいなのをつけて何度も往復するんですよね。スタッフは大変ですね。あと、足跡ですよね。
一回、芝居したら、全部消さなきゃいけないっていう…普通のスキーのシーンならいいんですけど、やっぱり、あの林の中探しているシーンとかも一杯あるじゃないですか?ああいう所で、靴あとがあったらおかしいじゃないですか?苦労しましたね。

スキーのアクションシーンがあるんですけど、その時に最初にばっと、追っていって、どこまで追うんだ!っていうぐらい長く追うカットがあるんですよね。それはゴープロっていう10万円以下のカメラで撮っていて、しかも撮ってる人は、地元のスキーヤーなんですよね。滑りはプロで山も知りつくしているんで、すっごい狭い木の中を滑っているんですけど、それでも全くぶつからずに、しかも、まっすぐ追うだけじゃなくて、ちょっと横にいって、仲間内でやってるんですよ、やっぱりカッコいい映像撮るために、もう、そういう地元の人さまさまで撮ってます。それが、スゴイ迫力だっていわれると、ちょっと何か・・・ありがとうございますって、下向いちゃうんです。


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<メッセージ>
監督:アーリーバードをお聴きの皆さん!映画【疾風ロンド】監督の吉田照幸です!【疾風ロンド】は、東野圭吾さん原作の、サスペンスですが、実はいっぱい笑いがある、サスペンス・コメディになっております。皆さんが楽しめる映画になっておりますんで、是非、劇場でご覧ください!!

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<みどころ>
実は、ちょっと(私の出身地)名古屋弁が出てきたりもするんですけどね!次々に予想外の出来事が起こる中、残された時間は、あと4日!そこには極限の心理戦が・・・濱田龍臣さん演じる栗林の息子と、栗林との親子関係や、前田旺志郎さんなど、期待の若手俳優たちが演じる、スキー場で出会う、地元中学生らとの心の交流などもキーポイントになっています。

また、久々のスキーに大苦戦するという役柄同様?約15年ぶりのスキーとなった阿部寛さんや、数時間でスノーモービルの運転をマスターした大倉忠義さん。そして9歳から続けてきたスノーボードを生かすことができた!という大島優子さんなど、それぞれの滑りにも注目です。広大な白銀の世界を舞台に、疾風のように駆け抜けるスピード感と、二転三転する予測不能のノンストップ・サスペンス! 今日は、迫力ある映像とストーリーをお楽しみ頂ける、今日26日から公開の映画【疾風ロンド】をご紹介いたしました。

<尚、この作品は、県内では109シネマズ富谷、イオンシネマ名取・石巻、ムービックス仙台・利府の 5カ所で上映です。>


今週のおすすめ!
(11/19放送分)

「オケ老人!」&「シーモアさんと、大人のための人生入門」

「オケ老人!」
原作:荒木源
監督:細川徹
出演:杏、黒島結菜、坂口健太郎、笹野高史、左とん平 他

「シーモアさんと、大人のための人生入門」
監督:イーサン・ホーク
出演:シーモア・バーンスタイン、イーサン・ホーク、マイケル・キンメルマン 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は2本!どちらも、クラシック音楽を堪能頂ける作品、現在好評公開中の【オケ老人!】そして、ドキュメンタリー【シーモアさんと、大人のための人生入門】をご紹介します。まずは・・・【オケ老人!】から・・・

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<ストーリー>
バイオリンが趣味で学生時代には演奏経験もある数学教師の千鶴。梅が岡高校に赴任してきた彼女は、地元の文化会館で開かれたアマチュア・オーケストラによる、プロ顔負けの見事な演奏に大感動!!自分の経験を生かすべく、即、問い合わせて、入団を決意する。だが、初めての練習に行ってみると、彼女が入ったのは、老人ばかりの素人丸出しの<梅が岡交響楽団>通称:梅きょうであり、文化会館で演奏していたのは、エリート楽団として知られる<梅が岡フィルハーモニー>通称:梅フィルだったと知り、がく然とする。

それでも、千鶴の入団を大喜びする老人たちに「楽団名を間違えた」とは言い出せず、結局参加することになるのだが、その後、なぜか指揮棒を振るはめになってしまうのだった。

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<作品について>
老人ばかりのアマチュア・オーケストラに入団してしまった女性が、ライバル楽団との対立等を通して音楽の素晴らしさをかみしめる!というこの作品は、「ちょんまげぷりん」や「探検隊の栄光」等で知られる人気作家:荒木源さんの小説を基にした音楽ドラマです。 メガホンを取ったのはコントユニット「男子はだまってなさいよ!」を率いる放送作家で、演出家・脚本家、映画監督としても、2012年に、椎名誠さん原作の【ぱいかじ南海作戦】で長編映画デビューした、細川徹さん。本作が、2作目の監督作品です。

