第435回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成14年4月12日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、星川滉一委員長、原秀一委員、有馬哲夫委員、
菅原雪枝委員、大塚正宸委員、亰けい子委員、田中昌志委員
熊谷満委員、阿部育子委員

   


議事の概要

議題
・テレビ番組「みちのくローカル線の旅〜いで湯再発見〜」
 放送日時 2月3日(土)〜 午前11時〜11時30分

(局側)
・TBCのキャラクターが「I'm new 1(アイム ニュー ワン)」になった。常に新しいものに向かって行くという事と、1チャンネルの意味で、番組もイベントも毎日毎日「I'm new 1」を目指す。

・春の番組編成について。ラジオは午前6時30分からの『おはようワイド YES!Morning』が始まった。担当は<月〜木>田沼AN、<金>橋本AN。午前9時からの『ごきげんMODE 午前でCHU!』では気象予報士の「お天気コーナー」を設けた。
 テレビは午前6時から『おはよう!グッデイ』が露木茂を起用してスタートした。その中で7時48分頃から宮城県のローカル枠で『グッデイみやぎ』を30分放送している。気象予報士によるTBC独自の天気予報が目玉のコーナーとなっている。

・今回の審議番組は旅人の視線で東北各県のローカル線沿線の伝統、文化、そして食文化を紹介すると共に、沿線住民の憩いの場として代々親しまれてきた温泉と、その温泉で楽しむ人々をとおして、ふるさとの暮らしを再発見していく。

(委員の主な発言)

◎30分という時間で、沿線の折々の自然、露天風呂、あまり知られていないような温泉宿とか、特に歴史で、芭蕉の歩いた街道、旧有備館、こけし祭りなどがバランス良く組み合わされていて楽しめた。

◎地域の資料館で見るビデオのような感じがした。それは語り口なのか、景色なのか、それともお年寄りがたくさん出てくるからかと感じた。若い人も見るような内容も盛り込み、世代を超えてつなぐものが欲しかった。

◎四季折々ということで、夏の紹介であったり、すぐ冬になったり、場面が目まぐるしく変わり、忙し過ぎた。それぞれの場所での名産品、行事など数多く紹介されて時間内では盛り込みすぎたのではないか。

◎タレントを使ってはしゃぎ回るとかの余分な要素がなく、映像が綺麗で、ワンカット、ワンカットに季語が入っていて、慌ただしい番組が多い中で、癒される感じがした。

◎列車の沿線に関しての資料で、早とちりしたところがあった。松尾芭蕉の句碑の紹介も、視聴者が混乱するのではないかと心配になった。史実に基づいて、きっちり事実として提供する配慮が必要だ。

◎ローカル線で旅をする人の気分とか視線に基づいて番組を作ったのか、疑問をもった。いろんな四季折々の映像が出て来たために、季節感が混乱してしまい、自分が列車に乗って旅をしている気分が阻害されてしまった。

◎ナレーションのみのシンプルな作りで、陸羽東線を縦糸にして、各地のゆかりの名産だったり、歴史のエピソード、人々の表情を横糸として織りなす手法が新鮮に感じた。

◎温泉と地域社会、住民との具体的な関わりが、全体としてもう少し具体的な内容で番組を通して主張しても良かったと思う。

◇次回開催日:5月10日(金)