ふしぎのトビラ

2010年6月12日(土)放送 〔第51回〕
これまでの放送一覧|TOPへもどる
にょきにょき!ぐんぐん ノッポさん

 宮城県・丸森町の耕野(こうや)地区には、モウソウチクという竹がたくさん生えており、やがて竹になる「タケノコ」もいっぱいとれます。“タケノコとり名人”八島さんにコツを教えてもらい、大きなタケノコをゲット!とりたては、生で食べてもおいしいのです。このタケノコ(竹)、場合によっては1日で1mも成長するというのです。



 どんな風にして短い時間で伸びるのか?タケノコの皮に色をつけて、数日間観測すると…びっくり!色をつけた皮の1枚1枚が伸び、色がまだらになりました。実は「成長点」にひみつがあったのです。
植物のほとんどの成長点はくきの先にあり、そこから伸びていきます。しかし、竹は節(ふし)ごとに成長点あり、それぞれの節の部分が成長するので伸びるのが早いのです。



 さらにタケノコについている皮は、まだ固くなる前の竹が折れないように守る“よろい”の役目を。土の中にある“地下茎(ちかけい)”は地中の水分を吸い上げて、あの長い竹全体に水を送り出して成長を助けます。
ためしに竹の先を切りおとしてみると、送り出した水は行き先がなくなってしまうので、節と節の間の空洞にしみでてたまっていったりもします。まっすぐ高く伸びた竹には色々なひみつがあったのです。

にょきにょき!ぐんぐん ノッポさん

にょきにょき!ぐんぐん ノッポさん

にょきにょき!ぐんぐん ノッポさん
水を遠くまで運ぶ 江戸時代の知恵

 福島県の伊達地方でふしぎなものを見つけました。川の上を交差して用水路「西根せき」があり水が流れています。水は高いところから低いところへ流れるもの。長い用水路に水を流すためにはとてもなだらかな傾斜(けいしゃ)で水路を作らなければなりません。西根せきの傾きは、3mでたったの5ミリ(全体の高低差は50m)。つまり、細かく正確に測量(その地点の位置と高さをはかること)する技術が必要なのです。



 そこで江戸時代の人たちが作り出したのが「水盛台(みずもりだい)」。それを再現。まず中央の穴から水を流し込むと左右の出口から水がでていこうとします。どちらもぎりぎりあふれる寸前の状態が水平に置かれている目安。





次に2枚の板・測りたい地点に立てた棒のしるしがぴったりかさなるようにのぞきこんで、Aの地点を決めます。今度は反対側からのぞき2枚の板と棒のしるしがかさなる位置をさがします。重なった場所がAと同じ高さのBということがわかるのです。あとは、水を流したい方向にすこーしずつ深くほればよいのです。 江戸時代の知恵が30キロもの長くてなだらかな水路を作り上げたのですね。


水を遠くまで運ぶ 江戸時代の知恵

水を遠くまで運ぶ 江戸時代の知恵

水を遠くまで運ぶ 江戸時代の知恵


これまでの放送一覧|TOPへもどる