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[2月29日(金)放送] 「管 洋志写真展『奄美〜シマに生きて〜』 今日から!」
現在62才の管さん、その内40年は写真家として人生を歩んで来られました。博多祇園山笠のまつりのにぎわいの中で育ったのがきっかけで人間に興味を抱き、日芸大時代は写真を撮りながら、男芸者、故悠玄亭玉介師匠の運転手をし、人の極地は芸伎会と知りました。40年前からアジアを旅し、「人は一人じゃ生きていけない」と感じ、やがてアジアの北限は奄美だと感じるように。 そんな管さんの写真展は、5年かけて撮り続けた奄美を肌で感じられるような作品が40点展示されています。これらは、4万点もの作品から選び抜かれたものばかり。海と共に生活する彼らはこの時期になると、浜でゆっくり談笑します。夕方に酒盛りが始まるのは日常茶飯事。酒代が足りないときは、4,500円のハブを買い、それを担保にして酒を購入する人もいるほど。またある日は、長老に教わりながら土葬を行いました。こうして代々受け継がれることが安心した生活に繋がっているのだろう、悲しいけれど、こんな光景は本土じゃ見られない、そう実感したそうです。5年で培った人間関係は、今じゃ親戚のような付き合いをするまでに。この写真展はまるで、管さんが一瞬一瞬感じたこと、心に刻まれた言葉が写真に表れているかのような作品展です(3月5日まで)。 (高橋亜由美)
[2月28日(木)放送] 「もうすぐ卒業の6年生に向けて 下級生が“はなむけの舞”を披露」
全校生徒わずか68人の上野目小学校では3月19日、14人の6年生が卒業します。上野目小では昭和58年にふるさと教育の指定を受けて以来、入学したら「鶏舞神楽」を覚えることになっています。時々、神楽保存会から指導を受けながら、毎週水曜日の朝の20分は全校生徒で練習をしています。去年の学芸会で引退した6年生は今でも下級生達に教えていますが、今日はその下級生達が6年生に「鶏舞神楽」をはなむけの舞として披露します。鉾と扇子を両手に鳥のように舞うダイナミックな踊りです。ひな壇で踊る5年生の後藤優衣さんは「6年生に安心して任せてもらえるように踊りたい」、1年生の高橋晴美さんは「昨日の練習で、6年生のユウト君に頑 張ってと言われたから一生懸命踊ります」と。それをそばで聞いていた6年生の菅原歩夢くんは「僕が1年生の頃は今の1年生のように上手に踊れませんでした」、5年時に転校してきた菅原晴貴くんは「1年生は覚えが早く教え甲斐があった。今の5年生になら安心して引き継げる」と何も心配していない様子。でも、これを自分達がもう踊らないと思うとちょっぴり寂しいようです。何といっても鶏舞神楽を上手に踊ることは彼らにとっては「あこがれ」だから。 小6のこのシーズン、私は卒業が待ち遠しいような切ないような複雑な気持でした。いよいよあこがれの中学生!という一方、お世話になった先生、通い慣れた学び舎ともお別れだと思うとぎゅっと胸が締めつけられたものです。下級生たちが感謝の気持を込めて踊る鶏舞神楽、6年生はどんなことを思うのでしょう。 (高橋亜由美)
[2月27日(水)放送] 「年齢を重ねて なお美しく自分らしく!シニアモデルクラブ『うきうきライフ』」
昨年10月、シニアの方々にウォーキングやポーズのとり方を指導をするグループ「うきうきライフ」が設立されました。設立、指導しているのは、40代からモデルを始め68才の今もなお現役の金沢キミ子さんです。本当に68才?と目を疑ってしまうくらいはつらつとしている女性です。ピンと伸びた背筋、穏やかな口調、周りをほっとさせる笑顔、私もこんなふうに年齢を重ねたいと思いました。 年齢を重ねるにつれ憂鬱になったりうつ病予備軍が増える中、生涯現役で心から輝いて欲しい!という思いで設立されたのがうきうきライフです。特に女性は(男性もですが)、家事や子育てなど家族優先の生活を送ってきた分、これからは自分主役の人生を歩んで欲しい、それは家族の財産にもなるだろうから、そんな熱い思いを金沢さんは抱いています。 今は60・70代の男女が70人ほどメンバーとなり、月1回レッスンを行っています。