安東理紗のアンニョン韓国
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安東理紗のアンニョン韓国




安東理紗

安東理紗(TBCアナウンサー)
2007年8月、韓国の安東市(アンドン市)と名字が同じ!という縁で韓国観光名誉広報大使に。
韓国観光名誉広報大使安東理紗アナウンサーが、韓国の観光情報から芸能ネタまで旬な話題をお伝えします。


9月20日(月)のお話は・・・今年もこの季節が…秋夕(チュソク)って?

韓国では旧正月・旧盆に重きをおくというのはこれまでのご案内してきました。秋夕は各家庭によって、その過ごし方は異なりますが、親族が集まるのは日本と一緒。
今日は改めて秋夕について詳しく説明していきます!
☞ 今年は9月21日(火)から23日(木) まで3連休
☆日本では敬老の日と秋分の日の週です、この時に行かれる方も多いと思うので旅行者には注意が必要となりそうです…

【秋夕ってなんぞや?】
旧正月、端午と並んで韓国の3大行事のひとつに数えられる旧暦8月15日の「秋夕(チュソク)」 は、8月のど真ん中という意味を持つ「ハンガウィ」や中秋とも呼ばれています。昔から農耕社会だった韓国では収穫のシーズンを迎えることができたことを先祖に感謝し、周りの人々と収穫物を分けあうという重要な意味を持つ年中行事です。その起源は正確ではありませんが、古代から伝わる月に対する信仰にその由来を見ることができます。昼の太陽は当前の存在ですが、1ヶ月に1度の十五夜の月は暗い夜を明るく照らすありがたい存在でした。それで十五夜の月の中でも最大の満月となる8月15日に祭りを行い、食べたり飲んだり踊ったりした祭りが現在まで行われているという考え方です。また秋夕は収獲の季節を意味するもので、暑くも寒くもない気候と果物、穀物が豊かになるシーズンであるため秋夕が最高という意味で「それ以上もそれ以下でもなく、いつも秋夕のようであれ」という言葉もあるほどです。

【秋夕あるある】
ここでは韓国人目線と観光客目線で見た「秋夕あるある」をお届けします!
まずは韓国人目線から

@とりあえず、チケットを買うのに必死!
民俗大移動が行われる“秋夕”。車で移動する人以外の交通手段の確保が半端ではありません。1か月前くらいから列車、バスの予約サイトではお知らせが出て、予約方法の案内などが載るほどです。また、ソウル駅の発券カウンターには行列ができます。

A贈り物に悩む…
秋夕といえば贈り物!日頃お世話になっている方や実家へのお土産として食べ物から日用品をプレゼントする習慣があります。百貨店やマートでは各社工夫をこらしたソンムルセットを用意して、激戦を迎えます。定番商品は伝統菓子のセットや果物の盛り合わせ、高麗人参や韓国では高級魚であるイシモチなどがあります。人気商品といえばシャンプーやリンスやサラダオイルなどの日用品や高級な牛肉などが喜ばれます。この時期には老若男女が重いソンムルセットを持って実家に向かいます。 次に観光客目線から

@店が開いていない…
昔からの風習である秋夕の時には個人経営のお店はもちろん大型チェーン店もお休みとなることがほとんど。もし、この時期に韓国旅行に行くことになったら事前に過ごし方を考えていきたいものです。

A観光地では貴重な体験も…
お店はしまってしまう所が多いですが、観光地はどこも開いています。おすすめの過ごし方は普段、観光するだけの観光地も秋夕の時にはイベントが盛り沢山です!南山のふもとにある南山コル韓屋マウルでは伝統的な遊びなどを体験できます!

☞ 工夫次第で秋夕の韓国旅行も楽しめます!










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