■打たれ続けて100年!強くて丈夫な臼
山形県・切畑地区、ここでは150年も前からもちつきに使われる“臼(うす)”が作られています。ていねいに彫って完成まで4年かかるものも。臼は大切にされ100年も使い続けられているものもあります。でも、おもちをつく時、あんなに重い杵(きね)で力強く何度も何度もついているのになぜ割れずに使い続けられるのか?
その秘密は、底のくぼみがありました。そこでミニチュア臼で実験!底にくぼみがあるもの、ないものを比べてみます。同じ重さの鉄のかたまりを臼の上に落としてみると・・・くぼみのある方は変化なし、くぼみがない方はひび割れてしまいました。
つまり、長持ちの秘密は「底のくぼみが上からの力を分散する」ということ。力の伝わり方の見える特別な物質を使った観察でも、力がかかる場所がくぼみのあるものは何ヶ所かに分かれて・なしの方はまっすぐ1ヶ所に力が伝わって負担をかけていることがわかりました。他にも、くぼみがあることで小石などがある土の上に置いても安定させやすいこともあります。臼を大切に手入れして長く使っていきたいですね。
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