ふしぎのトビラ

2010年4月10日(土)放送 〔第49回〕
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地下鉄工事で発見!トンネルのふしぎ

 いま仙台のあちこちで進められている地下鉄トンネルの工事。とても大きな機械を使っても1日3mしか掘ることができない大変な作業です。ここで疑問。
トンネルがくずれないのは「アーチの形」にポイントがあるというのですが…確かにトンネルのほとんどがアーチの形。




スタジオの実験で3つの形のトンネルに重みをかけてみても一番くずれなかったのはアーチでした。この形にすることで生まれる力があるんです。







それは押し合いへしあいの力。トンネルを作るとき、(もちろんコンクリートでアーチの型に固めるのですが、)その上の土砂どうしが押し合いへしあいの力でくずれ落ちようとする力を分散させて支えているのです。その力を発揮するのがアーチの形というわけ。トンネルの場合はさらに、まわりを広く土砂で固めてその力をより強く支えているのです。

地下鉄工事で発見!トンネルのふしぎ

地下鉄工事で発見!トンネルのふしぎ

地下鉄工事で発見!トンネルのふしぎ
震(ふる)えてひびくふしぎな箱!?津軽三味線のひみつ

 楽器の中でも、弦(げん)を震わせて音を出すものを弦楽器(げんがっき)と呼びます。でも、津軽(つがる)三味線は他の楽器と少し違って、穴があいていない!
そこで津軽三味線の発祥の地・青森県五所川原市金木町で調査。木材で手作りした三味線をもって教室へ…なのに音がでない!?先生にみてもらうと…本物と手作りの三味線では胴(どう)の部分が違うという。


 本物の津軽三味線の胴の中は空洞(くうどう)になっていて、表とうらには革がはられています。まるで小さなたいこみたい。これが音をひびかせるポイント。弦と胴の間に駒(こま)と呼ばれる部分があり、弦をふるわせると駒を通して胴に伝わり、音をひびかせるのです。




では、なぜ胴に伝わると音がひびくのか。それは共鳴(きょうめい)という現象。
例えばオルゴールの本体だけでも音はしますが、空の箱に本体をくっつけると…音がより大きく聞こえます。つまり三味線の音がひびくのは、弦からつたわったふるえが 胴の皮をふるわせ、そのふるえが内部でつたわり、反対側の皮をふるえさせ、そのふるえが空気をたくさんふるえさせるので、音が大きく聞こえるのです。


震(ふる)えてひびくふしぎな箱!?津軽三味線のひみつ

震(ふる)えてひびくふしぎな箱!?津軽三味線のひみつ

震(ふる)えてひびくふしぎな箱!?津軽三味線のひみつ


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