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 『伊達餃子楼』
“中華の達人”黒森洋司さん（36）が作るこだわりの餃子と、本格中華料理が味わえるお店。
黒森さんは東京などで高級中華料理店を渡り歩き、広東料理の有名店「福臨門魚翅海鮮酒家」では日本人として初めて料理長を務めたほどの中華の達人。
そんな黒森さんが仙台にも“御当地餃子”をと考えたのが看板メニューの「伊達餃子」(5個380円)です。
中華を知りつくした料理人がなぜ餃子をメインにしたのかというと、それは餃子が最も難しい料理だと感じているからです。
皮の中たった26グラムだけで料理として完成させなければならないだけにごまかしがきかず、料理人の腕が問われる料理だといいます。
黒森さん曰く、「変わったものを作れば一過性では売れるが、すぐに飽きられる」。ということで目指したのは「普通の餃子の究極形」。
それを追求した結果、一口目に「うまい」と感じられる、素材の香りあふれる餃子に。
こだわりは作り方に。
まず、ニラ、ショウガなどの食材を一度ジューサーにかけペースト状に。「具」というより「香味」として肉に混ぜ込みます。
さらに、「焙煎ニンニク」、「味付け」、「豚の背脂とラード」を徹底的に肉に吸わせていくことで、肉汁からあふれ出る“香り”を生みだしました。
その伊達餃子、ランチタイムの伊達餃子定食はなんと「500円」ととてもリーズナブル。（お店ではランチ定食は全てライス、スープお代わり自由。）
また、お昼から“におい”を気にせずに食べられる様、ニンニク、ニラが入らない「匠の餃子」（5個450円）、逆に存分にニンニクを味わいたいという人のために、青森県種子産のニンニクを通常の5倍入れた「ニンニク餃子」（5個500円）、「つるつる水餃子」（5個450円）も用意していて餃子をとことん味わいつくせます。
また、達人の中華料理が食べたいという方も当然いると思います。
大丈夫です。本格中華のランチもあります。
素材の味を生かすとともに、脂っこくないのが黒森さんの料理の真骨頂。
おススメの黒酢の酢豚定食（950円）は県南産の酵素ハーブポーク、秋田県能代産の野菜がふんだんに使われたひと品。野菜を黒酢にもペーストして溶かしこんでいて、ヘルシーな上に酢の酸味が優しく抑えられています。
また2，3日ごとにメニューがかわる「コックさんのきまぐれランチ」（700円）、これに餃子、ミニマーボー豆腐がついた「コックさんのスペシャルランチ」（950円）もお得。
こちらのメインメニューはその日店に入っている素材次第で黒森さんが考えます。
というのも、食材のほとんどは、黒森さんが直接足を運んで知り合った生産者から送ってもらっているので、いつでもなんでもそろっているわけではないのです。
その分、その時期とれる旬な食材を楽しめるというわけです。
素材にこだわりつつも、価格が抑えられるのは、生産者から、市場の規格に合わず出荷できなかったものを送ってもらっているから。
形、見栄えが少々悪いものの、もちろん味、品質は一級品。「高ければよし」という考え方ではなく、お客さん、そして生産者にとって最も良い形を求めていく姿勢がなせることです。
これだけこだわっているにもかかわらず、肩肘張らずにいられる雰囲気もまたうれしいお店です。
ぜひ、一度、味わってみてください。
【伊達餃子楼】
仙台市太白区鹿野3-19-13 1F
TEL/FAX：022-247-2122
◆営業時間◆
ランチ 11:30〜15:00
ディナー 17:30〜22:30
定休日：月曜日（変わる場合があります）
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