あくまでも目標は生涯現役ですが、高齢化社会であるが故、今後は高齢者向けの広告が増えるだろうから、そのニーズに応えられるような人材を育成したいという思いもあります。前向きになりたくて…、という草刈さん(60才)もポーズをとった瞬間凛とした表情に。活動を始め、ハイヒールを再び履けるようになった本間さん(66才)は今はおしゃれが楽しくて仕方がない様子。女性にとって「きれいですよ」は魔法の言葉、年輪を重ねたからこそにじみでるしなやかさでいつまでも若々しく!ちなみに男性メンバーもいらっしゃるそうです。 (高橋亜由美)
[2月26日(火)放送] 「仙台味噌 仕込みピーク」
味噌作りの工程は単純なようで奥深いもの。この時期になると(今年は1月〜4月半ばまで)、秋に収穫した大豆と米を一日水に浸して40分別々に蒸かします。更に、米から米麹を作り塩を加え全てを混ぜます。ここまではわずか3日で出来る作業ですが、勝負はここから。6尺桶で1年半から2年かけてじっくりと熟成させるのです。桶はもともと、秋田の酒蔵から譲り受けたもので200年以上使われ続けており、桶はもちろん味噌蔵にも菌が染み付いています。目には見えずとも、これが阿部幸商店の味噌の旨みを左右する重要な材料なのです。完成までの間6回は「おけがえ」をし、空気の入れ替えを行います。別な桶に細かく移すとよく発酵するので(特に夏は発酵が進みプツプツ音をたてるそう)全ては手作業で。換えるタイミングは、職人のカンが頼りです。そして、溜まり醤油のもとになる汁が出てきたらいよいよ出荷。完成までの約2年は、おいしく出来るかな?そんな思いで作業をするそうです。阿部社長は味噌を作り始めてから40年ですが、「味噌は生き物、味は天候にも左右されるしおけがえは毎回緊張する」と初心を忘れません。 使用する桶によって味が微妙に異なるというのにも驚きです。そんなところにも味噌作りの奥深さを感じ、いつも最高の味を追求し続ける阿部社長の姿勢に心から応援したくなりました。おいしい仙台味噌を期待しています! (高橋亜由美)
[2月25日(月)放送] 「春を見つけた!フキノトウ」
フキノトウが春を告げているという小山さんのお庭。それは一面雪を被った畑の隅っこで、控えめながらもたくましく顔を出していました。毎年出ているとはいえ、今年も1月末に見つけたときは、思わず「あー春だ、春よ早く来い、来い!」とつぶやいたそうです。今朝、雪を掻き分けながら鮮やかなグリーン色をした親指サイズのフキノトウを発見した時には、私もこの寒さに耐えた”彼ら”を称えたい気持になりました。 摘んだフキノトウはバッケ味噌に。刻んだフキノトウはフライパンでサラっと(ここがポイント)炒め、みりんか砂糖で味付けをして、ダシで溶いた味噌を加えて熱したら完成。始めはほろ苦かったバッケ味噌ですが、次第に甘さに変わりホカホカご飯が恋しくなるほど。ジャガイモと豆腐のみそ汁は、さっぱりしたフキノトウがアクセントになり食欲増進!ほろ苦さ=冬から春へのスライド時期を表しているような気がして、かみ締めながら食べたくなるんです。ご主人と息子さんはほろ苦さが苦手なので(勿体ない!!!)、バッケ味噌は小山さんが一人でじっくり味わっているんですって。自宅で摘んだフキノトウですから、きっと味わい深いでしょうね。小山さんのお宅には春到来!皆さんのお宅はいかがですか? (高橋亜由美)
[2月22日(金)放送] 「明後日 第21回やまもとホッキ祭り!」
主催者としては、祭り当日晴れてくれればいい!ただそれだけなんです…、と酒井さん。昨日夕方、電話をした際も「ただ今、祭りの会議中です」と言われました。一方、漁師さんたちは今朝も早くから漁場でホッキの水揚げ、量は平年並みです。貝の大きさが9.5cm未満だと、もう一度海に戻して大きくなるのを待ちます。水揚げされるホッキはだいたい5〜6年かけて大きさを増すそうです。 今年のホッキ祭りは太っ腹!焼きたてホッキの試食1,500人分、できたてホッキ飯の試食は1,000人分とそれぞれ先着順です。ホッキの早むき大会は、漁師さんが教えてくれるそうですから、お父さん!腕の見せどころですよ。お母さんに「もう、お父さんったら、私が剥いた方が早いわ!」なんて言われないようにして下さいね。その他、山元町にまつわる○×クイズ、地元出身歌手、山元いずみさんと桑折訓行さんのステージもありますから、思う存分楽しみましょう。 (高橋亜由美)
