第444回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成15年3月14日(金)
■場 所 仙台国際ホテル
■出席委員 不破和彦委員長、星川滉一副委員長、原秀一委員
有馬哲夫委員、菅原雪枝委員、大塚正宸委員
亰けい子委員、田中昌志委員、佐々木孝行委員
阿部育子委員
   


議事の概要

議題
・テレビ番組 「平成14年度の放送を振り返って」

はじめに局側から開局50周年の記念番組、記念事業についてそして平成14年度のラジオ、テレビ、報道の番組の説明があり、このあと番組について各委員から意見がだされました。

(委員の主な発言)

◎それぞれの局のカラーというのがあって、東北放送が信頼できる局だというのがよく分かってきた。またいろいろな事業を行ない、ただ放送するだけではなく、文化振興のために尽くしているというのが、局の説明で分かった。

◎一般に民放は地方発信とは言いながら、どうしても中央の波に飲み込まれてしまうので、「地方発信なんだ」というところにもっとこだわる、東北放送ならではに期待したい。

◎「グッデイみやぎ」は、必ずチャンネルを合わせることにしている。新聞を読み、食事をしながら、耳でテレビを感じ、斎藤さんの出番で時刻が分かるようになっている。いろいろと工夫、努力をして制作していると思う。4月からの番組にも、期待をしたい。

◎3歳の子供が「北朝鮮に拉致された人がいるんだよね。知ってる?」などと言っているのを聞くと、マスコミの影響の大きさを感じる。そういう子供たちが曲がっていかないような公平な取材を是非していただきたい。

◎東北放送が作った番組は制作意図が明確で、非常に丁寧で、静かな感動を感じた。その理由は多分視聴者や聴取者の存在をきちんと把握し、番組を制作・放送しているからで、自己責任をきちんと感じているからだろうと思った。

◎地域密着でこれからも行くのだろうと言う事に関しては大変期待しているが、ローカル編成のテレビ番組「週刊パパラビゾーレ」が3月で終了するのは大変残念だ。その代わりに新しいものを是非スタートしてもらいたい。

◎ラジオは特に交通事故でもお天気でも雪の情報でも、聴取者参加で、双方向というのがあって非常にいい。ラジオとテレビ両方持っている強みを是非これからも生かしていっていただきたい。

◎番組審議会で取り上げた番組の中で一番好きな番組、秀作だと思ったのは、ラジオ番組「魚と歩いて55年〜渡波最後のいさば屋みっちゃん〜」だ。音声だけで、55年間も魚の行商ひとすじに生きてきた女性の、その仕事ぶりや人となり、町の人たちとの触れ合いなどの小さな世界を包み、なんとも言えない人間的な温もりというものを感じた。

◎これからますます高齢化社会になり老人の視聴者が増えると思うので、老人向け、老人が楽しめるような番組、高齢者のキャスターを起用した番組を拡大したらいいと思う。高齢者は非常に向上心、向学心があるので教養番組があるとどんどん見ると思う。

◎番組制作にあたっては、確かに地域のいい素材を見つけていると関心するが、構成にもう一工夫あれば、さらに良い番組になり得るのではなかろうかと感じることが多々ある。中には、制作担当者の個人的な思いに引きずられて、番組が出来上がっていると感じる時があるので、可能な限り時間を確保し、その中で熟慮を重ねて制作して欲しい。

◎ニュースや報道記者のリポートの中に、時々唐突な言葉使いや言い回しがあり違和感を持ってしまう。言葉をきちっと構成して、1つのセンテンスとして報道するのがニュース担当者や報道担当者に期待される点だと思う。担当者のトレーニングが非常に重要だと思うので、一層のトレーニングを積んで、良い番組制作、報道にあたっていただきたい。

◇次回開催日:4月11日(金)