第441回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成14年11月8日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、有馬哲夫委員、菅原雪枝委員
大塚正宸委員、亰けい子委員、田中昌志委員
佐々木孝行委員、阿部育子委員
   


議事の概要

議題
・テレビ番組 「体育王国」
 放送日時 2002年10月26日(土)午後7:00〜7:56放送

はじめにTBS側から説明があった。10月12日から放送されている「体育王国」は、心と体を育てるというスポーツを通して、人間の凄さや素晴らしさを追求していくということをコンセプトとした、新たなスポーツエンターテイメント。この番組を見た全ての世代の視聴者が「もっとスポーツを見てみたいな」とか「体を動かして汗を流したいな」と思えるような、子供から大人までそのように感じられるような番組を目指している。お子様から若い男性、女性、50代以上の方々にも満遍なく見てもらえるオールターゲットの番組になるかと思う。
このあと番組について各委員から意見がだされました。

(委員の主な発言)

◎ 娯楽は、テレビというメディアの中で大事な要素で、肩の凝らない面白さ中心の番組があってもいいんだろうと思う。「ストライカー キング」は文句なしに理屈抜きで楽しめたし、「オリジナル スポーツテスト」もいろいろと工夫が凝らされていて興味深かった。

◎ プロスポーツは、人間の運動能力を金額で評価する思想が支配していて、それで支えられているが、スポーツの限られた一面に過ぎない。しかし番組は、ほとんどがお金というフィルターを通して見せていることを考えると、特にこれからスポーツを始めようと思っている子供たちのスポーツ観が、少しゆがんでしまわないかと危惧を覚えた。

◎ 最初の「体育王国」の主題歌の時のピッ!ピッ!という行進の絵や歌が、「あれ、北朝鮮の漫画なの」と家族に言われた。時節柄「ちょっとな」というのはあった。

◎ ワールドカップ以来、サッカーは関心が高いので、ラモス選手が人間の壁を避けながら入れることが、どの位すごいことなのかがわかり、スポーツの見方が出来て来ると思う。子供は「ああいうのをやってみたいな」と一生懸命やるかもしない。

◎ 特にCGアニメと言われて、どこがCGかなと思った。若年層の視聴者を引きつけたいというのは分かるが、アニメーションそのものも、もうちょっと考えて欲しいと思う。

◎ 「体育王国」のある意味では体育と言うと、国民体育大会か学校の授業でしか使わない。番組での表示は全て横文字なので、「スポーツ王国」というふうにすればいいんじゃないかと思った。

◎ 土曜日の7時というゴールデンタイムはやはり以前から家族がテーブルを囲んでの団欒のひと時。この時間での放映は、"スポーツを愛する全ての人に贈る番組"という番組説明があったが、そのとおりに見られているのかどうか、まず疑問に感じた。

◎ あまりにも特別な装置で体育をやるとなると、かけ離れた存在になってしまう。どういう意味で体力を付けなければならないのか、日本は長寿国だからか、あるいは病気の予防の為といった意味があるのかどうか疑問に思った。

◇次回開催日:1月16日(木)