21th YaMaMoTo ☆☆ ホッキ祭り ☆☆
[2月21日(木)放送] 「心を一つに 初の全国大会に挑みます! 岩沼小・金管バンド」
24日の「第7回マーチング&バトンステージ全国大会」を前に、日に日に真剣な表情になる岩沼小・金管バンドのメンバー。3〜6年生までの40人は、去年5月に選曲、夏休みからは放課後毎日練習を重ね、冬のこの寒い時期にはジャンパーを着込んで朝練習。懸命に取り組んでいた成果、見事、全国大会初出場の切符を手にしたのです!当日は9m×9mの広々としたステージで演奏する彼ら。それだけでもドキドキ…。でもプレッシャーに負けてなんかいられません。これまで皆を情熱的に指導し、東北大会でも指揮を執った佐藤泰子先生が今月18日から入院し本番に同行できないのです。これまで夏の暑い日も、凍てつくような寒い日も一緒に過ごしてきた泰子先生。演奏のうまさだけでなく、心を一つにすることが大事と教えてくれた泰子先生の分も頑張らなくちゃいけないからです。この思いは、泰子先生の補佐してきた笠原先生も同じです。 当日は、お母さん達のゴージャス手作り衣装でステージに立つ40人。「未来の扉を開けて〜西へ〜」をテーマに、40人は騎士として平和を取り戻す闘いを演奏を通し、繰り広げます。楽器と視線を天井へ向け、体育館を目一杯動くそのさまは堂々としていて本当にかっこいい!心を一つにするのは大変なこと。真壁部長も「下級生の面倒をみるのに苦労したが、6年生が先輩としてリードした」といいます。メンバー、笠原先生、両親、そして何より泰子先生の気持を一つに…。思いっきり演奏してきて下さい。 (高橋亜由美)
[2月20日(水)放送] 「育てあげた自慢の蘭を『世界らん展』に出展します!」
見事なまでに真正面を向き、左右の花びらのバランスも均一にとれた泉さんのパフィオ。「美人といわれますが、何か?」とでも言いたそうな自信に満ち溢れた表情です。これは、23日から東京ドームで開幕する「世界らん展日本大賞2008」個別審査部門の出品するランです。アメリカやイギリス、フィリピン、ペルーなど22の国と地域から参加するこの大会は、いわばランの美人コンテストのようなもの。審査の対象は花が丸く大きいこと、色が濃いこと、花びらの左右のバランスがとれていることなどで、泉さんも充分最高賞を狙えますよね?と言うと「最高の出来だとは思うけれど、上には上がいてね…」と、18回連続出展者らしく周りの実力を知るだけにシビアなお答えです。ここは抜群だけれど、こっちはあと一歩と細かいことを言い出したらきりがない。だから、いいか悪いかその一言に品評を委ね、今回は大きさで勝負をかけます。交配を重ね、納得いくランが生まれるまで5〜10年はかかります。この作品もドイツのブリーダーから譲り受け、泉さんの「養子」となり、雅源氏、バラエティネームはレッドナイトと名づけ、室温20度、扇風機でそよ風をあてながら大切に育てました。 もともと泉さんがランに出会ったのは29才のとき。「デンビドローム」というランに魅了され、自分の部屋で育てたところ床が腐り、小屋が必要になりました。やがてアルミ温室を作るまでになり、今ではみやぎ洋蘭友の会事務局長、ならびに今大会の審査員を務めるまで本格的になりました。高校の教員を退職してからは、一層ランへの情熱は高まり、奥さんには「そろそろやめなさい」と言われるそう。とはいえ本当は応援しているんですよ、奥さんは。東京ドームにも足を運び、泉さんを激励するつもりなんだそうです。 女優のような泉さんのラン、東京ドームでもその凛とした表情は輝くのではないでしょうか。 (高橋亜由美)
[2月19日(火)放送] 「可憐だけどちょっぴり辛い『ワサビの花』の出荷始まる」
