第481回東北放送番組審議会 議事概要

■開催日 平成18年11月10日(金)
■場 所 TBCホール
■出席委員 不破和彦委員長、田中昌志副委員長、京けい子委員、阿部育子委員
岡崎智政委員、石塚卓美委員、紅邑晶子委員、岩間利裕委員


議事の概要

議題
・テレビ番組
「正藍染を継いで〜96歳おっぴさんの夏」
 放送日時 10月22日(日) 午前5時45分〜午前6時15分

(委員の主な発言)

◎ 番組の作りが丁寧で、落ち着いた番組である。ナレーションも良く、この番組をグレードアップさせていたと思う。ただ、この番組の主役である“おっぴさん”千葉あやのさん(96歳)は、県の無形文化財。よしのさんの母“あやのさん”は人間国宝。その差はどこにあるのか等説明が欲しい部分があった。

◎正藍染は“あやのさん”から“よしのさん”に技法が引き継がれ、そしてお嫁さんと、将来にわたって代々引き継がれてゆくと思いますが、何とかこの技法が目減りすることなく、長く残っていって欲しいと思う。又、今回の番組はライブラリーとして貴重な映像が残されたのではないかと思う。

◎ 日本最古の染色技法の一つである正藍染について理解を深めることが出来た。

◎ 正藍染が伝統技法であることは理解できるが、もう少し正藍染の魅力、特徴、作品の紹介などにも触れて欲しかった。又、作品の現在の評価、価値がどうなっているのか説明不足の感がある。

◎全体的に、緩やかなトーンで、画面で栗駒文字のゆったりした自然も感じ取ることが出来た。これからも宮城の文化、人、自然などに注目し伝えていって欲しいし、又、それが地元放送局の役割だとも思う。

◎ 栗駒文字には“文字富士”と呼ばれる“大土ケ森”という山があり、民謡“文字甚句”の発祥の地ということを考えると、今回の番組の素材として使ったら尚一層面白かったと思う。

◎ あやのさん”が正藍染のどこに価値を認め、使命感をもって次世代に継承しようとしているのか説明不足の感がある。もう少し“あやのさん”に対するインタビューの工夫が欲しかった。

※おっぴさん:”ひいおばあさん”のこと


◇次回開催日:平成19年1月12日(金)