ヒロイン千鶴を演じるのは、ドラマ『ごちそうさん』のヒロインを務め、一躍人気を集めた杏さん。そして、笹野高史さんはじめ、左とん平さん、小松政夫さん、藤田弓子さん、茅島成美さん、石倉三郎さんらが演じるのは、何れ劣らぬ?個性あふれる<梅きょう団員>です。

出演は他に、モデルで俳優、『とと姉ちゃん』や『重版出来!』など、活躍が話題となっている坂口健太郎さんや期待の若手女優:黒島結菜さん、そして、ベテラン:光石研さんなどです。

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<みどころ>
エリート・アマオケ≪梅フィル≫との狭間でゆれる千鶴。更には、憧れの大物指揮者の登場や、団員の病気、立ち退き問題など<梅響>に幾度となく訪れる危機!?・・・ どうする、千鶴?! どうする、オケ老人?!果たして彼らは演奏会を成し遂げられるのか?・・・ 千鶴とオーケストラメンバーとのコミカルなやりとりにも注目のコメディです。 また、心躍るクラシックの名曲が全編を彩り、千鶴先生と、日本一個性豊かで、熱い老人たちが感動のフィナーレを無事に迎えることができるのでしょうか?

まずは、【オケ老人!】をご紹介しました。

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もう一本、こちらも音楽を純粋に愛する人物のドキュメンタリー!俳優:イーサン・ホークがメガホンをとった、あるピアノ教師の作品【シーモアさんと、大人のための人生入門】です。

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<作品と見所について>
人生の折り返し地点…。アーティストとして、一人の人間として行き詰まりを感じていた俳優のイーサン・ホークは、ある夕食会で当時84歳のピアノ教師:シーモア・バーンスタインと出会う。たちまち彼の漂わせる安心感に包まれ、シーモアの人柄と、そのピアノ演奏に魅了されたイーサンは、彼のドキュメンタリー映画を撮ることを決意した。 シーモアは、50歳でコンサート・ピアニストとしての活動に終止符を打ち、以後の人生を「教える」ことに捧げてきた。ピアニストとしての成功の影に、朝鮮戦争従軍中のつらい記憶、そして、演奏会にまつわる不安や恐怖の思い出。 決して平坦ではなかった人生を、シーモアは美しいピアノの調べとともに語りだす。彼の、そのあたたかく繊細な言葉は、すべてを包み込むように私たちの心を豊かな場所へと導いてくれる。彼が教える、深い愛とこころざし・・・

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<2作品、共通の見所>
音楽のすばらしさと、それを真剣に学ぼうとする気持ち、上手になりたい!とただ、ひたすらに練習することの大切さを、物語とドキュメンタリーという形こそ違いますが、いずれの映画も、それをストレートに教えてくれている凄くステキな作品です!

今回は、映画【オケ老人!】と、ドキュメンタリー【シーモアさんと、大人のための人生入門】をご紹介いたしました。

<尚【オケ老人】は、県内ではTOHOシネマズ仙台、イオンシネマ名取・石巻の3カ所で、【シーモアさんと、大人のための人生入門】はフォーラム仙台のみで上映中です。>


今週のおすすめ!
(11/12放送分)

この世界の片隅に

原作:片渕須直
監督:こうの史代
出演:のん、細谷佳正、尾身美詞、稲葉菜月、牛山茂 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“昭和20年広島・呉。わたしはここで生きている”・・・人々の想いが集結したアニメーション映画:今日から公開の【この世界の片隅に】を製作にあたってのエピソードも交えて、ご紹介します。

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<ストーリー>
昭和19(1944)年2月、18歳のすずに突然、縁談がもちあがる。広島市江波(えば)で生まれ、絵が得意な彼女。良いも悪いも決められないまま話は進み、20キロ離れた町・呉へとお嫁に行くことになる。

呉は その頃、日本海軍の一大拠点:軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も、呉を母港としていた。見知らぬ土地で、海軍勤務の夫:周作の妻となった すずの日々が始まった。夫の両親は優しく、義姉は厳しく、その娘、姪にあたる晴美は、

配給物資がだんだん減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には、好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていた。

だが、昭和20(1945)年3月…呉は、空を埋め尽くすほどの艦載機による空襲にさらされ、皆が大切にしていた身近なものが失われていき・・・。
それでも、なお人々の日々の営みは終わらない。そして昭和20年の、あの夏がやってくる。