ワサビそのものはわかりますが、ワサビの花が食べられるとは…。大根の花のように、小さくて白いあどけない花という印象ですが、それとは裏腹に食べてみると意外にもシャキシャキして後からピリっとします。サラダにしても良し、天プラにもしてもおいしいそうです。 ワサビ栽培園を運営する奥田建設鰍ナは、農業分野にも進出しようと平成11年からワサビ作りに着手しました。田んぼのど真ん中、山に抱かれたこの地を選んだのは、薬莱山と船形山の伏流水がワサビの成長を促してくれるから。だからこの雪も大切な要素なんです。 寒の入りになると咲き始める花、今年は1月二週目に開花しました。今がピーク、作業は3月まで続きますが、ワサビ本体になる根っこの収穫は年中行っています。いずれにせよ、決して作業し易い環境とは言い難い所です。青いネットに囲まれた20a(全部で1ha)には玉砂利が敷かれ、更にはふくらはぎがすっぽり隠れるほどの水が張っています。そこに幅1m、奥行き10mのミニビニールハウスが100棟、ビニールをめくるとプラスチック箱にぎっしりと植えられたワサビの花が。葉が生い茂り表面からは見えませんが、パイプを通して伏流水を1分間に180cc(牛乳瓶1本)かけているのだそうです。だからでしょうか、葉が青々としているのは…。香りは鼻を近づけてようやくツーンとする程度。ワサビ本体(根元)も、色がきれい!甘みが少しずつ辛さに変わる、これまでに食べたことのないワサビの上品さを知ることができました。 花は三越仙台店やグリーマート桂店に出荷、早ければ来月から「ワサビ入りのソーセージ」も販売する予定。これくらいの自然な辛さなら、子どもも食べられるんじゃないかな? (高橋亜由美)
[2月18日(月)放送] 「水産高校の高校生が作った缶詰を食べてみよう!」
魚介類や農畜産物の加工、販売、流通を勉強している宮城県水産高校海洋総合科食品科学類型の生徒達が開校以来ずっと学習しているのが、サンマやサバ、マグロなどの缶詰実習です。校内の実習工場は全国の水産高校で初のHACCP(ハサップ)認定を受けていて、このように徹底的に衛生管理されたところで年10回缶詰を製造し、文化祭や地元イベントで販売しています。 明日正午から県庁で530個販売される彼らの缶詰。中でもマグロは、航海類型とマリンテクノ型の2、3年生がハワイ実習で水揚げしてきたものなんです。汗水流して働いた仲間の思いを形にしようと、懸命に加工する食品科学類型2、3年の49人。サンマは下処理室内の機械、フィッシュカッターで切り15分塩水に浸したら、腹の方を内側に詰めて花びらのように並べる「菊詰め」をします。ここが最も苦戦する手作業であり、腕の見せどころ。高橋さんもゴム手袋をして丁寧に詰めたそうです。その後、調理加工室でお手製のしょうがのタレを入れたら、機械でふたをし121度で90分加熱殺菌。そして出荷という作業工程です。微生物が繁殖しないよう工場は冷えていますが、そんなときはお客さんの笑顔を思い浮かべて自分自身を励ますのだそうです。 始めは作業に慣れなかった彼らも今では、食べる人のことを考えて作業するまでになりました。水産関係の仕事に就きたい!という夢が更に膨らんだことは言うまでもありません。野球部が多い食品科学類型、明日の呼び込みも元気に行うつもりです。「いらっしゃいませ、自分達が作った缶詰です。是非買って下さい」ー実直な姿が人の心を打つのです。 (高橋亜由美)
[2月15日(金)放送] 「齋理屋敷でお雛様を堪能!」
齋理屋敷は、江戸時代から昭和始めまで7代にわたり栄えた豪商齋藤家のお屋敷です。阿武隈川の舟運で、みそや醤油、時には氷を作るなどし、最も栄えたのは明治始めといわれています。そんな齋理屋敷で今、「齋理の雛まつり」が開催されています。40畳の和室の半分を使った贅沢な五段飾りには雛人形や小道具が90点、中には地域の方から寄贈された大正6年のお雛様も小ぶりながら華やかさを加えています。最も目をひくのは、てっぺんの享保雛。一番古いだけあり、我が者顔で存在しているようにも見えます。座ったお内裏様の唐衣から足が見えるのが特徴です。また現代のお雛様と比べると面長で色白、切れ長な目はまるで楊貴妃のようです。同じ江戸時代でもその後に作られた古今雛は、顔もふっくら。こうしてお雛様の変遷をたどるのもおもしろいものです。 何故、齋理屋敷ではこんなにも多くのお雛様を持つのか?それは、最も栄えた明治時代に買い集めたからです。しかし昭和初期まで飾り続けたものの、7代目に子がなかったり、住み込みから通いのお手伝いさんになったり色んな事情が重なり、郷土館としてオープンした昭和63年まで蔵で眠り続けていたそうです。保存状態が良かったとはいえ、首が折れていたり顔に損傷があったりと、中には顔を繭玉で補正しているものもあるんです。 広々とした和室から、当時の子どもたちが嬉しそうに雛飾りを眺める姿が思い浮か ぶようです。 (高橋亜由美)
