ふしぎのトビラ

2011年1月8日(土)放送 〔第58回〕
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焼きハゼで発見!魔法の煙

お正月にお雑煮は食べましたか?家庭ごとに様々な味があると思いますが、宮城のお雑煮といえば“焼きハゼ”でダシをとるのが習慣だったようです。石巻で焼きハゼ作りを見せていただきました。長面浦(ながつらうら)でとったハゼをクシにさして囲炉裏(いろり)で焼きます。出来上がり、かと思ったらまだ作業がありました。



ワラで結わえてつるし、下からけむりを当てる、つまり“いぶす”のです。これで完成。実は“いぶす”と良いことがあるというのです。木くずを燃やしたけむりで手をいぶしてみます。10分ほどいぶした手は、通常の手と比べて黄色っぽく何かを塗ったようになりました。それぞれをシートに押し付け、細菌がふえるか比べると・・・通常の手の方には細菌が繁殖、しかし“いぶした”方は増えていませんでした。



つまり、けむりには「殺菌(さっきん)=細菌などを増やさず死滅させる」の力が!ハゼなどくさったり、虫がついたりカビが繁殖しやすいものをけむりで“いぶす”ことにより長持ちさせる、保存の知恵だったんですね。だから、おいしいダシのお雑煮も食べることができるというわけ。

焼きハゼで発見!魔法の煙

焼きハゼで発見!魔法の煙

焼きハゼで発見!魔法の煙
時間は作って配るもの!人があやつる時間のふしぎ

福島県にある鶴ヶ城、武士たちは鐘の音で戦う気持ちを高め、時刻を確認していました。時刻を知る方法がもうひとつ、「やぐら時計」というおもりを使って歯車を動かす時計のようなものもありました。さて、現代の時間は?おおたかどや山にある標準電波送信所をたずねてみると・・・「時間は人が作って、配っている」というのです。 一体どういうこと?



実は、東京にある情報通信研究機構というところで作られています。“セシウム”という1秒間に92億回振動する原子(げんし)を使って、正しい1秒をきめているのです。



これをもとにして、地球の自転などをコンピューターで計算し、一日の時間を作ります。それを電波で配っているのです。電波時計というものを知っていますか?この時計は、配られている電波の時間をキャッチして正確な時間を刻んでいるのですね。

→時間を切りとる!?実験コーナーはこちら


時間は作って配るもの!人があやつる時間のふしぎ

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