第457回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成16年6月11日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、原秀一副委員長、亰 けい子委員、田中昌志委員、阿部育子委員
齋藤茂雄委員、佐々木正幸委員、岡崎智政委員、佐々木昭男委員


議事の概要

議題
・テレビ番組「発見☆グラッチェ」

議題の番組は、木曜午後6時55分からの情報番組で、5月20日放送の「仙台・花と緑のスポット」について審議が行なわれた。街の魅力やグルメ、温泉、旅などを番組独自のランキングを付けて紹介。

(委員の主な発言)

◎ 全体的に大変好感の持てる、好ましい番組だ。季節的にとてもタイミングが良く、目で見ても美しく、雨の日には雨の日ならではのしっとりとした風情が感じられた。 「湯けむり百選」の選曲が新しい感覚で、意外性があって良かったと思う。

◎ 緑のきれいな季節に、身近な所で「花と緑のスポット」を探し出して、“行ってみようかな”と思わせるような番組構成になっていて良かった。

◎最初に温泉の紹介があって、次に「花と緑のスポット」、その途中に外国人の方がどんなお土産を好むのかが入り、トータルで見ると全体構成が理解しにくいところがあった。

◎ 内容はいくつかに分かれていて、その一つ一つを見ると、過去にあちこちのテレビで見たことのあるような制作の手法だ。旬の情報提供番組仙台版というところで、温泉、ランキング、マギーコーナー等、以前見たことのあるような番組と比較して見てしまう。

◎ BGMがちょっと騒がし過ぎて、歌なども入っていて、曲と映像がマッチしていないような感じがした。またよく聞き取れなく、音楽なのか情報を伝えたいのか、どっちなんだろうと思った。

◎ 「湯けむり百選」は、短い時間だが、ポイントをもらさずに網羅していた。キャスターもあまり出しゃばらずにいろいろ紹介していて、旅館だけではなく日帰りの共同浴場の中も紹介するというように、小さいところにも気を使っていたと思う。

◎ ここに行くにはどう行くのかといった道案内や場所の案内の情報がいかにも不足していた。紹介する以上はさっと行けるような情報が最低限必要だろう。

◎ 1時間を飽きさせないように「湯けむり百選」、「ぐらッチェ7」、「マギー大作戦」など盛りだくさんで、飽きさせない工夫は成されていると思った。

◎ 年齢のギャップを感じた。ターゲットは、基本的には若い人向けの感覚的なもので、その1つが「湯けむり百選」の音楽だと思う。もう1つは、レポーターの紹介しているものに対する受け答えが騒々しい。また「マギー大作戦」がよく分からなかった。

◎ 字幕の誤りは気になった。大したことはないと思われるかどうか分からないが、何らかの格好で、きちんとすべきものはしていかないといけないと感じた。

◎ 地域情報満載型の番組は、視聴者に対して生放送ならではの情報の新鮮さをいかに伝えるかということが、一番大事だと思う。問題は教養的な番組として情報を伝えていくのか、あるいは娯楽の中で伝えていくのかというところだと思う。

◎ リポーターの言葉遣いは、訓練は受けていないということもあるが、食べ物を取り上げた番組を見ていると、この番組に限らず皆同じ表情で「うまい!」と言う。どうしておいしいのか、その表現力というか、その要求に少しは応えてもらいたい。

◇次回開催日:7月9日(金)