ふしぎのトビラ

2009年7月11日(土)放送 〔第40回〕
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アナふしぎ!岩を削る石ころ

岩手県・一ノ関を流れる磐井(いわい)川の渓流(けいりゅう=谷川の流れのこと)は、“空とぶダンゴ”でも有名な所。渓流の岩場に行ってみると…きれいなまるい穴がところどころに!この穴は甌穴(おうけつ)というもの。一体どうやって穴があいたの?さっそく「石と賢治のミュージアム」へ。ここの岩(石)は、泥が押し固められてできた堆積岩(たいせきがん)。それも長い時間強い力で押しかためられた硬い岩と、短い時間軽い力で押しかためられたやわらかい岩があるという。

 甌穴のヒミツは、この2種類の岩と渓流(川の流れ)が作り出す渦(うず)にありました。渓流沿いにある大きくてやわらかい岩に、硬い石が流されてきて小さなくぼみに引っかかります。川の水の流れは、岸とぶつかってこすれて渦を作り出します。その渦が引っかかっている石をくるくる回転させます。時間をかけ、大きくてやわらかい岩はけずられていき、まるい穴があくというわけ。 甌穴は、自然の力が作り出した芸術だったんですね。

アナふしぎ!岩を削る石ころ

アナふしぎ!岩を削る石ころ
発見!日光に当たっても日焼けしない 謎のスペース

 一面ガラス張りで太陽の光があたるのに、日焼けしない場所があった?!それは、せんだいメディアテーク特別なガラスがはめられているという。本当?建物の中と外(いずれも日光があたる位置)に同時におき、同じ条件で箱に入れて2日間…開けて見ると、建物の中のバナナは変わらずおいしそうな黄色のまま。外のバナナは黒くなった。原因は太陽の光にふくまれている紫外線(しがいせん)。紫外線が皮に入りこんで細胞をこわしたのです。これが日焼けのしくみ。日焼けをしないメディアテークのガラスは何枚かを合わせて作られていて、間のガラスが紫外線を吸収していたのです。

紫外線はふだん目に見えません。知らないうちにわたしたちの肌にもふりそそいで、日焼けをさせるのです。やっかいなモノだと思いがちですが、実は、身近なところで役にたっているのです!例えばパスポート。にせものを発見できるように、本物には特殊な印刷がされていて、紫外線をあてると確認ができるのです。また、ハガキや封とうなどの郵便物にも目に見えないバーコード印刷があり、機械は紫外線を使って読み取り、配達する場所ごとにわけているのです。

発見!日光に当たっても日焼けしない 謎のスペース

発見!日光に当たっても日焼けしない 謎のスペース



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