第473回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成18年2月10日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、原秀一副委員長、亰けい子委員、田中昌志委員
岡崎智政委員、藤澤弘一委員、石塚卓美委員


議事の概要

議題
・テレビJNN9局ネット特別番組
「松島・天橋立・厳島 日本三景で牡蠣を極める〜絶品料理と絶景の夕日〜」
 放送日時 1月29日(日) 午後2時〜2時54分

(委員の主な発言)

◎ それぞれの地域の特徴を生かし、趣向を凝らして上手くまとめてあったと思いました。地元制作ということもあるのでしょうか、やはり松島が中心になっていると感じました。

◎ 「オイスターバー」の女性スタッフが、宮城産の牡蠣を推奨して、幼貝を海外に輸出しているなどと言っている場面がありましたが、何か不自然に感じました。

◎ 今回の番組は大変楽しく拝見させていただきました。松島は郷土の誇りであって、牡蠣共々あらためてその良さを再認識させられた番組でした。

◎ 冬の味覚牡蠣をテーマにいたしまして、日本三景の素晴らしい風景と景勝地ならではの料理店、そしてその地域の人々との触れ合いということで、各リポーターの持ち味によりまして、ほのぼの感やユーモア感もありました。よくまとまった、見やすい番組だったと思いました。

◎ 日本三景をどうやって紹介するかというときに、「牡蠣」と「夕日」ということで切った、これは大変センスがいいなと思いました。まずここが成功の第一歩かなというのがひとつです。

◎ 料理番組やグルメ番組を見ていていつも思うのは、語彙が非常に貧弱だということです。「おいしい!」「うまい!」と言うだけで、それ以外に何か言えと思うんです。 語彙が乏しい上に、「ワー!」「キャー!」と感嘆詞でしか表現していないんですね。せっかくああいう番組に出るんだったら、もう少し勉強してくれば、言葉はいっぱいあると思うんです。そういう努力をしているのかなという感じが非常にしました。

◎ ナレーションがすごく良かったですね。矢島さんという超ベテランの人がやっていましたが、うまいですし、中身もしっかりしていたので、あれで救われましたね。

◎ 「日本三景で牡蠣を極める」というタイトルですが、何が極まったのかなというのが正直なところです。番組そのものはきれいだし、肩も凝らずに見られて、とても良かったのですが、極めると言っているのだったら、心を込めて牡蠣を育てている人がいて、努力している人がいて、はじめて“おいしい!”となるんじゃないのかなと思いました。

◎ ハイビジョンということで、映像の美しさをいかんなく表現していましたが、単に自然の風景だけではなく、食の方でも、牡蠣などをアップで撮るとおいしさや食感までもすごく感じられて、“なるほど”と思いました。

◎ 牡蠣についての詳しい説明がもう少しあってもよかったのではなかろうかと思います。養殖されている場所を映し出して、牡蠣をアップにして見せるということでしたが、松島編では幾分その説明はありましたが、もう少し牡蠣という食材そのものについての説明があってもよかったと思います。

◎ 地図情報等を表示するかどうかということですが、番組で紹介されたコンテンツをさらにもっと知りたいという部分でいきますと、それはデジタル放送の中のいろいろな試みの中で可能になってくると思いますので、ぜひ次の時にチャレンジとしてそういうところもお願いしたいと思っております。

◇次回開催日:3月10日(金)