■世界最古の塗料(とりょう)は、最強の塗料
絵の具やペンキなど塗料はいろいろありますが、“漆(うるし)”って知っていますか?身近なところでは汁椀や重箱などに使われていますが、実は世界でもっとも古い塗料。縄文時代の遺跡(いせき)からも、くさっていない状態で発見されているのです。“漆”はウルシという木の幹(みき)にキズをつけてしみ出てくる樹液をへらでかき採って集めます。器などになんどもかさねづけする塗料なのですが、空気中の水分と結びついて成分がすきまなく強くかたまっていく特徴があります。
“漆”がどれくらい強いのか実験。鉄の板の所と漆が塗られている所を観察します。
@酸性(さんせい)の液体につける
Aアルカリ性の液体につける
Bあげ物をする熱い油につける
結果、漆を塗った側には何の変化もありませんでした。はがれたり、色が変わったりもしないのです。私たちの生活の中で“漆”は最強の塗料だったのです。
|
|