ふしぎのトビラ

2010年1月9日(土)放送 〔第46回〕
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メロディを奏でる溝(みぞ)のナゾ

音楽といえば昔は“レコード”。みんなていねいに扱っていました。さて、レコードに刻まれている溝に針(レコードデッキについているもの)をおとすだけで音が出るのはどうして?溝を電子顕微鏡でみてみると…ただの線ではなく複雑な形をしていました。これが音のもと。溝の様々な形が針をふるえさせ、それが空気を伝わって音として聞こえているのです。例えば、紙を円すい形にまるめて竹串をとりつけ、串の先を溝にあてても音が聞こえるんですよ。(注意:キズがついてしまうとレコードが聞けなくなってしまうので、いたずらではしないでくださいね。

では、どうやって音を閉じ込めているのか。今度は唄などの音のふるえを針に伝えて溝をきざんでいくのです。レコード作りには、まず原盤(げんばん)に音のふるえを伝えて溝をきざみます。それをもとにして型をとります。この型にやわらかい樹脂を100トンの圧力でプレスし、まわりのはみ出た部分を切り取ったら完成。このようにしてたくさんの枚数の同じ音のレコードを作っていくのです。レコードを聞くことがあったら、ふしぎな溝のことを思い出してね。

メロディを奏でる溝(みぞ)のナゾ

メロディを奏でる溝(みぞ)のナゾ
どすこい!体が小さくても勝てちゃう!?

青森県は“すもう”が盛ん。少年すもう道場では小さな子も体の大きな子も一緒にけいこしています。ぶつかりげいこを見学していると、自分より大きな体の大人をずるずると押している少年たち…どうしてそんなことができるの?ヒミツは土俵(どひょう)の円の中にまいている砂。例えば重いものを動かす時、物と地面が接している時と、ボールのように物と接する面がちいさくて動くものがしいてある時では違いますよね。土俵では砂がボールと同じような役割をして、小さな力でも大きなものを動かすことができるのです。

これは摩擦(抵抗する力)が小さくなるということ。だから自分より大きな体の力士を押しだすことができ、さらに、押したりぶつかったりした時の体への衝撃を吸収してけがをふせぐのにも役に立つのです。
そしてもうひとつ、科学の力を使って勝つ方法が!それは遠心力。遠心力とは回転の中心から外に向かっていく力。それを利用して大きな相手をくるりとまわしてよろけた所を押しだします。でも、それが出来るのは毎日のけいこの積み重ねがあってこそなんですよ。

どすこい!体が小さくても勝てちゃう!?

どすこい!体が小さくても勝てちゃう!?



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