ふしぎのトビラ

2011年2月12日(土)放送 〔第59回〕
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打たれ続けて100年!強くて丈夫な臼

山形県・切畑地区、ここでは150年も前からもちつきに使われる“臼(うす)”が作られています。ていねいに彫って完成まで4年かかるものも。臼は大切にされ100年も使い続けられているものもあります。でも、おもちをつく時、あんなに重い杵(きね)で力強く何度も何度もついているのになぜ割れずに使い続けられるのか?



その秘密は、底のくぼみがありました。そこでミニチュア臼で実験!底にくぼみがあるもの、ないものを比べてみます。同じ重さの鉄のかたまりを臼の上に落としてみると・・・くぼみのある方は変化なし、くぼみがない方はひび割れてしまいました。



つまり、長持ちの秘密は「底のくぼみが上からの力を分散する」ということ。力の伝わり方の見える特別な物質を使った観察でも、力がかかる場所がくぼみのあるものは何ヶ所かに分かれて・なしの方はまっすぐ1ヶ所に力が伝わって負担をかけていることがわかりました。他にも、くぼみがあることで小石などがある土の上に置いても安定させやすいこともあります。臼を大切に手入れして長く使っていきたいですね。

打たれ続けて100年!強くて丈夫な臼

打たれ続けて100年!強くて丈夫な臼

打たれ続けて100年!強くて丈夫な臼
すべる?すべらない?靴底(くつぞこ)のなぞ

スケートリンクで長靴アイスホッケーを楽しんでいる人たちがいます・・・はりきって長靴持参でまぜてもらいました、が、走るどころか転ぶばっかり。実は、みなさん特別なすべらない長靴をはいていました。そもそも氷は摩擦(まさつ)が小さく、表面に水があるとよりすべるという性質を持っているのです。



それを研究して、摩擦(ひっかく力とくっつく力)を大きくし、水をにがす工夫がされた靴底の長靴を作ったというわけ。サンダルでもすべらなくすることが出来るのです。底のでこぼこで摩擦をおこし、こまかくたくさん開けられた穴が、サンダル底と氷の表面の間にある水を吸ってにがします。



このように氷がすべる理由を知ることで、すべりにくい靴底のはきものが作れるのですね。でも、凍ったり、雨でぬれたりした道はふだんよりもとてもすべりやすいもの。すべりにくい靴底のものを選ぶだけでなく、注意をして歩きましょう。

→摩擦がおこすびっくり!実験コーナーはこちら


すべる?すべらない?靴底のなぞ

すべる?すべらない?靴底のなぞ

すべる?すべらない?靴底のなぞ


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