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<作品について>
この作品は、戦時中の広島県の呉を舞台に、生活に戸惑い、大切なものを失いながらも工夫を凝らして、前を向いて生きていく女性の日々を描いた物語です。

『夕凪の街 桜の国』などの、こうの史代(ふみよ)さんが2007〜09年に手がけた連載同名漫画に惚れ込み、約6年の歳月をかけて、徹底的な時代考証・現地考証を重ね、丁寧に、そして、ダイナミックに描き出したのは片渕須直(かたぶち すなお)監督です。脚本も担当しました・・・片渕監督は、TVアニメシリーズ『名犬ラッシー』で監督デビューした方ですがそのことが、原作者の こうのさんの心を動かしました。<エピソード(1)>

こうのさんの所には、既に、実写映画化のお話もきていたそうなのですが・・・実は、片渕監督のプロフィールに記されたTVアニメ『名犬ラッシー』の文字を見た、こうのさんは「大きな事件は起こらず、飼い主ジョンとラッシーが遊ぶ日々が続く。自分もいつか、こういう物語を描きたい」と思った作品だったことを思い出したのです。

まさに、自分の道標の一つとして感じていた、その作品の監督から、アニメーション化を熱望する手紙が届いたのですから、こうのさんは驚き、この企画は「運命だ」と言葉にしたそうです。

さて、主人公・すずの声を演じるのはTVドラマ「あまちゃん」の能年玲奈さん改め、女優の のんさんです。アニメ声優初主演ですが、柔らかく、どこか懐かしい、親しみを感じさせる声で、18歳で嫁いだすずに、生命を吹き込みました。そのすずを囲むキャラクターには、豪華実力派の声優陣が集結!加えて、松竹新喜劇の座長:澁谷天外さんも、声で特別出演しています。

そして本編を優しく包み込む音楽を担当するのはシンガー・ソング・ライターのコトリンゴさんです。自身がカバーして新たにリアレンジした「悲しくてやりきれない」(原曲は、ザ・フォーク・クルセダーズ)がオープニングテーマに使用され、作品の世界観を壮大に歌い上げています。
また、この作品のために書き下ろした主題歌「みぎてのうた」やエンディングテーマ「たんぽぽ」など、そのナチュラルで柔らかな歌声と曲想がぴったりと作品世界に寄り添っています。

更に、これは、クラウドファンディングという手法を取り入れた作品で、出資企業を募るためのパイロットフィルム制作費用=目標金額は、2000万円でした。それが開始から8日と15時間余りで目標金額を達成、終了時には、全国47都道府県から3千人以上(3374人)のサポーター、実に3900万円以上(39,121,920円)の支援金が集まり、それが制作資金となりました。これは当時、国内のクラウドファンディング:映画ジャンルとしては、最多人数、最高額の記録を樹立しています。
つまり日本全国からの「この映画が見たい」という声と想いに支えられ、完成した作品なのです。<エピソード(2)>

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<みどころ>
ふんわりとした優しいタッチの画…いま大人気の【君の名は。】も素晴らしいタッチですが、それとは、また違ったアニメーションの良さがでている画に、のんさんのほのぼの・のんびりとした、ちょっと夢見がちな声。そして、そこに描かれているのは、お盆にみんなであつまって、すいかを食べる様な、どこにでもある毎日・・・だた、迫り来る戦争、生活を奪って行く戦争・・・という非日常が、普通になってしまっていた日々として描かれることで、その悲惨さが際立つようにも感じました。

でも泣いてばかりじゃ、もったいない。ささやかな喜びに、明るく笑って暮らせたら、それでいい。すずの前向きな生き方に、未来を信じたくなります。

長く、深く、多くの人の心に火を灯し、100年先にも届けたい!、100年先にも愛され続けるアニメーション映画・・・今回は、今日12日から公開の【この世界の片隅に】をご紹介いたしました。

<尚こちらの作品、県内ではチネ・ラヴィータと109シネマズ富谷で上映>


今週のおすすめ!
(11/5放送分)

PK

監督:ラージクマール・ヒラーニ
出演:アーミル・カーン、アヌシュカ・シャルマ、スシャント・シン・ラージプート、サンジャイ・ダット、ボーマン・イラニ 他


◆聖月のオススメワンポイント
今回は、“あなたの常識がかわる!”人生に迷う全ての人の心に突きささる笑いも涙も詰まったインド映画、現在好評公開中の【PK】をご紹介します。

