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『仙台文学館 杜の小径』
高村光太郎や太宰治など、名だたる文豪に因んだメニューの数々。
そんな文豪ゆかりの特別ランチが食べられるお店が仙台文学館の中にあります。
現在、文学館では、葛飾北斎展を開催中。
江戸時代の風俗を垣間見ることができます。 今食べられる特別ランチは、「探し求めた江戸の食膳」
江戸時代は憧れだったという茄子のずんだあえや、江戸湾で獲れたこはだを使った一品に甘いものを好んだという北斎にちなんで、甘酒や柏餅もお膳にのっています。
ふきのとう味噌も、実は江戸に因んだ一品。
ポイントは2種類使っている味噌です。 赤みその仙台味噌は、なんとその昔は江戸の仙台藩下屋敷(しもやしき)で作られていたそう。
白い江戸味噌と合わせることで、まろやかなふきのとう味噌に仕上げているんですって。
北斎漫画にも登場している蕎麦を食べているシーン。
蕎麦は江戸時代大変人気があったといいます。
屋台の回りに風鈴をぶら下げて、その音でお客に知らせたという「風鈴そば」にちなんだ特別メニューも。
ダシがきいたカモの付け汁が堪らない一品です。
企画展の度にその作家に因んだメニューを一人で編み出しているという店長の三山さん。
展示の3〜4カ月前から、ゆかりの地へ赴き、本とくみっぴきでアイディアをひねり出すそう。
その奥深い解釈には思わずマニアもうなるほどです。
特別メニュー第一号だったのは、石川啄木の「はっと」
「田んぼの少ない渋(しぶ)民(たみ)村(むら)育ちの啄木は何を食べていたのだろう?」という疑問から、たどり着いたアイディアが小麦粉でできた「はっと」でした。
この「はっと」は今でもお店の人気メニューです。
展示を見て楽しんで、更にランチを食べて、まるごと江戸時代の文化を楽しんでみてはいかが?
【北斎漫画展特別メニュー】
「探し求めた江戸の食膳」 1000円
「江戸時代風鈴そばにちなんで
(カモ入りつけ麺)」 750円
「特製はっと(ひっつみ)」 700円
※北斎の特別メニューは、来月の17日まで
【仙台文学館 杜の小径】
仙台市青葉区北根2-7-1
TEL:022-271-3020
●開館
9:00〜17:00
●ランチタイム
11:30〜14:00
●定休日
月曜、休日の翌日、第4木曜日
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