[2月14日(木)放送] 「bjリーグ現在首位! 好調89ERSを支えるチアリーダー」
現在イースタンカンファレンス首位独走の仙台89ERS。彼らを支え、試合会場に華を添えているのがチアーズの皆さんです。ホームゲームでは10人くらいで試合前、タイムアウト、ハーフタイムでダンスパフォーマンスを披露し、会場内を盛り上げます。今シーズンのテーマは「WITH BOOSTER」。オリジナル手ぬぐいを持ち、「ジンギスカン」の曲に合わせてブースターと一緒に踊ります。これがまた楽しくてやみつきになりそうなんです。正直、スポットライトを浴びてチアとして踊ってみたいな〜と思ったほど…。でも、あの会場に立てるメンバーは10人という、90人もいるメンバーの中のほんの一握り。90人は殆どが女性で、3才から上限はなく89ERSを応援する気持ちさえあれば誰でもメンバーになれるそうです(もちろん男性OK!)。内、大人のメンバーは25人。そこから更に試合リハーサルで10人が選ばれるという厳しい世界なのです。皆、あの会場に立ちたいという一心で、自主トレを欠かしません。自主トレはやって当たり前という小山さんも、毎晩鏡の前で踊ったり声の調子を整えたりと見えないところで努力をしています。私たちが元気じゃやないと選手もお客さんも元気になれないし、優勝するための力になりたいから…と。それが自信につながっているのか、大勢の観客を前にしても全然緊張せず、観客と一体になれた瞬間は涙が出るほど嬉しいそうです。今朝「私たちの応援が勝利につながれば」と意気込みを語ったとき、両手に握りこぶしを作った小山さん。気合が充分すぎるほど伝わってきました。絶好調の89ERS、チアの皆さんと一緒に盛り上げていきましょう! (高橋亜由美)
[2月13日(水)放送] 「寒い時期ほど美味しく仕上がります! 大崎市岩出山の凍み豆腐」
5cm四方の凍み豆腐5枚がイグサでタテに編みこまれ、まるでのれんのようになっている様子に感動している私を前に、岩出山の凍み豆腐は最高ですよ!と中森さん。作業工程の殆どが手作業と聞き、温もりが伝わってきました。50年も作り続けている誇りは商品にも表れています。かつては岩出山内に100軒もあった凍み豆腐屋も、今は後継者不足もあり7件に激減。最高の味を追求するため、それぞれの店独自の製法があります。中森豆腐店では、生豆腐と同じ大豆をすり潰し、凍み豆腐用の凝固材を混入。豆腐を型にはめてカットしたら、簾に並べて-20〜30℃の冷凍庫で3時間凍らせます。その後、10〜15日間冷蔵庫で熟成させ、水気を絞ったら再び氷点下で凍らせて10日〜15日間天日干しという作り方です。出荷まで1ヶ月、カビ防止のため最後の一滴まで乾燥させるため、今朝のように雪が降れば乾燥室に取り込むといった天候との闘いともいえます。乾燥室より天日で寒風にさらした方がうまみも香りも増し、色白でキメの細かい凍み豆腐になるんだそうです。適温は-4〜5℃。雪が多過ぎても作れないので、降雪量もまずまずで風の強い岩出山は凍み豆腐作りに適しているそうです。 作り続けて50年。毎朝2時半起床の生活は慣れたとはいえ、一仕事終えた中森さんの手は真っ赤でした。「お客さんに喜んでもらえる凍み豆腐を作りたい」との一心で作業する毎日。凍てつくような寒さの中、作業は3月まで続きます。 (高橋亜由美)
[2月12日(火)放送] 「冬の貴婦人・クリスマスローズが見頃!」
