第470回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成17年10月14日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、原秀一副委員長、亰けい子委員、田中昌志委員、岡崎智政委員
佐々木昭男委員、紅邑晶子委員、藤澤弘一委員、石塚卓美委員


議事の概要

議題
・ラジオ番組「玉音放送60年目の夏」
 放送日時 8月15日(月) 午後8時〜9時

(委員の主な発言)

◎ 今回は久しぶりにじっくりとラジオを聴かせてもらった。ラジオの持っている良さを懐かしく思い出させてもらいました。

◎ 大変重いテーマをどのように料理されているのか、非常に興味津々と聴いたわけですが、非常にバランスよくまとめられていたと思いました。

◎ 現実には世界の国の中では戦争が起きている状況の中で、番組の最後のところで、「ずっと戦後であってほしい」というメッセージがありましたが、これはとても重いメッセージだったと思いました。

◎ どのようにして録音されたのかとか、放送内容というよりも、天皇陛下の声で放送するということに意味があったということを聞きますと、非常に興味深く、あらためて再認識した。

◎ ラジオの持つ即時性というものが、戦争戦略という大きな力の中で、新聞より優位なメディアということで地位を確立していくのですが、今の時代にメディアというものが、我々の行動や思想性にどのように関わっているのかということも、あらためて考えさせられました。

◎ 「戦争が始まれば、戦後はなくなってしまう」という言葉で、伝えたいのは強烈な不戦へのメッセージなのだということがわかりました。

◎ ぐいぐいと興味を持って最後まで聴き続けることができた。ドキュメンタリーとしても、中弛みもないし、緊張感がずっとあって、非常に面白かったと思います。

◎ いずれにしても非常に質の高い、真面目な番組で、戦後60年にふさわしい。マスコミは全部戦後60年にシフトしましたが、その中でもラジオという媒体に関しては、たぶん一番良いのではないかと思いました。

◎ 今回の番組を聴いて、「玉音放送」を流したラジオの歴史、位置付け、時代背景というものを振り返り、その時代、時代のラジオの役割を知ることができたのはよかった。

◎ 「戦後が永遠に続く日本であってほしい」という言葉が心に響いてきました。私がこの放送を聴いて受け取ったメッセージは、まさにこれだと思いました。再放送されるということですので、ぜひたくさんの人に聴いてほしいと思います。

◎ 玉音放送とはどういうものだったのか、ほとんどイメージとしてしか捉えておりませんでした。当時それを聴いた人たちは様々な捉え方をしたということをあらためて知って、とても興味が湧きました。

◎ 聴取者に対してわかりやすい説明というものがあってもよかったのではないかと思います。それを聴くことで、番組制作にあたって意図した、まさに玉音放送の真実、実態に迫ろうということが、内容としてもっとアピールし得たのではと思いました。

◇次回開催日:11月11日(金)