ふしぎのトビラ

2009年5月9日(土)放送 〔第38回〕
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人々の命を救った愛の食べ物!?

その昔、天保の飢饉てんぽうのききん=浅間山の噴火などによって食料が不足して人々が食べることができずに苦しんだ)の時、直江兼続(なおえかねつぐ)が人々に育てるようにすすめた『ウコギ』。これを食べて、多くの人々の命が救われたというのです。 ただの葉っぱに見えますが様々な栄養があるというのです。生で食べると…にがい!にが味の正体はポリフェノール人間の体の酸化(※さびた状態と同じで、体の機能が低下し病気・肌荒れをしやすくなる)を防いでくれるもの。それがウコギにたくさんふくまれているのです。

 さらに、ウコギはびっくりするほどの生命力をもっています。あまり環境が良くなくとも1年で3メートルほどまで成長するのです。しかも、切り枝を土にさしておくと…葉が出て、根がはえてまた成長するのです。 ウコギは育てやすく、食べられて栄養もある。まさに直江兼続の人々への愛を思わせるものでした。今も米沢市などで垣根(かきね)としてのこっており、さまざまなウコギ製品も登場しているんですよ。

人々の命を救った愛の食べ物!?

人々の命を救った愛の食べ物!?
2トンの石が手で動く?ふしぎな石

宮城・登米市“かがの公園”に「世界一の水に浮く石」があるという。さっそく調査!そこには大きくて丸い石。何人かでおしてもびくともしない。その重さ何と2トン!公園の職員の方にたずねると「浮いているんですよ」と水を出してくれました。石の下から水がちょろちょろと出始めると…簡単にくるくる動くようになりました。重い石は水にしずむと思うのですが…

 水の中では一点にくわえられた力が、全体に等しく伝わる。つまり小さな力でも、伝わってうける面積が大きいほど力も大きくなるのです。(右図参照) (例:面積1に力を1くわえたら、面積5の方には1の力をうける面が5倍ある。その分力がたくさんくわわる。) 公園の石も水のふき出し口は小さくても、石と水の接する面積を調整することで、大きな力にし、水の力で石をほんの少しだけ持ち上げている状態なのです。 だから2トンもの石を小さな子たちがくるくるとまわして遊ぶことができたのですね。

2トンの石が手で動く?ふしぎな石

2トンの石が手で動く?ふしぎな石



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