ふしぎのトビラ

2008年9月13日(土)放送 〔第30回〕
これまでの放送一覧|TOPへもどる
サーフィン君は言いました。
「そこに下り坂があるから…」


宮城県の仙台港は、実は有名なサーフィンのスポット。では、どうしてサーフィンは波の上を進むことができるのか?さっそく調査!で乗り込んだのは“ジェットコースター”。このレールの形とコースター…波とサーフィンの関係と似ているのです。斜面(坂)にのれば重力がはたらいて、くだっていく(すべり落ちていく)。

そもそも波は海面が上下をくりかえしているもの。つまり波の上のものは流されるのではなく、波の山の上にのるだけ。サーフボードがのると斜面をすべりだす…すべり落ちる前に進行方向に波がもりあがって、また斜面の状態が続く。だから長い間すべり続けることができるというわけ。
サーフィンは自然の中にかくれている科学の力を利用したスポーツなのです。
サーフィン君は言いました。「そこに下り坂があるから…」

サーフィン君は言いました。「そこに下り坂があるから…」
秋田竿灯・260年の知恵!

秋田の夏のお祭り、竿灯(かんとう)。高さ12メートルもある竹のさおにいくつものちょうちんをぶらさげ、50キロほどの重さになる竿灯。これを何と!片手や腰、おでこにのせて歩くのです。バランスをとるためには様々な工夫があります。まずは重心(じゅうしん)と支点(してん)。竿灯の重心と、支点となる人の手が垂直になるように、こきざみにゆらしながらバランスをとっているのです。

また、竿灯は左右対称(さゆうたいしょう)に作られています。材料の竹は先のほうが細く根元が太くなっているため、横にわたすときは細いほうと太いほうを互いちがいにしています。それを結びつけるヒモの結び目も1段目は左、次は右・・・というように交互(こうご)です。もちろん、ちょうちんも同じ数ずつさがっています。

さらに!風でたおされないための工夫がありました。それは“張り糸”。ひっぱってそらせて、しなっている側を風が吹いてきた方向に向けるとたおれにくいのです。
260年もの間受けつがれた伝統の祭りには、知恵と科学がつまっていました。
秋田竿灯・260年の知恵!

秋田竿灯・260年の知恵!

秋田竿灯・260年の知恵!


これまでの放送一覧|TOPへもどる