クリスマスローズ-福寿草の仲間で原産地は-30℃のヨーロッパ・地中海から黒海周辺。クリスマスローズといっても殆どの種類はクリスマスには咲きませんが、「ニゲル」という品種が早咲きで11月下旬から咲くのでそう呼ばれるようになったそうです。ハウスで大切に育てられている可憐な花かと思いきや、びいなすふぁあむでは40aの畑での露地栽培。深く雪のかぶった畑で根っこを張る姿からは、丈夫な花という印象を受けます。 室温9℃、長さ10m幅2mのハウス内には12月に花芽の状態で鉢上げされた黒いポット入りクリスマスローズがぎっしりと置かれ、どれ一つとして同じ色、形、模様のないのがおもしろいところ。というのもここの花は、原種と色んな種類をかけ合わせた「交配種」なので、八重咲きもあればカップ咲きもある、額(花びらに見えますが)の縁どりがされているものなど色々なんです。その数だけ土作りをしっかり行い、土に合わせて植え分けるのが大変なところ。寒さに強い花ですが、花によってはより日陰を好んだりやや日向に適していたり、花首の長い品種は特に雨よけをしたりと手間がかかります。しかも無農薬!だからでしょうか、ハウス内にスズメが花を食べに来て困るそうです(ハウスにCDを吊るしているのはスズメよけ)。自宅で育てる場合は、涼しいところに置いて水のやり過ぎに注意しましょう。日中は外でも夜は室内へ。大切に栽培すれば、額の色がグリーンに変色する5月までは充分楽しめます。その後、庭に植える場合は落葉樹の下など、夏は日陰に、冬は日向になる場所を選びましょう。 クリスマスローズは、交配も自分で簡単に出来るのでオリジナルの花を作れるのが魅力。あなただけのクリスマスローズを作ってみては? (高橋亜由美)
☆☆ 第11回 雪の中の花祭り ☆☆ 〜クリスマスローズ 出会った頃の夢を忘れない〜
[2月11日(月)放送] 「加美のおいしいもの大集合!うめぇがすと鍋まつりin加美」
朝早くから雪の薬莱山がはっきり見えるのは、地元の人たちにとってはその日が晴れる証拠なんだそうです。真っ青な空が広がる加美町中新田、午前8時半の気温は-3℃。寒さを打ち消すかのように皆さんがてきぱき動くのは、午前11時から「第8回うめぇがすと鍋まつりin鍋まつり」が開催されるからなんです。町内3つの酒蔵(田中酒造、山和酒造、中勇酒造)の新酒と加美の地場産品のPR、加美町内の食文化を知ってもらおうと開かれ、今日は各300食の多彩な鍋が過去最大の14種類も提供されます。味噌仕立てのアホアホ鍋(心配ご無用!アホとはスペイン語でにんにくの意)、コラーゲンたっぷりのボルシチ風具だくさんのスープ鍋はプロのフレンチシェフがスープを3日間グツグツ煮ました。どれもこれも体が温まるものばかり! また酒蔵見学会は3つの酒蔵に各50人で、酒作りの工程を見学します。「舟口」も飲めるという貴重な機会です。 すれ違う人たち誰もが「おはよう」と声を掛けて下さり、心も体もポカポカになるイベントになりそうです。 (高橋亜由美)
[2月8日(金)放送] 「小野寺純一原画展 仙山線沿線 風たより開催中!」
小野寺さんの人柄は絵にも表れています。Gパンにセーター、近所で気さくに声をかけてくれそうな親しみある男性というのが第一印象です。その通りの方でした!「子どもの頃は、絵に関しては誰でも天才だったんですよ」という一言から、小野寺さんが子どもの頃に真っ白なスケッチブックに思うがまま絵を描いたその心を今でも大切にしていることを感じました。 展示されている作品は、小野寺さんが半年かけて仙山線全て22駅を下車して、そこから見える風景を描いた25点。時にはマイカーで、時には旅人気分で電車で出掛け、沿線にどんな人が住み、どのような生活があるのかを地元の人に取材をしながら作り上げてきました。だから「生きた絵」になるんです。また、青や真っ赤、オレンジなどの思い切った色を使っていることも親近感がわきますが、そこに登場する人たちの表情にも親しみを覚えます。例えば、西仙台ハイランド駅から見上げる遊園地の観覧車。てっぺんに上り詰めた子どもたちの嬉しそうな窓越しに伺うことができます。このように微笑ましい絵を描くことで、見る人たちに和んでもらいたい、そんな思いが込められているのです。登場する風景、人のこころを絵筆の中でいかに自分のものに出来るかが勝負。もちろん感じるこころを忘れちゃいけない。多忙な日々を送っているとそれを持ち続けるのがどれだけ難しいことか…。やっぱり「絵が好き!」という気持ちが小野寺さんの作品を心捉えるものにしているんだろうな。企画展は3月8日まで、間もなく絵葉書も発売されます。同時に「みやぎを走った機関車」展も開催中です(3月12日まで)。 (高橋亜由美)
