第474回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成18年3月10日(金)
■場 所 仙台国際ホテル「楓の間」
■出席委員 不破和彦委員長、原秀一副委員長、亰けい子委員、田中昌志委員
阿部育子委員、岡崎智政委員、藤澤弘一委員、石塚卓美委員


議事の概要

議題
「平成17年度の放送を振り返って」

(委員の主な発言)

◎ ラジオ番組「玉音放送 60年目の夏」(文化庁・芸術祭賞のラジオ部門芸術祭大賞受賞)は、各委員から大変評価を受けた秀作であるが、非常に考えさせられた番組であり、丁寧な作りで、明るく、わかりやすく仕上がっていたと思う。

◎ テレビ番組「日本三景で牡蠣を極める」は、ハイビジョンの映像で、紹介された日本三景の中で、特に松島の風景の壮大さが一番色鮮やかに出ており、ハイビジョンの良さが実感する事ができた。これからも、地元の風土や歴史に目をむけて素材を掘り起こし、番組制作に取り組んでほしい。

◎ テレビ番組を見て思うのは、番組の中の言葉遣いです。言葉の遣い方や表現の仕方を何とかしないと子供たちに悪い影響をおよぼすのではないかという感じがする。

◎ 言葉は生き物なので、時代と共に変遷するのは仕方のないことだと思うが、せめてマイクの前に向かうプロは、変な日本語ではない、きちんとした言葉を使ってほしい。

◎ テレビドラマを良く見るが、場面のいい所で、多くのCMがはいると気がそがれる。 CMの入れ方に配慮が欲しいと思う。また、番組とCMをうまく両立させて、視聴 者に見せてゆくということも、工夫のひとつではないか。

◎ 地味で良質な番組でも、番組宣伝の仕方で視聴率を上げることができるのではないか。そのあたりを局としてもっと戦略的に考えて欲しい。

◎ 自社で制作した良質なコンテンツを1回だけの放送にするのではなく、どのようにうまく使い回して行くかについて考えて欲しい。

◎ 色々なテレビ番組を見ているが、どのチャンネルを見ても同じような番組で、チャンネルの個性がなくなっているような気がする。

◎ 良質な番組づくりは当然だが、人々の生活状況を考慮し、時間帯の工夫をして、タイムリーな地域密着型の情報提供を期待する。

◎ 過激な番組制作や情報提供を好む視聴者もいるようだが、必要以上のパフォーマンス等により本来伝えるべき内容が歪められたり、情報の核となるところがカモフラージュされてしまうことを懸念する。伝えるべきことを正確に事実として、見る人、 聞く人に伝えて欲しい。

◇次回開催日:4月14日(金)