第464回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成17年3月11日(金)
■場 所 仙台国際ホテル
■出席委員 不破和彦委員長、原秀一副委員長、亰けい子委員、田中昌志委員
阿部育子委員、齋藤茂雄委員、岡崎智政委員、紅邑晶子委員


議事の概要

議題
・「平成16年度の放送を振り返って」

はじめに局側から、「国民保護法に基づく指定地方公共機関への指定に関する意見」についての報告があり、続いて「平成16年度の放送を振り返って」の議題に移り、先ず一年間の制作番組や放送活動について、ラジオ、テレビ、報道部について局側から説明があった。

(委員の主な発言)

◎ 1年間の番組を振り返ると、地元を誇れるものがたくさんあり「マグロ大紀行」や「いきいき!夢キラリ」、4月にスタートした「現代見聞録しゅん」の、桜の花の下の映像などが眼に浮かんでくるような気がする。

◎ テレビに比べるとラジオは地味だが、ラジオも味があるな、やはり東北放送のラジオだなと思う。特に「バスはまだですか?」は、懐かしいような気がし、なかなか良かったと思う。

◎ 9月に審議した「いきいき!夢キラリ〜30cmのフィールドオブドリームス〜」がとても印象的だ。素材が良かった。そして「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」も良い素材があって、そこに中継も技術的に優れ、良い番組に仕上げてあった。良い材料を探してくる、あるいは良い材料があるということが、非常に重要だという印象を持った。

◎ 現代に生きる人間は、テレビやラジオから抜け出せないのだと思う。情報だけでなく、正義や悪も、マスコミから取り入れられることがあるということを、感じている。それだけに本当に真摯に取り組んで、公平な番組制作を続けてほしい。

◎ 宮城県沖地震は必ず来ると言われており、繰り返し報道していく必要があるような気がする。これがある意味で、地域特性を含め、地域と密着型の放送局であるためにはどうしても必要だと思う。

◎ 聴取率というのは、いろいろな意味で番組を継続するかしないかの判断になると思うが、もう1つに質という問題もあるので、視聴率が悪いから止めるというのではなく、むしろ質が良ければ継続する判断もあっていいと思う。

◎ 戦後60年、いたる所で様々な影響を与えてきたとされる「団塊の世代」だが、2007年以降は自由時間が増えて、テレビの大事なターゲットの層に為り得るのか、それによって番組の編成も変わってくるのかと、非常に興味のあるところだ。その辺のところを良く考えてやっていただくとありがたい。

◎ 12月1日からデジタル放送の開始ということだが、これから地域に根ざした、双方向的なこともできるテレビになると思うので、良い番組を益々期待している。

◎ ラジオドキュメンタリー「満州・幻のイーハトーブ」や、テレビ番組「三陸から地中海へ!マグロ大紀行」の2つに共通していることは、素材が大変素晴らしいということ。しかし、なぜ今この番組を取り上げて、何を訴えたいのか。番組としての位置付け、あるいは制作の意図というものを、もう少し前面に出し制作して欲しい。