ロジャー大葉のラジオな気分
ロジャー大葉のラジオな気分 お金はお大事に。

▼ 5月のお話
■5月12日(水) 『住宅エコポイント』
昨年からあった家電エコポイントでは、地デジ対応テレビ・エアコン・冷蔵庫で一定基準を満たした商品を買うと政府からポイントかもらえました。
それの住宅版です。
大きく分けてエコ住宅の新築とエコリフォームの2種類があります。
予算として1000億円の規模の環境対策と景気回復のための制度です。

まずエコ住宅の新築ですが、こちらは平成21年12月8日から平成22年12月31日に建築着工したもので、平成22年1月28日以降に工事が完了したものが対象になっています。
対象となるエコ住宅であれば1戸あたり30万ポイントが発行されます。

エコポイントを申請するには、省エネ省エネ基準を満たしていることの証明が必要です。エコポイントとは無関係に発行された証明書でOKの場合もありますが、別途証明書の発行に数万円の手数料がかかることがありますので知っておいた方がいいですね。

大手の住宅業者さんは意識していると思いますが、こだわりが強い方が注文住宅を建てる場合は基準に適合していないこともありえます。

もう一つのエコリフォームですが、既存の住宅のリフォームを省エネになるように行った場合です。
大きくは窓の断熱改修、ガラスの交換、内窓の設置、外窓の交換などです。
または、外壁、屋根、天井、床の断熱改修ですね。

これらはいずれも断熱というところに重点を置いています。断熱によって光熱費の節約にもつながります。
これらの断熱工事をした場合に限ってですがバリアフリー改修、手すりの設置・段差解消・廊下幅の拡張なども住宅エコポイントの対象になります。

リフォームの内容によってポイントは変わりますが、こちらも1戸あたり30万ポイントが上限です。

なお、バリアフリー改修を行う際は自治体からの補助金が出るような場合もありますのでそちらも合わせてチェックしておきましょう。

発行されたエコポイントですが次のような商品に交換が可能です。
○省エネ・環境配慮に優れた商品(LEDなど)
○商品券・プリペイドカード・電子マネーなど
○地域振興に資するもの(地域商品券、地域産品)
○環境寄付
○追加的に実施する工事の費用に充当(即時交換)

追加工事以外の商品は最初の申請では4つまでしか申請できませんので、5つ以上の商品に交換するには改めて交換申請する必要があります。

住宅エコポイントがあるから必ず…ではなく、一つお金の有効な使い方について考えるきっかけとしてください。
■5月5日(水) 『マイホーム購入のポイント』
マイホームの中でも、特に一戸建てのお話。
FP的な視点での新築一戸建ての注文住宅の最大の注意点はズバリ、諸費用です。言い換えれば想定外のお金が出ていくことが無いようにしてください。

注文住宅はこの諸費用の定義が難しいです。自動車を購入する場合は諸費用は税金も含めて全部見積もりの中に入ってきます。250万円の見積もりであれば250万円を払えば自動車が手に入ります。

しかし、マイホームの場合は例えば2500万円でマイホームを購入したい!住宅業者の見積書が2500万円であっても、払うお金は2500万円をはるかに越えてしまうことが多々見受けれられます。
この諸費用が予定が出費で、その後の住宅ローンの返済が苦しくなってしまって、マイホームを競売にかけられてしまうなんてことが多くあります。
返済が苦しくなってのマイホームの売却が数ある相談の中でもとてもつらい相談です。そうはならないようにしてください。

諸費用とは…
地盤改良費、地盤が軟弱だった場合50万円〜300万円以上かかることも。
司法書士手数料
よう壁工事
水道加入金
ガス管の引き込み
・・・・・・・・・・。
業者によっては、電気設備、水道設備など建物に本来必要な設備についても別にしていることもあります。

さらに、引越し費用
火災保険
不動産取得税
将来の外壁や屋根のメンテナンスも。
固定資産税も毎年かかりますし。

最後にマイホームの購入とよく言いますが、家という箱を買うのではありません。マイハウスを買うとは言いませんよね。マイホーム、幸せな家庭生活を理想の家ですごすために大金を払います。
買った後に予算オーバーや予定外の支出や収入減で長く苦しいマイホーム生活にならないようにしないといけません。

西村和敏
総合的ファイナンシャルプランナー
西村和敏さん

くらしとお金のFP相談センター
くらしとお金のセカンドオピニオン代表


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