ふしぎのトビラ

2007年8月11日(土)放送 〔第17回〕
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蒸気は力もち!?

深沢邦之さんがふしぎを求めて、スタジオを飛び出し新潟県へ!おいしい笹だんごを食べすっかり上機嫌で乗り込んだのは、新潟県から福島県・会津若松まで走っている“蒸気(じょうき)機関車”「SLばんえつ物語号」です。その名の通り“蒸気”で動いているのですが・・。蒸気って一体何?あんなに大きなものをどうして動かすことができるの?

ここで言う蒸気とは水(すい)蒸気。水蒸気は水が熱せられて沸騰(ふっとう)し、気体(きたい)になったもの。
※やかんでお湯をわかす時に白いゆげがでます。このゆげとそそぎ口の間に透明(とうめい)で何もないように見える部分、これが“蒸気”です。
見る時は、顔を近づけたりさわったりしない事、大人の人といっしょに見ましょう。この見えない気体に機関車を動かすパワーがあるのです。

なんとこの水蒸気、水から気体にかわると体積が1600倍になります。大きくなることで物を押す力=蒸気圧(じょうきあつ)がうまれます。これがポイント。
蒸気機関車には水蒸気のもとになる水をたくさん入れておくところ、そして石炭(せきたん)を燃やして水を熱する“火室(かしつ)”があります。熱せられ沸騰してできた蒸気は、蒸気溜(じょうきだめ)のなかに集められて“シリンダー”と呼ばれる所へ次々と送られます。

そして蒸気圧のパワーがピストンを押して動かすと、動輪(どうりん=機関車の車輪)が動いて機関車は走るのです。目に見えない水蒸気には、おどろきのパワーがかくされていたのですね。
ちなみに「SLばんえつ物語号」は、126.2km走るのに20tの水が必要なんですって。ひみつがわかると、乗ったときの楽しみも何倍にもなりますよ。
蒸気は力もち!?

蒸気は力もち!?

蒸気は力もち!?

蒸気は力もち!?
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