ふしぎのトビラ

2006年5月13日(土)放送 〔第2回〕
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石を割るど根性サクラ

岩手県盛岡市。町の中心部、地方裁判所の前にあるふしぎな桜「石割桜」。天然記 念物にも指定されているこの桜、その名の通り巨大な石を割って伸び続け、今年も見事な桜を咲かせました。でもなぜこんな形で桜の木が育ったんだろう。?

岩の割れ目は平均すると毎年1ミリづつ広がっています。岩の割れ目を少しづつ広げながら400年近くも成長を続けた「石割桜」この桜ができた説としては@桜の種がすでにあった割れ目の下の地面に落ちて成長した説。A岩のヒビに種が入り込み、桜の成長とともに 岩を割っていったという説。結局のところ、石割桜の成り立ちはいろんな力が複雑にかかわっているみたい。でもアスファルトを突き破るど根性大根や、石を持ち上げるもやしのパワーなど、植物には驚くべきパワーを持っている事は事実。「石割桜」は「ど根性系植物」の元祖とも言えるのでは?
石を割るど根性サクラ

石を割るど根性サクラ
水を吸う「謎の石」

宮城県鳴子町、ここで「ふしぎな石」があるらしい。町の人に聞くと「盆栽に使っている」そう。実際に盆栽を作っている人に聞くとこの謎の石は石なのに「やわらかい」。なので簡単に彫ることができる。そしてなんと「水を吸う」そう。実際に水を吸わせてみると、30分で400グラムほど水を吸った!石が水を吸うので、植物を植えて育てることだってできるんだよ。

ではなんで石が水を吸うのか?答えは石の中にありました。石の中には無数の細い管のような穴があり、この穴が「毛細管現象」を起こし水を吸っているそう。毛細管現象とは、花が水を吸ったり、ティッシュでミルクを拭くことも同じ現象。この石ができた鳴子では、1200年前に火山の爆発があり、その時にできた「火山岩」だったんです。溶岩が固まる時に水分が、蒸発してできた穴。水を吸う石は、水によってできたんだよ。
水を吸う「謎の石」

水を吸う「謎の石」


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