[2月7日(木)放送] 「より強くなるために! 若手警察官が柔道・剣道・逮捕術で力を競う!」
今日、宮城県警察学校では団塊の世代が退職していく中、若い警察官(採用から4年、19から30才)に強くなってもらおうと「若手警察官術科錬成会」が開かれます。現役の警察官は年齢問わず、月に2〜3回担当署の道場で柔道、剣道で体を鍛えていますが、若手が頑張ると全体の士気も高まるし、道場から勇ましい掛け声が聞こえると地域住民も安心するもの。更に鍛えて宮城の治安を守るために開かれるのです。 今回参加するのは、1月の冬季訓練で選ばれた県内の100人で、内16人は剣道に参加する女性です。いずれも約500人もの中から選抜されただけあり、見応えある試合になりそうです。術科とは、柔道、剣道、射撃、逮捕術のことで中でも逮捕術は、柔道と剣道、空手に合気道など格闘技のあらゆる要素を取り入れた警察独自の競技です。柔道着に逮捕術用の面、胴、篭手と警棒(布で覆われた竹刀)を持ち、お互いが犯人役、警察官役として1対1で闘います。打つ、蹴る、投げるの激しい競技ですが、警棒を落とす、頭を足で蹴る、防具をつけていない部分を蹴ったり叩いたりするのは反則です。面をつけているとはいえ、顎のつきはかなりの衝撃を受けるそうです。柔道の技以上の有効な投げであれば加点されますが、有効打突といい気持と技が一致しなければ得点が入らないなど厳しいルールに則っての競技です。私はヤーという戦を決心した大きな声に圧倒されるばかりでしたが、このような厳しい訓練を警察官の皆さんが日常的に行っているからこそ私たちが守られているんだなとも感じました。頼もしい限り!これからも私たちの住む町の安全をよろしくお願いします。 (高橋亜由美)
[2月6日(水)放送] 「日本一のハーモニー! 仙台童謡愛好会」
結成23年の仙台童謡愛好会、1月20日の第一回全国童謡・唱歌フェスタには2チーム出場し、最高賞のフェスタ賞とそれに次ぐ中田喜直賞のW受賞を果たしました!今朝「白い友達」を響かせて下さった中田喜直賞のハッピーラビットの歌声には、とにかく童謡を愛してやまない、そんな気持が込められているかのようでした。キーボードが奏でられた瞬間から自然に体が動き出し、笑みがこぼれる、そんな様子から、表彰式で中田夫人がおっしゃった「装飾や動きを取り入れた若さ溢れるハッピーラビットに賞をあげたかった」という言葉にも頷けました。当日使った小花や雪の結晶グッズはもちろん会員の手作り。ママさんの皆さんが、家事の合間を縫ってせっせと作る様子が目に浮かびます。 18年会員として歌い続けている小島さんのように誰もが歌が大好き!、受賞した瞬間、歌い続けていて良かったと思うメンバーばかり。鈴木さんは童謡の魅力は4人の子供たちと一緒に歌えること、荒川さんにおいては童謡のために風邪はひかないように心掛けているし、歌は健康の最高峰とまでおっしゃいます。誰より若々しいのは、200人もの会員を引っ張る桜井代表。75才とは思えないエネルギッシュな女性で、本番後に携帯電話に届くメールの数々を嬉しそうに見る姿はまるで少女のよう。声が衰えないよう常に発声し、歌詞を覚えるのも脳トレの一環と前向きです。 そんな仙台童謡愛好会の皆さん、2月8日(金)13:30〜仙台市青年文化センターで開催される「童謡愛好家大集合inみやぎ」でも日本一の歌声を披露します。歌っている皆さんの活き活きとした表情はこちらまで元気になれるかのよう。パワフルな皆さんの歌声に是非、耳を傾けてみて下さい。 (高橋亜由美)
[2月5日(火)放送] 「まもなくバレンタイン・デー! 今年の流行は?」
