■メロディを奏でる溝(みぞ)のナゾ
音楽といえば昔は“レコード”。みんなていねいに扱っていました。さて、レコードに刻まれている溝に針(レコードデッキについているもの)をおとすだけで音が出るのはどうして?溝を電子顕微鏡でみてみると…ただの線ではなく複雑な形をしていました。これが音のもと。溝の様々な形が針をふるえさせ、それが空気を伝わって音として聞こえているのです。例えば、紙を円すい形にまるめて竹串をとりつけ、串の先を溝にあてても音が聞こえるんですよ。(注意:キズがついてしまうとレコードが聞けなくなってしまうので、いたずらではしないでくださいね。)
では、どうやって音を閉じ込めているのか。今度は唄などの音のふるえを針に伝えて溝をきざんでいくのです。レコード作りには、まず原盤(げんばん)に音のふるえを伝えて溝をきざみます。それをもとにして型をとります。この型にやわらかい樹脂を100トンの圧力でプレスし、まわりのはみ出た部分を切り取ったら完成。このようにしてたくさんの枚数の同じ音のレコードを作っていくのです。レコードを聞くことがあったら、ふしぎな溝のことを思い出してね。
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