■芝居小屋で発見!小さな力で大きなものを動かす科学
秋田県小坂町にある、100年の歴史をもつ芝居小屋「康楽館(こうらくかん)」。今も使われている中では一番古い芝居小屋です。さまざまなしかけがあるのですが、床下から役者さんが登場…どうなっているの?舞台のうらにいくと200sもの重さの台。これは「切穴(すっぽん)」というもので、なんと人力であげているのです。
そこにはひみつが!「滑車(かっしゃ)※今回はうごく滑車=動滑車」を使うのです。滑車には力の真ん中でつりあって力を分散させる(半分にする)働きがあります。
さっそく実験。40kgのものをひもにさげて持ち上げてみると…ものすごく力が必要。しかし、動滑車をとりつけてさげて持ち上げると…さきほどより少ない力で持ち上がりました。
動滑車を使うことによって重さを支える力が分散され、動滑車を増やすごとにさらに分散されていくのです。今回の実験では動滑車を3つ使い、40sを5kgの力で持ち上げることに成功しました。この働きを利用したものが最初に出てきた「すっぽん」。だから重い台の上にさらに人を乗せても持ちあげられたというわけ。
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