ふしぎのトビラ

2008年4月12日(土)放送 〔第25回〕
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昔ながらのすごい紙

 服として使われることもある日本の伝統の紙、「白石和紙(しろいしわし)」。特長はとっても丈夫(=つよい)なこと。紙をやぶく実験でも、今わたしたちがよく使っている洋紙とくらべると、和紙はやぶれにくくて切り口にふわふわと長い“せんい”があります。この正体は白石和紙を作るのに使われている“コウゾ”という植物。

まずコウゾを蒸して、皮をはがして煮たりしてせんいにします。さらに水・トロロアオイという植物からでるねばねばの成分を加え、それをすくってタテやヨコにゆするのです(=紙すき)。ここが丈夫さのヒミツ!細長いせんいをタテとヨコの十文字に組み合わせていくことで、タテにもヨコにも丈夫な紙になるのです。 さらに、和紙は十文字にすいていることで目に見えないすきまがたくさんあり、空気や光をよく通す性質をもっているので、障子の紙として愛用されてきました。 和紙1枚にも知恵と工夫がたくさんつまっているんですね。
昔ながらのすごい紙

昔ながらのすごい紙
どっきり!縄文人の大発明

青森県の三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)には縄文(じょうもん)時代の人たちが食べ物を煮炊きしていたあとがあります。使っていた道具は粘土(ねんど)から作った土器(どき)。どうやって、やわらかい粘土から硬い土器を作るのか。それには火の力が必要です。形をつくってから乾燥させると粘土のつぶの間にある水分はへって、ちぢみます。それを直接火の上(およそ800度の高温)において焼きます。すると粘土のつぶ同士が強くくっつきあって硬くなります。こうして土器ができあがるのです。

今わたしたちが使っている陶器(とうき⇒おちゃわんやお皿など)は、“かま”というものが作られたため、もっと高い温度・1200度以上で焼いています。ですから、粘土の中にあるとける性質をもっているつぶ溶けてくっついて、土器よりも硬くできるあがるのです。
どっきり!縄文人の大発明

どっきり!縄文人の大発明


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