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<ストーリー>
留学先のベルギーで大失恋し、今は母国インドのTV局でリポーターとして働く女性:ジャグー。ある日、黄色いヘルメットを被り、大きなラジカセを持ち、あらゆる宗教の飾りを身につけて、チラシを配る、奇妙な男を見かける。彼の手にするチラシには、神様の絵に「行方不明」の文字。『神様を探している』らしい、「PK」と呼ばれるその男に興味を抱いたジャグーは、ネタになる!と踏んで、彼の取材を始めるのだが・・・。
彼は、世間の常識が一切通用しない、無邪気すぎる人。「この男は、いったい何者?なぜ、神様を捜しているの?」…しかしジャグーがPKから聞いた話は、途方もない内容で、にわかには信じられないものだった。驚くほど純粋な彼の問いかけは、やがて大きな論争を巻き起こしはじめるのだった…

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<作品について>
『常識にとらわれず、我が道をいけ!』という熱いメッセージで、2013年、日本中に笑いと涙と拍手喝采を巻き起こしたボリウッド(インド映画)がありました。そのタイトルは【きっと、うまくいく】…底抜けに明るい青春映画でありながらも、謎解きのような緻密なストーリー。更に社会問題にまで、鋭くメスを入れた、その【きっと、うまくいく】の監督:ラージクマール・ヒラニと、主演のアーミル・カーンがタッグを組み、笑いも涙も120%増量!といわれる【PK】を作り上げました。(PKとは、酔っぱらいの意味)

SFコメディに、切ないラブストーリー、偏見や宗教問題といったテーマにも斬り込んだ社会派ドラマなど、様々なジャンルを盛り込んで、インド歴代興行収入No.1の記録を樹立。更に、全米でも記録的な大ヒットを打ちたて世界中のメディアで話題となっています。

主役の奇妙な男:PKを演じたアーミル・カーンは、これ迄で一番難しい役といいながら、鍛え抜かれた肉体美も披露し、まばたきをしない!という荒業で、ぶっ飛んだキャラを、愛嬌たっぷりに表現しています。

ヒロイン:ジャグーを演じた【命ある限り】などのアヌシュカ・シャルマの気丈で可憐で、キュートでセクシーな表情には、誰もが魅了されてしまいます。

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<みどころ>
世界中で起きている社会問題を絡めて描いているだけあって、冒頭に、『この作品はフィクションで、いかなる個人・団体・宗教も、傷つける意図はありません!』・・・という但し書きがでてきます。当然ですが・・・神様が大勢いる?インド社会を舞台にしながら、ある意味、世界の縮図であり、広い広い宇宙の中のお話ですから、宇宙からの大きな視点で、世界をみつめることの大切さを描いているのかもしれません。自分たちが、普通!?と思っている事は、一体なに?とか、小さい子供が無邪気に沢山の何故?を問いかけてくるようなPKからの質問に、どう答えたらいいの?と考えてみたくなります。

ミスタービーン並みのインパクトある主人公に、アヒル口がとってもかわいいヒロイン・・・この2人が、人間として惹かれ合う・・・

決して嘘をつかないPKが、最後に覚えたことは?お土産に持って帰りたい!と思ったモノとは?

ラジカセと、カセット・・・という(今また若者たちに人気となってきているらしい)一昔前のアイテムが、劇中で大いに、その魅力を発揮している!など、シンプル、かつ、わかりやすい!ことが重要!?で、人間関係も、ホントは、シンプルなモノ・・・と教えてくれているようです。

良い人、悪い人、面白い人、とても切ない涙のシーンも、これは、やっぱりコメディ!っという、ラストシーンまで、全てがハッピーな気持ちに繋がる素敵な作品です!!

ラストは、涙、涙…かと思いきや・・主人公のたくましさも感じる微笑ましいエンディングで、2時間33分、長さを全く感じさせません。

インド映画ですから…当然のように、歌って踊るシーンは登場しますが、ん?ちょっと・・・と思う程、唐突でもなく、かるーいミュージカル感覚で、ストーリーの流れを歌詞で補ってくれている?様な自然なシーンです。
(中でも、落ち込んだ時の、『元気チャージ体操』は、小気味好いダンスで、踊ってみたくなりました。)

彼の小さな疑問は、やがて大きな奇跡を呼ぶ!…大切なことは、ぜんぶPKが教えてくれた!今回は、チネ・ラヴィータで現在好評公開中のSFヒューマンコメディ【PK】をご紹介いたしました。

<尚、こちらの作品は、宮城県内ではチネ・ラヴィータのみで上映中です。>


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