ふしぎのトビラ

2009年6月13日(土)放送 〔第39回〕
これまでの放送一覧|TOPへもどる
花を切るのも花のため!?

 愛らしくカラフルなチューリップ。せっかく咲いた花をわざわざつみ取ってしまう人がいると聞き、いってみると「1カ月後にもう一度見にきてほしい」という。約束どおりたずねてみると…花をつんだあとのチューリップを土から抜いて見せてくれました。そこには大きな球根が。花をつまなかったモノと比べるとその違いははっきりとわかります。花をつんで球根に栄養がいくようにしているのです。こうして出来た球根が、また次の年に大きくきれいなチューリップの花を咲かせてくれます。

 ここで疑問…チューリップには種はないの?答えは「ある」です。なぜ種から育てないのかというと、花が咲くようになるまでなんと6年もかかるのです。実は、種は新しい品種を作り出すのに使われています。様々なチューリップの違う品種同士で受粉させて、種を採取し、育てているのです。このようにして、花びらの形が異なるもの、色、きれいにふち取られたようなもの等、美しいチューリップが楽しめるのです。※つみ取った花の部分はアートなどに利用されています。

花を切るのも花のため!?

花を切るのも花のため!?
水がめが奏でるふしぎなメロディー!?

野草園にミステリースポット!?手洗い場付近からふしぎな音。園の方に聞いてみると、地中にひみつがあるという。そこで水が流れ込む穴を調査。カメラでのぞいてみると空どうになっており、下には水がたまった状態。水てきが落ちるたびに音がひびきます。これは「水琴窟(すいきんくつ)」というもの。※安土桃山〜江戸時代ころに庭師が考えたものといわれている。 なぜ水てきできれいな音がひびくのか…秘密は地中にうめられた水がめにありました。

 平たい皿に作った水たまりに水てきをたらすと、おちる瞬間に音がするだけ。でも、水たまりをさかさにした水がめ(実験は植木鉢で代用)でおおうと…音が響くようになりました。実は、音はかべなどにぶつかって「反射」する性質があります。水がめの中におちた水てきの音は、水がめのかべにぶつかって反射…ぶつかって反射…して音がなっているからひびいて聞こえるのです。これが水琴窟のしくみ。 ちなみに、野草園の水琴窟は様々な音がひびくように、水がめの中にデコボコをつけていろいろな大きさの水てきが落ちるようにしているそうです。

水がめが奏でるふしぎなメロディー!?

水がめが奏でるふしぎなメロディー!?



これまでの放送一覧|TOPへもどる