ふしぎのトビラ

2009年1月10日(土)放送 〔第34回〕
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仙台ガラスのなぞに迫る

江戸時代の末期、“仙台ガラス”と呼ばれる黄金色(べっこう色)のガラスの工芸品があった。石巻には仙台ガラスで作られたかんざしが所蔵されている。まず、ガラスはどうやってできるのか?そもそもガラスとは4000年前、砂浜でたき火をしていたら偶然砂が溶けたのが始まりと言われる。ガラスの原料は砂(※現在、高温で溶かすためにソーダ灰と石灰を混ぜて溶けやすくして加工している)。しかも石英(セキエイ)という結晶が混ざっているものが使われていることがわかりました。

では、仙台ガラスに使われたのは?調査していくと、名取川の砂で作ると同じような色のガラスになる?そこで、ガラス工房で再現してもらいました。すると…そっくりなべっこう色のかんざしを作ることができました。※しかし、他の地域で作られたガラスを溶かして作り直した可能性もあるそうです。 ガラスの色を決めているのは砂の成分。石英の量の違いなどでも変わります(石英が多ければ多いほど透明になる)。繊細な美しさを持つガラスは、自然の砂が作り出す芸術品でした。

仙台ガラスのなぞに迫る

仙台ガラスのなぞに迫る
どうして戻ってくる?ブーメラン

新潟県・十日町…小学校でブーメランが大流行!?ブーメランはもともとオーストラリアの先住民“アボリジニ”が狩りに使った道具なんですって。ところでどうして戻ってくるのか?縦に投げることと、ハネのふくらみがポイント。ハネのふくらみが揚力(飛行機など,水平に動く物体を上におし上げる力。受ける風は弱いほうより強いほうに、より力が働く)をうみだします。しかもブーメランは縦にして投げるので、ハネには横から揚力が働きます。

回転すると、上半分は風に向かって進むため力を強くうけ、下半分は風と同じ方向に進むので受ける力が弱くなります。つまり上半分に働く揚力が強いためにバランスがくずれて倒れようとします。これが曲がる力になり戻ってくるのです。
さて、小学生のブーメランの火付け役は町のおすし屋さん。厚紙を同じ位の太さの長方形に3本切ります。Yの字の形を作って中心をホチキスでとじる。ハネの同じ側を軽く折ってふくらみを作り、全体を少し反らせたら完成。みんなも作ってみてね。

どうして戻ってくる?ブーメラン

どうして戻ってくる?ブーメラン



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