来週はいよいよSt.Valentine's day。大人になるにつれ義理チョコの数が増えていくような…。それでも毎年お歳暮や年賀状のように、「これからもよろしくお願いします」という気持を込めて送っています。 さて、藤崎のバレンタインコーナーで一粒300円という一口チョコを見て驚いていた私。一粒1,000円というチョコを見たときには、自分用にしたとしても恐れ多くて食べられないな、なんて考えちゃいました(ケチですかね?)。それにしても皆さん、高価なものを買っていらっしゃいます。1月29日、バレンタインコーナー設置当日に自分用として5,000〜15,000円のものを購入した女性がいらしたそうですが、10人への贈り物として一個あたり1,000〜3,000円もかけるそうです。去年からマカロンや、ゆず、抹茶、きなこなどの和物が人気で、チョコに花があしらってあったりと手の込んだものなので、じっくり味わって欲しいというのがオンナゴコロ=亜由美ゴコロ。また、岩塩ブームにあやかり塩キャラメルも人気です。チョコで包まれたトロっとしたキャラメルは甘じょっぱいのですが、舌に残らないから甘いものが苦手な方に喜んでもらえるのでは?ショコラ・コンシェルジュの佐藤さんは、甘さ控えめのチョコを探しているお客さんにはこれを薦めるそうです。いずれも、国際的な菓子協会「ルレ・デセール」といい、選ばれた職人だけが入れる協会のパティシエブランドや、藤崎だけの限定販売「ドゥ・バイヨル」ブランドだったり、高級感あふれるものばかり。若生アナは「お返しが大変そうだな」と本音をポロリ。何より大切なのは「心」。日頃のありがとうを込めて、さぁ百貨店にダッシュだ! (高橋亜由美)
[2月4日(月)放送] 「春を告げる酒! 絞りたての『雪の松島』をどうぞ」
今日は立春、酒蔵にとっても特別な日なんです。というのも大和蔵酒造鰍フ初仕事は1月4日、もろみをたてたこと。あれから1ヶ月の今日、初搾りを迎えました。日本酒はタンク1本を搾るために2日かかるといわれ、そこからオリを取り除くために1週間は寝かせます。その後、ろ過や火入れ、加熱処理してタンクで3ヶ月熟成、再びろ過して火入れ殺菌した上で瓶詰め、出荷という工程を踏むのですが、もっとシンプルに出荷されるお酒が「雪の松島 立春しぼり特別純米生原酒/720ml \1,480」なんです。これは、純米朱をろ過も割り水もせず、無調整しない搾りたてのお酒。本来なら蔵人しか味わえない貴重なお酒です。味もフレッシュ!ハリがあって、スーッと喉をスルーしていく飲みやすいお酒です。シンプルな工程だからこそ、蔵人の皆さんは今朝3時から作業開始。酒蔵に泊まり、山内社長手作りのおにぎりと豚汁で体を温めいざ船場(圧搾室)へ。ひんやりする作業場は一気に足から寒さを感じます。手がかじかみそうになりながらも、一滴一滴心を込めて搾り出すのです、皆さんにおいしいお酒を届けるために。 「雪の松島 立春しぼり 特別純米生原酒」は酒のやまや600本数量限定発売につき、もし飲むとなったら来年ですが、一年待ってでも飲み応えのあるお酒。一足早く、春を感じちゃいました! (高橋亜由美)
[2月1日(金)放送] 「第30回 松島かき祭り 明日から!」
かき鍋一万食、かき殻焼五万個を無料で振舞うというこの祭りはあまりにも贅沢な企画です。12月11日の磯崎共同かき生産工場での取材からもわかるように、今年の松島のかきの実入りはプリンプリンで最高なのです。それを無料で頂けるなんて…。この他、初日には今年初の試みとして、かき丼早食い大会が開かれます。30分以内に完食できるかを競い合うのですが、ご飯とかきを合わせて2kgも盛るので丼には収まりきれず、大皿に盛り付けするそうです。すでに果敢なチャレンジャーから問い合わせが来ているとか…。他、二日目の第6回かき剥きコンテストも目玉の一つ。早さだけじゃなく、いかに実を傷つけずに剥けるがが勝利のカギ。予選から開かれる本格的な大会です。以前、取材先のかき処理場でなかなか上手に剥けない私に、「一朝一夕には出来ないよ、松島にお嫁さんにでも来ない限り」と言われたことがあるほど…。ハイ、難しいです。でも、トロンとした実が顔を出した瞬間の喜びも自分で剥くからこそ感じられるもの。是非、明日からの祭で松島自慢のかきを堪能して下さい。 (高橋亜由美)
☆☆ 第30回 松島かき祭り ☆☆
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