りさんぽ
安東理紗が県内をお散歩しながら、のんびり各地の魅力を再発見していくコーナーです。
低コストでゆったりした気分になれて、人との触れ合う機会の多いのが散歩。
とはいっても最近健康のため以外に散歩している方も少ないのかもしれません。そこで、少しでも皆さんが参考にしていただける散歩コースを見つけていきたいと思います★




[平成22年6月18日(金)放送]
●第27回 「富谷をりさんぽ」

先週の金曜日今回は富谷町しんまち地区に「富谷茶」なるものがあると聞いてさっそく探しに行ってきました。
富谷といえば閑静な住宅地で最近も結婚式などもでき、どんどん開発が進んでいるというイメージでしたが、実際にしんまち地区のような宿場町時代の歴史が残っているところがあるのだと、恥ずかしながら今回初めて知りました。
歩いてみるとテーマパークのような景色でもありますが、蔵は最近作られたような新しいものではなくて、実際に使われていることを感じることができ、趣がある町並みでした。
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菓子処いさわ屋
さっそく富谷町出身の若生アナおすすめの「いさわ屋」という100年以上続くお菓子屋さんへ。
歴史のあるお店なのですが、5代目の現在のご主人になってからは洋菓子も販売するようになり、種類も豊富になったそうです。若生さんおすすめのマカロンは、2つ入りで150円という安さで、味によってマカロンの硬さもちがっていて、アプリコットのようにもっちりしたものもあれば、ストロベリーはさくさくしていて、その食感の違いも楽しめました♪
手のかかるマカロンはすべておひとりで手作業だそうです。若生アナからマカロンを勧められたのはちょっと意外でしたが、マカロン私からもおすすめですよ。
 ●『菓子処いさわ屋』 富谷町富谷字町102 022-358-3581
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恋路の坂
お散歩途中にお話しさせていただいた団体の皆さんにすすめられた恋路の坂は大和町出身の女流歌人「原阿沙緒」が恋人の東北帝大助教授の石原純とこっそり手を取り合って会っていた場所なんだそう。
細い路地で人目に付かないところがムードを盛り上げていたのかしらと想像を掻き立てられてしまいました ♪
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内ヶ崎酒造
テンションが高まったところでこの地区でもっとも歴史のある場所へ。
宮城は酒蔵が多く存在していますが、中でも一番古くから酒を造っていたといわれるのが「内ヶ崎酒造」です。349年も歴史があり今でも昔ながらの搾り機を使って作られるそう。
今回薦めていただいたのは、「純米大吟醸の鳳陽」。世界最大規模のお酒の品評会「インターナショナルワインチャレンジ2009」で金賞を取ったお酒なんです。とろっとまるみと甘みのある味わいで、デザートとしていただきたくなる味わいでした。あまりのおいしさに、何杯もおかわりしてその場にずっと座っていたほどです・・♪
 ●『内ヶ崎酒造』 富谷町富谷字町27 022-358-2026
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富谷宿
でも!!今回の目的はお酒ではなくてお茶!
内ヶ崎酒造のおとなりに位置する「富谷宿」は、160年前から呉服店として営業していましたが4年前からしんまちの資料館・地場産品販売所になっており、お休み処としても使われています。
そこでいま「富谷茶」をいただくことができたんです!きっかけは去年、佐藤さんがテレビを見ていて寒茶という製法なら江戸時代から伝わる富谷茶の味を復活できるのではないかと考えたそうです。
普通夏前の新芽を摘み取り緑茶にするのですが、寒茶は寒い時期の一番葉っぱに栄養分がある時期に摘み取り、それを揉んでお茶にしていくものです。
江戸から育てられている株から摘まれ、お殿様も飲んだかもしれない・・と昔に思いをはせながらいただくお茶はまた一興でした。
味はウーロン茶のように香りが高く、すっきりとした飲み口でした。油ものを食べた後におすすめで、飲むとなんだか甘いものが食べたくなります。富谷宿でいただいた「かりんとう」がぴったりでしたよ♪
 ●『富谷宿』 富谷町富谷字町34 022-358-2032
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今後は富谷茶を町おこしの一環として、来てくれた方にふるまうだけではなく、富谷茶を使ったお菓子や染め物などを作っていくという計画もあるそうです。
仙台からも近い富谷町しんまち地区にこんなに歴史的な場所があったなんて新発見でした!

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