第434回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成14年3月8日(金)
■場 所 仙台国際ホテル
■出席委員 不破和彦委員長、西井陽子副委員長、原秀一委員、菅原雪枝委員、
大塚正宸委員、亰けい子委員、田中昌志委員

   


議事の概要

議題
「平成13年度の放送を振り返って」

(委員の主な発言)

◎番組審議会で取り上げる番組は、全国的に高い評価を受けている作品が多い。構成もすぐれており、聞いてて情景が浮かんでくるようだ。ラジオは車を運転しながら聞いてる人が多く、地域の情報を綿密に放送する姿勢が良く生きてると思う。

◎仙台ハーフマラソンの時に全体の流れや、レースの状況が把握できるように、沿道にラジオ放送的なものがあってもいいのかなと思った。定禅寺ストリートジャズフェスティバルもラジオで放送できないものか、全国から参加している人達の音楽と生の声を聞きたい。

◎地方発信というけれども、ある程度日常性を持ったまま全国に流せるものがあると思う。その為に作るんじゃなしに、日常の中で全国に向けるものは何かというところをもっと考えてもらいたい。

◎TBCのテレビ、ラジオは視聴者がごく身近にいて、顔の見える人達を相手に仕事をしているんだと思う。それは視聴者を大切にして、市民と共に歩んでいこうという番組制作の基本姿勢に表われている。

◎定禅寺ストリートジャズフェスティバルを含めて、幅広い放送の中で地域の文化を取り上げ、その効果、影響力を発揮している番組がたくさんあり、地方の放送局の存在意義がそこにあると思う。その意味でも、ラジオテレビの特性を生かし、文化を育てる番組をもっと大事にし、その枠を増やして欲しい。

◎最近の子供達、幼い子供達を見ていると、テレビに毒されている部分をすごく感じる。良い番組、悪い番組とか言う前に「選んで見せろ」と言われるが、今、選べない若い親が多くなって来ている。それだけに、作り手側の良識が問われており、視聴率を上げるために何をしてもいい訳ではなく、熱意を持って、視聴者一人一人に何を訴えていくかを良く考えて欲しい。

◎昨年9月の「同時多発テロ」以来、大きなニュースが続き、その映像がリアルタイムでお茶の間に入って来て、テレビが持つ力のすごさ、恐ろしさを感じている。いやおうなしに私達が時代の波の中に乗っかってしまうことを感じている。

◎最近よく聞く話だが、ゲスト参加が多いバラエティーで、自分たちだけで楽しんでいて、視聴者にとっては別に面白くもなく、あとで何も残らないと言った感じの番組が多い。

◎“笑い”というものを番組制作にあたってどう位置づけるか、どこまでを境界線として守るか、報道をめぐる社会的な責任、法的な規制などが迫っている状況の中で、東北放送としての考えなり、方針というものを生かして、局として地域文化の発展に尽くす、応える役割を期待する。

◇次回開催日:4月12日(金)