ふしぎのトビラ

2009年9月12日(土)放送 〔第42回〕
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すごいぞ!謎のゼンマイ織

天ぷらなどでおいしく食べている山菜・ゼンマイ。実は意外なものにも使われていました。それは“着物”。秋田県に伝わる伝統の織(おり)物「あまさぎゼンマイ織」です。名人の案内で山菜がたくさん採れる山へ入っていくと…ゼンマイは白いふわふわした綿のようなものにくるまれてはえています。この綿が織物の原料。その昔、きぬの糸がなかなか手に入りにくかった時代に考えられました。ゼンマイの綿毛をきぬといっしょにつむぎこんで織物のよこ糸にしたのです。※織物はたてとよこの糸を交差させてつくられる。

 このゼンマイ織にはふしぎな力が!虫を寄せ付けないというのです。資料館にはあまさぎゼンマイ織で出来た着物があり、防虫剤(ぼうちゅうざい)を使わずにしまわれていたのに、なんと80年間虫くいなしのキレイなまんま。
秋田大学で分析(ぶんせき)してもらった結果、ゼンマイには摂食阻害剤(せっしょくそがいざい)というものがふくまれていました。摂食阻害剤=がい虫の食欲をなくして食べるのを拒否するようになる効果のあるもの。織物の伝統と生活を助けたゼンマイの綿毛には、こんなヒミツがかくれていたのです。

すごいぞ!謎のゼンマイ織

すごいぞ!謎のゼンマイ織
雷とお米はとっても仲良し!?

 もうすぐおいしい新米の季節です。東北と新潟といえば米どころ。様々なブランドがありますが、こしひかりとササニシキは二大横綱(よこづな)と呼ばれています。このお米に関係するふしぎな言い伝えが。「雷が多い年はお米が豊作」これって本当?そこで東北農政局で年ごとの米のとれる量を、気象台で雷がおこった回数をまとめたものをグラフにして比べると…よく似ています。雷はあまりならない年にはお米のとれる量もさがり気味。データをみると言い伝えは本当!?

では、雷が植物(イネ)にあたって影響しているの?小さい雷をおこせる装置を使って芝生にあて続けてみました。しかし、あてていない芝生とあまり違いません。 そこで、雷がどうしておこるかを調べると…暑い夏に多くおこると判明。 この調査結果をもって、イネの栽培や品種改良をおこなう古川農業試験場にいってきいてみました。すると、イネは夏暑い年によく育つと教えてくれました。 つまり、「雷が多い年は夏が暑い、暑いとイネがよく育つ、だからお米が豊作」なのです。

雷とお米はとっても仲良し!?

雷とお米はとっても仲良し!?



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