第460回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成16年10月8日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、原秀一副委員長、亰 けい子委員、田中昌志委員
阿部育子委員、齋藤茂雄委員、岡崎智政委員、奥野洋一委員


議事の概要

議題
・テレビ番組「定禅寺ストリートジャズフェスティバル〜秋・音楽の回廊〜」

議題の番組は、9月11日(金)午後2時から2時54分の番組で、今年で14回目となる「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」の模様を3箇所から同時生中継した。

(委員の主な発言)

◎ 市民広場の高い位置からの映像は、人の集まりや賑わいが手に取るように分かり、盛況さが感じられて非常に良い手法だと思った。また緑いっぱいの、開放された定禅寺の車道を使っての放映ということで、いつもの街とは違った感じがして非常に新鮮だった。

◎ 番組終了間際のアナウンサーを含めてのバンドとの競演は如何なものかなと思った。ビールを飲む必要があったのかなと、また、あのバンドに混じってやる必要があったのか開放的な雰囲気は分かるが、ちょっと度が過ぎたかなと思った。

◎ 非常にタイムリーな企画で、特に“楽都仙台”で音楽が仙台の市民を和ませ、しかも定着化して、音楽に縁のない方にも“楽しいものだ”ということを伝えられたということで、非常に良かった。

◎ お祭りという部分が強く感じられて、なにか雑然としたところが特に印象に残ってしまった。生放送で臨場感溢れるところを紹介するということで、仕方のないことかも知れないが、演奏している前で、大きな声でしゃべっていいのだろうかと思った。

◎ 「Our Love to Stay」と「わどなんど」というバンドのセッションが、番組の中で一番音楽を感じた。ジャズの持つ楽しさや即興性が、あのセッションで十分に感じられたと思う。ジャズフェスの誕生秘話も、番組に深みを与えていて良かった。

◎ 400人のボランティアが参加し、専門学校の学生が人数全体の三分の一も参加しているということで学生達を出したのだろうが、個人で参加している方のほうが、手作りのジャズフェスであるという想いがもう少し伝わって来たと思った。

◎ ジャズフェスティバルの何を伝えたいのか分かりにくかった。全貌を伝えるということなのだろうが、別な検証も必要だと思った。

◎ キャスターのおしゃべりが、うるさく感じた。確かに説明をしなければならないところが山ほどあるわけだが、音楽よりもおしゃべりの方が前面に出てきてしまって、1時間見ていて相当くたびれたという感じがした。

◎ TBCの誇る最新技術を駆使したというだけあって、生中継の技術が素晴らしいと思った。特に、つなぎがとても自然だった。音や映像のつなぎ、屋上からの俯瞰の図も分かりやすくて良かった。

◎ 地方の催しというものを中央に紹介するローカル局のあり方という点では、大変優れた企画だと思うし、仙台の良さをもっとアピールしてもらいたい。そのためにTBCがどのような形で協力していくかというところが、とても大事だと思う。

◎ 音楽を聴かせることに主眼を置いた番組なのか、イベントそのものを紹介する番組なのかが分りかねる。ジャズに関心を持っている人は、もっと音楽を楽しみたい、聴きたいという考えは当然持つと思う。制作者側の意図と、タイトルを見て番組を見たいと思う要求のずれが、結果的に残ってしまったのではなかろうかと強く感じた。

◇次回開催日:11月12日(金)