第423回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成13年2月9日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、西井陽子副委員長、原 秀一委員、有馬哲夫委員、千田壽一委員
菅原雪枝委員、大塚正宸委員、亰けい子委員、田中昌志委員

   


議事の概要

議題
・テレビ番組「菅原文太の熱情エッセイ よう!元気かい?ニッポンの米よ!」
・放送日時
  1月27日(土) 午後2時00分〜2時54分

(局側)
・一昨年から同じ時期、同じ時間にTBC発で全国のJNN系列主要8社にネットしているシリーズの一つ。過去2回は娯楽路線だったが、今回は米どころ宮城県の農業を取り上げ、米作りは今後どうなるのかということなど”米と21世紀の日本人”について考えることにした。番組の顔として、宮城出身の菅原文太さんに出演を依頼し、菅原さんが原稿と映像を総合的に見てその場で自分の言葉で語り演じたことで、タイトル通りの映像エッセイになったと思っている。

(委員の主な発言)

◎全体にのんびりとしたゆったりとした流れだったので、落ち着いて見ることが出来た。

◎菅原文太さんの人選は、宮城の米のイメージがあって良かった。

◎日本の米作りに従事している人々が、真剣にそして誇りを持って携わっているということを、分かりやすく温かく取り上げていた。

◎米どころの宮城は米作りを身近にとらえているが、ネット局の他の地域の人々のとらえかたはどうなのか、温度差があるのか、興味がある。

◎映像が大変美しい。色彩の対比が日本の色という感じで、季節を追って素晴らしかった。ツヤのあるお米の白さは、日本の心という感じをもった。

◎米作りに誇りをもっているのが表れているのだと思うが、皆、大変いい顔をしているのが印象的。

◎日本の米は元気とは言えないのが実情だから、その中であえて元気な米の姿を見ようという意図は大変前向き。特に菅原文太さんという絶妙な配役を得て、温かい眼差しで稲作文化を訪ね歩くという制作の狙いがうまく当たった。

◎作品の構成から言うと、いろんな取材で集めた素材を詰め込みすぎているという印象を持った。丸森の夫婦とマガンの家族を中心に組み立てていくやり方が効果的だったのではないか。

◎最近の番組作りは、奇をてらったり、面白いだろうという作り方が多いが、この番組は制作者が一歩引いて、見ている側に悟らせるように作っている。

◎一緒に見た子供たちが、終わってから「ご飯今すぐ食べたい」と言った。うちの子供たちには強制で見せたが、この番組のキラキラ輝いている人達を若い人達にもっと見てもらいたかった。その工夫があっても良かったのではと思う。

◎CMが番組の一部のようである。CM挿入の箇所に配慮がほしい。

◎1時間で6つの課題を取り上げたが、時間の配分もまちまちで、印象に濃淡があった。焦点を絞って、素材を減らした方が良かったのではないか。

◎一つのドラマを見るようで、とても良かった。取り上げた6つのエピソードが渾然としてて面白かった。

◎今置かれている農業の姿を改めて感じさせる、いい番組。

◎元気に農業に取り組んでいる農民の姿、生き方、考え方をリアルに映し出していて良かった。

◇次回開催日:4月13日