第454回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成16年3月12日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、星川滉一副委員長、原 秀一委員、
大塚正宸委員、亰 けい子委員、田中昌志委員、阿部育子委員


議事の概要

議題
・「東北放送番組基準改正について」
・「平成15年度の放送を振り返って」

今回は二つの議題について審議が行なわれた。最初に「東北放送番組基準の改正について」諮問、答申が行われ、4月1日からの放送基準の改正について承認を受けた。 続いて「平成15年度の放送を振り返って」の議題に移り、局側から1年間の制作番組や放送活動について説明があった。

(委員の主な発言)

◎ テレビの視聴率至上主義の弊害が改善されるどころか、むしろ最悪の形で個人の暴走につながるという事件が起きてしまった。このことについては、放送界全体の問題として深刻に受け止めなければいけない。視聴率”ではなく“視聴質”ということをもっと追及してほしい。

◎ 番組の作り手が、自分はこういう事を番組を通じて訴えたいという燃えるような思いで、作る人自身が積極的に取り組んだ番組は質的にも高いものが出来るのだと思う。特に若い人たちにそういう熱い思いを持って制作に取り組めるような機会をたくさん与えてあげてほしい。

◎ 報道のTBCと言われているだけあって、地震関連の番組や筋弛緩剤点滴事件の問題、Jリーグ、あるいはオウム関連の報道番組などは引き込まれて見た。

◎ いつも見る番組は相変わらずニュース番組が主だが、テレビ欄を見て気が付いたのは、以前かなりあった時代劇が数えるほどになっていて、時代の流れなのか、視聴率が取れなかったからなのか気になった。

◎ 一般の人はマスコミから得る情報に左右されやすいので、影響力を心に止めて、番組を制作していただきたい。特に子供たちは耳に残ることをすぐ真似したり、遅い時間までもテレビを見ていて、選んで見せるということが難しい状況になってきている。

◎ ラジオのオリジナルドラマの完成度は大変高いと思う。テレビの映像を見るというよりはむしろラジオで聞いたほうがイメージ的に広がりが出てきて、音を聞いていても色彩までが浮かんでくるようなところがある。

◎ TBCは、他局に見られるような若者に迎合した、ドタバタしたようなところがなく、地味ではあるが良識溢れていると思う。特に地域に密着した番組が多いので、これからもこの姿勢を崩さずガンバッテ欲しい。

◎ 制作者個人の関心や興味から抜け出して、視聴者が今どのような番組を求めているのか客観的に、できるだけ広く把握する作業が必要だと思う。同時に、番組自体がその時点でどういう意味を持つものとして制作されるのかが、番組の質向上に向けて欠かすことのできない取り組みかと思う。

◇次回開催日:4月9日(金)