第448回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成15年7月11日(金)
■場 所 仙台国際ホテル
■出席委員 星川 滉一副委員長、原 秀一委員、大塚 正宸委員
亰 けい子委員、田中 昌志委員、阿部 育子委員
   


議事の概要

議題
・テレビ報道特別番組「迫る!!大地震〜徹底検証 その時あなたは?〜」
 放送日時 2003年6月12日(木)午後6:55〜7:54放送

はじめに局側から今回の番組について、宮城県沖地震の発生から25年たち、市民の中で地震の記憶が薄れているということがあり、番組を見て身の回りの対策を取るきっかけにしてもらい。一方で、なぜ宮城県沖地震が繰り返し起こるのか、そのメカニズムを是非理解して欲しい等、企画意図について説明があった。
このあと番組について各委員から意見が述べられた。

(委員の主な発言)

◎ なかなか良く出来ている番組だと思った。予防が大事と言われているが、具体的に“how to〜”というものがしっかりと出ているので、すぐに役に立つ番組という気がした。科学的な分析とか数字というのもCGを使い、大変わかりやすく表現されていたと思う。

◎ 見ていて一番“役に立つ”と思ったのは、柘植久慶さんのサバイバルマニュアルで、被害を最小限にとどめる為の具体的で実用的な知識が非常に参考になった。地震発生直後は自力で自分の安全や食料を確保していかなければいけないという心構えを持たせるという意味でも、大変的確な指摘だと思う。

◎ 今回の番組は1時間の中にいろんなものを盛り込みすぎたのかなと感じた。一つ一つの情報の伝え方が急ぎ足になってしまったという印象を受けたところもあった。

◎ タイトルが出て来るまでの部分は、25年前の宮城県沖地震の映像なども踏まえて大変テンポ良く、訴える強さがある番組で、「よし!これは見よう!」という気合が入るような展開が良かったと思う。ただ司会のキャラクターとかが、バラエティーの方向に行き過ぎているんじゃないかなと危惧を持ったところもあった。

◎ 25年前を思い起こさせる今回の大地震だった。この番組を見て、関心を持ち、準備を始める人が多いと思うが、折にふれ注意を喚起することが必要だと思うので、今後ともその情報を流して行っていただきたい。

◎ とにかく人々に「備えよう!」「自分の身は自分で守りなさい」ということを訴えた効果があったと思った。大竹先生の話に、「備えれば大丈夫だよ」というようなことも含まれていたと思ったので、あまり深刻な顔をしてやるよりは、聞いてみたいなという気がした。

◎ 「耐震診断補助」は行政の仕事だと思うが、多分必要性を感じている人は多いと思うので、もう少し詳しく、どこに問い合わせるのか、どこに申し込むのかというのをやって欲しい。

◎ 報道番組は、いのちを守ることに重点をおいてもらいたいので、日常性の中の心構えを無理なく活かす柘植先生の起用はよかった。

◇次回開催日:9月12日(金)