安東理紗（TBCアナウンサー） 2007年8月、韓国の安東市（アンドン市）と名字が同じ！という縁で韓国観光名誉広報大使に。 韓国観光名誉広報大使の安東理紗アナウンサーが、韓国の観光情報から芸能ネタまで旬な話題をお伝えします。 3月4日（火）のお話は・・・「もっとキムチを知りたい」 ●キムチの歴史 キムチという言葉の語源が出てきたのが13世紀頃。その当時はまだ今のように赤くはなく、ただ野菜の塩漬けのような感じで日本の漬物と変わりませんでした。16世紀になり、アメリカから韓国に唐辛子が伝来し、8世紀ごろに今のキムチの原型が誕生しました。元来は冬場に野菜を摂取することが難しいとされたため、その保存で漬ける方法が編み出されたのです。日本でも地方で味が違うような料理がありますが、キムチも同様です。 ●キムチの定義 暖かい地域ほど保存が難しいので濃い味付け、寒い地域は薄めの味付けです。白菜などの野菜を漬けたものがキムチと捉えがちですが、魚介類などの種類も漬ければキムチと捉えられます。そう考えるとキムチの定義は幅広いので、キムチの世界は奥深いと考えられます。 そんなキムチを一斉に漬けるのが冷え込み始める11月頃です。 ●キムジャンって？ キムチを漬ける行事を「キムジャン」といいます。各家庭ごとに冬の分（3、4ヶ月）のキムチを漬けるために何十玉、何百玉の白菜などの材料を揃えます。そのため、キムジャンは多くの時間と労力が伴うので、家族総出で行います。最近では市販のキムチが出てきたため、キムジャンを行う家庭が少なくなってきました。 ●変りゆくキムチを取り巻く環境 昔は甕を土に埋めて保存するのが一般的でしたが、今は日本でもたびたび伝えられている‘キムチ冷蔵庫’が登場し、保存が簡単にできるようになりました。韓国料理店でもキムチが出てくるのは当たり前ですが、洋食屋でもキムチが出てくるところも多いようです。 ●キムチのお祭り 代表的なキムチフェスティバルとして毎年10月に行われているのが『光州キムチ祭り』です！このイベントではキムチに関する展示やキムチ作りの体験ができる充実した内容で毎年好評です。 仙台市青葉区のコリアプラザでは、3月24日に「韓国の春の料理講座」が行われます。 時間は1回目が12時から13時、2回目が15時から16時です。その際にキムチの種類である‘水キムチ’の実演および試食も行なわれます。 これまでの放送はこちら 安東理紗のアンニョン韓国スーパー 韓国観光公社WEBサイト