ふしぎのトビラ

2008年10月11日(土)放送 〔第31回〕
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レンズがない ふしぎなカメラ

普通カメラにはレンズがついています。でも、レンズがなくてもとれちゃう!それが、「ピンホールカメラ」。名前のとおり針(ピン)のあな(ホール)をあけた、箱なんです。(※中にインスタントフィルムをいれています)
写真をうつす時は、穴をふさいでいる黒いテープをはずして、30秒〜1分待つだけ。ちいさな針の穴がポイント。中で何がおきているのか、巨大ピンホールカメラ(フィルムのかわりにスクリーンをはる)の中に入って見てみると…外の景色がさかさまにうつっていました。それはピンホールカメラが光の反射する性質を利用しているから。

例えば1本の木をうつします。太陽などの自然の光は木にあたっていろいろな方向に反射。そしてピンホールカメラの小さな針の穴を通りぬけて箱の中に届きます。右側からあたる光は左、ななめ上からは下へ、ななめ下からは上へ。こうやって反射して入ってきたひとつひとつの方向の光がさかさまにフィルムに映り、やきついて出来上がりです。
ただし、もう一つ条件があります。とるのに時間がかかるのでじっとしていなければなりません。動いているものは消えてしまいます。その特徴を利用しておもしろ写真をとれるのも魅力なのです。

レンズがない ふしぎなカメラ

レンズがない ふしぎなカメラ
音を生みだす 謎のアイテム

バイオリンの演奏には松脂(マツヤニ)のパワーが必要だという。松脂とは松の木からとれる樹液(じゅえき)のこと。時間がたつとねばねばに…そしてかたまります。それを加工したものを「ロジン」と言います。このロジンのかたまりをぬりつけたバイオリンの弓で弦をひくと…摩擦(まさつ)がおこり、美しい音が出るのです。このロジン(松脂)はみんながよく知っているものにも使われています。

 たとえば野球のピッチャーがボールを投げる前にさわっている白い袋「ロジンバッグ」。これはロジンを粉にしたもの(※炭酸マグネシウムも含まれています)。ロジンは体温や汗にふくまれる油分などに反応して、手につくと少しねばねばします。だから手がすべりにくくなり、速くてコントロールの良いボールが投げられるのです。
ロジン(松脂)には他にも様々な性質があり、タイヤ、マッチ、床のワックス剤、紙などにも使われているんですよ。

音を生みだす 謎のアイテム

音を生みだす 謎のアイテム



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