■昔ながらのすごい紙
服として使われることもある日本の伝統の紙、「白石和紙(しろいしわし)」。特長はとっても丈夫(=つよい)なこと。紙をやぶく実験でも、今わたしたちがよく使っている洋紙とくらべると、和紙はやぶれにくくて切り口にふわふわと長い“せんい”があります。この正体は白石和紙を作るのに使われている“コウゾ”という植物。
まずコウゾを蒸して、皮をはがして煮たりしてせんいにします。さらに水・トロロアオイという植物からでるねばねばの成分を加え、それをすくってタテやヨコにゆするのです(=紙すき)。ここが丈夫さのヒミツ!細長いせんいをタテとヨコの十文字に組み合わせていくことで、タテにもヨコにも丈夫な紙になるのです。
さらに、和紙は十文字にすいていることで目に見えないすきまがたくさんあり、空気や光をよく通す性質をもっているので、障子の紙として愛用されてきました。
和紙1枚にも知恵と工夫がたくさんつまっているんですね。
|
|