ふしぎのトビラ

2006年8月12日(土)放送 〔第5回〕
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日本一大きな花火のふしぎ

夏の夜空を彩る「花火」。 でも、どうやって打ち上げているの?どこから見てもまるいのはなぜ? 色はどうやって作っているの? 日本一の花火の町、新潟県・小千谷市で調査してみると・・・。

花火の打ち上げの要素は筒・玉・打ち上げ火薬。 筒の中に入れた火薬の発火でガスが発生し、その膨張した圧力で打ち上げる。 大きければ大きいほど高く打ち上げなければならず、バランスが難しいそうです。  丸い花火の玉の中身は、というと、“星”と呼ばれる火薬が並んだ内側に、 割り薬が詰まっていて、そこに導火線から着火し、ガスが発生して圧力で爆発。 “星”が燃えながら均等に飛び散って線ができます。それがあの丸い花火です。 色の秘密は、火薬の中に含まれている金属。 配合する金属をかえることで様々な彩りを作り上げます。 美しい花火ひとつひとつに職人の技が込められているんです。
日本一大きな花火のふしぎ

日本一大きな花火のふしぎ
みちのくのど根性氷!

岩手県八幡平の天狗森には、夏に氷で足を滑らせたという伝説があります。 実際に山に入っていくと、斜面に冷気が吹き出している小さな穴。 「夏氷山風穴」と呼ばれています。中の温度は約0度。真夏なのに“氷”が! この穴の正体は、累積型風穴。 山頂付近の崖から山の斜面に落ちてきた小さい岩が降り積もり、 出口の穴が風穴となったものです。

では、なぜ冷気が吹き出すのか? @空気対流説 冬に北風が隙間から入って中の雪解け水を凍らせる。夏は上方の穴から空気が入って、その氷にあたって冷やされて吹き出す。 A周氷河地形環境説 風穴の下の地中に氷河期の冷気が残っているから。 B断熱膨張説 中で圧縮された空気が、出口で急に膨張する時に熱が失われる。 このように様々な説が存在しました。 夏でも溶けない“ど根性氷は、”山の成り立ちや地形、空気の流れなどの自然条件が重なって作られるのですね。
みちのくのど根性氷!

みちのくのど根性氷!


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