第428回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成13年7月13日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、西井陽子副委員長、星川滉一委員、原秀一委員、有馬哲夫委員、千田壽一委員
菅原雪枝委員、大塚正宸委員、亰けい子委員、田中昌志委員、和泉長衛委員

   


議事の概要

議題
・テレビ番組「子連れ大学生は元チャンプ〜鳴り止まないゴング〜」
・放送日時 6月30日(土)午前9時30分〜10時24分

(局側)
・6月行なわれた民間放送教育協議会の、東北・北海道地区大会を記念して製作された番組。元日本ウェルター級チャンピオンだった佐藤仁徳さんが高校生たちに夢を託して、これからの人生をどう生きていくのかを描いた。
高校のボクシング部に入ってきた生徒に一番教えたいこと、教育の現場でなくなっているリアリティーをボクシング部を通じて番組に盛り込みたかった。

(委員の主な発言)

◎最初に題名だけ見た時は、大学生が子育てに一生懸命で、子育てをしなければならない人の物語なのかと思った。見てみると、ボクシングを通した子供たちとの関わりが一番大きなテーマになっていて、“子連れ大学生”とタイトルをつけた事でボヤけたところがあった。

◎非常によくできた人間ドキュメントだった。素材が素晴らしく良く、佐藤仁徳さんという人のボクシング哲学と、教育者としての哲学が、素朴なセリフであちこち出てきて、彼は人を育てる優れた指導者だと思った。

◎今の若者は、しっかりした目標がないとか、自己中心で大丈夫かなという感じを持っていたが、やっぱり若者は今も昔も変わらず、みんな可能性を持っているし、情熱や意欲を持っていて、仁徳さんが本当の若者の導き方、人生の生き方を真剣に教えている。

◎高校生の喜びとか苦しみ、悲しみ、不安、それから試合前の緊張感といった表情が、非常に生々しく表現されていた。

◎ボクシングのスポーツドキュメントなのか、人生のドキュメントなのか、どっちつかずだった。仁徳さんの教育の部分をとらえて行けば、人生哲学が伝わって来たと思う。

◎「子連れ大学生」ということで、大学生という言葉をなぜわざわざ付けたのか、その辺の理由がどうにも番組の中からは読み取れなかった。番組の中で伝えたいことに絞って、テーマに合わせた構成が必要だと思う。

◎負けた生徒に対して配慮の言葉が足りない。厳しさと同時に、時代に合ったやさしさが番組には必要ではないか。

◇次回開催日:9月14日(金)