第427回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成13年6月15日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、西井陽子副委員長、星川滉一委員、原秀一委員、有馬哲夫委員、千田壽一委員
菅原雪枝委員、大塚正宸委員、亰けい子委員、和泉長衛委員

   


議事の概要

議題
・ラジオ番組「わたしはひとりじゃない〜2001年春せんだい日本語講座〜」
・放送日時 5月27日(日)午前10時00分〜10時45分

(局側)
・外国人が日本語を習うということはどういうことなのか、また日本語を外国人に教えるということはどういうことなのか、それは教える人、習う人を通して、お互いの人格や人柄、そしてお互いの国や文化を知ることになり、そういったものを受け入れるという相互理解につながるのではないのか。これが個人レベルの国際交流であるというような事をテーマにして番組を制作した。
 仙台に住んでいる外国人の留学生が、どのように日本をとらえて、どのように解け込もうとしているかを番組で伝えたいと思った。

(委員の主な発言)

◎われわれが知らなかった認識を新たにさせられた未知の情報がいっぱい詰まっていて、仙台で言葉も通じない文化も違う心細い外国の人たちをあったかいハートで支えているというところに着目した、非常にヒューマンな心が伝わって来る作品。

◎恐らくテレビとかラジオにも取り上げられた人達で、二番煎じ的な感じを受けてしまったが、その人達を中心としてではなく、受講生を主人公として扱っているところは非常に良かった。

◎日本人が外国語をしゃべれないと思い込んでいたが、実はそうじゃなく、「日本語教室」にやってくる外国の人達の共通語は、そこにいる日本人も含めて“日本語”で、外国人とコミュニケーションするために外国語が話せないとだめだという思い込みが違うという事に気付いた。

◎ICAS(アイカス)の存在を初めて知った。国際交流が仙台で数多く開かれているが、そういったイベント的なものより、日本語が話せないで孤立してしまう、そういったものをなくしていく事の大切さを教えてくれた番組。NPOとは何かもICASを通じて理解できた。

◎淡々として、平板で盛り上がりに欠けていた。仙台と登米が取り上げられているが、「せんだい日本語講座」にポイントを絞った方がもっと効果的で、文集「けやき」のエピソードをドラマ風に練り直してドラマ調にすれば退屈せずに聴けたと思う。

◎学ぶことで“ひとりじゃないんだ”の両面を含む言葉と受け止めたが、その二面性を番組全体として構成されたかという点は、ややバランスが悪かった。

◇次回開催日:7月13日(金)