■ハックショーン!地球がクシャミする!?
温泉でも有名な宮城県の鬼首。
ここには、温泉水を地上高く吹き上げる自然現象「間欠泉」があります。
その迫力は、まるで地球のクシャミのよう。
では、なぜ地上に吹き上げるのか?
その鍵は「水がもつある性質」。そしてその現象は地中で起こっていました。
水が沸騰する温度を「沸点」といいます。沸点には圧力も関係していました。
通常の沸点は100度ですが、高い山では圧力が低くなるので沸点は100度より
低くなり、海中などで圧力がたくさんかかると100度では沸騰しないんです。
それが間欠泉の秘密。
地中にたまっている熱水には、上の水の重みで圧力がかかっているため
100度を越えても沸騰しない。
でも地中の水の溜まり場には熱水が流れ込んでいき、気泡が発生し地上の出口に上昇。
重みとなっていた上の水がだんだん押し出されて、気泡と一緒に地上にこぼれてゆき、圧力がすくなくなっていきます。
すると一気に沸騰をし始めて、水蒸気とともに吹き上がるというわけだったんですね。
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