第450回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成15年10月10日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、星川滉一副委員長、原 秀一委員
菅原雪枝委員、大塚正宸委員、亰 けい子委員
佐々木孝行委員、阿部 育子委員
   


議事の概要

議題
・情報バラエティー「スパスパ人間学!〜寝てもとれない疲れはコレで消せ〜」
 放送日時 2003年9月13日(土) 午前9:30〜10:30

はじめに局側から10月のラジオとテレビの番組改編などについて報告があった。続いてTBSから、「スパスパ人間学」について説明があった。番組は人間をテーマに、その行動や性格にはちゃんと理由があるというのを視聴者に示し、科学的な分析を元に、どうしたらその問題や悩みを解決できるのかというところにポイントがあると考えた。単に役に立つ情報を一方的に提供するだけでなく、人が前向きになれるようなプラス志向の番組でありたいと考えて番組作りをしている。 今回の「〜寝ても取れない疲れはコレで消せ〜」のキーワードは「精神疲労」。現代人が抱えている疲れは、単なる肉体疲労ではなく、精神や頭の疲れでもあることにスポットをあてたテーマ。
このあと番組について各委員から意見が述べられた。

(委員の主な発言)

◎ 「精神疲労」というテーマが大変良かったと思う。原因の解明、実験の結果が明確であり、しかも予防まで盛り込み、役立つ情報のメニューの紹介もあり満足感があった。健康には大変関心があるので、食生活も含めて大変役に立ったと思う。

◎ スーパーの入れ方、時間的なもの、字の大きさ等も結構見やすかったような気がした。ただスーパーの数がものすごく多く、ひどい時になると上下左右全部スーパーが入り、ちょっとうるさいと感じるところがあった。

◎ 情報番組の命というのは情報の信頼性。その情報が正しいかどうかがポイントで、もし正しくなければそれだけで視聴者を惑わす有害番組になってしまう。「番組の情報は間違いない」と言われるような評価がずっと保っていけるように心していただきたい。

◎ 即効性が強調されればされるほど、視聴者はすぐに取り入れて対応したいと思うのは、きわめて自然だと思う。そういう点で、あまりにも即効性が強調、誇張されてしまうと、いろいろと問題も起きかねないので、十分慎重に対応することが必要と思う。

◎ 毎回変わったゲストが出演するということだが、ゲストがどうして必要なのか疑問だ。お医者さんたちが大勢出てきて、それから実験台になる人もたくさん出てくるので、テーマが健康なのか人間なのか訳が分からなくなってきてしまう。また森本さんはあまりにも慣れ過ぎていて、ちょっと言葉使いが気になった。

◎ 健康情報番組は、ある意味では命を預かる番組だと思うので、そういった番組の目的とバラエティー性というものを、どのように上手く兼ね合わせるか。あまりバラエティーさを強調してしまうと、単なる楽しい番組で終わってしまうと感じた。

◎ 健康に関する番組はいろいろあって、ある時はこれが効くと取り上げられたものが、次には全く否定されているということがあった。例えば糖尿などで薬を飲んでいる時に、納豆はダメだけれども、飲んでない時には健康に良いというように、そういった両面をいつも調べておかなければならないんじゃないかと感じた。

◎ 取り上げ方やテンポも快調で、脳の活性度の調査の辺りまでは引き込まれて見ていたが、その後脳の疲労度、精神疲労度を医学的、科学的に説明するために、いろんな先生が出てきて説明する辺りから、ちょっと煩雑だなと思った。あまり医学に固執してしまうと、最初の意図とは合わなくなってしまうんじゃないかという感想を持った。

◎ 精神的な疲労、脳の疲労、肩こり等の因果関係についても、中間でおさらいがあり何となく分かった気がする。但し、栄養素のカタカナが多く、目と耳で追いかけていくうちに頭の整理ができず脳が疲労した。

◇次回開催日:11月14日(金)