第468回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成17年7月8日(金)
■場 所 仙台国際ホテル
■出席委員 不破和彦委員長、原秀一副委員長、亰けい子委員、岡崎智政委員
佐々木昭男委員、紅邑 晶子委員、藤澤 弘一委員


議事の概要

議題
・ラジオ番組「地震その時あなたは〜相次ぐ地震災害の教訓をどう生かす〜」
 放送日時 2005年6月12日(日) 午前8時〜9時

はじめに、新任委員の紹介及び挨拶にはじまり審議番組の合評に入った。番組は、宮城県ラジオ局全社が参加している「みやぎラジオプロジェクト」制作による、地震防災を考える特別番組として放送された。
昨年に引き続き6月12日(日)仙台市の総合防災訓練に合わせ、昭和53年の宮城県沖地震をはじめ、去年から今年にかけて相次いだ地震から、「過去の地震災害に学ぶ」、「国内外の地震で何が問題になったのか」など、仙台市宮城野区の「総合防災訓練」会場や「TBCラジオまつり」仙台市民広場会場からの中継も交え伝えた。

(委員の主な発言)

◎ 地震の専門家の方と、市民の代表ということで宮城県沖地震を体験した方の話に一番長く時間を取っていたということで、リアリティーが高まった。

◎ 今回のラジオ局のネットワークは災害時にどのように機能するのかがもう少し分かると良いと思った。

◎ 1時間この番組を聞いていたのですが、何回か休憩を入れないと聞き終えることができない。

◎ 地震の直後は絶対にラジオです。これは間違いないです。そのラジオが団結したわけですから、これは最高ですよね。要するにラジオさえ持っていれば、どこを回そうと全部災害情報が入るということですから、すごいことだと思います。

◎ 年1回、必ず来るといわれている地震に備えて、ラジオ局各社が体制を整えておこうという姿勢、体制作りをしたということを大きく評価したい。

◎ 行政にも私たち聴取者にも問題提起してくれた番組だと思います。放送を繰り返していくことによって、私たちにも、放送局にも力になっていくと思います。

◎ 本当に地震が起こったときに、ライフラインとしての電気通信は非常に大きな意義があります。防災に関し、「みやぎラジオプロジェクト」でこれだけのボリュームで取り上げていただいたということは、大変敬意を表している。

◎ 万が一地震が起こった時に、各放送局間でのリンケージをどういう具合にとっていくかというところを、今後とも考えていただければと思っております。

◎ 災害時に被害情報だけでなく、安心情報のようなものも流したほうがいいんじゃないかというお話がありましたが、それは大変重要なことだと思いました。

◎ 緊張感を持ちながら聞く内容かなと思いましたが、実際に聞き始めてみると緊張感はどこへやら、また似たような内容の話だなと、番組の内容については率直に言ってそんなところでした。

◎ 災害時のラジオの役割は何なのかというところにポイントがあるとすれば、スマトラ沖地震や新潟県中越地震、福岡県西方沖地震の時に、ラジオはどういう役割を果たしたのかということをめぐってもう少し話が出ると、聞いていて“なるほど”という感じが持てたと思います。

◎ 実際に訓練に参加している宮城野区の住民の方たちに、どういう備えや対応を考えているのか、あるいは住民としてもラジオをどう使おうとしているのか、あるいは何を期待しているのかということを引き出すような内容もあると、もっとリアリティーといいますか、切迫感なりを内容としても持てた番組になったのではないかと思います。

◎ 災害の時に、行政だとか企業だとか以外に、阪神・淡路大震災の時もNPOがやっている役割がかなり大きかった。できたら次の時はそういったことも含めた形で番組の構成をしていただくと、よりリアリティーのある、臨場感のある、機動力のある情報を提供できるかと思いました。

◇次回開催日:9月9日(金)