第466回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成17年5月13日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、原秀一副委員長、亰けい子委員、田中昌志委員
阿部育子委員、齋藤茂雄委員、岡崎智政委員、佐々木昭男委員


議事の概要

議題
・テレビ新番組「2時のチャイハネ」(4月20日放送分)

4月にスタートしたテレビ新番組「2時のチャイハネ」を審議した。番組のタイトル “チャイハネ”とはトルコ語で「喫茶店」のこと。午後2時という、一日でゆったり出来る時間にお茶でも飲みながらのんびりと観てもらおうと、そんなティータイムにぴったりくる新・情報エンターテインメント番組。

(委員の主な発言)

◎ 番組の構成もさることながら、出演されているスタッフの皆さんのバランスが非常に良いと感じた。非常にキャラクターが良くて、楽しめる雰囲気をつくっているというのが率直な感じでした。

◎ 今回の視聴者参加のコーナー、これはよいのですが、なにか「賞金」、「賞金」と、お金の獲得ばかりが目に付いた感じがしたのは考え過ぎなのかなとも思った。

◎ ローカルならではの題材には興味を持てましたが、なにか浮いているかな、軽過ぎるかなと思いました。様々な情報をという意気込みは感じるのですが、なにかバラバラな感じがしました。

◎ のんびり、ゆったりとお茶の時間に見ていただくというコンセプトは、評価できると思いました。各コーナーもそれぞれに良くて、あまり文句を言うところはないように思いました。中継の良さも十分発揮されていたと思います。

◎ 全体的に、特に得をしたとは思いませんでしたが、時にはクスリと笑えるエンターテインメント番組ということで、見て損はしなかったと思っております。

◎ ローカル局がこれからローカル放送をしていくときの方向性を見出すための番組としては、非常に良い番組ではないかと思っております。

◎ 「チャイハネ」って、これは、おそらく誰も知らない。説明されて初めて分かる。それが狙いなのかもしれませんけれども、“いったい何だろう?”と思う。“いったい何だろう?”ということを武器にしようとするのであれば、何かもうちょっと工夫があってもいいのかなと思いました。

◎ 「宮城丸」ですが、すごくデカイというのはわかるけれど、デカイと言わずに、「何トン」と言えば済む話です。「宮城丸」に乗船する生徒さんたちの人数もまったく出てこない。これは情報というよりも、最低限度クリアしなければいけないデータだと思います。それが入っていないと、ただ行ってカメラを回して帰って来ましたという印象しか持てなくなってしまう。もう少し工夫するようにお願いしたい。

◎ 「みやぎ ほのぼの散歩」はすごくいいですね。ほとんど全部のイメージをBGMが決定していますね。音楽をどうやって選ぶかというのが相当これからも苦心すると思いますが、ぜひ苦心してやっていただきたいと思います。

◎ 「イーグスル音頭」ですが、イーグスルもいいけれど、いわゆる「いぐする」という仙台弁を、もう少し入念に説明してほしいと思いました。番組を見ている人は大体わかるとは思いますが、どういう意味かというところをもう少ししつこく言ってもらえると、“そういう意味で面白いんだな!”と、宮城県外の人にもちゃんと分かるなと感じました。

◎ 全体的にみると良かったような気がするのですが、初めからテンションが高過ぎる、下手をするとスタッフの内輪だけで盛り上がっているような感じがして、ずっと“うるさいな”、“うるさいな”と思いながら番組を見ました。

◎ スタジオのセットですが、ごちゃごちゃして、まとまりがない。モダンの中にクラシック的な要素があったり、電気で動くようなピカピカの中に植物があったり、都会的なセットの中に南の島の茅葺のようなものがあったりで、センスが悪いなと思いました。

◎ 全体としてうるさ過ぎる、賑やかさを超えて、うるさ過ぎて、いつもならコマーシャルが番組を楽しむことを邪魔するようなものなのですが、拝見した番組では、むしろコマーシャルでほっと一息つけるというように、これまでないようなことを初めて経験した。

◎ ローカル番組のこれからのひとつのあり方として、ローカリティーに富むものを素材として扱いながら、切り口やポイントは今様に、ましてや対象が30代、40代と設定されているのであれば、益々センスの良さでもって新しい視点からローカル色豊かな素材を切ってみせる、作って見せるということを大切にされてもいいのかなと思います。

◎ 賞金を出すというのも、度が過ぎるとか、金額の如何を言っているわけではないのですが、メディアとして、そういう番組の中で賞金を、楽しみのひとつとして取り入れていくということに対する再検討というのは、以前にもあったことだと思いますが、そういうことをまたここで取り上げてくるということは、番組制作者としての社会的な見識はどんなものなのかと感じた。

◇次回開催日:7月8日(金)