ふしぎのトビラ

2006年3月25日(土)放送 (特別番組)
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渡り鳥はなぜ編隊を組んで飛ぶの?

宮城県北部の米どころでは、マガンが秋から冬の風物詩になっています。人々の暮らしのそばにいる鳥ですが、謎がいっぱい。 ♪雁、雁、渡れ 鉤になれ、竿になれ、への字になぁれ 昔の子どもたちはマガンの飛ぶ姿を見てこんな歌をくちずさみました。いったい、マガンは飛ぶときにどうして編隊を組むのでしょうか。そして今年もシベリアへと帰っていったマガン。その距離は4000キロもあると言います。どうしてそんな長い距離を飛べるのでしょう?いったい帰り道を忘れるなんてことはないのでしょうか?

マガンが編隊を組むのは自分の力だけではなく、仲間の力も借りて飛んでいるからです。マガンが羽ばたくと羽の後ろに体を浮かせるような風が起きます。他のマガンはこの風を利用すると少ない力で飛ぶことができるのです。 冷たい北風の中にかすかな暖かい南風を感じ取り、旅立つマガン。シベリアまでの道をどうやって覚えているのか、「雁を保護する会」の様々な調査でメカニズムが解明されたのです…!
渡り鳥はなぜ編隊を組んで飛ぶの?

渡り鳥はなぜ編隊を組んで飛ぶの?
雪で色白美人!?“雪さらし”の不思議

今年は記録的な量の雪が大きな被害をもたらしましたが、雪を利用する昔ながらの知恵があることを忘れてはなりません。全国でも有数の豪雪地帯である新潟県南魚沼市、ここには越後上布と呼ばれる反物があります。冬の晴れた日にはこの反物を雪にさらす「雪さらし」が行われます。着物を漂白し、綺麗にすると言われ、江戸時代から続いている慣習ですが、そこには科学的な根拠がありました。

紫外線が雪に当たるとオゾンが発生します。オゾンと水蒸気が結びつくと、過酸化水素水が発生します。この過酸化水素水が繊維を通過するときに、汚れを漂白するのです。この「雪さらし」は着物だけでなく、和紙にも利用されています。さらに、雪がなければ育たない野菜がある、など雪の不思議パワーを紐解いていきます。
雪で色白美人!?“雪さらし”の不思議

雪で色白美人!?“雪さらし”の不思議


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