ふしぎのトビラ

2008年3月8日(土)放送 〔第24回〕
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昔遊びを科学する!

@けんだまの巻
山形県長井市は競技用けんだまの生産日本一。けんだまって意外とむずかしい。特に剣先にはうまくささらない。でも、玉を回転させてみると・・・あらふしぎ!上手に出来ます。玉を回転させるとまわっているその状態を続けようとする力がうまれます。中心の穴があちらこちらを向かずに安定するので、成功しやすい!という裏ワザでした。

A紙ふうせんの巻
ふんわりかわいらしい紙ふうせん。新潟県出雲崎町が生産日本一です。紙ふうせんを一生懸命吹かなくてもまるくなるって知っていました?この紙にはくしゃくしゃになっても元の形に戻ろうとする性質があります。手のひらでつくと空気はおしだされますが、もとの形にもどろうとしてまた空気が入ります。つくと押し出され、また空気が入ってきて紙をおし広げて・・・をくりかえして、最後には吹いてふくらましたようにまるくなるのです。ためしてみてね。
昔遊びを科学する!

昔遊びを科学する!
クニ&ミッキー出張実験

@バスの中の重いもの
ふわふわ浮いている風船を一緒にバスに乗せてみると・・・車が発進した瞬間、人の体はうしろにたおれたのに、風船は前にたおれました。なぜ?風船には、わたしたちのまわりにある“空気”よりも軽い“ヘリウムガス”が入っています。発進する時、バスの中の空気は後ろにかたよります。風船にはその空気より軽いガスがはいっているので、空気があるところとは反対のほうへとうごいた、というわけ。

A動く?おわん
ぬれたテーブルやお盆の上でふしぎな現象!?あつあつのみそ汁が入ったおわんを置くと・・・スーッとすべってゆきます。まるいおわんの底を見てみてください。高台(こうだい)というあしがついていて、中はくうどうです。この中の空気がみそしるの温度であたためられて、ふくらみます(膨張)。するとすこーしだけおわんが浮くのです。しかも、置いた場所はぬれているのですべりやすくなっています。これがふしぎの正体だったのです。

B温度差で進む船
ミッキー先生がつくった針金の輪がついた小さな船。針金に雪をのせてお湯に浮かべると走ります。実はこの針金「形状記憶合金(けいじょうきおくごうきん)」というもの。この針金はいろいろな形に曲げても、温まるとまっすぐの形にもどろうとします。お湯の温かさでまっすぐ伸びて、雪の冷たさで形を忘れてまたまげられて・・・それをくりかえして水車の部分をまわします。つまり温度差が力になって船が動かしていたのです。
クニ&ミッキー出張実験

クニ&ミッキー出張実験

クニ&ミッキー出張実験
先人の知恵・保存食

食べ物がなぜくさるのか?それは細菌(さいきん)のしわざ。細菌をふやさないためには水分をなくすこと(干して乾燥させる等)。それを知っていたかのように、昔々から作られてきた保存食。山ではなかなか手に入らない魚などを運ぶのにも適していました。

(青森)干しもち  (岩手)凍り豆腐  
(秋田)かすべ=エイを干したもの
(山形)いもがら=里芋のくきを干したもの 
(福島)身がきニシン(新潟)サケの酒びたし 
(宮城)乾燥いちご

先人の知恵・保存食
自然がつくるふしぎな・・・!?

福島県の磐梯山(ばんだいさん)。ここには冬になると、水が流れていないのに滝が凍ったような「イエローフォール」が出現。しかも名前の通り黄色いのです。 この山には火山口があり、地面の熱ではっせいした硫酸(りゅうさん)という成分が、岩にふくまれている鉄分をとかします。そこにつもっていた雪と鉄分はがとけて一緒に流れ落ちます。それがこおる、つまり「イエローフォール」は自然が作った巨大つらら。黄色の正体は鉄分の色だったのです。

さらに、秋田県にもふしぎが。八郎潟(はちろうがた)は凍るのに、同じ県にある 田沢湖(たざわこ)は凍らないのです。それは田沢湖のほうが深いから。夏の間に湖の水は太陽の熱であたためられます。その熱は、水が深いほどためておくことができるというわけだったのです。
自然がつくるふしぎな・・・!?

自然がつくるふしぎな・・・!?


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