ふしぎのトビラ

2007年1月13日(土)放送 〔第10回〕
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ふしぎな食べ物 納豆

全国の県庁所在地で一番納豆が食べられているという福島市。 その「納豆」はどのようにして誕生したのか。 昔、わらで作った“つと”という入れ物がありました。 煮豆を入れて、背中に背負って運んでいる時に、偶然出来たのではないかと いわれています。実は、“わら”には、納豆作りに欠かせない“納豆菌”という 微生物がたくさんついているんです。

一方、納豆の原料・大豆にはタンパク質がたくさん含まれています。これが、 納豆菌の大好物。納豆菌がタンパク質を分解し、増えることを“発酵”と言います。 なんと、出来あがった納豆の約2粒には納豆菌が10億個もいるとか! そして、あの納豆特有のねばねばの糸は、発酵で納豆菌が増えていく時にできるものだそうです。 おいしい納豆は、微生物の発酵の力が作り出していたんですね。
ふしぎな食べ物 納豆

ふしぎな食べ物 納豆
すき間だらけのすごい屋根!?

今もわずかに残る、昔ながらの茅葺屋根(かやぶきやね)。 茅葺の材料である植物「ヨシ(=カヤ)」の秘密を探るために、宮城県の北上町へ。 茅葺屋根のお宅では、いろりの煙が茅葺の小さいすき間を煙突代わりにして抜けて いきます。すき間があるのに寒くないの?雨もりは大丈夫?

茅葺屋根は、“ヨシ”のたくさんの束を幾重にも重ねて作っています。 暖かい空気は天井にのぼっていきますが、重なり合っているヨシのすき間が 迷路となってなかなか逃げていかない。だから暖かい。 また、ヨシ(=カヤ)の表面を顕微鏡で調べてみると、きめが細かいことが判明。 木材と比べて水が染み込みにくく、水をはじく性質をもっています。 それを重ねて斜めにすることで雨は染み込まず、ヨシをつたって外側に落ちていく為に、雨もりもしないというわけ。 茅葺屋根には先人達の知恵が凝縮されているんですね。
すき間だらけのすごい屋根!?

すき間だらけのすごい屋根!?


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