■木が柔らかくなる!100年の技
木に力を加えたら…割れる・折れる…曲がる!?ある技を使えば木を自由自在に曲げられるのです。ふしぎ解明に秋田県へ!大きなへら、厚いまな板もみるみる曲がる。でも、秘密は機械にかける前にありました。大きな釜に入れて蒸(む)しているのです!これは「曲(ま)げ木」と言う技術で100年以上も前にドイツから伝わった技。では、なぜ蒸しただけで曲げられるようになるの?
比較実験をしてみても、水に浸した木、熱した木では曲がりません。“蒸す”と曲がる理由は、熱と水分が同時に木の細胞に入っていくからなのです。熱されて蒸気となった水分が木の細胞の間に入り込み、バランスがくずれているところに力を加えると自由に曲げることができるというわけ。曲げてから乾かすことで、イスの背もたれに使われているようなきれいな曲線の物を作りだすことができるのです。
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